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2024年11月15日金曜日

ダイコン虫害は芯があれば復活できる

 ダイコンは害虫が付きやすい野菜のひとつ。
小さい苗の頃は針のような穴が空き始めたと思う間もなくあっという間にレースになる。

この地では普通は9月頃に種を蒔くので、アブラムシ、ハムシ、カブラハバチ、アオムシ、ヨトウムシ・・・実に賑やかだ。

実はこれらはあまり神経質に退治しなくても大丈夫。
必ず除去しなければいけないのは、俗称シンクイムシと言われるハイマダラノメイガ。
気付かずにいるとこうなってしまう。

ハイマダラノメイガ害のダイコン

ブロッコリーの葉にいたハイマダラノメイガ

芯をやられたダイコンはその大きさにかかわらず諦めます。
さっさと諦めて、まだ蒔くことができる時期なら蒔き直します。

芯の被害はなく、葉が食われてボロボロになったダイコンはそもままじっと見守ります。
不安になりますから、とりあえず忘れましょう。

今年の経験から
10月18日 発芽から4日後のダイコン、犯人は不明ですがもう葉がぼろぼろ。


16か所中の3か所がこんな具合でした。
蒔き直そうと種の袋を見て適期を確認し、11月4日に脇に蒔き直し、そのまま忘れていました。

1週間後全部発芽していることに気づきました。
そしてその脇にはすっかり健康を回復した元気な苗がいました。



さすがに大きさは間に合わなかったようです


7月頃の畑でしたが、近所の無農薬栽培の大根が虫害でひどい状態でした。
これはダメだろうと思いつつ忘れました。

時期は忘れましたが、気づいたら立ち直っていたのでびっくり。
後日(最近)栽培者の91才さんに伺ったところ、「芯がやられなければ大丈夫だよ」とのこと。

来年からは大根にネットを掛けるのは止めよう。







2024年11月6日水曜日

白菜栽培は虫との闘い

2024.11.06

白菜は防虫ネットを使って育てている。
毎年同様にしている。

土の中に殺虫剤をすき込んでから種を蒔いたり、苗を植えると同時に防虫ネットで保護しているにもかかわらず発芽後わずか3日で葉に穴が空き始める


土の中の防除がうまくいかないのか、ネットに問題があるのか?
わかる範囲の、できる限りの防虫手段は取っていても次々とイモムシの仲間が現れる。

順調な株は芯が立ちあがってきた今、イモムシににらまれた株は痛々しい姿に。


こんな株には複数のイモムシ(ヨトウムシ、アオムシ、メイガなど)が潜んでいる。
いる場所は小さな葉が重なりあっている芯のまわり。

黒いウンチと透明な黄色い固形物・・黄色い方は卵?・・のあるところには間違いなく大小幾匹ものムシがいる。

みつけたらピンンセットでつまみ出して水を入れた容器に入れる。
1匹ずつ踏みつぶすよりこの方が効率がいいです。

これを2~3日置きに繰り返す。

見逃したまま葉が巻いてしまうと、中でいいように食い荒らされ、完成したように見える白菜を切ってみてびっくり。

だから今は手が抜けない。
頻繁にネットをはぐっては手で虫取りを繰り返す。
大変な作業になる。

ようやく朝の気温は下がってきて、秋空がみえてきた。
さて、今年はどんな白菜になるのだろう。

昨日の夕方、百羽の上と思われる大きな隊列を組んだ鳥の群れが西の空に向かって移動していった。
実にきれいな形を描きながら、みんなでどこを目指していたのだろう。








2024年11月3日日曜日

ダイコンの防虫ネット効果

2024.11.03


今年のダイコンは4か所の内の1か所だけはネット無しでやってみようか。

というのは
ハクサイの育苗ですったもんだの結果、手持ちの防虫ネットが足りなくなってしまったから。つまり直接的には「農園主の都合」なんですね。

設備を増やしてやるか、このままでやってみるかと宙ぶらりんの気持ちのままに、何もせずに発芽後2週間程経ったのがこれら。




全部がこんなじゃないのですが、やはりすごい。

引き換え播種後すぐに防虫ネットで覆って育て40日程経ったのがこちら。



ここまで差が付くと無防備での栽培はあまりに乱暴、人でなし!と言われそう。

でも近隣での現実は、防虫ネットを使って大根を育てている畑はほとんど見ない。
もちろん!農薬の使用なんてトンデモナイらしい。

幼葉の頃は穴だらけのボロボロだったダイコンが結果としてそれなりのものが収穫できているようでちょっと驚いている(収穫時の大根を見たことはないが、毎年同様な様子はみているので)。

葉の虫害はダイコン自体には響かない、ということなのか?

