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2018年9月23日日曜日

シンクイムシ被害でカブが全滅

秋の栽培で一番欲しかったカブが、あっと言う間に全滅した。



あぁこれはハイマダラノメイガ!俗にいうシンクイムシの仕業だ。
遅きに失したが、めがねとピンセットで捜索の結果、こんなのがいっぱい捕まった。



雨が続いて管理がおろそかになったのと、防虫ネットが邪魔をして見えにくかったのと。
「防虫ネットが邪魔をして・・」というのは、なんとも皮肉。

前から思ってはいた。
ネットの中で小さな苗に起きている異状は、外から発見するのは難しいナァと。
それだからって頻繁にネットを剥ぐっていたのではあまりに非効率的だ。(いや、本当はメンドクサイのだ)

ネットによる防虫効果は、ある。
現に同じ畝でのコマツナ、チンゲンサイは今のところきれいだ。

コマツナ

チンゲンサイ

カブの芯喰い虫害は特に要注意なのだ。
そして、防虫ネットを過信してはならないことも心得なければならない。

カブは2回目を蒔こうとしていたところだけれど、これじゃ1回目の蒔き直しになる。

 

2018年5月10日木曜日

九条ネギって便利 2世(脇芽)を収穫 

ああ、これなんだ。
3月に植え替えた九条ネギから、新しい葉が出てきている。


1箇所に2~3本ずつ植えておいたネギが今こんなに増えた。


根元を見れば、こんなふうに増えているのがわかる。


古い葉の脇に新しい若い葉(芽)が窮屈そうに伸びてきているのだ。
専門用語でネギの「分げつ」というようだ。

トウ立ちした硬い葉(芯のような葉)が付いているので、それを取り除き更に古く変色した葉も取ると柔らかな葉だけになる。


ほら、美味しそうだ。

増えていく仕組みがわかるようにこちらの記事で詳しく説明あり。

株のボリュームは小さくなるけれどこれで食用のねぎになる。
小口に刻んで、納豆や味噌汁の薬味にバッチリ。
ご飯のお供には、刻んだだけでお醤油とオカカをかけたら・・う~ん、懐かしい味。

こうするんだったのか!

脇芽が次々にできてくる(分げつを繰り返す)ので、それを次々と収穫していれば種も苗も買う必要が無いと言われ、なるほどと理屈はわかったけれど収穫のタイミングがわからずに殆ど食べられなかった(><)恥かしい。

真夏はできないかもしれないが、それで枯れることは無い。これは経験している。
九条ネギって便利だ!

ここまで来ればあとは繰り返し収穫していくだけのよう。
種を蒔いたのが去年の9月。
苗になるまで凡そ半年掛かっている。


画像の手前にバンソウコウを貼り付けたようになっているところが種を蒔いた場所。
育苗期間が長いので、直蒔きの方が手間が省けるだろうとこうした。

発芽するまでは乾燥防止に被覆しておく。私はベタ掛けシートを使った。
箱蒔きのときは新聞紙でもできるが、直に蒔いたときには新聞紙では雨にたえられないだろう。
発芽までは水遣りは控えること。今回は6日で発芽した。

