2019年12月16日月曜日

タマネギ苗の選び方

タマネギやネギの苗は鮮度がいいものより枯れたものの方がいいのか。
そうじゃなくて、萎れている程度で、多少枯れかかっていても大丈夫、ということだと思う。

それが、葉の半分も枯れているものが平気で売られているのが、これが玉葱苗ですみたいに堂々と売られているのが現状。
半額の値札で売っている店もあり、それはいくらかでも良心を感じることができる。

昨年は蒔いた種が上手く育たず、あわてて苗で手当てをしたので時期が遅くてひどい苗しか残っていなかった。
下の写真がその去年の苗。


この苗の結果は8割くらいの出来だった。

今年も補足用に探した苗はおよそ半分枯れた状態で去年よりひど状態の苗だった(写真は残してなかった)。去年の写真を見ながら今年のと比較すると、あぁずいぶんひどい苗を買ってしまったのだ。

それにしてもホームセンターの苗は、枯れている上に細く小さい。
鉛筆くらいの太さに育ったものが適当と言われるのに、HCのそれはボールペンの芯。

購入後すぐに植えた苗

こんな苗で育つかと、ごく懐疑的だったけれど他に無く、植えつけてみた。
結果は殆どが根付かなかった。

11月半ばの植え付けだから、時期的に遅くは無かったはず。
植え付け直後に雨降ったし、その3~4日後にも降っているから水不足もないだろう。

日の経過と共にポチポチと脱落苗が出、今(26日後)や生き残りは3分の1ほどになってしまった。その間3回自作苗の残りで補植しているが、それも根付かなかった。これは時期が間に合わなかったことも考えられる。

1束50本単位で売られている干し苗。
芯に新しい若い芽がでていたが、外葉の半分は枯れていた。

1週間後の自家製苗とを比較してみると

左は買った苗、右が種から育てた苗

右の種から育てた苗もあまり良くできなかったのだが、それと比べてもかなり見劣りする。

その後2週間経過し、左側は半分以上が枯れてしまった。
仮植えしておいた苗を使って補植したが、それも根付かなかった。


たしかポット苗は値段が培くらいだったけれど苗としては良品なので、それを使っていれば育ったかもしれないし、その方がお得だったかも。また、また出てきたこのけち臭い根性で、かえって損をしてしまったようだ。

失敗する度に思い出すのが、かなり締まり屋で何でもより安いものばかり買っていた義母が「種と苗だけはいいものを買わないとだめ」と言っていたというが、全くその通り。
義母はその経験を活かしたようだけど、私はまだ学習が足りないようだ。

と、ぐちゃぐちゃと腹いせを並べたけれど、いずれも私の見る目の無さと栽培技術の不足がなせる結果だったのだ。反省しておこう。

一方、9月末に”私が”種を蒔いて育てた苗は、これまでになく良い状態にできあがって、嬉しくてならない。これはまた次の機会に自慢するとしよう。



2019年11月27日水曜日

ほうれんそうと春菊の種蒔き

11月に入ってから種を直蒔きして育てられる野菜は、私の知識、技術ではほうれん草とシュンギクだけ。
それも低温期なので収穫まではそれなりに時間がかかります。

でもナベや和え物には欲しい野菜だから、そしていままで広く占領していたナスやラッカセイを終らせた後の畑が空いているので、今月いっぱいは順にホウレンソウを蒔こうと計画中。

ホウレンソウ種蒔きのポイント

9月以降はこれで3回目のホウレンソウ。そして今年の最終になるかもしれないと思うとちょと丁寧に準備しようという気になりました。

発芽を確実にするためにやらなければならない作業があるのですが、これは種の袋には書かれていません。
種を一晩水に浸すこと
です。

これをするかしないかで発芽率や発芽日数が変わるのです。
ホウレンソウの種は発芽を抑える物質で覆われているので、これを水に浸けることで取り除きます。

最低これだけでも発芽はするのですが、更にこの種を水から引き上げて冷蔵庫に2~3日入れればもっといい。

冷蔵庫内の温度と地温との差に効果があるのでしょうか。

冷蔵庫に入れて忘れてしまいそこで発芽していたこともあるのですが、それを蒔いたら翌日にはちゃんと芽が出たという経験もあるくらいです。

今回は冷蔵庫で2日冷やし、3日目に畑に蒔きました。
冷蔵庫内でもではだいぶ乾くので、浸水後すぐに蒔く場合より蒔き易いのですが、このように処理した種を扱うコツがあるのです。

