2020年12月29日火曜日

白菜の水不足による異常

外見は全く何も異常がない白菜を半分に割ったら、中の葉が一部分茶色く枯れていたり又は腐っていたりということがある。




今年の白菜がそれだった。
11月に入ってから年末近くまで何日も雨が無く寒い日が続く時期、砂地に植え付けて間もないタマネギが心配で何回もの水やりをした。
プロの畑でも機械や既存の装置で散水しているのを何回か目にしたが、それほど雨が無かったのだ。

その水不足の害が白菜に出たのだ。
外見は何の変化もなかったので、まさかこんな風になっているなんて想定外。

水気が無いのになぜ腐る?

植物は土の中の水や養分を吸い上げて生存、成長していくわけだけど、土中に水が極端に少ないと水によって(水に溶けて)運ばれる養分も当然不足することになる。

何が必要かはそれぞれ違ってくるが、白菜は特にカルシュウムが必要なのに取り込めずその結果がその時期に作られた葉に異常をきたした。本来カルシュウムは肥料として施さなくても土の中にあるもので足りるものらしいが、それを吸い上げることができなくてカルシュウムが不足した結果葉先が枯れ、枯れた結果腐敗した・・となる。

だから病気というより「生理障害」になるのだろう。

葉先だけの異常だから、そこだけ取り除けば家では使えないことはないが、手がかかり使い難い。まして販売はできない。

この水不足による生理障害は事前に防げるのだろうか。

極端雨が少ない、と思ったら給水した上に石灰でも施せば対処できるのか。
タイミングが難しそうだが、調べてみる価値がありそうだ。 



2020年12月19日土曜日

白菜の結球と収穫

 9月7日に種を蒔いた白菜が、出来上がってきた。
播種後80日で収穫できるという「郷秋80日」なので、やや遅れたけれど本格的な寒さになる前に結球できたので、まぁ目的達成となった。

90日近くかかって、12月になってから完成した球を結束。


完全に巻ききれていないものもいくつかあり、果たして最後まで行きつくのか?


10月下旬から注視していたある畑の白菜が、今同じように出来上がってぼつぼつ収穫されている。
私が見つけ時は、まだ本葉が数枚の小さな苗だったので、たぶん発芽から1月ほどと思えた。
これが、その時に見たハクサイ苗↓


播種から1月後の私の白菜は ↓


その他所で見た白菜が、今の私の白菜(上の写真)と同等の成長をして、収穫が始まっている。
播種からおよそ70日。

折りよく畑の管理者に出会うことができ、話を伺うと・・
品種は60日型。
長期に栽培するものと比べて質的に違いはない、という。

以下はその方の話から推して考えられることと、調べてみたこととの総合結果。
実際に蒔いたのはだいぶ遅れたようだが、蒔き時適期は私が使った「郷秋80日」と同じ。
収穫までには70日くらい要していた。

あまりの生育の速さに私は驚き、真相が知りたかったのだが、そのような品種があることが分かった結果来年からの対応はゆっくり考えるとしよう。

畑を見て更にほうっ!と思ったことのもう一つは、株間の狭さだ。
40cm位の幅に盛った畝に2列で植えられて、窮屈そうで風通しが悪いのではと思えたが、そのことに因る害が出たようには見えなかった。

虫害は外葉にはあるが結球している部分には見えていなかった。
実際結球した可食部の目方がどのくらいあったのかまでは尋ねられなかったが、葉の数と外葉大きさもとても立派だった。

適当な施肥量で、寒さに向かうこの時期に短期間でスッスッと大きくしてまえば虫害も避けられると考えていいのだろうか?

「いい土をつくれば、消毒(と言っていた)はしなくても大丈夫だよ」とのこと。
冬場に空いている場所の土を天地返しして、その時に石灰を混ぜて土中に潜んでいる虫を殺す」のだと。

もっと詳しくお聞きしたかったが、暗くなりかけた畑で、鍬を手放さずに話していたので遠慮して要点だけで我慢。

寒期の天地返しは効果があることは聞いているが、なかなか実行できなかった。
今回刺激されて空き畝の1か所だけひっくり返し、石灰を入れた。
がうっかり石灰は苦土石灰を使った。
これじゃ効果は期待できない、「消石灰(ショウセッカイ)」が正解だろう。



2020年12月12日土曜日

たまねぎ種まき~植え付け

 これまでは、玉ねぎの種を蒔いてもうまく育たず、あわてて買った苗は時季外れの売れ残りで死にかかっていたりと、なかなか思うようにできなかったタマネギ栽培の初段階。

今年は苗作りから始めて植え付けまで、初めてトラブル無く進行でき植え付けまではほぼ完璧(と自賛)。たまたまではなく一つひとつをよく考えて進めたことの成果と思い、貴重な経験なので詳しくまとめておこう。