発芽したら覆いをとって、水枯れしないよう管理する。

冬越しし、暖かくなって生育はじまったらちゃんとした場所に移植する。
そんなに大きくなるネギじゃないので、1箇所に2~3本ずつ植えておく。

今回は定植とほぼ同時に抽苔(ボウズ発生)したので、もっと早くに植えても良かったのかもしれない。この辺の要領がよくわからず、だった。

2~3年はこのネギを収穫できるようだ。
その後は苗を更新した方がいいらしいが、その時もこのネギを使う。

種を採取して蒔きなおすこともできるが、また収穫まで半年以上掛かってしまう。
そこのところをジャンプするテもあるのだ。

夏前(7月ごろか?)に硬くなったネギを抜き取って陰干ししておく。
約ひと月。

これを「干し苗」という。
夏になるとホームセンターで見かける。

芯まで枯れることが無いよう見ていて、外葉が枯れて新葉は生きている状態で畑に植える。また2~3本ずつ。

これで3月の状態に戻り、またすぐに収穫ができる。
今回は3月に移植したのですぐに抽苔したけど、夏の終わりに植えればそのネギも食べることができる筈。

これが上手く回れば実に効率的で面白い。
ネギは嫌地現象がないということも条件の一つかと気づいた。


ついでに。
ベタ掛けシートもとても便利でいい。

その名のとおりに地面にべたっと掛けて置けるので、持ち上げるための支柱を設置する必要は無い。
どう使うかというと・・

・保温、保湿  低温期の種蒔き(ニンジンなど、別の場所で保温育苗ができないとき)
・雨よけ    種蒔き直後の強い雨から守りたい時
・カラスよけ  豆類を直播きした後、発芽が揃うまでベタ掛けシートで保護
・幼苗の虫避け アブラナ科など発芽と同時に虫避けが必要なとき。
など、設置が簡単なので工夫で色々と。

それほど高価なものでもないので使い捨てもできないこともないけれど、必要に応じて適当にカットして使い、且つ使用後は、汚れをざっと洗い落としてしまっておけば繰り返してかなり長期に使える。

2018年4月5日木曜日

防虫ネットの保温効果

網目1mmの防虫ネットにも保温効果があることが明確に見えた。

コマツナの発芽後に全体を防虫を目的にネットで被った。


いえ、全体を覆うことが出来ずに10センチほどがネットからはみだしてしまった。
2m50センチのネットで2mの長さの畝を覆うとこういうことになるのに、計算が雑なため起きた現象で、公開するにはちと恥かしい状況。

しかしその結果コマツナの生育に違いが表れ、いい勉強になった。
虫害ではなく、成長の差が出たのだ。

ネットの中と外の成長の違い

今年の3月は例年に比べてかなり暖かい日が多く、保温の心配はいらないと思っていたのだけれど、ネット内と外とでは明らかに大きさが違う。

こんな差が出たのにはちょっとびっくり。

このネットは風除けとしての利用もしていたけれど、保温効果もあったのだ。
温度の違いは1度あるかどうかの違いかもしれないけれど、累積されるとこうなるということか。

野菜栽培上の言葉で「積算温度」云々と言われるのはこのことなのかな。
今のところ虫の被害も無いし、成長はいいし・・Wの成績だ。

収穫が楽しみ。

2018年3月6日火曜日

室内育苗 徒長に悩む

発芽後12日、こんな泣きたい様な姿の徒長苗になってしまった。

徒長したブロッコリーの苗

クネクネ勝手な方向に伸びているのは普通のブロッコリー7ポット。
その左の4ポットの、曲がってはいないけど結構長いのはスティクブロッコリー。
その2種に比べればいくらかいいのはキャベツだけど、これだって結構ヒョロッと徒長している。

加温しての育苗をしてみたくて、2月16日にキャベツ、ブロッコリーの種をポットに蒔いて22度の室内に置いた。

4日後に一斉に発芽。


4粒ずつ蒔いた種が殆ど全部みごとに揃った。
購入後3年経った種だけど、なんの遜色も無くいい気分だった。

がよく見ると・・

発芽 徒長

ん?徒長・・
もう!

どれもみんな茎が長いように見える。
発芽と同時に徒長している、こんなことがあるのだ。

この場所は玄関のタタキだから、光はほとんど入らない。
無理もないか、それじゃ南の陽が差し込むガラスの窓際へお引越ししよう。
室温23~24度、日当り良好(のように見える)。

これで文句があるか・・。
文句があるようで、徒長は止まらず伸びる伸びる。
葉の色は緑色に変わって、光合成はできているみたい。

徒長の原因は何?
これ、と決めきれないままに怪しい条件をあげれば
1、窓ガラスが遮光しているのか。
2、空気が動かないからか。
3、給水しすぎたか。

給水については、種を蒔く前にポットの土に撒いた水が足りなかったので、後で下から吸わせた水が多かったような気がしなくも無い。
それに気づいてからは、土の表面が完全に乾くまで水は切った。