ネットを使ってまで手をかけなくても家庭で食べる程度の質のものはできるんだ・・
あまりネホリハホリ尋ねられないから想像だけど、予め「ある程度落ちる」のは計算済み、かもしれない。

素人が作る作物だもの・・

家庭菜園だけど、作り続けるなら「より良く」と欲張るのは凝りすぎ?

深くも尋ねられずに納得いかないままで曖昧なまま進むのは、無駄な時間を費やすことになる。
ならばどんな結果になろうと、今年はネットなしでその結果を見てみよう。

ネットを掛けなければ管理(病虫害のチェックなど)が楽。
そこに魅力を感じるから、これはこのまま進めてみようか。

農薬は予防的な使い方としての、播種時のオルトラン(既に地中にいる虫を死滅させる)と発芽後のデナポン(ネキリムシ対策)は使います。


昨年はいつまでもネットを外さないでいたら、アブラムシの大群に襲われて結果は大失敗。
ネット内で旺盛に繁茂した結果風通しが悪くなり、アブラムシを呼んだようだ。

               これはその時の画像 ↓


ネットがあることにより中の様子が見えにくくなったことは デメリットとなる。

それに懲りて今年は10月中頃にはネットを外している。
既にかなり成長していたのでムシに対する抵抗力も付いているのか、今は大きな虫害はない。







2024年11月2日土曜日

インゲンのハモグリバエ被害 葉の除去で対処

 2024.11.02

インゲンの葉に穴が空きその部分から枯れてきた。

下部の葉が枯れてきて

虫が這いまわった後がわかる

ハモグリバエの仕業だ。

秋のいんげん栽培は初めて。
種を蒔いてほぼ2か月で、細いけれど完成し少しずつ収穫ができている。

今のところ細めのエンピツ(そんなものある?)ほどの太さで、秋作はこんなものかと。

サヤ生育中

日々の食生活の中では、必需品ではないがあれば料理の見栄えが良く、ちょっと欲しい野菜だ。
買えば高いのであると嬉しい。
収穫は短期間だけれど、冷凍保存ができるので尚便利。

この害虫はハモグリと言われるように葉の中に潜り込んで活動し、彼らが這いまわった跡は葉の表面は幼児がお絵描きしたように見える。

直接実(サヤ)には影響しないようだが、潜って移動しながら産卵を繰り返すと。

被害が小さいうちは通り道の先端部を指で潰すことで殺虫できる場合もある。
やってみたけれどこんなにいっぱいの痕跡を潰したら葉はボロボロになること間違いなし。

葉を食べるネギに入られたら市場には出せなくなるので厄介だが、とりあえず食用外の葉だけ。

で、考えた。
もう葉にはかなり被害が出ているけれど、主に下の方の葉。
ならば被害の葉を除去してしまったらどうか?と。

ツルが出て上に伸びているので、下の古い葉は取ってしまっても上部の葉が頑張ってくれるのでは。キュウリなどはその手で生き延びて生産してくれる。

葉の多くが被害にあえば収穫の成績に響いてくるでしょう。
取り敢えず下の方のお絵描きされた葉っぱはもぎ取ってみた。

今後はよく観察してまだ広がるようなら薬という手段も仕方ないか。





2024年10月23日水曜日

ネギの葉の中に潜むヨトウムシ

2024.10.23

 いい感じに育っている、とばかりに見えていた九条ネギ。

近くに来て葉に異変を発見。



子細に観察してみると喰い破られてボロボロになった葉をいくつも発見。

ネギアザミの場合は斑点のようになり、ハモグリバエは線状に絵を画く。
こんなに派手に食い破るのは何?