種まきから発芽まで

タマネギの種まきは適期が僅か数日に限られるので、ここが一番緊張するところ。
9月26日に種袋2袋分(合計10㎖)使って、およそ150㎡の畝に全部蒔いた。
残暑がまだまだ厳しく蒔いても育つかと不安だったが、種の袋に書かれている時期を守ることがタマネギ栽培の鉄則と肝に銘じ、実行。
今年選んだ品種は「泉州中高黄」で中晩生。ごく普通に売られている品種。



播種適期は9月末。蒔いた日は9月26日。

播種の2週間ほど前に元肥(鶏糞と熔リン)をすき込んで、播種当日は蒔き溝を付けたらしっかり水を撒いておく。畝の縁は崩れないようしっかりとジョレンで押さえておく。
落ち着いたら種を蒔き、乾燥防止にべた掛けシートを掛けて更に強い日差しを避けるため寒冷紗(黒)を張った。

今年は特別に暑かったので念のための処置だったが、そもそも平年でも適期とされる9月下旬は適温の20度前後にはなっていないので、地蒔きするには必要な措置なんだろう。

プロの畑と思われるところで、8月だったけれど、地面から10cmほどの位置に広くヨシズが張ってあったのをチラと見かけたことがあった。車で通りすぎたので葦簀の下に何があったのかを確認まではできなかったが、時期と場所(浜松市雄踏)から推測して早生のタマネギだったと思える。
あの光景がヒントになった。

これは↓今回私がやったこと。



この後適量の雨が降り、種にとっても私にとってもラッキー。

5日目から発芽開始で7日目にはほぼそろった♪
ヘアピンのような形の細いねぎが土を割っている。


この段階でべた掛けシートだけを外した。
発芽までは水が必要だが、発芽後は乾燥ぎみがいいのでもう不要。

上手く発芽でき、まずは最初のポイントをクリアできた。
この頃もまた数日の雨、まるで頼んだかのようないいタイミングだった。


定植までの管理

間引きは、結果として1回だけ、あとは2~3回の追肥をしながら植替えできる大きさになるのを待った。
いつの間にか大きくなっているけれど、よくみればまだ十分な大きさにはならず、まだかな?もうちょっとかなと落ち着かない。

10月末、長さは十分あるように思うが、まだ太り足りない。あと一息。
それに説明によれば、種まきから55日くらいが定植の目安とある。それならまだまだ。


11月中頃から葉先が少し枯れてきて、適期かなと思う。でも〈鉛筆より若干細いくらい〉の太さにはちょっと足りない。
苗を大きくし過ぎると、トウ立ちしたりそれが基で腐ったり・・と後で問題が起きることは経験済み。小さくてもそれなりの大きさでできるらしいので、じゃ、そろそろ定植にしよう。

蒔いた種は1本の落ちもなく(数えてはないけど)きれいにできた。素晴らしい!
これで第2段階のポイントもクリアした。

いよいよ植え付け

11月16日だった。いつもよりやや早い。
これはサイズ別に抜いてみたサンプル。
(背景のコンクリートブロックの縁の長さは40cm)


良しということで、苗を全部移植ゴテで丁寧に抜き取って浅く水を張ったバケツに入れる。


根をバケツの水で降り洗いしながら絡みをほぐし、50本ずつの束にしていった。数えたら定植にちょうどいい太さの苗が650本、ちょっと小さ目が約200本、全部で850本だった。

私がこの作業をしている間に夫が予定の畝に水やりをしてくれた。
ホースの先に穴の開いた塩ビ管が付いたものを畝の中を移動しながら水を入れていくのに結構な時間がかかり、一人で抜き取りと水やりとを兼ねるのは難しかったので、助かった。

土が落ち着いたところで、細長い竹竿などを使って列を決め擁壁のブロックも利用して間隔を測りながら40cm幅の畝に10cm間隔で4列植えた。
が、その前に根と葉の処理方法で少々もめた。


根と葉の始末

植えるにあたり根をどう始末したらいいか?
a 根をまっすぐに伸ばして植えた方が根にとって負担が少なく、より早く活着できるという考え方が一つ。
b 長い根は切って植えることで新しい根が出てくるので苗にとってその方がいい、という理屈。

新しい根がでてそれが活動し始めるには時間がかかるような気がするので、aを採用したい。
が、10cm以上もある根をまっすぐ伸ばして埋められる穴を作るのは不可能。
粘性のある土なら可能かもしれないが、この畑は砂地。土(砂)が思うようにならない。穴をあけたり畝を立てようとしてもすぐに崩れてしまって作った形を維持できないのだ。
従って可能なやりかたとしては、できるだけ深く穴をあけて、根は切らずに折りたたむか中でグルグルとトグロを巻かせるかして、葉の分岐部に土が掛からない深さで、白い部分だけを埋める。

