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2019年5月17日金曜日

青菜栽培はこまめな間引きがキーポイント

直接畑にばらばらと種を蒔いて育てるコマツナ、ホウレンソウ、チンゲンサイなどの青菜は、芽が出たら「間引く」のは当たり前と思いつつも、1~2度の間引きで済ませていた。

最近、結果として良品の青菜ができたとので振り返ると、間引き回数が多かったことに気付いた。去年秋からのホウレンソウ、コマツナ、今年のチンゲンサイの姿を見てみる。

昨年秋のホウレンソウ。
10月初旬に種を蒔いて1月後には収穫になった。


これを収穫した状態がこちら


美味しそう。

こちらは久々にちゃんとできた小松菜。
去年4月収穫のもので、これも種蒔き後36日。


スッスッスーとできたものは質がいい。
今まではなかなか大きくならずに、ある程度に成長した頃はもう、硬くて不評だった。

そして今年初のチンゲンサイ。


これは実際は間引き菜なので、まだ中学生位の体でスリムなんだけど将来の成熟形が予想できる。
播種から約40日。虫の穴も殆どなく、あと数日で成人?となりそう。
ほぼマニュアル通りに育っている。


何度も間引きをして徐々に株間を空けながら育てると、さっさとできあがることに気付いた。
もちろん1~2回の追肥と同時に虫害対策もしていなければならない。

虫害対策には主に防虫ネットを使用するので、間引き作業をするにはその都度ネットの裾をめくり上げなくてはならず、これが面倒でつい作業をサボりたくなってしまうのだ。

じゃぁ始めから間引きが必要ないように粗く、極端にいえばあの小さな種を1粒ずつ蒔いたらどうかと乱暴な発想も出るけれど、これはこれでダメ。

こういう種は始めから1粒では育たないという。
幼児の頃は周りにある程度の仲間がいてお互いに競い合って成長するのだと。

それから種の中にはダメなものも混じるから、すこし大目に蒔いて選抜する必要もあるので、1箇所に1粒というのは合理的とは言えない。

大根のように始めから一定の間隔を空けて蒔く方法もある。しかしそれだって普通1箇所に1粒じゃなく3~4粒は蒔くから、それを間引きながら最終的に1本にしていくものだ。

成長に従って仲間の数を減らし、栄養と環境を独占しながら満足な姿になっていくそうな。
こう書くとちょっといやらしい育ち方に思うけど、他の生き物の食糧となるのが目的の生物なので。

とにかく・・
虫の餌にならないよう管理することも大事でかつ大変なんだけど、防虫作業と比べればごく簡単な「間引き」をちゃんとすることが成長に大いに寄与することを、再認識。

栽培期間40日~2ヶ月くらいのこの手の野菜は栄養と間引きの管理でパパッと仕上げれば、柔らかく美味しいし、ムシが寄り付く危険性も低いということになる。

昨秋から今までちょっとホウレンソウやコマツナの出来が良かったので、間引きとはと改めて考えてみた。

2018年10月4日木曜日

台風一禍 まずは塩抜き、傷跡は殺菌剤で病気予防

当地にとっては近年覚えが無いほどのすごい台風だった。
中心はだいぶ北に逸れたけれど、台風の際は通り道の南側が風の被害を受けやすいようだ。

風雨のピークは30日夜10時40分ごろから1日1時くらいまで。
ここで電灯は消えた。
ゴーゴーという風の音とたまにピシッと何かが壁や窓にぶつかる音が、短時間だったが実に恐ろしかった。

明るくなった時には雨は止んで風もだいぶ弱まってはいたものの、平常時並にはならない。外に出ると家の周りはわが家の所有物ではないゴミがいっぱい。

とりあえず住まいに異状はなく、畑の様子を見る。
さっと全体を見たときには全滅か!と思った。

いつもよりかなり力を入れて対策をしたつもりだった防風ネットは、全部壊されて支柱が野菜に覆い被さっていた。もっとひどいのは完全に剥がされしまった。

これはダイコン。蒔いてから1月余り、根はもう1センチ程の太さになっている。


南西からの風にやられたのか、皆同じ角度でバッタリ。
この時は倒れて外葉が千切れていただけに見えていたので少し起こして(完全に起こすには抵抗があった)、土をよせて経過を見る。