こんな形に食害するのはアブラムシやハムシの類ではない。
かなり大き目のムシの仕業。

敗れた穴から葉の中を見ると黒っぽい何かがあるの見える。
葉を切り取って開いてみれば


こういうコトでした。

全部をこんな風に切って調べることはしませんでしたが、噛み切られている葉はかなりあったので、少なくない数のヨトウがいる可能性は高い。

嚙み切られた葉だけを切りとれば、今いるヨトウは除去できるとも思いましたが、見落としやお絵描きされた葉もあったのでクスリにしました。

ヨトウは冬ごもりの準備に入り、ネギの葉の中で産卵、羽化?
ネギはこれから柔らかく美味しくなっていくはずなので、葉を傷つけられるのは悔しい。

まだ”夏日”の予報が出ることもある10月末だけど、秋の葉物が順調で楽しみ。











2023年4月16日日曜日

いちごの鳥虫害対策

4月13日

 いつもになくちゃんと作付けしてしまった?イチゴ。
もういっぱい実をつけてぼつぼつと色づき始めてきたのでちょっとワクワクです。


これから先は目を離すといつの間にか無くなったり、齧られたりで落ち込むのが定番。
カラスやアリにくれてやるのは惜しく、ここまで来たならひとつでも多く人の口に入れたいと思うのは人情、ですね。

防虫ネットを張ってみたり(これは受粉の邪魔になると気づき×)、テグスを張ったり(くぐり抜けられたり嘴をを突っ込まれたりで失敗)、キラキラテープを巡らしたりしてみましたが知恵比べはこの程度、勝てませんでした。

で、今年は新しく資材を入手してちゃんとした対策をしました。
これでどうだ!


始めて使ってみた目合16mmで透明の防鳥ネットです。
カラスやヒヨドリの食害を防ぐのが目的のネット。

カラスは私より頭がいいのでどう出るかわからないけれど、これは下をくぐったり網目から嘴を突っ込んだりはできないでしょう。

この1畝分でネットの値段はおよそ1000円。
この先何回も使うのだからこれくらいのモトは取れるのではという計算をして、購入。

アリ除けの対策もばっちり。
アリ対策容器のつくり方はこちらでご覧ください

中央に見えるヨーグルト容器がアリ除け器

この鳥よけネットはハクビシンにはどうだろう?

ハクビシンはナイロンネットくらいは簡単に食い破っていますが、これは緩く張ってあるので手足に絡みついて思うようには動けないのでは、と想像しますがたぶんそんなにアマクはないでしょうね。

イチゴに関してのハクビシン対策は今のところこれならといった防御策はなく、今年は様子見となりそう。

カラスとアリの対策はできましたが他に、病気に対する策も考えなくてはなりません。
うどん粉病は程度の差はあれ、必ず出ます。
実が腐ったことも一度ならず。

どんどん色づいてから薬は使えないので、今のうちに予防しなくては・・

今回使った防鳥ネットはこれです。


《過去のイチゴに関係する記事》

2022年5月9日月曜日

アリの被害はホウ酸で防ごう

いつもGW頃になると熟してくるイチゴ。
そしてイチゴが色づくとやってくるのは孫だけじゃなくアリの大群。

この迷惑者(アリのこと)を何とかしたいとググって、見つけたのがこのサイト
わかりやすく説明されていてやり方も簡単で、効果のほどが画像でよくわかる。

イチゴよりもっと甘くて魅力的な蜜をイチゴの近くに置いてそこにアリをおびき寄せて、密に混ざっている毒(ホウ酸)で絶命させるという算段。

なるほどと、やってみました。

その通りに作ってイチゴのそばに置いて、半日。


見事に餌に集まっていました。


すぐそばにイチゴがあっても集っているのは毒入り密餌のほうです。
イチゴは無事で、アリはホウ酸を一緒に食べているのでやがて絶命の筈。
アリが来なくなったら餌を足してやればド、ド、ドっと集まってきます。

