ああ、これなんだ。
3月に植え替えた九条ネギから、新しい葉が出てきている。
1箇所に2~3本ずつ植えておいたネギが今こんなに増えた。
根元を見れば、こんなふうに増えているのがわかる。
古い葉の脇に新しい若い葉(芽)が窮屈そうに伸びてきているのだ。
専門用語でネギの「分げつ」というようだ。
トウ立ちした硬い葉(芯のような葉)が付いているので、それを取り除き更に古く変色した葉も取ると柔らかな葉だけになる。
ほら、美味しそうだ。
増えていく仕組みがわかるようにこちらの記事で詳しく説明あり。
株のボリュームは小さくなるけれどこれで食用のねぎになる。
小口に刻んで、納豆や味噌汁の薬味にバッチリ。
ご飯のお供には、刻んだだけでお醤油とオカカをかけたら・・う~ん、懐かしい味。
こうするんだったのか!
脇芽が次々にできてくる(分げつを繰り返す)ので、それを次々と収穫していれば種も苗も買う必要が無いと言われ、なるほどと理屈はわかったけれど収穫のタイミングがわからずに殆ど食べられなかった(><)恥かしい。
真夏はできないかもしれないが、それで枯れることは無い。これは経験している。
九条ネギって便利だ!
ここまで来ればあとは繰り返し収穫していくだけのよう。
種を蒔いたのが去年の9月。
苗になるまで凡そ半年掛かっている。
画像の手前にバンソウコウを貼り付けたようになっているところが種を蒔いた場所。
育苗期間が長いので、直蒔きの方が手間が省けるだろうとこうした。
発芽するまでは乾燥防止に被覆しておく。私はベタ掛けシートを使った。
箱蒔きのときは新聞紙でもできるが、直に蒔いたときには新聞紙では雨にたえられないだろう。
発芽までは水遣りは控えること。今回は6日で発芽した。
発芽したら覆いをとって、水枯れしないよう管理する。
冬越しし、暖かくなって生育はじまったらちゃんとした場所に移植する。
そんなに大きくなるネギじゃないので、1箇所に2~3本ずつ植えておく。
今回は定植とほぼ同時に抽苔(ボウズ発生)したので、もっと早くに植えても良かったのかもしれない。この辺の要領がよくわからず、だった。
2~3年はこのネギを収穫できるようだ。
その後は苗を更新した方がいいらしいが、その時もこのネギを使う。
種を採取して蒔きなおすこともできるが、また収穫まで半年以上掛かってしまう。
そこのところをジャンプするテもあるのだ。
夏前(7月ごろか?)に硬くなったネギを抜き取って陰干ししておく。
約ひと月。
これを「干し苗」という。
夏になるとホームセンターで見かける。
芯まで枯れることが無いよう見ていて、外葉が枯れて新葉は生きている状態で畑に植える。また2~3本ずつ。
これで3月の状態に戻り、またすぐに収穫ができる。
今回は3月に移植したのですぐに抽苔したけど、夏の終わりに植えればそのネギも食べることができる筈。
これが上手く回れば実に効率的で面白い。
ネギは嫌地現象がないということも条件の一つかと気づいた。
ついでに。
ベタ掛けシートもとても便利でいい。
その名のとおりに地面にべたっと掛けて置けるので、持ち上げるための支柱を設置する必要は無い。
どう使うかというと・・
・保温、保湿 低温期の種蒔き(ニンジンなど、別の場所で保温育苗ができないとき)
・雨よけ 種蒔き直後の強い雨から守りたい時
・カラスよけ 豆類を直播きした後、発芽が揃うまでベタ掛けシートで保護
・幼苗の虫避け アブラナ科など発芽と同時に虫避けが必要なとき。
など、設置が簡単なので工夫で色々と。
それほど高価なものでもないので使い捨てもできないこともないけれど、必要に応じて適当にカットして使い、且つ使用後は、汚れをざっと洗い落としてしまっておけば繰り返してかなり長期に使える。