種が濡れていると指にくっついてしまい思うように落ちてくれません。
そこで適当な容器に種を入れたら、種に砂を少し混ぜます。これでOK。


種がさらさらして蒔きやすくなります。
もちろん砂ごと蒔けばいいので、面倒はありません。

蒔き溝は浅めです。
畝の外に種をこぼしてしまい、拾いきれなかった種が土の上で目を出していたことがありました。
温度や水分が適当なら裸でも大丈夫ということでしょうか。

溝の深さは浅くですが、その深さも均一にしないと発芽が揃わず成長に響きます。
覆土が厚いところと浅いところが出来ないよう、支柱などを使って平らな蒔き溝を作るのも発芽を揃えるコツでしょう。


今回は蒔いてから4日目に、みごとに揃って発芽しました。


手前がホウレンソウ、奥はシュンギクです。
上の写真は11月27日現在で、ホウレンソウの発芽が始まってから10日目、シュンギクは6日目です。

ちょうど発芽が始まった頃からカメラとパソコンの接続にトラブルが出て、解決に10日も掛かりホウレンソウは本葉が出始めました。


あまり均等には蒔けていないので、少々間引き手間も掛かりそうです。
間引かなくてもいいようにと、初めから出来上がり状態での間隔で蒔くと上手く成長しないようです。

隣とちょっと触れ合う程度にし、成長に従って間引いていくようにしなければならないようです。自分の都合のよいようにはいきません。
収穫までに何度も間引くこともすっすと育てるためのポイントです。

すっすと伸びないと質のいいものができませんね。
ぽちぽちと疎らに芽が出て、何時までも成長しないでいいると小さいまま硬くなってしまいます。
日々成長が見えるような管理ができれば、美味しいホウレンソウが食べられます。

ほうれんそうは発芽が成功したら、8~9割はもう出来上がったようなもの。
後は間引きと追肥を忘れないようにすればいいので。

虫害や病気は、全く無いわけじゃないのですがあまり心配しなくても大丈夫です。

シュンギクの種蒔き

あまり好まれないので作る機会に恵まれないのですが、今年は畑の空きを埋めるため作ることに。

春菊はレタスと同じキク科。
レタスは何回も作っているけれど、なかなか気難しい野菜だと思います。

発芽率が低く、出てもいつの間にか消滅してしまうので、ストレスの溜まる種類です。
春菊はそれほどじゃないとは思うのですが、レタスの仲間なので要注意。

先ず、やはり種を水に浸して一晩。
これは種に発芽抑制の何かがあるとは聞きませんが、湿らせてから蒔いた方が効率がいいだろうと思ったまでです。
冷蔵庫には入れずに直接蒔きました。

で、ここで注意は、土の掛け方です。

シュンギクの発芽には光が欲しいのです。
ホウレンソウも覆土は薄くしましたが、シュンギクはもっと薄くです。
「種が見え隠れするくらい」と言われます。

ネット上などでよく言われるのは、土の代わりにモミガラを薄くかければいいと。
要は光が欲しい種なんですね、「好光性種子」という分類にはいるもの。
身近なものではレタス、春菊の他にはニンジンがそうです。

で、こうして蒔いたシュンギクは6日後から発芽が始まりましたが、出揃うまでは10日を要しましたが、出るべきものは全部出たようです。
待ちくたびれました。




《私的に今後の課題》
用意した場所にどれくらいの量の種を蒔くか、蒔けるのかが難しいのです。

袋には内容量○mlと書かれていますが、そう言われても、じゃぁ1列3mの畝には何ml使えばいいのか?私には解けない計算です。

いつも適当に用意した結果、大抵多過ぎて厚蒔きすることになってしまう。
高価な種を間引くために蒔くことになり、今後解決をしなければならない課題です。

今回は場所に余裕があったので、畝作りを広めに準備した。
そうすると今度は元肥が必要の無い部分にまで入れたことになり、何とも難しいのです。

2019年11月14日木曜日

播種後42日でキャベツの定植

苗の成長が遅い

初夏のように日ごとに暖かくなる時期には、種から育てる苗はぐんぐん大きくなるけれど、涼しくなっていく季節の苗はなかなか成長してくれず失敗かと焦る。

今回のキャベツもそうだった。
播種から30日を超えても本葉は2枚までしかなく、のんびり待っていたら順調な生育は望めそうにないのではと、苗を買った。

これで1株70円(税込)。


小さかった。
売られていた品はこれだけだったので、持ち帰って暫くこのまま育ててから植えようと腹積もりをして購入。

翌日雨が降った。
じゃチャンスかと、購入の2日後に植えることにした。
(ちょっと条件が変わればすぐに気持も変化してしまう弱さ)