ゴキブリ用ホウ酸だんごのアリバージョンですね。
簡単なので、アリに困っていたらやってみましょう。
※作り方は上に紹介したページが詳しいのでそちらをご覧ください。

GWに訪れた孫42匹、じゃなかった2人は嬉々としてミニいちご狩りができてゴキゲンでした。

孫をおびき寄せる(?)小道具という訳じゃないけれど、普段買ってまでは口にしない新鮮な苺を孫が帰ってからはうちで毎日少しずつ食べています。

その「ホウ酸」とは何か、アリに効果があるのはどうして?を調べて
ホウ酸に関する記事はこれがよく分かったよ。

2022年2月8日火曜日

真冬でも虫害への油断は禁物

 11月中旬に蒔いた小かぶ。
間引きしたものからこんな製品?が出てきた。


カブの大きさは左の丸いもので手の親指の先くらいになっていた。

先日投稿した〈大根に大穴 農薬の効かせ方〉にそっくりそのまま?、あぁこれもかと。
これも大根と同様に薬がちゃんと効かなかったのだろうか。

何を使ったのだろうと記録をたどったら・・・
記録欄には、えっ? 「空白」

何も使っていない。何も書かれていない。
記録を忘れたのか、何もしなかったのか?
今までそんなことはなかったから自分のことながら信じられないけれど、たぶんもうこの温度なら地中の虫も活動はしていないだろうと、高をくくったのだろう。

気の緩み。はてまたボケたか。
どのくらいの虫がいるのかはわからないが、現実にこの低温でも地中にはいるのだ。

さて、困った。

根をやられたら救済の手段はない、らしい。
でもこの時点で見つけたからには手を拱いてはいられないので、法的にはやってはいけない方法でも何かやってみよう。

土の中で実を傷つけるのはアブラムシやアオムシではないと思うので、それならダイアジノンを使って。
改めてダイアジノンの説明表を見た。

やはり登録としてぴったりと適合する方法は無かったが、キスジノミハムシ欄に「生育中の株元散布」ができるように表記されている。
これで行ってみよう。結果は判らないけれど黙って見ているよりはいいだろう。

ごく薄く撒いて軽く地表を搔きまわしておいた。
雨が無い季節なので、水も。

2020年5月29日金曜日

テントウムシダマシの幼虫

テントウムシダマシ幼虫の発見
テントウムシダマシはよく見る虫で、野菜にとっての害虫であることは家庭菜園経験者なら大体の人は知っていると思う。

私がその幼虫を見たのは昨年が初めてだった。
芋の葉を裏返して探すことまではしなかった、という証拠。

成虫との体形(見た目)の違いにびっくり。
これが幼虫。


肉眼ですぐに見つかるのは5mmくらいになったもので、野菜の葉裏を見ると、灰色の柔らかい卵型の胴体に足が無数(数えていなない)ついた虫がそこここにいる。

いや、そこここに見つかるまで放っておいてはいけないのだけど、1mmくらいの大きさのからいるので極小さなものは見つけにくい。
葉の異常に気付いたらルーペも使って良く見よう。被害が小さいときは作業も楽だ。

突然(のように思える)葉に茶色い模様ができ始めて気が付き、葉を裏返すといる、いるということに。

初期被害ならテデトール
ナスにも寄ってくるが今はジャガイモだけで、その中のやや小さめの数株にだけたかっていた。
成長が遅く葉が柔らかいので集中的に寄ってきたのか、集中的に集られたから成長に影響したのかはわからないが、他と比べてちょっと弱そうな株に群がっている。

じゃがいも畑全体にいた訳じゃないので、しゃがみこんでテデトール退治開始。
1匹ずつ葉から引き離し、数匹たまったところでまとめて踏みつぶす。

幼虫の動きは鈍く、引き離して足元に並べておいても飛び去ったりもそもそ這ったりして逃げられる心配はない。
テントウムシダマシの成虫は羽があるので逃げ足は速いが、、この段階の幼虫は動きの手段はいっぱいある足だけで、採餌中の葉から引き剥がされても何が起こったのかわからないようだ。

体を掴むのは抵抗があるなら、ピンセットや割箸などを使用すればいいが、慣れれば力を入れ過ぎてつぶさない限りは、素手でもどうってことはない。

二齢幼虫
足がいっぱいの灰色の虫の中に1匹だけ、毛色の違う虫も見つかった。
これは二齢幼虫といっていいかどうかわからないが、明らかに1段階成長したと思えるものを発見。


