甘トウガラシを種から育ててみる
トウガラシは高温で育つ野菜。発芽適温(地温)25~30℃、生育適温25℃ということなので種から育てるにはそれなりの保温施設が必要になる。
過去にやったブロッコリー、キャベツ、レタスなどでの数々の失敗に懲りもせず、より高温が要求されるトウガラシ挑戦することになった。理由や記事後半で書く予定。
先ずは発芽。
玄関三和土(20℃)に置いてみたら11日目に発芽した。
2日後には双葉が開いた。
下の写真上2つのポットはタカノツメで、下の2つが万願寺。発芽時点から大きさが違う。
そう、万願寺はシシトウくらいの大きさになれば食べられるが、20㎝くらいまで大きくなると聞いた。故に双葉も大きめなのかな。
ヒョロヒョロにならないうちにお日様にあてなくてはいけない。
でも外に出したらそのままでは温度が全然足りない。これは簡単じゃない、どういう風にしたものか・・。
朝早くに目覚めた私は、お布団の中で考えた(よく眠れてすっきり目覚めれば、頭の回転が比較的スムーズ。起き上がる前に考えるのがいいみたい)。
少し思案して思いついたのはスイカの育苗に使うビニールテントだ。手持ちがある。
確かかなり高温になるはず。
初めからの計画なしで、行き当たりばったり材料を集めるのは先が思いやられる。
ともかく、これで試してみよう。
廃材やら家庭用雑貨をいろいろ集めて、日当たりのいい土の上にセットして様子をみた。
曇天の今朝10:00P.Mに測ったテント内の温度は30度。外気温は20℃だった。
そして晴天になった正午には48度!
これは上がり過ぎ、急いで風が通るように裾を2辺捲りあげた。
暫くして温度計をみると34度まで下がった。
これでいい、たぶん。
夕方気温が下がってきたらまた20℃の玄関内に引っ越し。
こうして地温が25度くらいまで上がるのを長い間待って畑に定植すればいい。
ここまでの経過をもう少し詳しく記録しておきたい。
種の自家採種
去年苗で育て、食べてみて大のお気に入りになった「満願寺」。次も絶対に作りたいが、近隣のホームセンターで種を見たことがない。
市内に種専門店もないので、育てたトウガラシから種を採った。
晩秋に完熟の実をとって、2~3か月陰干しし、播種直前に種を出してポットに埋めた。
これが自家採種の種。
写真左はタカノツメ、右が満願寺甘トウガラシ。
トウガラシの発芽
常時20℃が確保できる場所はあった。でももう少し温度を上げたいので、発砲スチロールの箱に入れてみた。フタがなかったので不織布で覆った。
こんな程度ではたぶん1度の効果もあったかどうか?今思うに、本当に温めたかったら箱全体を毛布のようなもので包むんだったと。
でもまぁ、11日で発芽したのだから実際は20℃でよかったのだ。
戸外で光を浴びる
発芽したら次は十分な光だ。うまく光を取り込めないと、茎ばかりが伸伸びて徒長苗になってしまう。
日光は十分あるが、風が冷たく外気温は平均18~19度、そのままでは育たない気温。
ビニールハウスのようなものが必要なんだけど、と考えて設置したのがスイカ育苗用テント。
付属の針金支柱では頼りなく、7mmくらいの太さのアーチ状プラスティック支柱がちょうど合った。このテントの中にポットを収め裾をありあわせの材料で抑え様子を見た。
お日様の角度と比例して中の温度はぐんぐん上昇。
テントの天部には小さな穴がいくつも空いているのだが、その程度の換気ではとても間に合わず裾をあげて調整し、何とか30℃くらいに落ち着く。
もっと大きなテントがいいのかもしれないなぁ。
いつもの保温箱はレタスとキャベツが使用中で、適温が違うのでその中には入れない。暫くこのままでいってみよう。
こういった経過で種蒔きから19日経ったが、これが苗として首尾よく出来上がれば、今まで当たり前に苗を買っていたナス、キュウリなども種から育てられることになる。
うまくいけばだけど、面白そうだ。
一つ気にかかるのは、この種が在来種かどうかということ。
F1だったら結果ダメかもしれないけれど、元がポット苗では調べようがない(泣)
*****道草ウォーク****
桃(日川白鳳)開花