2日でずいぶん大きくなっていた、ように感じた。↓


わかり難いけど、一見して「あ、大きくなっている」と思ったのだ。
出荷前に肥料をやってあったのだ、きっと。
土はフワフワだった。

私が育てた苗は10月初めに種を蒔いて42日経過したものがこれ。


けっこう大きいではないか。
葉は4枚出ている。
なんだか魔法にかかったような、騙されたような・・

品種の違いが葉の形にはっきりでている。
成長して大きな葉になってしまえばどれも同じに見えてしまうけどねぇ。

収穫期が同時になりそうだけど、どれも植えよう。多すぎたら売るというテもあるし。
自作苗の右端のはまだ小さく弱弱しいので予備にまわし、その左のポットには同じ大きさで2本出ているからそれを両方使おう。

根洗いで絡んだ根をほぐし、1本ずつにする

間引きのタイミングをのがし2本にしてしまった苗はどっちも優劣つけ難いので、ポットから外した根鉢を土ごとバケツの水に浸けて土を洗い落として、絡まりあった根を切らないようにそっと離し苗を1本ずつ独立させた。

間引きし損なって複数が同じように育ってしまったら、こういう風にして1本ずつにすれば両方が使えるようになる。

言葉は知っていたがいままで実行したことがなく、先日白菜を植える時に定植苗の数合わせでやってみたら上手くいき、これで2度目。

根洗いしたらグズグズせずにすぐに本畑に植えること。
根を裸にしてしまったのだから、間発を入れずに土に埋めてやらなければせっかくの苗がダメになってしまう。
急げ、急げ。

風除け優先でアンドン

定植時の定型作業で、植え穴に粒状殺虫剤(今回もオルトラン)を混ぜてたっぷり水を入れてポットから外した苗を埋め込み、土を寄せて押さえる。

その時に根鉢の周りをちょっと低くしておくと、仕上げに撒いた水が流れずに暫くそこに滞留し浸み込みやすい。こんなこともちょっとしたコツだ。

そうやって植えて、すぐに防虫ネットをと予定していたけれど、この日は(11月12日)は冷たい風が強く吹いていた。
冬の季節風だ。いつもより早いように思うので、この後吹き続くとも思えなかったけれど、移植したばかりの苗は風から守ってやらなければならない。

アンドンだ。


更にこの上にネットで覆ったら万全だけど、支柱が邪魔で出来ない。
先ずはしっかり根付くことだ。
風邪が落ちたら予防としての薬剤散布をすることにしよう、忘れずに。

この時期からのアンドンは初めてだ。
天気予報によれば北の方はもう雪マーク。
そうなればここでは晴れて季節風がビュービューになるのが定番。

秋はあっという間だった。

市販の苗が「小さい!」と感じたが、キャベツ(たぶんハクサイも)って小さくても本葉が出てさえいれば根付くもののようだ。

先日プロの畑にみた光景だけど、3cmくらいの苗だった。


このような苗が畑全体に植えられていた。


こんな小さくて大丈夫なんだねぇ。
風は大丈夫なんだろうか?
今は背が低いから風当たりは弱く、大きくなった頃には根がしっかりするから大丈夫なんだろうか。



手負いのキャベツのゴールイン

何度も何度も害虫に攻められながらも定植から82日で収穫ができた。
諦めずに手当てをしてきてよかったナァという思い。

今日の収穫品はこれ。


ちょっと軽めの820g。
180度向きを変えて反対側をみれば、アリャ!


