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2020年11月8日日曜日

芽が出ない原因ー種の保存環境

 芽が出ない原因?
・発芽の適期を大きく外れている
・過湿又は過乾燥など水分異常
・種が古い
・発芽まで特に時間をようする野菜

ざっと考えられる原因はこんなところだろうか。

キャベツの芽が7月以降全く出なくて、なぜだろう、なぜだろうと蒔き直すこと7月下旬以降7回。私ってしつこいねぇ~、ここまでやる?普通。納得するまでは頭から離れなくて・・
使った種はこの3種。いずれもポリポットに3~4粒ずつ蒔いた。が、1芽も出なかった。




どれも発芽適期に大差はなし。
発芽適温は15度~30℃で、他の野菜と比べて適用範囲が広い。扱い易いはずなんだけど。

それでも若干の差があるので、9月中に蒔いたのは「時なし」で、10月に入ってからは他の2種を蒔いている。

今年の夏は異常高温で、発芽適温は15度~30℃ではあっても40度近くまで上がる日も少なくはなかったので、原因はここにあるのではと最初は単純に考えた。
で、家の北側の直射日光は入らない場所で新聞紙や不織布で覆ったり(保湿目的)の管理をした。
今までの経験から、この環境で全く発芽しないなんてことはなかった。

新聞紙や不織布で覆うことでかえって地温を上げてしまったかとも考えられたが、夏がすぎて9月末、10月になってから蒔いた種もダメだった。

それじゃ水の管理が間違ったか?
7回のやり直しをしながら、水の調整にも神経を配ってみたが出ず。

種が古い筈はないがと、何度も購入日(種の有効期限)もチェック。今までは有効期限を4年、5年も過ぎても使っていたので、これも当たらず。

蒔き方が違った?
ほうれん草のように事前に浸漬が必要とか、土掛けを特に薄くとか厚めにという注意も不要の種。ごぼうのように発芽まで2週間も掛るというものでもない。

・・・一体何が気に入らないの?

更に「基本のキ」をチェックしていてアッと気づいた。
この種袋いつからこの場所に・・・

蒔き終わった春物の種を冷蔵庫に戻し、秋物の種をまとめて冷蔵庫から室内の当座用保存箱に入れ替えた覚えがあるから、春~秋まで蒔けるキャベツは春からずっとここ、室内
夏の間冷房は入っていたと言っても26~27度、湿度60~70%が通常の屋内。

出ないはずだ、死んじゃったんだ。

春に新しく買ったのに・・安くはないものもあったし。。(泣)

種は基本的に戸外に据えている冷蔵庫のひと隅を使って保存しているのだが、キャベツは頻繁に使うからと、春からずっと手近な室内に置きっぱなしだった。大失敗。

こういうことはズボラしてはならない、面倒でもその都度きちんとマメに管理しないとこんなことになる。
あきれられるほどマニュアルに沿ってやっているように思っても、肝心なところで自分の都合に合わせていたのだった。







2020年10月10日土曜日

芽が出ない、あれが出ない、これも出ない・・

 ハクサイ(普通の大きさになる種類)は苦心惨憺でなんとか発芽させ、今は取り敢えず見た目は普通に成育中。変な書き方だけど白菜は結果的に結球しなくてはできたことにならないからね。

で、種を蒔けども発芽してこないのはミニハクサイ、キャベツ、ゴボウ。
順に経過を追ってみよう。冷静にたどれば何か気づくかもしれない。

ニミハクサイの播種


種まきは9月19日 畑に直蒔きした。
蒔き時適期は9月上旬~10月上旬の間なので、そのど真ん中。

発芽適温は18℃~22℃。
実際の地温は、計っていない。(「昨年は9月13日に蒔いて成功したので」というのが今回播種の根拠)

結果・・ 26株分蒔いて発芽したのは3芽

最終結果はわからないが、大株になる普通の白菜(郷秋80)は発芽適温25℃で9月7日に蒔いている。その時には新聞紙をべた掛けし、寒冷紗を白、黒のダブルで遮光して発芽させた。何もしない場所の地温は34℃まで上がっていた。

それをわずかに1週間ほど遅くなったからというだけで何の対策もせずに蒔きっぱなし。
適温が5度前後の違いをあまりに軽くみていたと言わざるを得ないなぁ。
原因は明らかに高温による焼死。

キャベツの9月播種


種蒔きは9月15日 ポットに蒔く。
蒔き時適期は10月中旬まで、発芽適温は15℃~30℃。

畑地の地温は30度を超えたこともあっただろうが、ポット蒔きし新聞紙をかけて日の当たらない家の裏に置いたので30℃を超えてはいないと思う。
測ってはいない。

10日後に3芽だけ顔をだしたが、あとは知らぬ顔。出てきた3芽も3ミリほどになったままそれ以上成長せず。水は適量で管理していたが、その後枯れた。
比較として、8月6日に蒔いたものは徒長はしたが無事生育している。

この時期に発芽に10日もかかることも変だ。
被せた土が厚過ぎたのだろうか?