崩れる分も考慮して、鎌の柄を使って直径2cm位で深さは3~4cmの穴を作り植えていった。

葉の始末は・・
c これもより早く新しい葉を出させるには古い葉は切った方がいいとする説。
d プロはそんなことしていない。余計な手間だ。

と二手に分かれた。
植え付け後そのままなら、dにしたかった。もう日が落ちかけてきたし・・

気温が高い上に水保ちの悪い砂地なので、植え放しは危険だから日よけ(兼風よけ)工作はした方がいいとなると、現状の場所ではまたべた掛けシートになる。葉に触れないように高く持ち上げるような工作はできないので、じゃぁ砂地の畑に植える分はネット下で閊えてしまう分だけ葉を切ろうとなった。

はい、これが葉を切って植えた苗。


ここに不織布で覆いをして完了。


葉を切らずに植えたのはこちら。
よく見る姿です。


なるべく理に沿った方法を採りたいが、そうすっきりとは渡っていけないのが現実。
〈家庭菜園なんだから〉で落ち着かせてしまう。

これを書いている時点ではもうすっかり根付いている。
根付くまでは3~4日置きに水やりをして枯らさないよう気を配った。その後は何日も雨が無くカラカラ陽気が続いているが、タマネギは根付いてからは乾燥には強いのであまり心配はしていない。

後はこのままじっと春を待つだけ。


2020年12月9日水曜日

コロナの恩恵!?野菜が安い

 新聞の折り込みチラシに近所の食品スーパーの広告が入っていた。
野菜の値段を見てビックリ!



キャベツ1個77円、ブロッコリー1個77円、大根1本77円、ホウレンソウ袋77円・・

広告商品だから赤字の特売かな、それにしてはあれもこれもだねぇ?位に思っていた。
ネットニュースを拾っていると、「野菜安値、50%値下、47%値下」の見出しが目に入った。


新型コロナの影響で飲食店からの引き合いが無くなり、出来上がった野菜は小売店に大量に出回っているため、こんな現象になったらしい。
極端な例ではレタスが0円、つまりただというケースも出ているとか。傷みの早い繊細な野菜はタダでも持って行ってもらわないと処分料がかかる、からだろう。

私は消費者でもあるがささやかながら生産者でもあり、出品物の値付けに毎日悩み、結局もうこれ以下にはできないという値段なる。

大根50円、キャベツ80円、かぶ50円、レタス30円・・・
計算なんかできない、これ以下の値にしたらお客さんに失礼になるのではと危惧する。

プロのようないい物じゃなくても、一応手間暇かけてできた野菜だから食べきれない分は誰かに手伝っていただこうと、細やかな無人店を張っている。プロじゃないので、市販品以上の値付けはできないと考えている。

でも変だねぇ。
新型コロナという感染症が人間の生活の仕方を少し変えてしまってはいるが、人口が極端減った訳ではなく、生きていればどこかで必要量を食べているはず。

それが食べる場所が飲食店から家庭に変わっただけで、何で同じように生産されたものが余るの?




2020年12月1日火曜日

素知らぬ顔して・・キミの名は?

 かわいかったねぇ、あのしらばっくれた態度は。

・・オバサン土をかきまわしているぞ。
出てくるよ、絶対に。出たらボクのものだからからね・・

というのがバレバレだよ、キミ(笑

土を耕す私の4~5m向こう、フェンスの縁に乗ってちらちらとこっちを窺うように見る。
時々よそを見ながら、あたかも他の何かを探してでもいるように、でも
私の足元が気になってしょうがない。

時々飛び立って家の屋根の上に移動。
でもまたすぐに元の位置にもどって、こちらの様子を見ている。

待ってて、たぶん出てくるからね。
フェンスの縁と屋根の上とを行ったり来たりしていて、遠くには行かないからやっぱりまってるんだね。

ほらいた、いたよ、2匹。

目の前に投げたらきっとびっくりして逃げちゃうでしょう。

屋根に移動したときにフェンスの地際に投げておいたら、来た、来た。
地面におりた。

わかっているくせに、直接採りにはこない。
見えていないよ、知らないよ~という素振りでよそ見しながら少しずつ近寄る。
ふ、ふ、ふ かわいい・・

ついばんだ。
咥えてすぐに屋根に上り、そこで食べている。
ゲットしたその場では食べない、私に怒られるかと思ってるんだ。

2つ目も咥えて持って行った。
よかったね、今夜の夕飯はごちそうだったね。

黒い背で茶色のお腹、カラスより2周り位小さくスズメよりは2周り位大きい。
切れ長の目をしたイケメン。(イソヒヨドリかな?)

少し調べたけれどわからなかった、キミの名は?