室内は無風なので、それも良くないのだという意見も。

刺激が欲しいらしいので、風が当ったように掌でたまになでてみた。
ヘアードライヤーで弱い風を送ってもみた。
いずれにしても、こんなことで満足できるのかなぁ。

一番疑わしいのは窓ガラス。
ガラスが二重構造になっていて、そのガラスが遮光性のあるものなのかどうかが不明。

ちょっと調べると「遮熱ガラス」というのはよくあるようだけど、ガラスその物が遮光になっているという説明には行き当たらない。

そんなこんなで原因がわからないままウダウダしているうちに、ますますニョキニョキと・・。

いっそ外に出してみよう。
いつものミニ温室を使って。

ミニ温室

基礎部分のポリカーボネイト板(薄い茶色)が、これまた遮光しているのではという疑いもあるのを、苗をいれたバットのを持ち上げることでいくらか改良できたように思う。

被ってあるビニールの裾を上げると、ポリカの壁なっている。


この中は、ちょっとした台を置いて高さを出して苗箱を置いている。

底上げで徒長防止

という具合。
台を置いて苗箱を底上げしたところが今回の工夫。
どうってことないのだけれど、今までここに気づかなかった。

それで数日前から、昼間のお日様に当て始めた。
朝10時ごろから夕方4時半ぐらいの間で温室内の温度は10℃位~34℃位。

大体生育温度(適温は15~20℃)の範疇にあると思うのは甘いだろうか。
温度差が結構あるけれど、今のところこれ以上の方法はないので目を瞑ろう。

屋内と野外とを入れたり出したりで、暫く様子を見ることにする。
ブロッコリー苗の徒長ブログ続偏1 続偏2



過去にはキュウリの徒長の経験がある。
去年の8月のキュウリ苗。

この時は駐車場のポリカ(半透明)の屋根の下で、直射日光は入らなかった。

どちらも何かで日光を遮っているのだけれど、プロの農業者はビニール温室内で育苗をしているらしい。
ビニールなら、遮光率はそうは高くないのだろうか。

もう本葉が2枚できている。早くしっかりさせなくちゃ・・・

2018年2月19日月曜日

「北風と太陽」で切干し大根作り

切干し大根というのは生のダイコンを煮たのとは別物の味。
ダイコンの収穫量とは関係なく、年に一度は作って置きたい食品だ。
今季3回目のダイコン干し。

切干し大根 干し始め

今日は「雨水」だというけれど、昨日も今朝も外に置いた水桶には薄くはない氷が張っていた。日中の季節風も強烈で寒い。

春の兆しを感じるまでにはまだまだ間がありそうだけど、もう2月も下旬を迎えるのだから油断は?ならない。

大根3本を抜いてきて、洗って皮を剥き、「回転つまきり器」という道具で千切りにする。


大根の千切り つまきり器

「大根突き」という伝統的な道具もあるが、年季が入っているせいか切れ味が悪く効率が良くない。

この道具はその名のとおり主に刺身のツマを作るものだが、刃が3種類あるのでいろいろあに使えて便利なのだ。

主に飲食店などで使用するものかと思うが、便利な世の中、ネットで何でも手に入る。それも手ごろな値段で。

これを使うと仕事は速いが仕組み上繊維を極短く切ってしまうので、乾くとクズが出やすいのが欠点だけど、効率よくできるので具合がいい。

千切りしたものを網カゴに広げて天日と風にさらして2日もすれば、こんなに量が減る。

天日干し2日目

これに少し色がついてくると、まるでタタミイワシのようになってカルシュウムたっぷりのように思えてくるのが妙だ。

更に2日もするとこんな風に。

天日干し 4日後

水色のカゴの中が今回切った大根で、右側のは前回分でどちらも元の大根は3本で同量。
多分そこでじっと見ていると縮んでいくのが見えるのでは?