3日後。


傷められた葉は白くなり、黒くなって枯れた。
でも何とかなりそうなので引き続き様子を見ることに。

ブロッコリーは、倒れたネットの下敷きになっていた。


うまく育たずにたった2本だけになりながらも、ここまでくれば大丈夫のところまでいっていたのが、葉を全部むしりとられて無残なことになりthe end.

第2弾がちょうど移植できるまで育っていたので、すぐに定植。
たった4本だけど、有ってよかった。
ブロッコリーは今年はもう蒔けないので、これに期待したい。

ダイコンと隣り合った雑居畝。
やはりみんな同方向に寝て、葉は折れている。


カブは双葉のままで引きちぎられて、3日後には枯れてしまった。
だいぶ大きくなってきたコマツナにチンゲンサイも、葉の縁が黒くなって茎が折れている。

カブは蒔きなおし、コマツナにチンゲンサイはこのままでも食べられるからとりあえずこのまま。ネギも葉が折れて、折れところから枯れかかっている。

里芋は


ボロボロの葉だけしかない。
これはどうしようもないけど、そろそろ収穫できる時期なのでもう暫くこのままで頑張ってもらおう。

ハクサイ、キャベツは丈が低かったためか被害は軽くて済んだ。
と今は思っているが・・

ナスはこの台風がなければあと1月はぼちぼち収穫があったはず。
今回のことで葉が全部枯れ、枝が引き裂かれたので、思い切って終了とした。

一巡した後、壊れた防虫(防風)ネットを除去して倒れた野菜をそっと起こしたら塩抜きだ。シャワー口をつけたホースを引っ張って水道水で弱めの水圧で全部洗った。
ここでは強風の後はこれが必須作業だと、近所の人から教わった。

その後は、殺菌剤の散布だ。
傷がついた植物は病気になりやすいのでこれも必須作業。
ついでに殺虫剤も混ぜて噴霧。

最後にまた防虫ネットを設置しなおして片付け作業の終了。
丸1日かかった。












2018年9月8日土曜日

かぶ、コマツナはスッと発芽

かぶ、コマツナに、チンゲンサイを雨上がりに蒔いて3日目にそろってきれいに発芽した。
カブは目検討だけど、3センチぐらいの間隔で点蒔き。


コマツナは1条ですじ蒔き。もう少し濃い目に蒔いてもよかったが、種の残りがこれだけだった。また新しく買って追加しよう。
カブに比べて葉がだいぶ小さい。


チンゲンサイも発芽は上々で、これも点蒔きにした。


こういう風に全部揃ってすっと発芽すれば、スタートは成功ということになる。
出ない箇所がいくつかあったり、何日もかかってボツボツというのはまず順調な成長は見込めないものだ。

かつて種蒔きの「基本のキ」すら知らなかった頃の私は、蒔いた種が芽を出さないことがよくあったものだ。
テキトーに土を掘って種を落とし入れて、テキトーに土を掛けていただけだった。

・播種時期を守る
・土を良く湿らせる
・蒔き溝の深さを均一にする
・覆う土の厚さは野菜によって違う
・種と土を良く密着させる
という基本を全く知らなかった。

今の私が知る限りではニンジン、ホウレンソウ、レタス、シュンギクはちょっとコツがあるのだけれど、一般的には上記の点を外さなければ種が古くない限りちゃんと出る。

知らないとは怖いもので、経験がないと簡単だと思ってしまう。それが2~3回やってダメだといやになって菜園そのものを止めてしまう例が家庭菜園を始める人に多いのだと。

調べるツールはいくらでもあるのだから、作ってみようと思い立ったら何か1つでも学ぶまでは続けたいもの。
少しでもわかってくれば面白くなるものです。


日差しがだいぶ弱まってきたようにも思うので、寒冷紗を外して防虫ネットに交代しよう。

これらはどれも一度にいっぱいできても困るものなので、1週間から10日もしたら第2回目を蒔く予定にしている。

2018年9月5日水曜日

かぶ、こまつなを蒔いた

私にとってはまず成功が難しい野菜なので、気が重いけど欲しい野菜のトップ10の内。

カブ(F1白雪)

