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2024年11月6日水曜日

白菜栽培は虫との闘い

2024.11.06

白菜は防虫ネットを使って育てている。
毎年同様にしている。

土の中に殺虫剤をすき込んでから種を蒔いたり、苗を植えると同時に防虫ネットで保護しているにもかかわらず発芽後わずか3日で葉に穴が空き始める


土の中の防除がうまくいかないのか、ネットに問題があるのか?
わかる範囲の、できる限りの防虫手段は取っていても次々とイモムシの仲間が現れる。

順調な株は芯が立ちあがってきた今、イモムシににらまれた株は痛々しい姿に。


こんな株には複数のイモムシ(ヨトウムシ、アオムシ、メイガなど)が潜んでいる。
いる場所は小さな葉が重なりあっている芯のまわり。

黒いウンチと透明な黄色い固形物・・黄色い方は卵?・・のあるところには間違いなく大小幾匹ものムシがいる。

みつけたらピンンセットでつまみ出して水を入れた容器に入れる。
1匹ずつ踏みつぶすよりこの方が効率がいいです。

これを2~3日置きに繰り返す。

見逃したまま葉が巻いてしまうと、中でいいように食い荒らされ、完成したように見える白菜を切ってみてびっくり。

だから今は手が抜けない。
頻繁にネットをはぐっては手で虫取りを繰り返す。
大変な作業になる。

ようやく朝の気温は下がってきて、秋空がみえてきた。
さて、今年はどんな白菜になるのだろう。

昨日の夕方、百羽の上と思われる大きな隊列を組んだ鳥の群れが西の空に向かって移動していった。
実にきれいな形を描きながら、みんなでどこを目指していたのだろう。








2024年9月22日日曜日

異常高温の2024夏 種まき・育苗の対策

去年の夏も暑かったのですが、2024年の今年はもっと暑かったように感じます。

最高気温が33℃~34℃になる毎日(ここは静岡県湖西市)
9月21日の今でも31℃を超えて、連日熱中症アラートが発令されています。

通常では8月下旬からは秋冬ものの種まきが忙しい時期です。
白菜も大根も発芽適温は25℃まで。
今年は、この状態では普通に蒔いたのではまず発芽しないでしょう。

そこで、白菜の種を直射が入らない場所でポットに蒔いて、遮光用資材(新聞紙や遮光ネット)で覆って何とか発芽させましたがその後をどうするか・・・

このままだとどこまでも徒長して、これまた使い物にならなくなってしまうのは目に見えている。

遮光ネットで覆って外に出してみました。

その結果がコレです。


なんと!ウリハムシの大被害でした。

置いた場所のすぐそばにはキュウリが2本植えてあり、1週間ほど前に突然全体の葉がレース状になり枯れてしまったのですが、その原因はウリハムシ。

その木の始末はしておいたので、まさかこんなことになろうとは。
キュウリが無くなってエサ場を失ったウリハムシ集団は近くにあった白菜に移動したのでした。
発見後に”劇薬”マラソン乳剤を噴霧したのですが、その時だけ。

さて、どうしよう、今からまた同じようにポットに蒔いたのじゃたぶん間に合わないだろうねぇ。
畑に直蒔きするしかない、発芽したらすぐ防虫ネットで覆って、ととにかく播種。

蒔いてから「こんな時の対策」はどうするのか検索して出来きたのがこれ。

農業のプロが、こうしなさいと言っている。
暑すぎるのだから日よけをする、同時に防虫も。


何とかして発芽をさせ、手をかけてある程度まで育て上げなくては生育が間に合わないから。
秋は気温の低下が速く野菜の生育が追いつかず完成までいかない、という理屈でしょう。

防虫ネットと遮光用ネットのダブルネット。
これに加えて薬の助けも必要になろう。

ちょっと手間が掛かるけど、これにしてみよう。

結果を出すにはテマ、ヒマを惜しんでいてはならないノダ。
ガンバレ!
そう、頑張って結果をだそう。


ウリハムシには嫌いな野菜もあるようで、隣に並べていたキャベツ、ブロッコリーは無害でした。


その後のハクサイはどうなった?






2022年1月22日土曜日

今年も巻かなかった白菜

なぜか巻かない白菜

近くのホームセンターで買った「郷秋60日」と通販で買った「京都三号」の2種を種から育てて、「郷秋60日」は説明どおりに2.5kg球を収穫中(栽培日数は100日以上だった)だが、「京都三号」は2.5kgが1つだけ。

「京都三号」は過去3回(3年)やってみたが、1度もちゃんと出来上がらなかった。
巻いてこない。


今回の結果もやっぱり、、なぜ?

