2018年10月30日火曜日

防虫ネット使用のメリットとデメリット

キャベツが巻いてきた。あと半月くらいで収穫になりそう。

それが防虫ネットが掛かった上から見てかなりの穴が見える。


5株のうち2株はこんな状態で、そう~っと葉をめくれば茶色のイモムシが1匹、2匹。
まだ小さいがたぶんヨトウ。
見つけたのは捕殺したから、これで被害は止まるのではないだろうか。

あとの3株は今のところいい調子で、きれい。



葉に穴があっても虫がいないこともある。既に他に移動したかもしれないけれど、いないのではなくたぶん見つけられないのだろう。

防虫ネット使用のメリット



防虫ネットは使用すると使用しないのとではかなりの違いが出る。初めて防虫ネットを使ったときの結果は驚きだった。
それまではキャベツ、コマツナなどはいつも葉がネットのようになっていた。

それがネットを使うことでちゃんとそれらしい形になったのだから。
言われてはいたけれど、家庭菜園程度でネットまでは・・と尻込みしていたが、結果が出てこその遣り甲斐だと思い直した。

以降虫が付きやすい5月~10月くらいのアブラナ科類には必ず使用している、特に生育途中の小苗の時には欠かせない。そして防虫ネット使用でキャベツ、白菜、ブロッコリー等では虫害で全滅ということはこの数年経験していない。

防虫ネット使用のデメリット

しかしネットを掛けたからと過信してはならない、ということもわかった。
種蒔きの前、定植の前やその時には土の殺虫処理もして、すぐにネットを張っているにも係らず害虫はやってくる。

そうなるとネットの上からでは小さな穴や葉に隠れた虫は見つけにくく、本腰を入れて見つけようとするならネットを外さざるを得ない。
これが面倒でついつい被害を広げてしまうことになる。これじゃ見て見ない振りと同じで怠惰以外のなにものでもないじゃない。

素人に農薬は荷が重い

ネットを使用せずにで虫を避けるには「薬」を使わなくてはならない。
何種類かの殺虫剤を使うことでネットを外したいと考えたこともあるが、プロのような使い方は技術的にも気持的にも私にはできない。

今時の農薬は、使い方を間違えなければ人に対しての害はまずないということだ。
「今の農薬じゃ自殺はできない」なんていう人もいるくらい。
だから気にすることはないと言うが、それくらい危険がないということは裏を返せば「殺虫」効果も薄いともいえる。

今の私の使い方では、適当な薬を見極めて、身支度をし、計量して希釈し、早朝に噴霧するという一連の作業を何回も繰り返すのは、栽培を完成させるという点での魅力に欠ける。それで完璧に妨害できればいいが、それがなかなか・・・

防虫ネットはベターな選択

となると素人が家庭菜園でそれなりの野菜を作るには「防虫ネット」をうまく利用するのがベターかなと思う。費用(用具は繰り返し使える)、日々の手間を考えても。

主に葉を食用とする野菜は、できるだけ害虫は忌避したい。ハムシやハダニ、アブラムシなどの小さくて集団で発生する害虫は殺虫剤に頼るのが正攻法?のような気がするが、ヨトウムシ、アオムシなどの見つけやすいイモムシ類は植えたらすぐに防虫ネットを掛けて、コマメにチェックしてテデトール(手で捕る)が、家庭菜園としては妥当なところでは。

2018年10月29日月曜日

サヤ褐斑病のラッカセイを食べる

先日収穫した落花生はみごとにサヤ褐斑病に侵されており、別畝の収穫に期待した。
https://syukakusaien.blogspot.com/2018/10/blog-post_12.html

が、別畝の落花生も同じようにサヤ褐斑病に侵されていたという結果が出てしまった。
従って今年の落花生は全部が褐斑病となり、健全に出来上がったものは全くないといまたくひどい結果となった。

カビ、空さや、極小粒となるサヤ褐斑病


実際にウチの収穫物の莢を割って中のッピーナツを確認した結果はこのとおり。


左側のようになっていた莢がほとんどだった。
中に何も入っていない空莢、真っ黒になった豆と莢の内側、大きくならない粒、干からびて縮んだような粒・・
右のトレーの中のは、その中から食べられそうなものを選び出したもの。

収穫した莢の全体量は少なくはなかった。病気にならなければ豊作だったのでは。
硬くて指先が痛くなるほどの莢を割って、食べられそうな豆粒を選び出したら全体の1/3か1/4程度だった。ガッカリ。

比較的良質の豆をオーブンで加熱して食べると、味に問題なし。「見た目だけの中国産に比べたら雲泥の差」との家庭内評価。
少々のカビは見えなくなっていた(見えないだけで消滅したわけじゃないと思う)。
どうにも口惜しくて、つい病粒まで手を出してしまうが、これはできるだけ除けた方がいいか。

