2020年12月29日火曜日

白菜の水不足による異常

外見は全く何も異常がない白菜を半分に割ったら、中の葉が一部分茶色く枯れていたり又は腐っていたりということがある。




今年の白菜がそれだった。
11月に入ってから年末近くまで何日も雨が無く寒い日が続く時期、砂地に植え付けて間もないタマネギが心配で何回もの水やりをした。
プロの畑でも機械や既存の装置で散水しているのを何回か目にしたが、それほど雨が無かったのだ。

その水不足の害が白菜に出たのだ。
外見は何の変化もなかったので、まさかこんな風になっているなんて想定外。

水気が無いのになぜ腐る?

植物は土の中の水や養分を吸い上げて生存、成長していくわけだけど、土中に水が極端に少ないと水によって(水に溶けて)運ばれる養分も当然不足することになる。

何が必要かはそれぞれ違ってくるが、白菜は特にカルシュウムが必要なのに取り込めずその結果がその時期に作られた葉に異常をきたした。本来カルシュウムは肥料として施さなくても土の中にあるもので足りるものらしいが、それを吸い上げることができなくてカルシュウムが不足した結果葉先が枯れ、枯れた結果腐敗した・・となる。

だから病気というより「生理障害」になるのだろう。

葉先だけの異常だから、そこだけ取り除けば家では使えないことはないが、手がかかり使い難い。まして販売はできない。

この水不足による生理障害は事前に防げるのだろうか。

極端雨が少ない、と思ったら給水した上に石灰でも施せば対処できるのか。
タイミングが難しそうだが、調べてみる価値がありそうだ。 



2020年12月19日土曜日

白菜の結球と収穫

 9月7日に種を蒔いた白菜が、出来上がってきた。
播種後80日で収穫できるという「郷秋80日」なので、やや遅れたけれど本格的な寒さになる前に結球できたので、まぁ目的達成となった。

90日近くかかって、12月になってから完成した球を結束。


完全に巻ききれていないものもいくつかあり、果たして最後まで行きつくのか?


10月下旬から注視していたある畑の白菜が、今同じように出来上がってぼつぼつ収穫されている。
私が見つけ時は、まだ本葉が数枚の小さな苗だったので、たぶん発芽から1月ほどと思えた。
これが、その時に見たハクサイ苗↓


播種から1月後の私の白菜は ↓


その他所で見た白菜が、今の私の白菜(上の写真)と同等の成長をして、収穫が始まっている。
播種からおよそ70日。

折りよく畑の管理者に出会うことができ、話を伺うと・・
品種は60日型。
長期に栽培するものと比べて質的に違いはない、という。

以下はその方の話から推して考えられることと、調べてみたこととの総合結果。
実際に蒔いたのはだいぶ遅れたようだが、蒔き時適期は私が使った「郷秋80日」と同じ。
収穫までには70日くらい要していた。

あまりの生育の速さに私は驚き、真相が知りたかったのだが、そのような品種があることが分かった結果来年からの対応はゆっくり考えるとしよう。

畑を見て更にほうっ!と思ったことのもう一つは、株間の狭さだ。
40cm位の幅に盛った畝に2列で植えられて、窮屈そうで風通しが悪いのではと思えたが、そのことに因る害が出たようには見えなかった。

虫害は外葉にはあるが結球している部分には見えていなかった。
実際結球した可食部の目方がどのくらいあったのかまでは尋ねられなかったが、葉の数と外葉大きさもとても立派だった。

適当な施肥量で、寒さに向かうこの時期に短期間でスッスッと大きくしてまえば虫害も避けられると考えていいのだろうか?

「いい土をつくれば、消毒(と言っていた)はしなくても大丈夫だよ」とのこと。
冬場に空いている場所の土を天地返しして、その時に石灰を混ぜて土中に潜んでいる虫を殺す」のだと。

もっと詳しくお聞きしたかったが、暗くなりかけた畑で、鍬を手放さずに話していたので遠慮して要点だけで我慢。

寒期の天地返しは効果があることは聞いているが、なかなか実行できなかった。
今回刺激されて空き畝の1か所だけひっくり返し、石灰を入れた。
がうっかり石灰は苦土石灰を使った。
これじゃ効果は期待できない、「消石灰(ショウセッカイ)」が正解だろう。