普通にできた「郷秋60日」と比べながら検証してみた。

・発芽適温と生育適温:発芽適温はどちらも20~25℃。 「郷秋・・」は一部をポットに種を蒔き20℃の屋内で発芽させ、9月15日に畑に定植 他に一部を直播きする。
「京都・・」は全部9月2日に畑に直蒔き。
生育適温は「郷秋・・」が15~25℃、「京都・・」は表記がない。無いということは他とほぼ同じと解釈できる。畑に定植後は防虫のため不織布で覆う。
ポット蒔きと直播きの違いは生育初期には直播きの「京都・・」の方が優勢だったので、この際は関係が無いと思える。

・肥料(元肥、追肥):「京都・・」は某大手種メーカーの標準マニュアル通り。 「郷秋・・」は昨年失敗した玉葱の残渣をすき込んだ後土を殺菌消毒した畝で、播種前の元肥は無し

・品種特性:「郷秋・・」は早生種 「京都・・」は晩生

・種質:古い種ではあるけれど、発芽は問題なかったから、種の質には原因はなさそうだ。

言葉で説明すると煩雑に思えるが、「京都・・」をあえて低悪な環境に置いたということは無い。

生育の結果を見て原因を考える

今回は7株育てて出来上がったのは2.5kgの1株だけだった。他のは大きな外葉が上を向いて立っている。
ひどい虫害などはみえず、中の葉が立ち上がっているので巻いているように見える株もあるのだが、さわるとフカフカ。葉のボリュームが全然ない。

この株は外葉がすごく大きくなっている。↓

「京都三号」右端の株の外葉の長さは45cm

「郷秋60日」外葉の長さは30cm強

袋の説明では4kgになるという。この外葉ならと期待できそうなのだが内部の葉が外葉に続かず、結局全体として葉の数がすごく少ないのだ。

そうか、4kgを目指すには栄養が足りなかったのだ。出来上がりが2.5kg止のものと4kgになると言われるものとを同量のエサで育てようというのは無理というもの。計算上の肥料はその1.6倍が必要だったということではないか。

普通に市販されている白菜は1株2.5kg前後で、4kgもあるものは少ない。
大手種メーカーのwebでのマニュアルを参考にしての栽培だったが、その辺の読みが浅かったのだ。栽培のキャリアを思うととても恥ずかしい・・・

タキイ種苗のサイトにはこんな説明がありました。
これだ、だから4キロの白菜を作るなら2.5キロのそれと同じ量の肥料でできるわけがない。
当たり前のことなのにそれに気が付かなかったのだ。

フカフカでスカスカの白菜をボンヤリと眺めながら、肥料不足かなぁ?計算していれたハズなんだけどなぁ?と考えてはいた。計算の基になる数字が違っていた。

こうして文字にして考えていくと正しい(と思える)答えが出てくる。
文字にすることは答えを導き出すのに必要なんだ。

今は1月半ば過ぎで、毎朝バケツの底には氷。雪が舞う日もしばしば。
なのにもう中心に蕾ができている株もある。晩生種でも140日も経ったらこれは当然の現象だろう。もう自分を作るための栄養成長は終わって子孫を残すための作業にはいってしまったのだ。

白菜のツボミ(トウ立ち)1月23日






2020年12月29日火曜日

白菜の水不足による異常

外見は全く何も異常がない白菜を半分に割ったら、中の葉が一部分茶色く枯れていたり又は腐っていたりということがある。




今年の白菜がそれだった。
11月に入ってから年末近くまで何日も雨が無く寒い日が続く時期、砂地に植え付けて間もないタマネギが心配で何回もの水やりをした。
プロの畑でも機械や既存の装置で散水しているのを何回か目にしたが、それほど雨が無かったのだ。

その水不足の害が白菜に出たのだ。
外見は何の変化もなかったので、まさかこんな風になっているなんて想定外。

水気が無いのになぜ腐る?

