私もかつてはそうでした。それが当たり前とも思っていました。
それが、発芽を成功させるコツがあったのです。
ホウレンソウは、コマツナやチンゲンサイを蒔くようにただ土にそのまま埋めただけではうまく発芽してくれません。
播種前の準備が必要なんです。
この日に蒔こうかなと思ったら、その4~5日前、少なくとも前日から準備します。
そういう意味ではちょっと面倒ですが、そうすればまず間違いなくそろって芽を出します。
これまでうまくできなかった方は感激しますよ、やってみてね。
手順はこうです。
1、先ずプリンとかヨーグルトを食べた後の容器(使用中の食器でなければ何でもいい)に水を入れ、その中に蒔く予定量の種を袋から出して(これは勘ですね、私の場合)入れます。
2、一晩そのままにします。
3、翌日水から上げて、木綿布かキッチンペーペーで包み外側の水を切ります。
4、布かペーパーにいれたまま更にビニール袋に入れて冷蔵庫へ。
5、ちょっと芽が出てきたら畑に蒔きます。
蒔くときに芽を傷めないように気をつけて。
これでそろって発芽します。
ここまで完全に出来なくても上記3の手順までした後土に蒔いてもそろって発芽します。
ホウレンソウは発芽さえうまくいけば病気もあまり無く、虫にもやられないので楽です。
良く知られらことですが、土の酸性には弱いので事前にやや多めの石灰の混入は必須ですよ。
ホウレンソウはうまく芽が出なくていやだという人がいます。
こういう風にやったら、きっとホウレンソウが好きになりますよ。
私もこれを知ってから、ホウレンソウの種蒔きが楽しみになりました。
今日はこのようにしたホウレンソウの種を蒔きました。
品種は「味いちばん」(渡辺交配 マグワイヤほうれん草)
3月下旬から4月いっぱいが播種期限という丸いタネです。
同じように色がついたものでも、種の大きさや形がきれいに揃っているものは殺菌などの機能がプラスされているので、水に漬けることは止め、直接蒔きます。
このタネを1晩水に漬け、5日間冷蔵庫でお休みいただくと・・・
出ました、小さな芽が。
さぁ、これで蒔けます。
この種は有効期限を過ぎていますから、ちょっと厚めに蒔いておきました。
蒔いたら発芽までは水を切らさないのもコツのです。
何でこうするとうまく発芽するかということを考えてみました。
ホウレンソウの種は発芽を阻害する厚い外皮に覆われているのだそうです。
一晩水に浸すことでその厚い外皮が消滅してしまうのですが、何らかの化学反応を起こすのでしょう。
更に数日間冷蔵庫に入れておくと、小さな白い芽が出ます。
これはどうして?
そこで思い出したのが、発芽の原理 です。
収穫したタマネギやジャガイモが秋になると芽を出し、困っていろいろ調べたときに
植物は低温に反応して芽をだすものと、高温に反応して芽を出すものとがあると教えられました。
ああ、それでタマネギやジャガイモは秋に気温が下がってきて芽を出すのだと、納得したのですが、そこまで。
その先に思いが及ぶことはなかったのです。
今回やっと気づいて、じゃぁ芽を出させるためには冷やせばいい。だから「冷蔵庫へ」ということなんですね。
難しい理屈じゃなかったんですよ。
1を聞いて10を知る頭があればすぐ気づくことなんでしょうが、10を聞いても7か8しか理解できないとなかなか前にずりませんねぇ、悲しいことに。
低温で発芽を促し、その後は土のお布団を掛けてお日様に温めてもらって本格的な発芽となるわけなんですね。
何で?の理屈がわかって納得できると、なんかとても利口になったようで気分がいい(笑)
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