自家用限定(笑)なり。
ごく最近までここで食餌活動が旺盛だったようだ。

アオムシが白っぽくなって干物のようにカチカチになって見つかったけど、なぜ干物?
捨てようかとも思ったものがここまで成長できたのだから、まぁ努力の結果と自分に甘い成績をあげよう。

収穫前の姿はこんなふう。


この時の同級生キャベツがあと3つ、順に出来上がって行きそうだ。



育苗に失敗した時のブログ→防虫対策は発芽直後から

定植から82日の収穫は、特に多くの日数がかかってはいない。
夏の終わりの種蒔き、徐々に気温蛾下がってくるようになってからの生育としたらそれほど遅くはなく、虫害後諦めずに畑に移して育てたことは正解だったようだ。


2019年11月5日火曜日

これは美味しい、かぼちゃのコロッケ

《突然の番外編》

怪我の功名というのか、失敗が思わぬものを産んだのでした。

事の顛末は・・・
先日長野へ救援に行った帰りに休憩したなぐら道の駅で、ちょっと珍しい白いカボチャを買いました。


850g 84円也。
「どんな味ですか?」「ホクホクとして美味しいです」

で、これがこうなったのです。


こうして見れば、どうっていうことのないカボチャのコロッケですが、素直にコロッケになった訳じゃなかったのです。調理に失敗し、う~ん、これどうしよう・・と悩んだ結果の産物でした。

事の顛末は・・・

普通に煮るつもりで調理を始めたのですが、このカボチャ、水を吸うこと、吸うこと。
煮汁を何度も追加し、当初ちゃんと計算して始めたはずが何が何やらわからなくなり、出来上がったことにした時には形はほとんど無くなり、味はとてもしょっぱくなっていました。

※カボチャを醤油味で煮る時には、先ず煮汁を作り火を通した鍋に切ったカボチャをいれて煮るというのがセオリーです。

しょっぱいことを除いて目をつむって食べればカボチャ本体はほくほくと美味しい。
どうやって塩気を薄めたらいいか。

おでんのようなたっぷり煮汁があるものなら、お湯を足しながら薄めていくこともできますが、煮切って崩れてしまったカボチャはどうやって直したらいいのか。
もうカボチャの煮物としては食卓に出せないし。目的があって1個全部を煮たので、捨てるなんてことはとんでもない。

一晩はほったらかして頭を冷やしているうちに、ポッとアイディアが浮かんだのです。
そうだ、水以外のものを足すことで塩分率を下げればいいんだ、と。

野菜や肉を加え、芋を潰した状態になっているから、そうだコロッケだ。
ここに衣も付ければかなり塩分率も下がる筈。


カボチャは既に柔らかくなっているのだから、この先は速い。
調理手順は、
1、皮を含めて既に形がないカボチャをマッシャーでさらに潰す
2、多めのタマネギをみじん切りにしてしんなりするくらいに炒める
3、カボチャにタマネギ、ひき肉(豚でも、牛との合びき、ベーコンでも)を混ぜ込んで、コショウとナツメグも入れて小さ目の卵大(40gくらい)に丸める。
4、衣(小麦粉+卵+牛乳+パン粉)を着せて、180度の油でおよそ2分揚げる。
※熱いうちに、ソーズは使わずそのままいただきます。

このアイディアが浮かんだら落ち込んでいた気持は、るんるんに上向きました。

結果はGood!
このコロッケの特徴は味がしっかり付いていること。醤油味のコロッケです。
かぼちゃ自体も美味しかったので、おおっ!ということに。

「カボチャのコロッケ」は特に珍しいものじゃなく、じゃが芋をカボチャに換えただけの品で、料理を厭わない人ならどうってことなく作る料理だと思います。

でも私はじゃが芋のコロッケにしてもあまり頻繁には作りません。難しくはないのですがそれなりに面倒ですから。
でもカボチャを煮るということはよくするので、その時に少し多めに煮ておけばすぐにできるのです。

そういえば「肉じゃがコロッケ」はネット上でゴロゴロしています。
同じことなんですね。


2019年11月1日金曜日

防虫ネットが幼苗を守れなかった

白菜の苗22株、全滅か!
発芽後2週間、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)によるあっと言う間にこんなことになってしまった苗    