植物は土の中の水や養分を吸い上げて生存、成長していくわけだけど、土中に水が極端に少ないと水によって(水に溶けて)運ばれる養分も当然不足することになる。

何が必要かはそれぞれ違ってくるが、白菜は特にカルシュウムが必要なのに取り込めずその結果がその時期に作られた葉に異常をきたした。本来カルシュウムは肥料として施さなくても土の中にあるもので足りるものらしいが、それを吸い上げることができなくてカルシュウムが不足した結果葉先が枯れ、枯れた結果腐敗した・・となる。

だから病気というより「生理障害」になるのだろう。

葉先だけの異常だから、そこだけ取り除けば家では使えないことはないが、手がかかり使い難い。まして販売はできない。

この水不足による生理障害は事前に防げるのだろうか。

極端雨が少ない、と思ったら給水した上に石灰でも施せば対処できるのか。
タイミングが難しそうだが、調べてみる価値がありそうだ。 



2020年12月19日土曜日

白菜の結球と収穫

 9月7日に種を蒔いた白菜が、出来上がってきた。
播種後80日で収穫できるという「郷秋80日」なので、やや遅れたけれど本格的な寒さになる前に結球できたので、まぁ目的達成となった。

90日近くかかって、12月になってから完成した球を結束。


完全に巻ききれていないものもいくつかあり、果たして最後まで行きつくのか?


10月下旬から注視していたある畑の白菜が、今同じように出来上がってぼつぼつ収穫されている。
私が見つけ時は、まだ本葉が数枚の小さな苗だったので、たぶん発芽から1月ほどと思えた。
これが、その時に見たハクサイ苗↓


播種から1月後の私の白菜は ↓


その他所で見た白菜が、今の私の白菜(上の写真)と同等の成長をして、収穫が始まっている。
播種からおよそ70日。

折りよく畑の管理者に出会うことができ、話を伺うと・・
品種は60日型。
長期に栽培するものと比べて質的に違いはない、という。

以下はその方の話から推して考えられることと、調べてみたこととの総合結果。
実際に蒔いたのはだいぶ遅れたようだが、蒔き時適期は私が使った「郷秋80日」と同じ。
収穫までには70日くらい要していた。

あまりの生育の速さに私は驚き、真相が知りたかったのだが、そのような品種があることが分かった結果来年からの対応はゆっくり考えるとしよう。

畑を見て更にほうっ!と思ったことのもう一つは、株間の狭さだ。
40cm位の幅に盛った畝に2列で植えられて、窮屈そうで風通しが悪いのではと思えたが、そのことに因る害が出たようには見えなかった。

虫害は外葉にはあるが結球している部分には見えていなかった。
実際結球した可食部の目方がどのくらいあったのかまでは尋ねられなかったが、葉の数と外葉大きさもとても立派だった。

適当な施肥量で、寒さに向かうこの時期に短期間でスッスッと大きくしてまえば虫害も避けられると考えていいのだろうか?

「いい土をつくれば、消毒(と言っていた)はしなくても大丈夫だよ」とのこと。
冬場に空いている場所の土を天地返しして、その時に石灰を混ぜて土中に潜んでいる虫を殺す」のだと。

もっと詳しくお聞きしたかったが、暗くなりかけた畑で、鍬を手放さずに話していたので遠慮して要点だけで我慢。

寒期の天地返しは効果があることは聞いているが、なかなか実行できなかった。
今回刺激されて空き畝の1か所だけひっくり返し、石灰を入れた。
がうっかり石灰は苦土石灰を使った。
これじゃ効果は期待できない、「消石灰(ショウセッカイ)」が正解だろう。



2020年11月26日木曜日

白菜 水不足での芯腐れ症

 過乾燥で葉が腐る・・?

雨が無く乾燥状態なのに腐っていくことってあるんだ。

ちょっと時間がかかったけれど、ようやく2.5キロに太った今年の白菜。
この球だけが特大だったものだけれど、それでも心弾ませて包丁を入れた。


あれ?
中の黄色い葉の先が少し茶色に変質している。

ほら。

何の病気だろうかとがっかりしながらも調べると、水不足からくるカルシュウム不足によって陥った生理障害らしい。
水気が足らず、土の中のカルシュウムを吸い上げることができなくて障害が出てしまった、というメカニズムのよう。

白菜は芯が立ちあがって巻き始めると芯に向かってどんどん新しい葉ができていく。
つまり芯の中の葉ほど新しいということ。
あ、これは白菜だけじゃなく植物なら当たり前だった。

11月下旬ごろからおよそ1か月くらい全く雨が無かった。
芯腐れを起こしている葉のがちょうどそんな頃にあたるということだが、12月始めに触ってみたときにはまだフカフカだった覚えがあるけど・・