これは諦めてもう1度同じ種を蒔いた。9月26日。
やはり10日後にやっと2芽、その後1芽増えたがそこまででストップ。

過去5年間の記録を遡ってみると、9月に種まきはしていなかった。
手持ちのこの品種以外のマニュアルをチェックすると、あぁ、9月は適期から外れている。
そういうことなのか・・

直射を避けての管理はしたけれど、ビニールポット(1号)に入れられた土は路地の土と比べて温度を感じやすい(夏季はより高くなる)のかもしれない。
それから「時なし」とか「時しらず」という表示のものは要注意。

過去に、7,8月の盛夏に蒔いて特別の気温対策はせずに収穫ができていたけれど品種が違った。少し高度な技術を必要とするキャベツは品種もきちんと選ぶべきか。

ネット上で少し調べた結果では、9月頃蒔いて年内に収穫できる品種は無かった。
「夏蒔き」品種の蒔き時は8月いっぱい、「秋蒔き」品種は10月からで収穫は翌春というのが定番のよう。

年明けごろから春先に食べたいキャベツは、一般地の家庭菜園じゃ作れそうにないというのが今回の結論。

ゴボウの9月播種

これも9月蒔きの発芽トラブル。
品種はこれ、素人向きの短根種。



この種袋には発芽条件に関して書かれていることは温度だけ。
ホームページに行ってみると注意事項がいくつか書かれている。
・種の特性として①種の皮が固いので予め吸水させること②好光性なので土掛けはごく薄く③排水性のよい土をよく耕してと。そして条件ではないが発芽まで1,2週間かかることが他の菜種などとの違い。

上記に照らしてどうだったか・・
①給水はさせた。ただし流水ではなく浸漬で。

過去にはそれで上手く発芽してる。余計なことをいえば何もせず80%くらい発芽させたこともある。
②土掛けもごく薄く1~2ミリを意識してやった。
③基本的に砂地なので排水性には問題なく、固く固まってもいない。
これで16日後にやっと現れた芽が3つ。蒔いた種は100粒以上。

他のサイトで調べてもこれらは基本的条件で、大きな違いは見当たらない。
あ、種は今年購入したものなので古くなってはいない。

そうなるとこれも温度(地温)しかない。
蒔いてから計って30℃のこともあった。適温からは外れるが、5度超は無理だったのか。5度ぐらい超えてもいいなんて私の勝手な判断で、自然は科学で証明されるということだ。

こういったところにも人間性が現れるね、なんて言葉がどこかから聞こえてきそうだ。
恥ずかしい😨

どんどん遅れてしまうけど、今からもう一度蒔いてみよう。
もう25℃内には収まるだろうから、その確認の意味も含めて。

共通して注意不足ではあったが、今年の夏は異常な高温だったようにも思う。
来年も下がらずより高温になるのでは、なんて恐ろしい予測も聞こえてくる昨今だ。

**********************
〈追記〉

覆土が薄いときには大雨に注意

ゴボウはその後改めて蒔きなおして、数日後から4日連続で雨(台風14号)。
雨が止んで見回りに出てみると、ゴボウの種は大方が土の上に出ていた。
(ちなみに、種はまだ何の変化も見られなかった)

浅く覆土したので大量の雨で土が流れてしまったのだ。
天候の荒れが予想されたら何らかの対策をすべきなのだ。
マニュアルはあくまでも基本、環境条件や特殊事情は個々にその都度考える必要があることをしっかり頭に止めておこう。


2020年5月11日月曜日

定植苗の大きさ キャベツの場合

キャベツの苗作りについて、最近気づいたことがある。
キャベツの苗の苗作りは、マニュアル通りにすれば先ずポットに種を蒔いて作るのが定番(直播ではできないのかどうかは知らない)で、本葉が5~6枚になったら(と、種袋にはどれにも一様に書かれている)畑に移して管理する。