1つ残らず芯を食い尽くされている、という印象だった。

全部蒔き直しも考えたが、良く見ればごく小さな芯葉がまだ見えるので治療してみようと、活動中のハイマダラノメイガはピンセットでつまみ出し、その後殺虫剤を撒いて・・

被害発見から2週間、何とかここまで復旧できた。 ↓


そんなことで播種から40日。だいぶ年をしてしまったから畑に移植して管理した方がいいだろうと、これを畑に移植。

定植時にはオルトランを植え穴にまぜ、防虫ネットで被って毎日観察して約1月後にここまでになった。






まだ結果はわからないけど、あんなひどい幼苗だったとは思えない姿になったよね。
全体がこのような状態。当初22株だったのを被害後に選別し17株に。

ただ、大怪我をしてしまった苗だからこの調子で最後まで行けるのだろうかという心配がある。
途中のつまずきが結果として巻くことができなくなるのでは・・と。こんな心配はやってみるより他に解決方法は無い。

犯人は蛾なので、夜行性。私が寝ている間にやって来て産卵したんだろう。

ついこの間もわかったようなことを言っていたのに、この態だ。

今回は発芽時からネットで防虫対策をしていたのに、このガがどうして入ったか。
ポットを納めたバットにドーム型の防虫ネットを被せていたのに・・

後日、何かの拍子に(たぶん、なんの脈絡もなく)あっと気付いた。
え?どうして今まで気付かなかったのだろう?

このドーム型の覆いは夫のお手製で、本来保温目的に作ってもらったもの。
今回は防虫目的なのでネットを張って使用したが、ネットをビニールフィルムに替えれば保温機能を持つことになり、中の温度を上げるには便利。

ドームを支えるために、7cmくらいの幅の半透明のポリカーボネイト板を壁として取り付けていて、この板の下端が地面にぴったり接し虫も入れない。

夏はプラスティックのバットにこのドームを被せて外に置けば、バットの中は50度を超える温度になる。
そこで通気のために一工夫した。

写真で説明しよう。

先ず芽の出たポットをバットに並べ
(この苗は説明のためのモデルで、当該の白菜ではない)


この上から防虫ネットを張ったドームを被せる。


この状態で外に置くとバットの中は50度くらいの灼熱地獄に生っている。
天井は空気が通るものの、ドームの壁が地面にぴったりと付いているので上下の風移動が無いのだ。

そこでドーム全体を持ち上げて空気の通う隙間を作った。


空気は通るようになって温度は10度ほど下がった。
と同時に虫も自由に出入りできるようになったではないか!

どうやってもぐりこんだかと首を傾げていたけれど、ちっとも不思議じゃないではないか。さぁどうぞと、畑で防虫ネットの裾を捲り上げていたのと同じことだった。

ちゃんとネットに覆われていれば、定植後1月の写真のように健全な育ち方をしている。

何と言うことだろう、今の今までそれに気付かなかった。
温度を下げることばかりに気をとられ、全体が見えていなかったのだ。
一歩下がって全体を眺めたら気付いただろうに。

実はこの「通気対策」の具体案を提案したのは夫。
でも夫を責めるのはお門違いだ。
あくまでも温度を下げる対策として提案してくれたのであり、全体的なことは私の責任範囲。

ネットでものを検索した時なども、これはどういう観点で、どの方向から言っているのかを考えないと、求める答えと違ってしまう。
気をつけよう。










2019年10月28日月曜日

大根にアブラムシの猛襲 防虫ネットがアダになったか

9月に蒔いた大根にアブラムシがすごい勢いで集っている。



肉眼だと白ゴマをふり掛けたように見え、アブラムシであるという確認はできなかったので、何にでも効きそうなマラソン乳剤を散布して様子をみた。

翌日みれば、変化は殆どないので改めて拡大鏡で確認。
やっぱりアブラムシ。

丸っこくて飴色をしたムシがうようよと動き回っていた。
マラソンを散布した数時間後に雨が降ったので、効果が無かったのかも知れない。

薬をトレボンに替えてやり直し、翌日チェック。
いなくなったところと、まだ活動中のところとあり、がっかり。
今日の夕方にでももう一度撒いてみよう。

このアブラムシの猛襲をみて、拙かったかなぁとの心当たりは防虫ネットだ。
9月初旬はまだ夏のような温度で、無防備な幼苗は簡単に害虫にやられてしまうので、発芽と同時に防虫ネットを設置した。

ある程度成長したところで外せばよかったものを、まだ危ない、まだ、まだとネットをいつまでも外さなかった。(大根にネット掛けしている畑って他には見ないね 笑)
更に悪いことに、他の畝よりも幅があったので3列植えにしていた。