チッソ過多(肥料が多すぎ)によっても芯腐り病は起きるが、上のような説明で納得できるので今回の場合は「水」。

植え付けてから1月ほどの(砂地)タマネギは心配になって3回の散水をしたが、外見はすっかり出来上がっていた白菜がその後の水不足によって害が出ることは想像しなかった。

この頃の水不足はひどく、タマネギ農家のあちこちで大規模に散水しているのを見かけた。
この地方は極早生タマネギの産地なので、ひやひやものだろう。玉ねぎは乾燥気味に育てるのがセオリーなのに、水撒きが必要になったということは相当な過乾燥。

他に収穫した白菜3個の内の1個も同様の状態だった。
大きさはどれも1.5キロ前後。
畑にあるのはこの後まだ大きくなるだろうか?

今市場に出ている白菜は安い。品種によって栽培期間が変わるので、秋の過乾燥が市場の値に響くことは無い?



2020年10月10日土曜日

芽が出ない、あれが出ない、これも出ない・・

 ハクサイ(普通の大きさになる種類)は苦心惨憺でなんとか発芽させ、今は取り敢えず見た目は普通に成育中。変な書き方だけど白菜は結果的に結球しなくてはできたことにならないからね。

で、種を蒔けども発芽してこないのはミニハクサイ、キャベツ、ゴボウ。
順に経過を追ってみよう。冷静にたどれば何か気づくかもしれない。

ニミハクサイの播種


種まきは9月19日 畑に直蒔きした。
蒔き時適期は9月上旬~10月上旬の間なので、そのど真ん中。

発芽適温は18℃~22℃。
実際の地温は、計っていない。(「昨年は9月13日に蒔いて成功したので」というのが今回播種の根拠)

結果・・ 26株分蒔いて発芽したのは3芽

最終結果はわからないが、大株になる普通の白菜(郷秋80)は発芽適温25℃で9月7日に蒔いている。その時には新聞紙をべた掛けし、寒冷紗を白、黒のダブルで遮光して発芽させた。何もしない場所の地温は34℃まで上がっていた。

それをわずかに1週間ほど遅くなったからというだけで何の対策もせずに蒔きっぱなし。
適温が5度前後の違いをあまりに軽くみていたと言わざるを得ないなぁ。
原因は明らかに高温による焼死。

キャベツの9月播種


種蒔きは9月15日 ポットに蒔く。
蒔き時適期は10月中旬まで、発芽適温は15℃~30℃。

畑地の地温は30度を超えたこともあっただろうが、ポット蒔きし新聞紙をかけて日の当たらない家の裏に置いたので30℃を超えてはいないと思う。
測ってはいない。

10日後に3芽だけ顔をだしたが、あとは知らぬ顔。出てきた3芽も3ミリほどになったままそれ以上成長せず。水は適量で管理していたが、その後枯れた。
比較として、8月6日に蒔いたものは徒長はしたが無事生育している。

この時期に発芽に10日もかかることも変だ。
被せた土が厚過ぎたのだろうか?

これは諦めてもう1度同じ種を蒔いた。9月26日。
やはり10日後にやっと2芽、その後1芽増えたがそこまででストップ。

過去5年間の記録を遡ってみると、9月に種まきはしていなかった。
手持ちのこの品種以外のマニュアルをチェックすると、あぁ、9月は適期から外れている。
そういうことなのか・・

直射を避けての管理はしたけれど、ビニールポット(1号)に入れられた土は路地の土と比べて温度を感じやすい(夏季はより高くなる)のかもしれない。
それから「時なし」とか「時しらず」という表示のものは要注意。

過去に、7,8月の盛夏に蒔いて特別の気温対策はせずに収穫ができていたけれど品種が違った。少し高度な技術を必要とするキャベツは品種もきちんと選ぶべきか。

ネット上で少し調べた結果では、9月頃蒔いて年内に収穫できる品種は無かった。
「夏蒔き」品種の蒔き時は8月いっぱい、「秋蒔き」品種は10月からで収穫は翌春というのが定番のよう。

年明けごろから春先に食べたいキャベツは、一般地の家庭菜園じゃ作れそうにないというのが今回の結論。

ゴボウの9月播種

これも9月蒔きの発芽トラブル。
品種はこれ、素人向きの短根種。



この種袋には発芽条件に関して書かれていることは温度だけ。
ホームページに行ってみると注意事項がいくつか書かれている。
・種の特性として①種の皮が固いので予め吸水させること②好光性なので土掛けはごく薄く③排水性のよい土をよく耕してと。そして条件ではないが発芽まで1,2週間かかることが他の菜種などとの違い。