今年の一番苗もいつものように、本葉が5~6枚で畑に植えた。


播種(3/2)から定植(5/6)まで2か月を要し、ここまで成長していると安心感はある。

でも何でも足踏みせずにスッスと成長すれば大体間違いなく良いものが出来上がるので、このように定植まで2か月もかかるのはちょっと問題なのだ。

何が問題かというと、ポットに種を蒔くときに使う種蒔き用土には肥料は基本的に入っていない。そんな土で長期に亘って育苗するのはいいはずがない。根が出て、芽もある程度になり足腰がしっかりしたら、とっととちゃんと肥料の入ったベッドに移してやるべきだろう。

キャベツ苗の定植時期に疑問を感じた動機みたいなものが3つ。
1、7~8cmのキュウリの小苗を買って、翌日畑に移すと日に日に大きくなり、植付の効果ってこんなにもあるものかと今さらながら驚いた。

2、ちょっと日が経ってしまっていて分かりにくいが、トマトの例は比較ができた。


上の写真にある5本は購入時は全部ほぼ同じ大きさだったが、右の2本と左の2本とでは植付日に6日のズレがあり、その差が出ている(クリックして拡大)。
(中央の1本はキズものなので比較外)
植付後に遠くから眺めて、あぁこういうことかと思った。

苗は買ったらすぐに植えるのがいいと、年配者が言っていたのを聞いたことがあり、その時は不遜にも?と思っていたが、こういうことだったのだ。

脇道だけど、同じ日に購入した5本をなぜ植付日をずらしたのかというと、トマトは1房目の花房ができたのを確認してから植えた方が良いと教えられていたから。
トマトの着果の向きは後の房も1房目に同じになるので、揃えた方がいいと。

この例だと右の2本にはすでに黄色の花が見えていて、左の2本はまだわからなかった。

このやり方は大量に管理・収穫をする農家にとってのことで、2本、3本の家庭菜園ではそれほどの意味はないと気が付き、気づいた時点ですぐに後の分を植えたということ。

3つ目。
過去に見た農家のキャベツの植付の様子がずっと頭に残っていて気になっていた。その苗の小さかったこと!

本葉が1~2枚で背の高さはおよそ4cm、本当に小さな苗を広い畑全体に植えていた。
それがいつの間にか揃ってたぶん1.2kgくらいの立派な(収穫までの日数までは知らないが)、キャベツに仕上がっていた。

それらを今頭の中で総合して整理したら、たぶん今回ほど大きな苗にまで育てる必要はないのだろうと思える。

前に塾で共同で苗作りをした時の経験も思い出した。
(種の配布が遅れてしまったのか、それで良いということだったかは私には明確ではないが)担当者数人で持ち帰った種を各家庭でポットに蒔き、たしか2週間後の定例の集まりにその小苗を会員が全員で分けて育てることをした。

その時には私は”こんな小さい苗を?”とてもびっくりしたのだが、それが結果的に形的にはできたのだ。
その時の野菜はキャベツだったように思う。
育ち具合は季節にもよるだろうが、本葉の1枚も出たか出ないかの苗を定植して、出来上がった経験がある。

こんな貴重な経験をしながら、学習できていなかったのか・・・愕然

関連で思い出したこともある。
4月の中頃のホームセンターに見たことがないポット苗が出ていた。

キュウリ苗で、メーカーは最近よく見るサン〇リー。
ここまではどうってことはない。

その苗には本葉はなく、ちょっと大きめの(カボチャの双葉くらい)の双葉だけ。
え、これがキュウリの定植苗?
いくらだったかは忘れたが、一般の苗の2倍以上していたように思う。

後日別の店で同様の苗をみたら、本葉が出始めていた。
初めに見た店には数日後にはその姿はなかった。買われたのか、枯れたのか。

いくら小さな苗でも育つといえど、本葉の1枚も出ていないものを一般の苗の倍以上の値で買うメリットがあるのだろうか。
それとも私の頭が時代の進化についていけないのか?