大根がどんどん大きくなり頭も閊えたりで風通しが悪くなり、外そうと思ったころには台風の連続到来で、また外せなかった。

ようやくネットを外せる環境になった頃は、このアブラムシと葉の徒長。
ご覧のように、長くなった葉がみんな寝ている。


みんな垂れ下がって下を向いた葉をみてアブラムシの攻撃で総倒れかと思ったが、多分徒長しての姿。
防虫ネットの設備を全体に大型にしてやれば、こんなことにはならなかっただろうけれど、それにはネットと支柱を新しく買わなくてはならず、あるものでいいことにしたのが拙かった。

それ以前に、3列と欲張ったことがいけなかった。
何事もその時、その時の判断違いが結果を大いに左右してしまうものだ。

アブラムシに集団攻撃されたところから距離を置いて、こんな姿も。


場所が違うよ君、それに仲間を沢山呼んできて欲しいな。

2019年10月26日土曜日

玉ねぎの間引き苗を移植

間引き苗を移植してみた


間引いた葉物や大根までも、移植して育ててしまう達人が近くに居て、そんなことができるのかと考えさせられている。
大根のようなものでも、十分に根が張る前で且つ小さすぎない時期なら可能なのかも。

そこで私もやってみることに。

たまねぎで。
9月末に蒔いた晩性の「吊り玉葱」は上手く育って、先日1回目の間引きをした。が、10月に入って蒔いた「ネオアース」にどうも不安がある。

これが今の「吊り玉葱」で、間引いたあとの様子


で、こちらがネオアースで、播種日は10日の違い。


疎らなのと、本体が細く小さいのとでどこにあるのかわからないような写真になってしまった。何とも頼りない。
まだぽちぽちと日々数本ずつ増えてはいるようにみえるけれど、とってもアヤシイ。

間引いた苗は捨て難くて、根を水に浸けて取ってあった。
そこで、これを活用すべきと気付き早速植付けた。

昨日1日雨で、地面はしっかり水を含んでいたので簡単に浅い溝を掘って、およそ1cm間隔で植付けた。


上手く根付いてくれればいいけど。
ちなみに奥にボーッと青っぽくみえるのが、心配なネオアース。

播種時の地温が高かったか


栽培説明書によれば

10月上旬が適期となってはいるが、適温は15度~20度なので、蒔いた頃は20度は越えていたように思う。
吊り玉葱の適温はやはり15度~20度。

こうなると発芽不良の原因はわからないのです。

先輩諸氏には、「玉葱の種蒔き時期は、外したらだめですよ。袋に書かれていることを良く見て蒔くんですよ」と口酸っぱく言われていた。

表に示されている時期と適温地温表示とが合わない時は、どうしたらいいのだろう。
よくあることなんだけど。




品種によるバラつきか

落花生に付着したカビは危ない 台風19号の二次被害

天日干し途中のラッカセイにカビが発生してしまいました。


天日干しを始めて2日目に外で広げられない状況が発生。
物置に干し網ごと仕舞うことも考えたのですが、間違いなくネズミが来るので仕方なく小さな網カゴ2つに納めて玄関のタタキに5日ほど置きました。


その間玄関の開閉は全くなし、つまり留守にしたのですが、風通しは無かったのです。
上の写真は帰宅後に撮ったもので、すでにカビだらけです。
もう少し考えるべきでした。

全く食べられないかどうか調べました。

1粒を口にしてみて、異味、異臭は無くむしろ甘味を感じ廃棄し難く、そのまま2日置きましたが、プラスの情報も名案も思いつかず、涙をのんで捨てました。

落花生に生えるカビには「アフラトキシン」という毒物(発癌性)を持つカビである可能性が高いらしいのです。
加熱で菌が死ぬことはなく、中の豆の表面や味に異常がなくても感染していることもあるとのこと。

食べても結果的に何ともないという情報もありましたが、癌ですからすぐに体調変化が起きるわけはありません。化学的知識が無いので止めたほうが無難と判断しました。
対処を急いでいたとは言え、もう少し他の保存方法を考えるべきでした。残念・・・