上記に照らしてどうだったか・・
①給水はさせた。ただし流水ではなく浸漬で。

過去にはそれで上手く発芽してる。余計なことをいえば何もせず80%くらい発芽させたこともある。
②土掛けもごく薄く1~2ミリを意識してやった。
③基本的に砂地なので排水性には問題なく、固く固まってもいない。
これで16日後にやっと現れた芽が3つ。蒔いた種は100粒以上。

他のサイトで調べてもこれらは基本的条件で、大きな違いは見当たらない。
あ、種は今年購入したものなので古くなってはいない。

そうなるとこれも温度(地温)しかない。
蒔いてから計って30℃のこともあった。適温からは外れるが、5度超は無理だったのか。5度ぐらい超えてもいいなんて私の勝手な判断で、自然は科学で証明されるということだ。

こういったところにも人間性が現れるね、なんて言葉がどこかから聞こえてきそうだ。
恥ずかしい😨

どんどん遅れてしまうけど、今からもう一度蒔いてみよう。
もう25℃内には収まるだろうから、その確認の意味も含めて。

共通して注意不足ではあったが、今年の夏は異常な高温だったようにも思う。
来年も下がらずより高温になるのでは、なんて恐ろしい予測も聞こえてくる昨今だ。

**********************
〈追記〉

覆土が薄いときには大雨に注意

ゴボウはその後改めて蒔きなおして、数日後から4日連続で雨(台風14号)。
雨が止んで見回りに出てみると、ゴボウの種は大方が土の上に出ていた。
(ちなみに、種はまだ何の変化も見られなかった)

浅く覆土したので大量の雨で土が流れてしまったのだ。
天候の荒れが予想されたら何らかの対策をすべきなのだ。
マニュアルはあくまでも基本、環境条件や特殊事情は個々にその都度考える必要があることをしっかり頭に止めておこう。


2019年11月1日金曜日

防虫ネットが幼苗を守れなかった

白菜の苗22株、全滅か!
発芽後2週間、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)によるあっと言う間にこんなことになってしまった苗    


1つ残らず芯を食い尽くされている、という印象だった。

全部蒔き直しも考えたが、良く見ればごく小さな芯葉がまだ見えるので治療してみようと、活動中のハイマダラノメイガはピンセットでつまみ出し、その後殺虫剤を撒いて・・

被害発見から2週間、何とかここまで復旧できた。 ↓


そんなことで播種から40日。だいぶ年をしてしまったから畑に移植して管理した方がいいだろうと、これを畑に移植。

定植時にはオルトランを植え穴にまぜ、防虫ネットで被って毎日観察して約1月後にここまでになった。






まだ結果はわからないけど、あんなひどい幼苗だったとは思えない姿になったよね。
全体がこのような状態。当初22株だったのを被害後に選別し17株に。

ただ、大怪我をしてしまった苗だからこの調子で最後まで行けるのだろうかという心配がある。
途中のつまずきが結果として巻くことができなくなるのでは・・と。こんな心配はやってみるより他に解決方法は無い。

犯人は蛾なので、夜行性。私が寝ている間にやって来て産卵したんだろう。

ついこの間もわかったようなことを言っていたのに、この態だ。

今回は発芽時からネットで防虫対策をしていたのに、このガがどうして入ったか。
ポットを納めたバットにドーム型の防虫ネットを被せていたのに・・

後日、何かの拍子に(たぶん、なんの脈絡もなく)あっと気付いた。
え?どうして今まで気付かなかったのだろう?

このドーム型の覆いは夫のお手製で、本来保温目的に作ってもらったもの。
今回は防虫目的なのでネットを張って使用したが、ネットをビニールフィルムに替えれば保温機能を持つことになり、中の温度を上げるには便利。

ドームを支えるために、7cmくらいの幅の半透明のポリカーボネイト板を壁として取り付けていて、この板の下端が地面にぴったり接し虫も入れない。

夏はプラスティックのバットにこのドームを被せて外に置けば、バットの中は50度を超える温度になる。
そこで通気のために一工夫した。

写真で説明しよう。

先ず芽の出たポットをバットに並べ
(この苗は説明のためのモデルで、当該の白菜ではない)


この上から防虫ネットを張ったドームを被せる。


この状態で外に置くとバットの中は50度くらいの灼熱地獄に生っている。
天井は空気が通るものの、ドームの壁が地面にぴったりと付いているので上下の風移動が無いのだ。

そこでドーム全体を持ち上げて空気の通う隙間を作った。


空気は通るようになって温度は10度ほど下がった。
と同時に虫も自由に出入りできるようになったではないか!