ごく小さな苗を植えるメリット、これは訊く人がいないなら自分でやってみるしかない。
今手元に発芽後10日ほどの苗が次に控えているので、これは小苗で植え付けて、いつものとの違いを観察してみたい。
些やかだけど結果を見るまでちょっとワクワク。

2019年11月14日木曜日

播種後42日でキャベツの定植

苗の成長が遅い

初夏のように日ごとに暖かくなる時期には、種から育てる苗はぐんぐん大きくなるけれど、涼しくなっていく季節の苗はなかなか成長してくれず失敗かと焦る。

今回のキャベツもそうだった。
播種から30日を超えても本葉は2枚までしかなく、のんびり待っていたら順調な生育は望めそうにないのではと、苗を買った。

これで1株70円(税込)。


小さかった。
売られていた品はこれだけだったので、持ち帰って暫くこのまま育ててから植えようと腹積もりをして購入。

翌日雨が降った。
じゃチャンスかと、購入の2日後に植えることにした。
(ちょっと条件が変わればすぐに気持も変化してしまう弱さ)

2日でずいぶん大きくなっていた、ように感じた。↓


わかり難いけど、一見して「あ、大きくなっている」と思ったのだ。
出荷前に肥料をやってあったのだ、きっと。
土はフワフワだった。

私が育てた苗は10月初めに種を蒔いて42日経過したものがこれ。


けっこう大きいではないか。
葉は4枚出ている。
なんだか魔法にかかったような、騙されたような・・

品種の違いが葉の形にはっきりでている。
成長して大きな葉になってしまえばどれも同じに見えてしまうけどねぇ。

収穫期が同時になりそうだけど、どれも植えよう。多すぎたら売るというテもあるし。
自作苗の右端のはまだ小さく弱弱しいので予備にまわし、その左のポットには同じ大きさで2本出ているからそれを両方使おう。

根洗いで絡んだ根をほぐし、1本ずつにする

間引きのタイミングをのがし2本にしてしまった苗はどっちも優劣つけ難いので、ポットから外した根鉢を土ごとバケツの水に浸けて土を洗い落として、絡まりあった根を切らないようにそっと離し苗を1本ずつ独立させた。

間引きし損なって複数が同じように育ってしまったら、こういう風にして1本ずつにすれば両方が使えるようになる。

言葉は知っていたがいままで実行したことがなく、先日白菜を植える時に定植苗の数合わせでやってみたら上手くいき、これで2度目。

根洗いしたらグズグズせずにすぐに本畑に植えること。
根を裸にしてしまったのだから、間発を入れずに土に埋めてやらなければせっかくの苗がダメになってしまう。
急げ、急げ。

風除け優先でアンドン

定植時の定型作業で、植え穴に粒状殺虫剤(今回もオルトラン)を混ぜてたっぷり水を入れてポットから外した苗を埋め込み、土を寄せて押さえる。

その時に根鉢の周りをちょっと低くしておくと、仕上げに撒いた水が流れずに暫くそこに滞留し浸み込みやすい。こんなこともちょっとしたコツだ。

そうやって植えて、すぐに防虫ネットをと予定していたけれど、この日は(11月12日)は冷たい風が強く吹いていた。
冬の季節風だ。いつもより早いように思うので、この後吹き続くとも思えなかったけれど、移植したばかりの苗は風から守ってやらなければならない。

アンドンだ。


更にこの上にネットで覆ったら万全だけど、支柱が邪魔で出来ない。
先ずはしっかり根付くことだ。
風邪が落ちたら予防としての薬剤散布をすることにしよう、忘れずに。

この時期からのアンドンは初めてだ。
天気予報によれば北の方はもう雪マーク。
そうなればここでは晴れて季節風がビュービューになるのが定番。

秋はあっという間だった。

市販の苗が「小さい!」と感じたが、キャベツ(たぶんハクサイも)って小さくても本葉が出てさえいれば根付くもののようだ。

先日プロの畑にみた光景だけど、3cmくらいの苗だった。


このような苗が畑全体に植えられていた。


こんな小さくて大丈夫なんだねぇ。
風は大丈夫なんだろうか?
今は背が低いから風当たりは弱く、大きくなった頃には根がしっかりするから大丈夫なんだろうか。



手負いのキャベツのゴールイン

何度も何度も害虫に攻められながらも定植から82日で収穫ができた。
諦めずに手当てをしてきてよかったナァという思い。

今日の収穫品はこれ。


ちょっと軽めの820g。
180度向きを変えて反対側をみれば、アリャ!


