2020年5月11日月曜日

定植苗の大きさ キャベツの場合

キャベツの苗作りについて、最近気づいたことがある。
キャベツの苗の苗作りは、マニュアル通りにすれば先ずポットに種を蒔いて作るのが定番(直播ではできないのかどうかは知らない)で、本葉が5~6枚になったら(と、種袋にはどれにも一様に書かれている)畑に移して管理する。

今年の一番苗もいつものように、本葉が5~6枚で畑に植えた。


播種(3/2)から定植(5/6)まで2か月を要し、ここまで成長していると安心感はある。

でも何でも足踏みせずにスッスと成長すれば大体間違いなく良いものが出来上がるので、このように定植まで2か月もかかるのはちょっと問題なのだ。

何が問題かというと、ポットに種を蒔くときに使う種蒔き用土には肥料は基本的に入っていない。そんな土で長期に亘って育苗するのはいいはずがない。根が出て、芽もある程度になり足腰がしっかりしたら、とっととちゃんと肥料の入ったベッドに移してやるべきだろう。

キャベツ苗の定植時期に疑問を感じた動機みたいなものが3つ。
1、7~8cmのキュウリの小苗を買って、翌日畑に移すと日に日に大きくなり、植付の効果ってこんなにもあるものかと今さらながら驚いた。

2、ちょっと日が経ってしまっていて分かりにくいが、トマトの例は比較ができた。


上の写真にある5本は購入時は全部ほぼ同じ大きさだったが、右の2本と左の2本とでは植付日に6日のズレがあり、その差が出ている(クリックして拡大)。
(中央の1本はキズものなので比較外)
植付後に遠くから眺めて、あぁこういうことかと思った。

苗は買ったらすぐに植えるのがいいと、年配者が言っていたのを聞いたことがあり、その時は不遜にも?と思っていたが、こういうことだったのだ。

脇道だけど、同じ日に購入した5本をなぜ植付日をずらしたのかというと、トマトは1房目の花房ができたのを確認してから植えた方が良いと教えられていたから。
トマトの着果の向きは後の房も1房目に同じになるので、揃えた方がいいと。

この例だと右の2本にはすでに黄色の花が見えていて、左の2本はまだわからなかった。

このやり方は大量に管理・収穫をする農家にとってのことで、2本、3本の家庭菜園ではそれほどの意味はないと気が付き、気づいた時点ですぐに後の分を植えたということ。

3つ目。
過去に見た農家のキャベツの植付の様子がずっと頭に残っていて気になっていた。その苗の小さかったこと!

本葉が1~2枚で背の高さはおよそ4cm、本当に小さな苗を広い畑全体に植えていた。
それがいつの間にか揃ってたぶん1.2kgくらいの立派な(収穫までの日数までは知らないが)、キャベツに仕上がっていた。

それらを今頭の中で総合して整理したら、たぶん今回ほど大きな苗にまで育てる必要はないのだろうと思える。

前に塾で共同で苗作りをした時の経験も思い出した。
(種の配布が遅れてしまったのか、それで良いということだったかは私には明確ではないが)担当者数人で持ち帰った種を各家庭でポットに蒔き、たしか2週間後の定例の集まりにその小苗を会員が全員で分けて育てることをした。

その時には私は”こんな小さい苗を?”とてもびっくりしたのだが、それが結果的に形的にはできたのだ。
その時の野菜はキャベツだったように思う。
育ち具合は季節にもよるだろうが、本葉の1枚も出たか出ないかの苗を定植して、出来上がった経験がある。

こんな貴重な経験をしながら、学習できていなかったのか・・・愕然

関連で思い出したこともある。
4月の中頃のホームセンターに見たことがないポット苗が出ていた。

キュウリ苗で、メーカーは最近よく見るサン〇リー。
ここまではどうってことはない。

その苗には本葉はなく、ちょっと大きめの(カボチャの双葉くらい)の双葉だけ。
え、これがキュウリの定植苗?
いくらだったかは忘れたが、一般の苗の2倍以上していたように思う。

後日別の店で同様の苗をみたら、本葉が出始めていた。
初めに見た店には数日後にはその姿はなかった。買われたのか、枯れたのか。

いくら小さな苗でも育つといえど、本葉の1枚も出ていないものを一般の苗の倍以上の値で買うメリットがあるのだろうか。
それとも私の頭が時代の進化についていけないのか?

ごく小さな苗を植えるメリット、これは訊く人がいないなら自分でやってみるしかない。
今手元に発芽後10日ほどの苗が次に控えているので、これは小苗で植え付けて、いつものとの違いを観察してみたい。
些やかだけど結果を見るまでちょっとワクワク。

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