この状態は間違いなくサヤ褐斑病のようだが、この病原菌は土の中にいるとのこと。
これは困る。放置したら今後何もできない恐れがある。
種や苗を殺菌剤で処理すれば対処できるものじゃなく、土を有害菌から救わなくてはならない。


自家製落花生を炒って食べる



収穫した落花生を天日で乾燥後、家庭で炒るにはオーブンを使うと早くて便利です。
1、莢を外して中の豆を出す(殻はかなり固いので道具を使ったほうが良い)
2、オーブンに天板をセットし、温度は150度で上下の熱をonにして余熱
3、天板に豆を並べたまにかき混ぜながら7分ほど焼く
4、オーブンから出してすぐにはぐにゃぐにゃしているが、数時間室内で放置すればカリカリ、ポリポリと美味しくできあがる。

2018年10月26日金曜日

トカゲは野菜の益虫か害虫か

トカゲが白菜の葉の上で日を浴びている。
これは、葉を食べるのだろうか?
カワイイ!とこのまま見ていていいのかな?


トカゲの生態を調べてみたら、餌はクモや昆虫、イモムシなどで植物は食べないと。
クモまで食べてしまうのは賛成できないが、イモムシや害虫の昆虫を食べてくれるなら飼っておこう。

なお調べていくと・・・
これ(写真)は?

トカゲじゃなくてニホンカナヘビだと。

トカゲの尻尾はきれいなブルーで、こんなに長くは無いと。
そう思って見ると目の形も違う。
トカゲはもっと可愛い目をしている。

ヒェ!ヘビ・・

が、トカゲとニホンカナヘビの生態はほぼ同じらしい。

敵から身を守るために、尻尾を切って逃げその尾は再生するというのは共通。
蛇にはこんな生態はない。それに地面をニョロニョロ這う蛇にはない足が4本あるのはどちらかといえばトカゲ。

日光が好きで天気のいい昼間は日光浴をし、夜は葉や草の陰で眠るのだそうだ。普通のヘビは陽のあたるところはあまり好まない。

このカナヘビもまだ日が弱い早朝には白菜の葉の間でトグロを巻いていた。近くの葉を触っても動かず、寝ぼけまなこでこちらを見ただけ。

そうか、似たような体形だけどこの黄土色一色のはカナヘビで、メタルブルーの尾を持っているのがトカゲなのか。
どちらもどちらかといえば益虫(虫じゃない?)なので、せいぜい仲間を呼んでもらいたいものだ。

2~3日はハクサイの葉にいたけれど、いつの間にかお引越ししてしまった。
私があまり頻繁に見にいくのでうっとうしくなったか、気温が下がって餌になるような虫が乏しくなったからか。



2018年10月12日金曜日

落花生に病気 サヤカッパン病か

去年はのんびりし過ぎて質をおとしてしまったので、去年より半月以上早く収穫した。
それでも早過ぎることはなかった。

が、莢がシミができたように黒くなっている。
指先でこすってみて、土なら落ちて白くなるはずが変わらない。
病気だ・・・

さっと土を落としてカゴに広げると、半数以上が黒くなっている。



黒くなった莢を割ってみると


こんなふうに莢の内側も黒くなり、豆の皮は全体に黒ずんでいる。
食べられないだろうか?

「ラッカセイ 莢に黒いシミ」で調べてみたら、「ラッカセイ莢褐斑病」らしい。
べと病やうどん粉病などのような野菜そのものの病気というより、土が病原菌に侵されその菌が落花生に伝染したという病気とのこと。

地表にある葉には異常が見えなかった。収穫直前の葉の様子はこんな風で



とても病気を持ったようには見えないので、掘り上げるタイミングだけの心配をしていた。
捨ててしまったので上の写真には写っていないが、虫害莢もかなりあった。
掘っているとコガネムシかカナブンか判らないが、甲虫類の幼虫がいっぱいでてきたので多分彼らの餌になったのだろう。

保存すべきかどうかと迷ったので、収穫後に莢の黒い豆を茹でて食べて見た。
美味しいとは言えないが、食べられる。黒い莢を見てしまうと手を出し難いが、豆だけを出されたらちょっと色が変かな、と思う程度。

残念ながら売り物にはならないけどね。

今日掘り上げたのは1箇所だけの分で、あちこちに散らして植えていたので、全部がこうなっているかどうかはまだわからない。
場所が違えば結果は違ってくる筈だから、他は大丈夫であってほしい。


夏にメロンが青枯れ病らしきものにやられ次々と枯れていったが、又も土の病気。
山の土や海砂を入れて畑にして丸3年。たった3年でこんな病気になるものだろうか。


そう言えば、良く目にするプロと思える畑は、毎年夏には前作があったところの全面に透明なビニールを張っている。秋物の植付をするまでの間の2~3ヶ月を。
たぶん病気を出さないためだろうな、生業である作物は出てしまってからじゃ遅いものね。