自家用限定(笑)なり。
ごく最近までここで食餌活動が旺盛だったようだ。

アオムシが白っぽくなって干物のようにカチカチになって見つかったけど、なぜ干物?
捨てようかとも思ったものがここまで成長できたのだから、まぁ努力の結果と自分に甘い成績をあげよう。

収穫前の姿はこんなふう。


この時の同級生キャベツがあと3つ、順に出来上がって行きそうだ。



育苗に失敗した時のブログ→防虫対策は発芽直後から

定植から82日の収穫は、特に多くの日数がかかってはいない。
夏の終わりの種蒔き、徐々に気温蛾下がってくるようになってからの生育としたらそれほど遅くはなく、虫害後諦めずに畑に移して育てたことは正解だったようだ。


2019年9月2日月曜日

防虫対策は発芽直後から

何の対策もせずに外気に当て、あっと言う間に穴だらけにしてしまったポット苗を、薬をかけて早めに植付けることできれいな苗になった。

これは発芽後3週間の苗。こんなにボロボロにしてしまった。


キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー。
針ほどの穴が数個見つかってから2日後には葉がほとんど無い状態になった。

でも定植後1週間でここまで回復できた。
キャベツ


ブロッコリー


カリフラワー

葉先に異状があるけれど、これは別の障害

葉が大きくなり穴はなくきれいになった。
見翳らなくてよかった。



一番上の写真の状態を見て、こりゃだめだ、どれもこれも復活は無理かと思うほどの被害状況なので初めから全部やり直そうかとも思った。

今蒔き直しても時間的にはまだ間に合うけれど、3週間も育ててここまでになったのにもったいない。手当てをしてみてそれでもだめならやり直そうと、粘った。


殺虫剤を使う


ひどい虫害状態のポット苗は、肉眼では発見し難い卵や1mm以下の幼虫をとりあえず殺虫剤(今回はプレオフロアブル)で対処。

殺虫剤を撒いて暫くすると、周りにはゴマ粒くらいの緑色のウンチがすごい量で散らばっていた。

多分葉の裏に卵を産まれたのだろう、薬を使って駆除するしかない。
ポットでの育苗中でこうなったら、今更ネット張りしても遅い。

そして落ち着いてから定植。
健全な苗なら葉の数などからして定植には少し早いけれど、時間的には播種からもう3週間経過しているから、いつまでも日陰のポットの中で育てるよりできあがっている外のベッドの方がいいのではと判断。


殺虫剤は効果を発揮したようで、上の写真のようになっていた。


植えたら間髪を置かずにに防虫ネット


そしてすぐにしっかり?防虫ネットでガードした。


この土の中にも何かの幼虫や卵がいる可能性もあるので、ダイアジノンを混ぜ込み、更に根切り虫対策にデナポンも根元にパラパラと。
それでもどこからか賊はやってくるけれど考えられる限りの手は打たなくては。


高温期の育苗は先ずは防虫


苗を育てるために、本葉が出たら直射日光にあてて成長させるべきと、陽の当る場所に移動したが徒長が怖くて防虫用ネットを張らなかった。
この判断は間違いだった。

徒長しても結果には障らないのだから、害虫から守らなくちゃだめだ。特にアブラナ科の野菜は緑色のイモムシたちの大好物。

それに、こんな日差しの強い時期に直射に当てるのは、間違いないのようだ。
防虫ネットに重ねて遮光資材を使うことも考えなくちゃいけなかった。

今年の9月は真夏より気温が高くなると言われている。
慎重にやらなくちゃ。

こうして栽培を続けた結果は・・こちら

2019年3月5日火曜日

春キャベツの完成 収穫

10月上旬に種を巻いたキャベツが、このところの気温と雨でぐんぐん成長し、今日は1つを収穫。

こんな具合でした。


外葉を取って1160g、比較的ふんわりと巻いていて柔らかそう。
農薬使用なし。この時期としては上出来じゃないかな。

夕食時さっそく生食で食べてみた。
柔らかく、甘味もあり美味しい。
欲張っていつまでも畑に置かずに、これで良かったようだ。

予定の収穫時期より1ヶ月も早くできあがって、気分は爽快。
今年の春はいつもよりだいぶ暖かいような気がしているので、成長が速かったのか。

私の頭の中では10月に蒔いたものは収穫が半年後、といういつの間にか固定概念ができてしまっていたようだけど、蒔き時や気候で1月もずれることがあるんだ。

過去の記録によると、生育期間180日で1500g以上で収穫していることが多い。
春キャベツらしい柔らかさが無かったように思う。

1月遅れで蒔いたこの後のも、もう芯は立ち上がっているのでそう時間は掛かりそうにない。この後病気や虫にやられなければだけど。

今スーパーに出ている地元産のキャベツは、サワーキャベツだということだけど大きかった。1500gは超えていただろうなぁ。

生産者さんは「大きすぎて売り難い。2~3人の家族じゃ食べきれないだでなぁ」とぼやいておいでだった。

店が仕入れて並べているキャベツって、いつも1200g前後の同じ大きさだ。
「売りやすいサイズ」というのがあるのか・・。

それでも店では半分にカットしたものを売っているけれど、「大きすぎて・・」と言っている農家さんはカット野菜は売らない。
切るとその日のうちに売りきらないとならないからだ。