かぶの品種としては初めてのもので、「小かぶの時から中かぶになるまで順次収穫できて裂果や変形が少ない」などの特徴が魅力で選んだ品種。
9月いっぱい蒔けるようなので、少しずつ数回に亘って蒔いていく予定。
カブは買うと高いので、できる時期にはぜひ作りたいが、ちゃんとできたことはあまり無い。

コマツナ


何回も作ってみるのだけれど、柔らかくてある程度大きく育ったものを収穫することはなかった。
収穫適期がごく短いので、大きくなりきらずに硬くなってしまう。きっと肥料が足りないのだといつも後になって思う。今度こそは、と何回思ったことか。
で、また今度こそとケイフンを標準量の2倍漉き込んだが・・

そして欲張ってチンゲンサイ


これはだれでもが手を出しやすい野菜のようなので、売店での1品として作りたい。


台風が過ぎた後、はっきりと空気が変わったとは思えないがいくらか過ごしやすくなっている。それでも直射はまだ痛いほどに感じるので、また寒冷紗を使った。

どれもアブラナ科でと~~っても虫にやられやすいものばかり。
コナガ、キスジノミハムシ、カブラハバチ、アオムシ・・針穴が開いた程度では犯人の姿が見えないので、推測で対策をしていくところから始めるしかない。

3日位で発芽するだろうが、虫との闘いの季節が始まる。
発芽したら寒冷紗を防虫ネットに替えて虫対策。

発芽の様子はこちらで



2017年6月23日金曜日

チンゲンサイを蒔いてみる

チンゲンサイ。
みなさん上手にやっているのを見かけるけど、私はうまくできたことが無い。

チンゲンサイはもうやるまい、と決めていたのだけれど、コマツナはもう蒔けないしホウレンソウも夏はダメ。

そうなると夏場の青菜はこれしかない。
ナスとキュウリばかりじゃメニューにならないもの。

で、まぁちょっとだけ奮起してみた。
もう一度挑戦してみたい。

実は20日ほど前にポットに種をまいておいたのだ。
今ここまで成長した。

チンゲンサイ ポット苗

1ポットに3~4本。
どれもビョロヒョロで頼りない。

定植にはまだおぼつかないようにも思うけど、チンゲンサイの生育期間て短いからそろそろ植えた方がいいようにも思う。

ということで植えた。


そもそもは直播きで育てる野菜だから、ポットに10個ばかり蒔いたのじゃ植えつけたらこんなもの。

じゃぁ後は直播きでと同じ畝に種を蒔いた。
蒔いてみた。

チンゲンサイって、発芽と同時にムシにやられてしまうのだ。
この野菜の栽培適期は、虫たちが一番活発に食餌活動をする時期。

それもあってポット蒔きをしたけれど、こんな少しじゃねぇ。
成功したことがないもんで、無意識にしり込みした結果だね。

手がかかるという意味での困難さがわかっていてやるのだから、しっかり殺虫剤を混和してから蒔き、植えた苗も一緒に防虫ネットの中に収めた。

チンゲンサイの栽培

面倒だけど、毎日よ~く観察し虫(カブラハバチ、アブラムシ、キスジノミハムシ、ハスモンヨトウなど等なんでもアリ)を見逃さないよう頑張ってみよう!