ということは、畑が何年たったからというものじゃないのだろう、多分。
来年夏はこの場所は休作して、治療しようかな。

2018年10月10日水曜日

台風被害からの復旧

台風24号の最接近から10日。
枯れるべきものは枯れ、生きるべきものはちゃんと復旧できた。

すぐに水をかけて塩を洗い流したものはほぼ元どおり。ハクサイにキャベツそれと早蒔きのダイコンはこれがだめになるとやり直しが効かないので、必死に救出。思いが通じて!元気になった。

ハクサイの、これは「郷秋」でみんな斜めに倒れたのだけれど、傷跡はもう何もない。


葉の数もこんなに増えて、今は虫害もほとんど見られない。


もう1種類は10日遅れで蒔いた「京都3号」で、やはり順調。これは小苗だったので塩を被った以外の傷害はなかった。


残暑が続いているように思えても、ここで10日の違いははっきり出るもんだ。


キャベツも後遺症らしき様子は無く、順調。虫害が見えるがこの程度はさほどの影響は多分無いだろう。


これは直後に追加した株、定植後8日のもの。元々予定していた。


重かったせいで大袈裟に倒れちゃたのはカリフラワー。
根が持ち上がったかな、と思いながら起こして根元の土をしっかり踏んでおいたらこれも復活。


角度が良くなくて見にくいけど、これで3本。
ところが台風の害からは復活したけれど、その後1本がちょっと様子が変。


外葉がへなへなっとなってしまう。水をやった時にはしゃんとするのだがそれが1日持たないのだ。自分で水を吸い上げることが満足にできないみたいだ。これは青枯れ病?
やな予感。。。

ちょっと被害が大きかったのはダイコン。
セーノ!テで全部45度?の角度で倒れていたのを、無理にならない程度に起こして塩を洗いながしてここまで復旧できた。


ほぼ垂直に立っているように見える。が、果たしてまっすぐなダイコンになっているかは疑わしい。葉は枯葉が目立つ。どんなものが出来上がるかな。

ブロッコリー以外は品種を変えればまだ蒔くことはできるのだけれど、収穫が来年になってしまう。そうはしたくないのだ。できれば11月から収穫し2月中頃まで順次利用できるようになるのが今年の理想だ。

水を掛けなかったので何とも可愛そうなコトになったのが、サトイモにサツマイモ。


まだ掘ってみていない。もうおよそ出来上がっているのではと思うので明日にでも掘ってみよう。


伸びた蔓をフェンスを跨いで外側に下ろしながら伸ばそうと持ち上げてあったのがいけなかった。下を這っている葉はそれほどじゃないのに


里芋同様、高いところの葉が濃く塩を受けたようだ。
さつま芋は収穫にはまだ半月程早いのだ。可愛そうなことしちゃったがもう少し頑張ってもらわなくちゃね。


地表に1センチほどになっていたカブは全滅だったので、蒔き直した。余りに小さく、あの強風と塩に耐えられなかったのだ。カブは1回目は虫で全滅し、2回目は台風。美味しいから作りたいのだが、実に育てずらい野菜だ。

塩害に強いのがネギだった。



少し倒れ、葉が途中で折れてしまっていたが、そのまま成長している。ありがたい。

今年の台風はもうないと希望的に思うが、来年からは台風の後はとにかく真水で洗うことだ。葉がついていればこれで助かる、忘れないようにしよう。

小作業の連日  

収穫を切らさないため、少量ずつずらして蒔く。秋の作物は蒔ける適期は短いために逃してはならじ、だがくっついてしまうのも困ると緊張する。その結果毎日のように30分から1時間くらいの作業をする。それだけのために着替えて、作業後はシャワーを浴びて・・作業時間より準備や後始末に時間がかかってしまう。
月初めの台風が去ったらようやく連日の晴れ。もう10月半ば、さすがに朝夕の気温は下がってきたが、日中の気温はまだ28度、日差しはまだ強く、長袖長ズボン、帽子に汗拭きタオルの重装備、薄いが化粧も。
それでも顔のシミは増える一方。単なる日焼けだけなら戻ろうがシミの肌は復旧しない。。。

どこから見ても「農家さんですか?」になった。農業者に失礼かな、今の農業従事者は日焼けなんかしていないようだ。え?それは若い人のことだろうって?