農家では大きくできたと喜んでばかりはいられないので、辛いところだ。
出荷用の野菜は、輸送上の問題からも効率を優先しなければならないのだ。

スーパーの大根には葉はほとんど付いていない。
なぜ?と思ったら、箱詰めの際に嵩張るからだと。

葉を付けたからといってもその分まで売値に含められないのに、輸送費は掛かる。
それなら切ってしまえということのようだ。

葉も欲しいと思う消費者には残念だ。
ごく少数だけど私のお客様は、新鮮な葉はそのまま持って行ってくださる。
(葉が不要なら置いていくようにと添え書きをしているが、葉だけ置いていく人はいない)

それにしても、いつもキャベツを1.2kgで、大根も太さと重さが揃うように仕上げる技術って、すごいものだ。

話が生産者側と消費者側とで混ぜこぜになってしまった。
私が両方の立場なので、頭の中がいつもこんな風なのだ。


2019年2月23日土曜日

確かに昨日は完全な形を見た。

今朝。
あっ!


これは本体を収穫した後にできた子キャベツ。
どこまで成長できるかという興味で見ていたが、やられてしまった。

刈り取って量ったら凡そ700g。
脇にできた副産物でこの大きさは経験がない。

犯人はたぶんヒヨドリだろう。
今朝の1食分でこんなに食べるものなのだ。

野草に比べたら柔らかく、アクも無く、1箇所でこんなにボリュームもあって最高の餌場だ。おまけにこれは無農薬。

あ、無農薬は彼らには有り難くはないか。
柔らかく美味しい野菜と一緒に動物たんぱくも摂れれば尚いい。
ヘッ、そうは問屋が卸さないよ。

この間、近所の家の(たしか)桃の枝で飛びまわっているメジロをみた。
木の枝にいるムシを食べていたのだろう.
体色や大きさはウグイスとそっくりだけど、目の周りがはっきりと白く丸く囲まれていたから間違いなくメジロ。

何十年も自然の豊富な環境に住んできたけど、枝から枝に飛び回るメジロをはっきり見たのは始めてだ。
すぐ傍に人が居ても逃げる様子はなく、餌を捕るのに夢中に見えたので、意外と神経が太いことに感心した。

引き換えヒヨドリは、人間の姿が見えないときだけを狙って食べに来る。
好きになれないなぁ。

ヒコバエのようなキャベツはもう2つできているが、これはもう彼らにやろう。

2019年2月14日木曜日

キャベツの手抜き二期作 

こういうのは二期作とは言えない?


正規にできたキャベツは12月中に正規に収穫終了。
収穫後1株だけそのまま活動継続させたら、こんな風になって、既に小キャベツが2個採れた。

これなら、邪魔にはならなかったのだから全部そのままにしておけば良かった。
この写真のいちばん大きな球は赤ちゃんの頭くらいで、柔らかく厚い葉で包まれている。

まだトウ立ちする様子はないから、もう暫く生産活動続行してもらおう。
後がつかえていなくて温度が適当なら、キャベツって収穫後律儀に片付けない方がいい。

ブロッコリーは脇芽の収穫をあてにできることは知っている人が多い。
分に漏れずうちのブロッコリーもやはり子沢山。


こんなふうに株の回り中に脇芽(蕾)がついていて、これは最初に株の頂にできた花蕾と味的になんら変わらないので、儲けものなのだ。

蕾が開かないうちに摘めば大きな花蕾よりも使いやすくていい。


今年はこれが豊作。
利用し終わるのとトウ立ちして黄色い花が咲くのとどっちが早いかな。

2018年11月8日木曜日

徒長したキャベツ苗を定植

ろくろっ首みたいな苗


10月7日に種を蒔いてから1月弱で苗らしくなってきた。葉の数はまだ3枚だけど、もう植えても大丈夫そうだ。

それにしてもこの茎の長さと曲がり具合はどうだ。
私の苗はなんでこう何もかもが徒長してしまうのだろう。

徒長したキャベツ苗


ろくろっ首のようにくねくねと伸びていくのを見ていると、早く広い場所に植えてやらなくちゃと思う。

畝はだいぶ前から鶏糞、苦土石灰、木灰をすき込んで準備してあったので、植え穴に防虫剤を混ぜ込んで植えつけた。根だけを埋めると土を舐めているような形になって負担が大きいだろうと、深めに植えた。