拡大↓


背中が赤茶色になり、足が6本になって昆虫らしくなっている。
これはテントウムシらしくなっている、テントウムシダマシの幼虫に間違いない。

楽に捕まったので、羽はまだないのだろう。
この後羽が生え、背中が固い甲羅のような状態になり、丸くなっていくのか。
順番はわからないけど。

早期発見・早期対処で上手に育てる
虫害でも病気でも、発見、対処が早ければ薬は不要にもなる。
遅くなると健康体に戻すのは不可能になることは経験から学んだ。にも拘わらず遅れる・・

フットワークを良くし、こまめに。
腰が痛くて重くて大変なんだけどね。

2019年11月14日木曜日

手負いのキャベツのゴールイン

何度も何度も害虫に攻められながらも定植から82日で収穫ができた。
諦めずに手当てをしてきてよかったナァという思い。

今日の収穫品はこれ。


ちょっと軽めの820g。
180度向きを変えて反対側をみれば、アリャ!


自家用限定(笑)なり。
ごく最近までここで食餌活動が旺盛だったようだ。

アオムシが白っぽくなって干物のようにカチカチになって見つかったけど、なぜ干物?
捨てようかとも思ったものがここまで成長できたのだから、まぁ努力の結果と自分に甘い成績をあげよう。

収穫前の姿はこんなふう。


この時の同級生キャベツがあと3つ、順に出来上がって行きそうだ。



育苗に失敗した時のブログ→防虫対策は発芽直後から

定植から82日の収穫は、特に多くの日数がかかってはいない。
夏の終わりの種蒔き、徐々に気温蛾下がってくるようになってからの生育としたらそれほど遅くはなく、虫害後諦めずに畑に移して育てたことは正解だったようだ。


2019年11月1日金曜日

防虫ネットが幼苗を守れなかった

白菜の苗22株、全滅か!
発芽後2週間、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)によるあっと言う間にこんなことになってしまった苗    


1つ残らず芯を食い尽くされている、という印象だった。

全部蒔き直しも考えたが、良く見ればごく小さな芯葉がまだ見えるので治療してみようと、活動中のハイマダラノメイガはピンセットでつまみ出し、その後殺虫剤を撒いて・・

被害発見から2週間、何とかここまで復旧できた。 ↓


そんなことで播種から40日。だいぶ年をしてしまったから畑に移植して管理した方がいいだろうと、これを畑に移植。

定植時にはオルトランを植え穴にまぜ、防虫ネットで被って毎日観察して約1月後にここまでになった。






まだ結果はわからないけど、あんなひどい幼苗だったとは思えない姿になったよね。
全体がこのような状態。当初22株だったのを被害後に選別し17株に。

ただ、大怪我をしてしまった苗だからこの調子で最後まで行けるのだろうかという心配がある。
途中のつまずきが結果として巻くことができなくなるのでは・・と。こんな心配はやってみるより他に解決方法は無い。

犯人は蛾なので、夜行性。私が寝ている間にやって来て産卵したんだろう。

ついこの間もわかったようなことを言っていたのに、この態だ。

今回は発芽時からネットで防虫対策をしていたのに、このガがどうして入ったか。
ポットを納めたバットにドーム型の防虫ネットを被せていたのに・・

後日、何かの拍子に(たぶん、なんの脈絡もなく)あっと気付いた。
え?どうして今まで気付かなかったのだろう?

このドーム型の覆いは夫のお手製で、本来保温目的に作ってもらったもの。
今回は防虫目的なのでネットを張って使用したが、ネットをビニールフィルムに替えれば保温機能を持つことになり、中の温度を上げるには便利。

ドームを支えるために、7cmくらいの幅の半透明のポリカーボネイト板を壁として取り付けていて、この板の下端が地面にぴったり接し虫も入れない。

夏はプラスティックのバットにこのドームを被せて外に置けば、バットの中は50度を超える温度になる。
そこで通気のために一工夫した。

写真で説明しよう。

先ず芽の出たポットをバットに並べ
(この苗は説明のためのモデルで、当該の白菜ではない)


この上から防虫ネットを張ったドームを被せる。


この状態で外に置くとバットの中は50度くらいの灼熱地獄に生っている。
天井は空気が通るものの、ドームの壁が地面にぴったりと付いているので上下の風移動が無いのだ。

そこでドーム全体を持ち上げて空気の通う隙間を作った。


空気は通るようになって温度は10度ほど下がった。
と同時に虫も自由に出入りできるようになったではないか!