2018年10月4日木曜日

台風一禍 まずは塩抜き、傷跡は殺菌剤で病気予防

当地にとっては近年覚えが無いほどのすごい台風だった。
中心はだいぶ北に逸れたけれど、台風の際は通り道の南側が風の被害を受けやすいようだ。

風雨のピークは30日夜10時40分ごろから1日1時くらいまで。
ここで電灯は消えた。
ゴーゴーという風の音とたまにピシッと何かが壁や窓にぶつかる音が、短時間だったが実に恐ろしかった。

明るくなった時には雨は止んで風もだいぶ弱まってはいたものの、平常時並にはならない。外に出ると家の周りはわが家の所有物ではないゴミがいっぱい。

とりあえず住まいに異状はなく、畑の様子を見る。
さっと全体を見たときには全滅か!と思った。

いつもよりかなり力を入れて対策をしたつもりだった防風ネットは、全部壊されて支柱が野菜に覆い被さっていた。もっとひどいのは完全に剥がされしまった。

これはダイコン。蒔いてから1月余り、根はもう1センチ程の太さになっている。


南西からの風にやられたのか、皆同じ角度でバッタリ。
この時は倒れて外葉が千切れていただけに見えていたので少し起こして(完全に起こすには抵抗があった)、土をよせて経過を見る。

3日後。


傷められた葉は白くなり、黒くなって枯れた。
でも何とかなりそうなので引き続き様子を見ることに。

ブロッコリーは、倒れたネットの下敷きになっていた。


うまく育たずにたった2本だけになりながらも、ここまでくれば大丈夫のところまでいっていたのが、葉を全部むしりとられて無残なことになりthe end.

第2弾がちょうど移植できるまで育っていたので、すぐに定植。
たった4本だけど、有ってよかった。
ブロッコリーは今年はもう蒔けないので、これに期待したい。

ダイコンと隣り合った雑居畝。
やはりみんな同方向に寝て、葉は折れている。


カブは双葉のままで引きちぎられて、3日後には枯れてしまった。
だいぶ大きくなってきたコマツナにチンゲンサイも、葉の縁が黒くなって茎が折れている。

カブは蒔きなおし、コマツナにチンゲンサイはこのままでも食べられるからとりあえずこのまま。ネギも葉が折れて、折れところから枯れかかっている。

里芋は


ボロボロの葉だけしかない。
これはどうしようもないけど、そろそろ収穫できる時期なのでもう暫くこのままで頑張ってもらおう。

ハクサイ、キャベツは丈が低かったためか被害は軽くて済んだ。
と今は思っているが・・

ナスはこの台風がなければあと1月はぼちぼち収穫があったはず。
今回のことで葉が全部枯れ、枝が引き裂かれたので、思い切って終了とした。

一巡した後、壊れた防虫(防風)ネットを除去して倒れた野菜をそっと起こしたら塩抜きだ。シャワー口をつけたホースを引っ張って水道水で弱めの水圧で全部洗った。
ここでは強風の後はこれが必須作業だと、近所の人から教わった。

その後は、殺菌剤の散布だ。
傷がついた植物は病気になりやすいのでこれも必須作業。
ついでに殺虫剤も混ぜて噴霧。

最後にまた防虫ネットを設置しなおして片付け作業の終了。
丸1日かかった。












冷蔵庫に1週間・・ホウレンソウは発芽した

すっかり忘れていた。
発芽促進のために冷蔵庫に入れたホウレンソウの種。

1週間位経って冷蔵庫から出してみると、これ、このとおり。


モヤシ!

こんなに長~く芽が伸びてしまったらもうだめかもしれない、と思いながらもダメ元ですぐに蒔いておいたら、ほぼ揃って出た。


それも2日目だ、早い!

冷蔵庫で寝かせる時間は、これまでは1日か2日だった。
そうして蒔いたときの発芽日数は早くて4日、遅いと10日もかかった時もあった。

それが今回は2日だ。
そしてこんなに芽が長くなっても大丈夫なんだ、これはびっくり。

水に浸けただけで、冷蔵庫はパスして翌日蒔くと発芽まで1週間前後かかる。
冷蔵庫で1週間寝かせると2日で発芽する。
結果、発芽に要する時間は同じということか。

発芽率も変化がないような気がする。
冷蔵庫に入れている間に畑の準備ができることがメリット。

とても目新しい気付きをしたように思ったが、なんだこれだけ?
でもすぐに発芽すると、出るのか出ないのかと待つ不安が無く、これもメリットか。


冷蔵庫内ではキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れてあったので、出した時には種はしっとり湿っていた。
厚蒔きにならないように指先で芽を傷め無いようにそっと捻りながら蒔いた。

モヤシ状の白い芽がそのまま土を持ち上げて出てくるのか、もう双葉になっている。
これ以上長く伸びたら、土の中で折れてしまうだろうな。

あ、違う。
これは芽じゃなく根。
芽より根が先に出るのだった。
根ならこれが折れてもほかに何本も出てくるから、問題ない。