でも苗によってはつんのめっているが、まぁこれでいいことにしよう。そのうちちゃんと上を向いてくれる。

6日後・・
ほら、ほとんど全部まっすぐに立ちあがった。


僅かな期間で葉も大きくなった、すごい。


収穫まで半年、それでも「中早生」


収穫は4月になる。それでも品種的には「中早生(なかわせ)」となっている。同じく「中早生」で11月下旬まで蒔けて収穫は6月なんていう品種もある。
分類の仕方ってどうなっているのだろう。

それにしても種を蒔いてから半年以上ねぇ。
徐々に気温が上がってくる春に蒔けば3ヶ月で出来上がるのだから、こういうものって私が育てるのじゃなくて自然環境が育ててくれるのだとわかる。得意になってはいけない(笑い。

真冬の低温期は成長が止まるから、まだ暖かい秋の間にできるだけ大きくしておけば春は早めに収穫できるだろうか。
当地は雪が降らないから大苗での冬越しもダメージはないと思える。

6月から収穫のキャベツも蒔いた。
考えただけでは8ヶ月の上もかけて育てるなんて気が遠くなりそうだけど、日々の細かな変化に一喜一憂しながらの過ごすと、もう?というくらいの時間だ。

春に種を蒔いても同じくらいの時期にできるが、春の苗は虫害が大変だから冬場に苗作りをした方がしっかりと育つのでは、と気が付いた。
これって私としては新しい発見。

2018年10月30日火曜日

防虫ネット使用のメリットとデメリット

キャベツが巻いてきた。あと半月くらいで収穫になりそう。

それが防虫ネットが掛かった上から見てかなりの穴が見える。


5株のうち2株はこんな状態で、そう~っと葉をめくれば茶色のイモムシが1匹、2匹。
まだ小さいがたぶんヨトウ。
見つけたのは捕殺したから、これで被害は止まるのではないだろうか。

あとの3株は今のところいい調子で、きれい。



葉に穴があっても虫がいないこともある。既に他に移動したかもしれないけれど、いないのではなくたぶん見つけられないのだろう。

防虫ネット使用のメリット



防虫ネットは使用すると使用しないのとではかなりの違いが出る。初めて防虫ネットを使ったときの結果は驚きだった。
それまではキャベツ、コマツナなどはいつも葉がネットのようになっていた。

それがネットを使うことでちゃんとそれらしい形になったのだから。
言われてはいたけれど、家庭菜園程度でネットまでは・・と尻込みしていたが、結果が出てこその遣り甲斐だと思い直した。

以降虫が付きやすい5月~10月くらいのアブラナ科類には必ず使用している、特に生育途中の小苗の時には欠かせない。そして防虫ネット使用でキャベツ、白菜、ブロッコリー等では虫害で全滅ということはこの数年経験していない。

防虫ネット使用のデメリット

しかしネットを掛けたからと過信してはならない、ということもわかった。
種蒔きの前、定植の前やその時には土の殺虫処理もして、すぐにネットを張っているにも係らず害虫はやってくる。

そうなるとネットの上からでは小さな穴や葉に隠れた虫は見つけにくく、本腰を入れて見つけようとするならネットを外さざるを得ない。
これが面倒でついつい被害を広げてしまうことになる。これじゃ見て見ない振りと同じで怠惰以外のなにものでもないじゃない。

素人に農薬は荷が重い

ネットを使用せずにで虫を避けるには「薬」を使わなくてはならない。
何種類かの殺虫剤を使うことでネットを外したいと考えたこともあるが、プロのような使い方は技術的にも気持的にも私にはできない。

今時の農薬は、使い方を間違えなければ人に対しての害はまずないということだ。
「今の農薬じゃ自殺はできない」なんていう人もいるくらい。
だから気にすることはないと言うが、それくらい危険がないということは裏を返せば「殺虫」効果も薄いともいえる。

今の私の使い方では、適当な薬を見極めて、身支度をし、計量して希釈し、早朝に噴霧するという一連の作業を何回も繰り返すのは、栽培を完成させるという点での魅力に欠ける。それで完璧に妨害できればいいが、それがなかなか・・・