どうやってもぐりこんだかと首を傾げていたけれど、ちっとも不思議じゃないではないか。さぁどうぞと、畑で防虫ネットの裾を捲り上げていたのと同じことだった。

ちゃんとネットに覆われていれば、定植後1月の写真のように健全な育ち方をしている。

何と言うことだろう、今の今までそれに気付かなかった。
温度を下げることばかりに気をとられ、全体が見えていなかったのだ。
一歩下がって全体を眺めたら気付いただろうに。

実はこの「通気対策」の具体案を提案したのは夫。
でも夫を責めるのはお門違いだ。
あくまでも温度を下げる対策として提案してくれたのであり、全体的なことは私の責任範囲。

ネットでものを検索した時なども、これはどういう観点で、どの方向から言っているのかを考えないと、求める答えと違ってしまう。
気をつけよう。










2019年10月28日月曜日

大根にアブラムシの猛襲 防虫ネットがアダになったか

9月に蒔いた大根にアブラムシがすごい勢いで集っている。



肉眼だと白ゴマをふり掛けたように見え、アブラムシであるという確認はできなかったので、何にでも効きそうなマラソン乳剤を散布して様子をみた。

翌日みれば、変化は殆どないので改めて拡大鏡で確認。
やっぱりアブラムシ。

丸っこくて飴色をしたムシがうようよと動き回っていた。
マラソンを散布した数時間後に雨が降ったので、効果が無かったのかも知れない。

薬をトレボンに替えてやり直し、翌日チェック。
いなくなったところと、まだ活動中のところとあり、がっかり。
今日の夕方にでももう一度撒いてみよう。

このアブラムシの猛襲をみて、拙かったかなぁとの心当たりは防虫ネットだ。
9月初旬はまだ夏のような温度で、無防備な幼苗は簡単に害虫にやられてしまうので、発芽と同時に防虫ネットを設置した。

ある程度成長したところで外せばよかったものを、まだ危ない、まだ、まだとネットをいつまでも外さなかった。(大根にネット掛けしている畑って他には見ないね 笑)
更に悪いことに、他の畝よりも幅があったので3列植えにしていた。

大根がどんどん大きくなり頭も閊えたりで風通しが悪くなり、外そうと思ったころには台風の連続到来で、また外せなかった。

ようやくネットを外せる環境になった頃は、このアブラムシと葉の徒長。
ご覧のように、長くなった葉がみんな寝ている。


みんな垂れ下がって下を向いた葉をみてアブラムシの攻撃で総倒れかと思ったが、多分徒長しての姿。
防虫ネットの設備を全体に大型にしてやれば、こんなことにはならなかっただろうけれど、それにはネットと支柱を新しく買わなくてはならず、あるものでいいことにしたのが拙かった。

それ以前に、3列と欲張ったことがいけなかった。
何事もその時、その時の判断違いが結果を大いに左右してしまうものだ。

アブラムシに集団攻撃されたところから距離を置いて、こんな姿も。


場所が違うよ君、それに仲間を沢山呼んできて欲しいな。

2019年9月10日火曜日

ナスのスレ、アバタ、カサブタの原因

店頭に売られているようなつるっときれいなナスをつくるのは、けっこう大変。
皮が変色したりキズになる原因はいろいろあるようだ。

*ひどいカサブタ・・なすのこのカサブタのような異様なキズはダニが原因だった。



ちょっと気持悪いようなカサブタ状。
チャノホコリダニが原因だった。

お茶の木につくダニとのこと。
ホコリダニというくらいだから、かなり小さな ものなのだろう。
遠視の目でいくら見つけても見えないはずだ。

このホコリダニによる被害はナスの他にもキュウリやトマトにも良くあること。
画像を持っていないのでここで披露はできないけれど、キュウリのヘタの近くが白っぽくざらざらしているのを見ることがあるが、それもチャノホコリダニの仕業。