どうやってもぐりこんだかと首を傾げていたけれど、ちっとも不思議じゃないではないか。さぁどうぞと、畑で防虫ネットの裾を捲り上げていたのと同じことだった。

ちゃんとネットに覆われていれば、定植後1月の写真のように健全な育ち方をしている。

何と言うことだろう、今の今までそれに気付かなかった。
温度を下げることばかりに気をとられ、全体が見えていなかったのだ。
一歩下がって全体を眺めたら気付いただろうに。

実はこの「通気対策」の具体案を提案したのは夫。
でも夫を責めるのはお門違いだ。
あくまでも温度を下げる対策として提案してくれたのであり、全体的なことは私の責任範囲。

ネットでものを検索した時なども、これはどういう観点で、どの方向から言っているのかを考えないと、求める答えと違ってしまう。
気をつけよう。










2018年12月14日金曜日

白菜のふち枯れ病 多肥障害だった

今年2種類の白菜を栽培し、その内の1種「京都三号」は縁枯れ病でほぼ全滅。

外葉はしっかり大きくなって外見はできているが、頂部を軽く押すとずぶずぶっと手が入り込んでいく。
巻きがかなり緩いのだ。

横から押さえてもフカフカ。
これはできていない。
播種後100日を超えているので、未熟とは考えられない。

株を抜いてみると軽い。
半分に割ってみると、こんな風に中の葉が縁取りされたように変色していた。


調べるまでも無く「ふちがれ病」。
よく見てみよう。


レース編の模様編みをしたようにきれいに出来上がって?いる。

正常に出来上がった白菜はこうなっている。


比べると葉の数が全然違う。
葉を作れなかったとういうことは、病状が出たのは最近でもずっと以前から病んでいたのだろう。外葉は成長していたので、気付けなかった。

でも外葉も形が変なのだ。
最も外の土が付いて枯れかかった数枚を取って現れたきれいな葉の一番外側。


痩せた人の背骨が浮き出たように、白い葉脈が目立ち葉の広がりもない。
葉数が無いせいか全体におかしい。中国野菜にこんな感じのあったような。

ふちがれ病の原因の殆どは「チッソ過多」だと。つまり肥料が多すぎたのだ。ごく僅かだけど白い茎の内側に「ごま症」も見える。
あぁ、これもか。

意識的に窒素肥料である鶏糞の量を標準量の2倍で栽培してみたのだ。
今年の春からの栽培作物全体にそうしてみた。葉菜には特に。

その結果が、これ。
葉ものだからといってチッソ肥料を多く与えれば良いものができるというわけじゃなかった。プロが教える量は基本的に守るべきなのだ。

ホウレンソウ、コマツナといった野菜は基準を超えても問題ない結果になっている。むしろ追肥の頻度を上げ、肥量を増やす方向で栽培すれば成長が速くなる。成長速度が速まれば柔らかく良質のものが収穫できることが実感できた。

もう1種類の白菜「郷秋80」は1株が芯腐れ病(これも原因はチッソ過多のよう)で倒れたが、後は元気に完成している。
施肥量に違いはなかった。ならば品種だろうか?

「京都三号」は種苗の大手通販から調達した種だが、詳しい説明がなく「京都」と名づけられているので寒い地方の品種だったのか。
でもそれで施肥量に違いが出る?

余談
この種苗の大手通販の種は安いのが取り得でつい手を出すのだが、栽培用の詳しい説明がサイトのどこにも無い。安いのは大量に購入するプロ向けだから?プロに詳細な説明は不要だからか。
小さな販売店や地元ホームセンターでは品種に限りがありそれもいま一つ。
結果重視の栽培をするなら、無難な新種を選ぶべきなのかな。

深くこだわってみても簡単に答えが出そうにないし、去年も「京都三号」はうまくできなかったことも考えて、まだ残っているこの種は退場させることにしよう。
それと、次回からは施肥量は基準内に納めること。


こんな姿になった白菜で、とても使いにくいのだけれどそのまま捨てるのも抵抗があり、変色した部分を除去して使っている。
そんな中で白い茎(葉脈)の下の方が柔らかくて美味しいことに気付いた。

シャキシャキとし瑞々しく、根元近くでも筋っぽさがなく柔らかい。腐りもないので生食でも安心して使える。サラダ風の利用にとても便利だ。


2018年11月16日金曜日

ミニ白菜苗がよくできたが完成まで行けるか?