防虫ネットはベターな選択

となると素人が家庭菜園でそれなりの野菜を作るには「防虫ネット」をうまく利用するのがベターかなと思う。費用(用具は繰り返し使える)、日々の手間を考えても。

主に葉を食用とする野菜は、できるだけ害虫は忌避したい。ハムシやハダニ、アブラムシなどの小さくて集団で発生する害虫は殺虫剤に頼るのが正攻法?のような気がするが、ヨトウムシ、アオムシなどの見つけやすいイモムシ類は植えたらすぐに防虫ネットを掛けて、コマメにチェックしてテデトール(手で捕る)が、家庭菜園としては妥当なところでは。

2018年10月10日水曜日

台風被害からの復旧

台風24号の最接近から10日。
枯れるべきものは枯れ、生きるべきものはちゃんと復旧できた。

すぐに水をかけて塩を洗い流したものはほぼ元どおり。ハクサイにキャベツそれと早蒔きのダイコンはこれがだめになるとやり直しが効かないので、必死に救出。思いが通じて!元気になった。

ハクサイの、これは「郷秋」でみんな斜めに倒れたのだけれど、傷跡はもう何もない。


葉の数もこんなに増えて、今は虫害もほとんど見られない。


もう1種類は10日遅れで蒔いた「京都3号」で、やはり順調。これは小苗だったので塩を被った以外の傷害はなかった。


残暑が続いているように思えても、ここで10日の違いははっきり出るもんだ。


キャベツも後遺症らしき様子は無く、順調。虫害が見えるがこの程度はさほどの影響は多分無いだろう。


これは直後に追加した株、定植後8日のもの。元々予定していた。


重かったせいで大袈裟に倒れちゃたのはカリフラワー。
根が持ち上がったかな、と思いながら起こして根元の土をしっかり踏んでおいたらこれも復活。


角度が良くなくて見にくいけど、これで3本。
ところが台風の害からは復活したけれど、その後1本がちょっと様子が変。


外葉がへなへなっとなってしまう。水をやった時にはしゃんとするのだがそれが1日持たないのだ。自分で水を吸い上げることが満足にできないみたいだ。これは青枯れ病?
やな予感。。。

ちょっと被害が大きかったのはダイコン。
セーノ!テで全部45度?の角度で倒れていたのを、無理にならない程度に起こして塩を洗いながしてここまで復旧できた。


ほぼ垂直に立っているように見える。が、果たしてまっすぐなダイコンになっているかは疑わしい。葉は枯葉が目立つ。どんなものが出来上がるかな。

ブロッコリー以外は品種を変えればまだ蒔くことはできるのだけれど、収穫が来年になってしまう。そうはしたくないのだ。できれば11月から収穫し2月中頃まで順次利用できるようになるのが今年の理想だ。

水を掛けなかったので何とも可愛そうなコトになったのが、サトイモにサツマイモ。


まだ掘ってみていない。もうおよそ出来上がっているのではと思うので明日にでも掘ってみよう。


伸びた蔓をフェンスを跨いで外側に下ろしながら伸ばそうと持ち上げてあったのがいけなかった。下を這っている葉はそれほどじゃないのに


里芋同様、高いところの葉が濃く塩を受けたようだ。
さつま芋は収穫にはまだ半月程早いのだ。可愛そうなことしちゃったがもう少し頑張ってもらわなくちゃね。


地表に1センチほどになっていたカブは全滅だったので、蒔き直した。余りに小さく、あの強風と塩に耐えられなかったのだ。カブは1回目は虫で全滅し、2回目は台風。美味しいから作りたいのだが、実に育てずらい野菜だ。

塩害に強いのがネギだった。



少し倒れ、葉が途中で折れてしまっていたが、そのまま成長している。ありがたい。

今年の台風はもうないと希望的に思うが、来年からは台風の後はとにかく真水で洗うことだ。葉がついていればこれで助かる、忘れないようにしよう。

小作業の連日  

収穫を切らさないため、少量ずつずらして蒔く。秋の作物は蒔ける適期は短いために逃してはならじ、だがくっついてしまうのも困ると緊張する。その結果毎日のように30分から1時間くらいの作業をする。それだけのために着替えて、作業後はシャワーを浴びて・・作業時間より準備や後始末に時間がかかってしまう。
月初めの台風が去ったらようやく連日の晴れ。もう10月半ば、さすがに朝夕の気温は下がってきたが、日中の気温はまだ28度、日差しはまだ強く、長袖長ズボン、帽子に汗拭きタオルの重装備、薄いが化粧も。
それでも顔のシミは増える一方。単なる日焼けだけなら戻ろうがシミの肌は復旧しない。。。

どこから見ても「農家さんですか?」になった。農業者に失礼かな、今の農業従事者は日焼けなんかしていないようだ。え?それは若い人のことだろうって?