2020年12月12日土曜日

たまねぎ種まき~植え付け

 これまでは、玉ねぎの種を蒔いてもうまく育たず、あわてて買った苗は時季外れの売れ残りで死にかかっていたりと、なかなか思うようにできなかったタマネギ栽培の初段階。

今年は苗作りから始めて植え付けまで、初めてトラブル無く進行でき植え付けまではほぼ完璧(と自賛)。たまたまではなく一つひとつをよく考えて進めたことの成果と思い、貴重な経験なので詳しくまとめておこう。

種まきから発芽まで

タマネギの種まきは適期が僅か数日に限られるので、ここが一番緊張するところ。
9月26日に種袋2袋分(合計10㎖)使って、およそ150㎡の畝に全部蒔いた。
残暑がまだまだ厳しく蒔いても育つかと不安だったが、種の袋に書かれている時期を守ることがタマネギ栽培の鉄則と肝に銘じ、実行。
今年選んだ品種は「泉州中高黄」で中晩生。ごく普通に売られている品種。



播種適期は9月末。蒔いた日は9月26日。

播種の2週間ほど前に元肥(鶏糞と熔リン)をすき込んで、播種当日は蒔き溝を付けたらしっかり水を撒いておく。畝の縁は崩れないようしっかりとジョレンで押さえておく。
落ち着いたら種を蒔き、乾燥防止にべた掛けシートを掛けて更に強い日差しを避けるため寒冷紗(黒)を張った。

今年は特別に暑かったので念のための処置だったが、そもそも平年でも適期とされる9月下旬は適温の20度前後にはなっていないので、地蒔きするには必要な措置なんだろう。

プロの畑と思われるところで、8月だったけれど、地面から10cmほどの位置に広くヨシズが張ってあったのをチラと見かけたことがあった。車で通りすぎたので葦簀の下に何があったのかを確認まではできなかったが、時期と場所(浜松市雄踏)から推測して早生のタマネギだったと思える。
あの光景がヒントになった。

これは↓今回私がやったこと。



この後適量の雨が降り、種にとっても私にとってもラッキー。

5日目から発芽開始で7日目にはほぼそろった♪
ヘアピンのような形の細いねぎが土を割っている。


この段階でべた掛けシートだけを外した。
発芽までは水が必要だが、発芽後は乾燥ぎみがいいのでもう不要。

上手く発芽でき、まずは最初のポイントをクリアできた。
この頃もまた数日の雨、まるで頼んだかのようないいタイミングだった。


定植までの管理

間引きは、結果として1回だけ、あとは2~3回の追肥をしながら植替えできる大きさになるのを待った。
いつの間にか大きくなっているけれど、よくみればまだ十分な大きさにはならず、まだかな?もうちょっとかなと落ち着かない。

10月末、長さは十分あるように思うが、まだ太り足りない。あと一息。
それに説明によれば、種まきから55日くらいが定植の目安とある。それならまだまだ。


11月中頃から葉先が少し枯れてきて、適期かなと思う。でも〈鉛筆より若干細いくらい〉の太さにはちょっと足りない。
苗を大きくし過ぎると、トウ立ちしたりそれが基で腐ったり・・と後で問題が起きることは経験済み。小さくてもそれなりの大きさでできるらしいので、じゃ、そろそろ定植にしよう。

蒔いた種は1本の落ちもなく(数えてはないけど)きれいにできた。素晴らしい!
これで第2段階のポイントもクリアした。

いよいよ植え付け

11月16日だった。いつもよりやや早い。
これはサイズ別に抜いてみたサンプル。
(背景のコンクリートブロックの縁の長さは40cm)


良しということで、苗を全部移植ゴテで丁寧に抜き取って浅く水を張ったバケツに入れる。


根をバケツの水で降り洗いしながら絡みをほぐし、50本ずつの束にしていった。数えたら定植にちょうどいい太さの苗が650本、ちょっと小さ目が約200本、全部で850本だった。

私がこの作業をしている間に夫が予定の畝に水やりをしてくれた。
ホースの先に穴の開いた塩ビ管が付いたものを畝の中を移動しながら水を入れていくのに結構な時間がかかり、一人で抜き取りと水やりとを兼ねるのは難しかったので、助かった。

土が落ち着いたところで、細長い竹竿などを使って列を決め擁壁のブロックも利用して間隔を測りながら40cm幅の畝に10cm間隔で4列植えた。
が、その前に根と葉の処理方法で少々もめた。


根と葉の始末

植えるにあたり根をどう始末したらいいか?
a 根をまっすぐに伸ばして植えた方が根にとって負担が少なく、より早く活着できるという考え方が一つ。
b 長い根は切って植えることで新しい根が出てくるので苗にとってその方がいい、という理屈。