ミニハクサイが播種から25日でこんないい苗が出来上がった。


播種から1月足らずで本葉が4.5枚に揃って、きれいにできている。
こういうのができると本当に嬉しい。

気温が上がってくる午前中に植えつけよう。
先発のミニハクサイと同じ畝に第2弾として植えられた。


元肥は既に混入済みだから、いつものように植え穴を掘ったらオルトラン粒剤を混ぜ、穴に水を入れて苗を植えつけ、しっかり土を押さえる。そうしたらネキリムシ忌避のために今回は「ダイアジノン」を根元にほんのちょっとパラパラと撒いておく。


今まではネキリムシ忌避としてネキリエースを使っていたのが、使い切ってしまったので手元にある薬を調べたら、ダイアジノンがぴったり嵌った。

最後に土押さえの意味もあっての水を含ませて、はい、植え付け終了。

この白菜の栽培マニュアルはこうなっている。


実際の種蒔きは10月17日なので適期内から外れていた。
が、すーっといい苗ができた。

品種としては極早生で60日で完成するとなっているが、これはアテにはしない。
秋冬ものは説明どおりにはいかないし、そんなに急ぐ必要もないので大きく外れない範囲で出来上がったら万々歳と思っている。

不安なのは、去年の例があるから。
播種時期を外したら(たぶんこれが原因で)殆ど葉が巻かず、白菜にはならなかったのだ。

定植から凡そ1週間経った苗は順調(たぶん)に発育している。


人の子供に例えたら、首が座ってそろそろ離乳食の頃か?

外葉に1つ、2つ穴がみえるけど、この時期なので無視しても生育に支障が出るほどのことは無いだろう。

先発隊は今はもう巻き始めたので、そちらは多分大丈夫だろう。
これ。


第2弾としての種蒔きが1週間~10日遅れたことが、結果にどう響いてくるのか不安でもあり興味(真相解明みたいな意味)もある。

2018年11月6日火曜日

白菜の芯腐れ病

個々に見ればこんなにいい感じに巻いてきているのもある。

収穫間近のハクサイ

それが、株によっては芯腐れ病が出てしまった。
虫穴が増えているので葉をめくりながら犯人を捜していたら芯の近くが黒い。


虫害だけを気にしていたのでとんでもないものを見てしまったようなショック。

一番端の株だ。
こんなに傷になっていたらもうだめなので、とにかく抜き取ってよく見てみよう。

葉を全部外に押し広げて(葉数が少ないので簡単に開いた)。

白菜 芯腐れ病

角度を変えて


半分に割ってみた。

白菜 芯腐れ病 半割り

諸に芯が腐っていた。これは致命傷だ。
特に葉物は成長点の芯がやられたらどうしようもない。ナスやトマトのように脇から枝を出していくものは芯がダメだとその分を枝が頑張ってくれるけど、こういう種類の野菜はそうはいかない。

芯が腐って「芯腐れ病」

このサイトによると間違いなく「芯腐れ病」のようだ。
原因は言われれば心当たりはある”チッソ過多”のようだ。

今日まで気が付かずにいたが前から症状が出ていたのか、葉は大きいのに数は極端少ない。中に新葉ができて全体のボリュームがでるはずが、芯が病気なのだから新葉の育ちようがなかったのだ。

8月末に種を蒔いて2ヶ月と少し、触るとまだフカフカでも外見は形になってきている。


2列植えなので、反対側は


いい感じにできてきているように見えるけど、欲目かな。

障害はこの1株だけだろうか、原因が肥料過多なら全体に出てもおかしくないのだ。
それはエライコトになる。

白菜は葉を栽培するのだから肥料は多くていいと思い、種屋さんの言う基本量の2倍にしてみた。
この株だけじゃなく全体にすごいボリュームになった、とも感じていた。
近くのプロの畑には同じくらいの大きさの白菜が育っていたのを見て、ちょっと安心したりも。