同じように大玉トマトのヘタ近くにも白っぽいアザのようなものができることがある。
キュウリにもトマトにもと言われてみて、あぁこれだ、と思う。

*ハシゴのような模様になるこれはテントウムシダマシによる被害だ。
良く見るナスの絵柄でこんな実ができている木にはテントウムシダマシがいっぱいいる。


あまり適切なモデルじゃないが、ハシゴまたは階段状の模様が出来るのが特徴。
こんな実がついている木の葉はひどいレースになっている。

*葉と触れ合うことで擦れてできた傷もある。
風に揺すられた表面がザラザラとした葉が近くのナスの皮をこすることで出来る傷なので、位置を合わせてみるとよくわかる。


テントウムシダマシはそこに居るものは手で潰すなり追い払うなりできるが、またすぐに別の個体が寄ってくる。ホコリダニは見えないので手での対処は不可能。

そうなれば被害実がでたらやはり薬に頼る他ない。
その実を含めて2~3日中に収穫になりそうな実を全部収穫した後で、全体にしっかり防虫剤を散布。

チャノホコリダニにはモレスタンが良く効いた。
その後に大きくなった実はどれもツヤツヤのピッカピカ。

どれも被害部分の皮を剥いて使えばどうということはないのだが、やはりツヤツヤときれいなナスは魅力的だ。





2019年9月2日月曜日

防虫対策は発芽直後から

何の対策もせずに外気に当て、あっと言う間に穴だらけにしてしまったポット苗を、薬をかけて早めに植付けることできれいな苗になった。

これは発芽後3週間の苗。こんなにボロボロにしてしまった。


キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー。
針ほどの穴が数個見つかってから2日後には葉がほとんど無い状態になった。

でも定植後1週間でここまで回復できた。
キャベツ


ブロッコリー


カリフラワー

葉先に異状があるけれど、これは別の障害

葉が大きくなり穴はなくきれいになった。
見翳らなくてよかった。



一番上の写真の状態を見て、こりゃだめだ、どれもこれも復活は無理かと思うほどの被害状況なので初めから全部やり直そうかとも思った。

今蒔き直しても時間的にはまだ間に合うけれど、3週間も育ててここまでになったのにもったいない。手当てをしてみてそれでもだめならやり直そうと、粘った。


殺虫剤を使う


ひどい虫害状態のポット苗は、肉眼では発見し難い卵や1mm以下の幼虫をとりあえず殺虫剤(今回はプレオフロアブル)で対処。

殺虫剤を撒いて暫くすると、周りにはゴマ粒くらいの緑色のウンチがすごい量で散らばっていた。

多分葉の裏に卵を産まれたのだろう、薬を使って駆除するしかない。
ポットでの育苗中でこうなったら、今更ネット張りしても遅い。

そして落ち着いてから定植。
健全な苗なら葉の数などからして定植には少し早いけれど、時間的には播種からもう3週間経過しているから、いつまでも日陰のポットの中で育てるよりできあがっている外のベッドの方がいいのではと判断。


殺虫剤は効果を発揮したようで、上の写真のようになっていた。


植えたら間髪を置かずにに防虫ネット


そしてすぐにしっかり?防虫ネットでガードした。


この土の中にも何かの幼虫や卵がいる可能性もあるので、ダイアジノンを混ぜ込み、更に根切り虫対策にデナポンも根元にパラパラと。
それでもどこからか賊はやってくるけれど考えられる限りの手は打たなくては。


高温期の育苗は先ずは防虫


苗を育てるために、本葉が出たら直射日光にあてて成長させるべきと、陽の当る場所に移動したが徒長が怖くて防虫用ネットを張らなかった。
この判断は間違いだった。

徒長しても結果には障らないのだから、害虫から守らなくちゃだめだ。特にアブラナ科の野菜は緑色のイモムシたちの大好物。

それに、こんな日差しの強い時期に直射に当てるのは、間違いないのようだ。
防虫ネットに重ねて遮光資材を使うことも考えなくちゃいけなかった。

今年の9月は真夏より気温が高くなると言われている。
慎重にやらなくちゃ。

こうして栽培を続けた結果は・・こちら