なんだか今日はやる気になったけど、このテンションがどこまで保持できるか自信はない。


2016年3月15日火曜日

葉物野菜の直播開始 コマツナ・ブロッコリー・ラディッシュ

昨日の雨で地面はしっかり水を含み、今日は晴れ。
3月も15日まで季節は進んで、ぼつぼつ直蒔きもできそうです。

手持ちの種ではコマツナ、チンゲンサイ、ラディッシュが播種適期になっています。
では、この3種を蒔くとします。


場所は---
あれー、無い。

あーでもない、これでもうまくいかないと作付け計画をグダグダ決めかねていて、結局用意してなかった。
ホウレンソウやダイコン用に準備の畝はできているけど、それらを蒔くのはまだちょっと早そうだ。

早いと解っているものを蒔いて失敗するより時期が合っているものを蒔くべきだよね、と一人合点し
急遽予定変更でホウレンソウやダイコン用の畝にコマツナ、チンゲンサイを蒔くことに。

こういうのを「現場合わせ」といいます。自慢すべきことじゃないけど私の得意ワザです。



これらはどれも難しいことはなく、既に元肥や石灰を敷きこんである畝に1cm程の深さの溝を作りそこにパラパラと小さな種を落とし、掘った土を戻し上から軽く押えて終い。

パラパラと蒔く種の量は「出来るだけ薄く」です。
沢山蒔くと後で間引くのが大変です。

間引いた菜も食べられるので、一食になるくらいの間引きができればそれもテではあるのですが、これらの葉物は一度に沢山収穫しても困るので、少しずつ何回かに分けて蒔きます。そうすると1回の間引き菜の量は知れたもの。味噌汁の実にはなってもおひたしや和え物は無理ですね。

今回の私の場合は、コマツナもチンゲンサイも1.5メートル程。
どっちも青菜なのでたぶんこんな量でいいのでは。


収穫予定は4月中~下旬頃かな。
うまく発芽したら4月中に2回目を蒔く予定です。




ところでこの種は去年の秋に百円ショップで購入したものです。
2袋で108円。

イタリア産で内容量10mg。
モノによっては量が少ない場合もありますが、そのほうが嬉しいんです。
1年、2年じゃ使い切れなくて捨てることになることを思うと、安いのは嬉しいです。

品質に差は感じられないし、野菜の種ってどっちみち輸入品ですからね。
ただ説明が荒っぽいので慣れていないものは要注意なのと、新品種は売られていないのが欠点です。

種 100円ショップ




作業ついでに、今育苗中のキャベツやブロッコリー用の畝に石灰を入れました。

先日芽を出したキャベツが畑にデビュー出来るのは3~4週間後でしょう。
だからまだ急ぐことはないのですが、石灰は早くても問題ないようです。

土のペーハーをアルカリに傾けるのが目的ですが、一旦PHを上げてしまえばその後ある程度はそのままの状態を保てるようなのです。

それと石灰にはいろんな種類があって、それによっては水を含むと(土に混ざると)発熱するものがあり、種まきや植え付けの直前だと害が出てしまうのです。

発熱するのはたぶん生石灰で、普通素人が家庭菜園で使うのは苦土石灰が一般的のようですからあまり神経質になるには及びませんが、直前ではちょっと不安になります(論拠はありません)。

今回私が使ったのはカキガラ石灰です。
カキガラ石灰は自然農法や無農薬栽培の場合によく使われます。土を固くしたくない為のようです。

その辺にこだわらなければ安い石灰で構わないんです。
私は自然農法や無農薬のつもりじゃないのですが、昨年秋にハズミで買ってしまい残っていたので使いました。


本当は散布量も計算して(土を硬くしないためにも)すべきなのですが、経験上こんなもんかな、でこんな感じに撒きました。
手前の畝3列がそれです。

石灰を撒く

ここには2月末に牛糞や米ぬかを入れてあります。
これを軽くうない込んで、再度形を直して終了。

どうせ入れる化成肥料も一緒に混ぜ込んでしまえば、鍬を振るう作業が1回で済むのですが、化成はあまり早くに入れると雨で流れてしまい効果が薄れます。

じゃぁ石灰は2月に堆肥と一緒に入れておけば、今回わざわざ鍬を使わずに済んだのに・・・
その辺は私の支離滅裂さであり、理屈ではないのです。
反省し、次回に生かします。


化成肥料は後で苗を植えつけるときに入れる予定です。