葉菜だからって窒素肥料を多くすればいいってもんじゃない

単純な結論だけど、
葉を育てる野菜だからといっても、限りなくチッソ成分を増やせばいいというものじゃないのだ。基準や限界があった。

「病」と名がついてもこれは生理障害、その原因が気候などじゃなく「肥量」なら管理者の責任・・
気楽に勝手な判断でやると、とんでもないことにもなるもんだ。



2018年10月10日水曜日

台風被害からの復旧

台風24号の最接近から10日。
枯れるべきものは枯れ、生きるべきものはちゃんと復旧できた。

すぐに水をかけて塩を洗い流したものはほぼ元どおり。ハクサイにキャベツそれと早蒔きのダイコンはこれがだめになるとやり直しが効かないので、必死に救出。思いが通じて!元気になった。

ハクサイの、これは「郷秋」でみんな斜めに倒れたのだけれど、傷跡はもう何もない。


葉の数もこんなに増えて、今は虫害もほとんど見られない。


もう1種類は10日遅れで蒔いた「京都3号」で、やはり順調。これは小苗だったので塩を被った以外の傷害はなかった。


残暑が続いているように思えても、ここで10日の違いははっきり出るもんだ。


キャベツも後遺症らしき様子は無く、順調。虫害が見えるがこの程度はさほどの影響は多分無いだろう。


これは直後に追加した株、定植後8日のもの。元々予定していた。


重かったせいで大袈裟に倒れちゃたのはカリフラワー。
根が持ち上がったかな、と思いながら起こして根元の土をしっかり踏んでおいたらこれも復活。


角度が良くなくて見にくいけど、これで3本。
ところが台風の害からは復活したけれど、その後1本がちょっと様子が変。


外葉がへなへなっとなってしまう。水をやった時にはしゃんとするのだがそれが1日持たないのだ。自分で水を吸い上げることが満足にできないみたいだ。これは青枯れ病?
やな予感。。。

ちょっと被害が大きかったのはダイコン。
セーノ!テで全部45度?の角度で倒れていたのを、無理にならない程度に起こして塩を洗いながしてここまで復旧できた。


ほぼ垂直に立っているように見える。が、果たしてまっすぐなダイコンになっているかは疑わしい。葉は枯葉が目立つ。どんなものが出来上がるかな。

ブロッコリー以外は品種を変えればまだ蒔くことはできるのだけれど、収穫が来年になってしまう。そうはしたくないのだ。できれば11月から収穫し2月中頃まで順次利用できるようになるのが今年の理想だ。

水を掛けなかったので何とも可愛そうなコトになったのが、サトイモにサツマイモ。


まだ掘ってみていない。もうおよそ出来上がっているのではと思うので明日にでも掘ってみよう。


伸びた蔓をフェンスを跨いで外側に下ろしながら伸ばそうと持ち上げてあったのがいけなかった。下を這っている葉はそれほどじゃないのに


里芋同様、高いところの葉が濃く塩を受けたようだ。
さつま芋は収穫にはまだ半月程早いのだ。可愛そうなことしちゃったがもう少し頑張ってもらわなくちゃね。


地表に1センチほどになっていたカブは全滅だったので、蒔き直した。余りに小さく、あの強風と塩に耐えられなかったのだ。カブは1回目は虫で全滅し、2回目は台風。美味しいから作りたいのだが、実に育てずらい野菜だ。

塩害に強いのがネギだった。



少し倒れ、葉が途中で折れてしまっていたが、そのまま成長している。ありがたい。

今年の台風はもうないと希望的に思うが、来年からは台風の後はとにかく真水で洗うことだ。葉がついていればこれで助かる、忘れないようにしよう。

小作業の連日  

収穫を切らさないため、少量ずつずらして蒔く。秋の作物は蒔ける適期は短いために逃してはならじ、だがくっついてしまうのも困ると緊張する。その結果毎日のように30分から1時間くらいの作業をする。それだけのために着替えて、作業後はシャワーを浴びて・・作業時間より準備や後始末に時間がかかってしまう。
月初めの台風が去ったらようやく連日の晴れ。もう10月半ば、さすがに朝夕の気温は下がってきたが、日中の気温はまだ28度、日差しはまだ強く、長袖長ズボン、帽子に汗拭きタオルの重装備、薄いが化粧も。
それでも顔のシミは増える一方。単なる日焼けだけなら戻ろうがシミの肌は復旧しない。。。

どこから見ても「農家さんですか?」になった。農業者に失礼かな、今の農業従事者は日焼けなんかしていないようだ。え?それは若い人のことだろうって?