その緊急事態とは、台風19号による水害でした。
わが家ではなく、実家がある長野。

床上浸水で臍あたりまで水が上がった、との連絡で救援に駆けつけねばならなかったのでした。

千曲川の氾濫なんて聞いたことが無かったので、信じられませんでした。
メール中の臍(へそ)という字は膝の間違いじゃないかと調べたくらいです。

私たち夫婦が到着した時には、大量の泥は取り除かれていましたが1階の家財道具(特に家電品)のほとんどは使用できませんでした。

見ることはできませんでしたが、床下に入り込んだ泥水はそのままでしょう。
これが原因で家が使えなくなる可能性は大きいと思えます。想像するに家主の頭の中は真っ白です。


近年の気象がとても荒くなっていて、不安が増しています。
「温暖化現象」が原因と報じられ、今回の身近な人の被災を見て、私たちの日々の生活の仕方をしっかりと腰を据えて考えなくてはと強く思うのです。



2019年10月9日水曜日

噂のハクビシン現る!

ハクビシン現る
といっても実物を見たわけじゃなく、カレが落としていった物を発見したのだけれど、その場所はわが家の庭のド真ん中。



柿の種がいっぱい混じっている、これはどう見てもイヌやネコのじゃない。
わが家の周りには野良犬、野良猫は見ないし、大きさはネコのよりずっと大きい。
犬はいろいろだけど、ノラでも今頃の若い柿なんか食べないだろう。

果物のタネ混じりの排泄物は、この大きさだと間違いなくハクビシンのよう。
わが家より少し山手に寄った畑では、スイカ、カボチャ、ウリなどが被害にあっていると聞いていた。

ここも時間の問題と思っていたら、とうとう来た。
今の時期は餌になるものは何もない。様子見だろうか。

他所で腹に入れたものをうちに来て置いていったのだ。
様子見に来たが何もなかったので、腹いせの行為?

来年はブドウが出来る予定だ。
担当の夫は悩んでいる。

過去、山の中に住んだときに、やはりハクビシンに狙われ夫が追い払おうとしたら逆に威嚇され恐怖だった経験がある。そしてブドウはほとんどが彼らのお腹に納まってしまったのだ。

野菜担当としても、夏のマクワやスイカ、メロンをどう守ったらいいか。
これまでのようなカゴを被せて小石で押さえた程度の簡単な工作じゃやられてしまうのでは。

このフンから想像するとハクビシンは結構大型のようだ。
ハクビシンは木や塀などを登って目的地に入るし土を掘ることもするようだ。

従ってイノシシやシカのようにネットを張って防ぐことはできない。
寄り付かないようにするにはどうすればいいのだろう。

2019年9月29日日曜日

タマネギが発芽 今年こそは・・

種から育てる玉葱は過去3回連続で失敗。
今年こそは成功させたい!

2品種を用意して、先ずは「吊り玉葱」から。
3ml入りで税込398円(アタリヤ)。

タネ袋の説明では蒔き時は9月中旬~10月中旬となっていて、蒔いたのは9月23日。
蒔き方はタキイのネット上での指導(私のバイブル)に従った。

定植予定の畝に少な目の元肥(鶏糞)と石灰をすき込んで、雨上がりの後、畝に垂直方向に条間10センチで厚くならないように慎重にタネを蒔き、土を掛ける。

その際に、覆土用の土は「砂または有機質の多い土(床土)」と書かれていた。
これが引っかかったのだが、解らないので2種類を遣ってみた。

適切な環境下で教えられたとおりに遣ったんだから、出て当り前。
出た。
↓砂で覆った畝


↓床土を被せた畝

発芽が始まったのは6日後の29日だった。
砂で覆ったのも床土で覆ったのも同じように出てきた。

まだ全部ではなく5~6割くらいかな、発芽まで7日とあったのであと2日もすれば出るべきものは全部出るのだろう。
今までも発芽はしていた。それが徐々に消滅したり生育しなかったりだった。だから問題はこの先に有りなのだ。

第2弾は数日後に、別品種を蒔く予定。
それにしても1袋の種の量が3mℓというのは少ないものだねぇ。もう1袋を買い足した方がいいかも。

ところで、発芽したのだからまだ悩まなくてもいいのだけれど、蒔いた後にかける土が砂「又は」有機質の多い土というのは矛盾してない?

一般的に「砂」というと岩石がごく細かく砕かれたもののことで、海岸や川底にたまっている。そこには植物や動物の死骸のような有機物は含まれないのが普通、と思っているのだけれど違うのかな?