そして真っ白な大根がキツネ色に(加熱したわけじゃないからこの表現は変かな、何て言えばいいのか・・とにかく美味しそうに)変わる。

気候が春めいてすこし緩んでくるとこうサッとはいかず、何日もグズグズしていて結局腐らせて締まったりするのだ。

つまり「北風と太陽」が活躍してくれる厳寒期のワザである。
「北風」か「太陽」かじゃなく、仲良く双方にご協力いただくのがコツ。

では日照時間が少ない北の地方ではできないだろうか?
そんなことはなく、冷たい風がビュービューなのだから腐ることはなくできる。
でもきっと、ビタミンDの含有量が違っている・・と思うのは手前味噌か。

ちょっと横道にそれたけど、更に2~3日干して終了。
都合4~5日乾燥させた製品はこんな状態で、すっかり水分が取られカサカサになった。

切干しダイコン4日後

ここまで乾燥したようでも天日干しなので、完全ではなく常温保存では不安がある。

最後はポリ袋に入れ、冷蔵庫へ。
新鮮なダイコンは終っても、これで夏前までは煮た香りのいいダイコンが食べられる。

大根の水気を抜いただけの筈なのに、食味が変わる。
天日に当てることによってビタミンDができるということは知られている。
それだけのことだろうか?

瑞々しい大根おろしも美味しいものだが、この切干し大根も格別だ。
離れて住む子供達からのリクエストもあるから、作り甲斐もある。
嬉しいことだ。

今年の大根は虫害で半作だったのが何とも悔しいのだけど、切干しもできたのだからまぁ良しとして、また春の作業に精を出そう。

2016年4月18日月曜日

ネギボウズ 脱皮して種を作って

爽やかな風の流れに乗ってジャスミンの花の香りがしています。
家から出て近くを散歩すると、塀に絡んだハゴロモジャスミンが咲き出していました。
いい香りです。

畑に植えられているネギはどこもかしこもまん丸のネギボウズをつけています。
わが家のも同様です。

3月20日ごろにボウヤが葉の間からニョッキリ


20日後(今から1週間前)は
葉よりずっと伸びて、ボウズを支えている茎(葉?)はしっかり硬い。

写真奥のネギはボウズを摘み取ってしまっています。

切り取ったネギボウズは、天ぷらにするとほんのり苦味があって美味しいそうです。
切って捨てた後で知りました。残念。
来年の楽しみとします。


花(ボウズ)は薄いベールのようなものに包まれています。


こうなるともう白い部分も硬くなってしまい、美味しくありません。
しばらくは市販品で凌ぐことになります。


そして3日前の状態は


全員脱皮。ベールが取れました。

ネギボウズとはネギの花。
これで何百という数だそうです。



そして今日は、こうなりました。


何したの?


ストッキングで覆面しました。
どこへ強盗に入る・・・のじゃなくて
タネを採るためです。

花が咲いたら種ができて、放っておくとその辺に勝手に振りまいてしまうのです。
細かい種なので、地面に落ちたらわからなくなります。

で、落ちる前にこれで受け止めよう、っていうことなんです。

初めての経験なので、巧く収集できるかどうか。
上手に採れたらそれを蒔いて次のネギを育てます。

それができれば、もう種を買わなくても良くなります。
ネギの種って毎年買わなくちゃならないので、支出もばかになりませんね。

 この状態を見た夫曰く「こんなにキッチリ止めたらタネは飛べないんじゃない?」
えっ?ストッキングを使うように言ったじゃない。足に履いてバブダブしているストッキングなんてどこにある?




首の辺でストッキングを止めてある道具は、園芸用の輪ゴムです。
リアル店舗では見かけないのですが、ネット上で売られています。



止めるのも外すのも簡単で、紫外線にも強く何年でも使えとても重宝してます。