2022年2月27日日曜日

真冬のレタス栽培 小さなテントで保温とアンドン囲いだけとの違い

蒔き時をちょっと逃した?結球レタスは 真冬に育つかどうかやってみた。
ノーブルSPという品種の結球レタス。





種を蒔いたのは秋蒔きができるギリギリの10月19日だった。
気温はもう15℃まであるかないか・・だったので種を蒔いたポリポットを小さなビニールハウスに入れて保温。
4日で発芽。いいねぇ。

今日で種を蒔いてから4か月と10日。
定植後ずっと肥料袋を使ったアンドンで囲って、まぁ風よけをしただけのはこんな状況。


実を言えばうっかりしていたのだ。
生育温度は最低でも地温で15℃は必要なのだから、アンドンが囲いをしたくらいで良い訳がないのに、季節風から守ってやればいいような気がしていた。

気づいて1月の半ばになってからスイカ栽培用の小さなビニールテントを張って保温した。
それがこれ。


アンドンだけで育っているのと比べると葉の数が随分違う、この写真ではよくわからないが大きさも違う。

テントで保温をしたレタスは、この後の事故が無ければ3月中には食べられそうだ。
そうなれば久々のレタス成功・・なんだけど。

レタスは定植後活着すれば寒さには強いから、時間をかければ収穫できるという経験はしている。だけど時間がかかると硬く締まったレタスになり、あまり美味しくないのだ。

もう1月早くテントに入れてやったらもっとすくすくと育っただろうに。
アンドンだけとの差は確認できたものの、生育時間がかかりすぎだ。

「育てやすい」なんて書いてあるけど結球レタスって結構難しい。
家庭菜園ではレタスといえば普通は非結球のレタスのこと。我家では非結球品は味的に嫌われるのでほとんど作らない。

保温しての発芽もうまくいったので気をよくして、続いて冬の間にもう1回栽培してみたいなと邪心が起き出したけど、植える場所があるか、生野菜として食べることが多いレタスを消費できるかよく考えてからにしよう。




2022年2月8日火曜日

真冬でも虫害への油断は禁物

 11月中旬に蒔いた小かぶ。
間引きしたものからこんな製品?が出てきた。


カブの大きさは左の丸いもので手の親指の先くらいになっていた。

先日投稿した〈大根に大穴 農薬の効かせ方〉にそっくりそのまま?、あぁこれもかと。
これも大根と同様に薬がちゃんと効かなかったのだろうか。

何を使ったのだろうと記録をたどったら・・・
記録欄には、えっ? 「空白」

何も使っていない。何も書かれていない。
記録を忘れたのか、何もしなかったのか?
今までそんなことはなかったから自分のことながら信じられないけれど、たぶんもうこの温度なら地中の虫も活動はしていないだろうと、高をくくったのだろう。

気の緩み。はてまたボケたか。
どのくらいの虫がいるのかはわからないが、現実にこの低温でも地中にはいるのだ。

さて、困った。

根をやられたら救済の手段はない、らしい。
でもこの時点で見つけたからには手を拱いてはいられないので、法的にはやってはいけない方法でも何かやってみよう。

土の中で実を傷つけるのはアブラムシやアオムシではないと思うので、それならダイアジノンを使って。
改めてダイアジノンの説明表を見た。

やはり登録としてぴったりと適合する方法は無かったが、キスジノミハムシ欄に「生育中の株元散布」ができるように表記されている。
これで行ってみよう。結果は判らないけれど黙って見ているよりはいいだろう。

ごく薄く撒いて軽く地表を搔きまわしておいた。
雨が無い季節なので、水も。

2022年2月4日金曜日

大根に大穴 農薬の効かせ方

 こんなに大きな穴になるまでかじる虫は何だろうか?


ケイケンとカンによればヨトウム又はコガネムシなんだけど、それにしても穴(被害痕)が大きい。土の中でやられていたから、大根が太るにつれて穴が大きくなったことに気が付かなかったのかな?

私の菜園生活史上で最大のキズ。もっと早くに気づくべきだったんだ(泣

殺虫剤は何種類か使っていたのだが、効かなかったということか。
なぜ?

薬が違った?
使い方を間違えた?
使うタイミングが間違った?

プロ向けでも割に優しく解説されている参考書「病気・害虫の出方と農薬選び」で少し勉強してみた。完全に理解できたわけではないけれど、私なりに納得できたことをまとめてみた。

まずダイアジノン。主にコガネムシ、ケラ対策で播種時に使用。
幼苗期にデナポンで根切り虫対策
その後葉のアブラムシ、ハムシ対策でアクタラとアファーム。

結果予定した数のダイコンは一応できあがった?ものの、害虫防除は播種時の対策以外は葉に対してだけで、根に対する薬は使わなかったから穴だらけになった。
ここでデナポンやアクタラ、アファームはたぶん直接は関係ないので、問題があるならダイアジノンに対する理解の仕方。

使用説明書には「播種時に土中混和」とあるのでそれに従った。
土の中のコガネムシやケラなどに効果があるということだろう。それだけだ。
その時に土中の卵や蛹などが100%死ぬとは限らない。生き残ったコガネムシなどの卵や蛹などは?

播種時のダイアジノンの効果はおよそ2週間くらいらしい。その間に死ななかった虫は成長して幼虫や成虫になってダイコンを齧り、外にも出てくる。掘り上げた大根の穴の中で丸くなっているのを見ている。
こんな風になってからはたぶんダイアジノンは効かないのだろう。
別の薬でたたかなければならないのだ。
それに気づかなかった・・。

種を蒔いたり定植するときにダイアジノンやオルトラン粒剤を土に混ぜ込んで、それでその野菜の一生が守れると期待していた。(オルトラン粒剤の効き方はダイアジノンとは違うけど)
土の中にいた虫やその卵を殺してしまえば、何もせずに育てた場合より被害はずっと少ないのだろうが、それが全てではなかった。

成長に応じて寄ってくる害虫に対応しなくてはならないということ。
そうすると休む間もなく薬に頼ることに・・・
そうならないためには、1回の作業で確実に虫をたたくこと、またそれ以前に被害が出る前に「予防」として使うことで薬の使用回数を減らせるということのようだ。

なるほど、予防、予防といわれるのはそういう理屈だった。
考え方としては良く分かり、すっきりした。
でもその理屈通りに自分を動かすのは、ちょっとタイヘンそうだけど。

異変を見つけたら早く手を打つこと。
今回のダイコンには、ヨトウムシだったらプレオフロアブルかトレボン乳剤が登録されている。

大根に限らずじゃがいもやサツマイモにも同様に成長に応じて被害が出、外からは見つけにくい土の中なので気が抜けない。