基本的に植物が芽を出すためには水と温度があればいいので、栄養は要らない。
それで砂は理に合っている。
逆に有機質を多く含んだ土を使うのはなぜか?

市販の「種蒔き用土」を使うことはあるが、肥料気は無いのでこれも解る。この疑問、調べてみたい。


発芽は全部そろったところで追加で投稿するつもり。

2019年9月28日土曜日

採り時を逃したマルセイユメロン

今日か、明日かと気にしながら採り時を過ぎてしまった。
それに気付いて慌てて収穫したのが、着花日(と思える日)から63日目。
アチャ~、えらいことをしてしまった。

↑株元は枯れてしまった
既に収穫した実を含めて、これで2株分。途中の摘果はしていない。

↑何かに齧られている(勢力が落ちている証拠)

↑近寄ってみる

もう皮が腐り始めていたが、中はどんな風か?
一番進んでいる実を取って、表面の傷みを除去して2つに切ってみた。


腐敗臭はない、これなら食べられそう。ちょっとホッ!
早速1片を口へ。

2週間ほど前に試したものよりはだいぶ甘い。
ちょっとアルコール臭がある、腐る直前の発酵だろう。

タネの周りは柔らかいが、皮に近くなるとシャキシャキとした歯応え。ここまで熟してもまだシャキシャキ?
マルセイユメロン本来の歯応えかと、少し調べたがそんな記述はない。

この実の色はβカロティンとのこと。カボチャと良く似た色だが、カボチャの味はしない。
当たり前だけど、以前に傍にカボチャを植えたら交雑してしまったことがあった。

この写真の中の一番大きな球の目方が2.2kgだった。

それより2週間以上前に収穫して、試しで食べてみたのがこちら。これは1.9kg。
確実ではないけれど、着花後47日。大きさ的には十分な大きさになっていた。


まん丸ではなく縦に入ったスジが少し凹んで、特徴的な形になっている(その辺もカボチャを連想させる)。色も灰色っぽい緑色というのか、あまりきれいな色じゃない。それでそろそろではと思ったのだけど・・

軸に付いている白い布はメモで「25」。7月25日のことで、推定の受粉日。
計算すると受粉から48日で、適期とされる50~55日からすれば少し早かったということか。

ヘタの周りはというと


茶色くコルクのようにちょっと厚みが出て、少し浮いているように見える。
結果だけど、これが「離層ができ」る(できつつある)状態ではないだろうか。

もっと若い実のヘタは、若い順にこんな状態だから。




畑から持ってきて5日ほど置いてから切ってみた。これで適期の範疇に入ったという計算になるのでは。


出来ている、と思った。
浮き浮きしながら食べてみた。


甘味が薄く、実がまだ硬い。
でも、う~んいい色だねぇ。香りもうっとり。

でも今こうして完熟(を過ぎたけど)の実(上の写真)と比べると皮の厚みが違うことがよく判る。多分あと10日過ぎくらいがちょど良かったのかな。

ちょっと早かった、もう少し。
そのうち離層から果実がポロリと離れるのだろう、と待つことに。
実はこれが大いなる間違いだった。

収穫適期には「離層ができる」というのを、「離層ができて、自然落果する」ものと思い違いしていたのだ。自然に蔓から離れるのは別の品種の説明だったのを頭の中で混同してしまい、のんびり待っていた。

サカタさんの説明によれば収穫適期は着花(受粉)日から50~55日。
最初に試しで収穫した実は3日~8日早く、遅れた!と思った日は1週間くらい遅かったということのよう。
受粉推定日が合っていれば。

適期は短いという説明もあったが、なるほど微妙なんだ。


露地メロンというこの種のメロンを手掛けて4年、品種は2種類。
最初は苗をホームセンターで見つけて、その後はタネから栽培しているが、一度もちゃんと出来上がっていない。

マクワやプリンスメロンより手間がかからず大きなネットメロンができるという、良いこと尽くめの説明を見て毎年挑戦するが結果が出ない。
採り時がわからない、途中で枯れた、日は経過しても糖度が乗らず果肉も硬い・・・

プロ向けの果実の所為か、あまり詳しい説明がない。
子づる、孫づるの数、整枝云々といった面倒な作業は不要だけど、結果をみれば決して簡単じゃない。

さて、来年はどうしたものか・・