新しい根がでてそれが活動し始めるには時間がかかるような気がするので、aを採用したい。
が、10cm以上もある根をまっすぐ伸ばして埋められる穴を作るのは不可能。
粘性のある土なら可能かもしれないが、この畑は砂地。土(砂)が思うようにならない。穴をあけたり畝を立てようとしてもすぐに崩れてしまって作った形を維持できないのだ。
従って可能なやりかたとしては、できるだけ深く穴をあけて、根は切らずに折りたたむか中でグルグルとトグロを巻かせるかして、葉の分岐部に土が掛からない深さで、白い部分だけを埋める。

崩れる分も考慮して、鎌の柄を使って直径2cm位で深さは3~4cmの穴を作り植えていった。

葉の始末は・・
c これもより早く新しい葉を出させるには古い葉は切った方がいいとする説。
d プロはそんなことしていない。余計な手間だ。

と二手に分かれた。
植え付け後そのままなら、dにしたかった。もう日が落ちかけてきたし・・

気温が高い上に水保ちの悪い砂地なので、植え放しは危険だから日よけ(兼風よけ)工作はした方がいいとなると、現状の場所ではまたべた掛けシートになる。葉に触れないように高く持ち上げるような工作はできないので、じゃぁ砂地の畑に植える分はネット下で閊えてしまう分だけ葉を切ろうとなった。

はい、これが葉を切って植えた苗。


ここに不織布で覆いをして完了。


葉を切らずに植えたのはこちら。
よく見る姿です。


なるべく理に沿った方法を採りたいが、そうすっきりとは渡っていけないのが現実。
〈家庭菜園なんだから〉で落ち着かせてしまう。

これを書いている時点ではもうすっかり根付いている。
根付くまでは3~4日置きに水やりをして枯らさないよう気を配った。その後は何日も雨が無くカラカラ陽気が続いているが、タマネギは根付いてからは乾燥には強いのであまり心配はしていない。

後はこのままじっと春を待つだけ。


2020年12月9日水曜日

コロナの恩恵!?野菜が安い

 新聞の折り込みチラシに近所の食品スーパーの広告が入っていた。
野菜の値段を見てビックリ!



キャベツ1個77円、ブロッコリー1個77円、大根1本77円、ホウレンソウ袋77円・・

広告商品だから赤字の特売かな、それにしてはあれもこれもだねぇ?位に思っていた。
ネットニュースを拾っていると、「野菜安値、50%値下、47%値下」の見出しが目に入った。


新型コロナの影響で飲食店からの引き合いが無くなり、出来上がった野菜は小売店に大量に出回っているため、こんな現象になったらしい。
極端な例ではレタスが0円、つまりただというケースも出ているとか。傷みの早い繊細な野菜はタダでも持って行ってもらわないと処分料がかかる、からだろう。

私は消費者でもあるがささやかながら生産者でもあり、出品物の値付けに毎日悩み、結局もうこれ以下にはできないという値段なる。

大根50円、キャベツ80円、かぶ50円、レタス30円・・・
計算なんかできない、これ以下の値にしたらお客さんに失礼になるのではと危惧する。

プロのようないい物じゃなくても、一応手間暇かけてできた野菜だから食べきれない分は誰かに手伝っていただこうと、細やかな無人店を張っている。プロじゃないので、市販品以上の値付けはできないと考えている。

でも変だねぇ。
新型コロナという感染症が人間の生活の仕方を少し変えてしまってはいるが、人口が極端減った訳ではなく、生きていればどこかで必要量を食べているはず。

それが食べる場所が飲食店から家庭に変わっただけで、何で同じように生産されたものが余るの?




2020年12月1日火曜日

素知らぬ顔して・・キミの名は?

 かわいかったねぇ、あのしらばっくれた態度は。

・・オバサン土をかきまわしているぞ。
出てくるよ、絶対に。出たらボクのものだからからね・・

というのがバレバレだよ、キミ(笑

土を耕す私の4~5m向こう、フェンスの縁に乗ってちらちらとこっちを窺うように見る。
時々よそを見ながら、あたかも他の何かを探してでもいるように、でも
私の足元が気になってしょうがない。

時々飛び立って家の屋根の上に移動。
でもまたすぐに元の位置にもどって、こちらの様子を見ている。

待ってて、たぶん出てくるからね。
フェンスの縁と屋根の上とを行ったり来たりしていて、遠くには行かないからやっぱりまってるんだね。

ほらいた、いたよ、2匹。

目の前に投げたらきっとびっくりして逃げちゃうでしょう。

屋根に移動したときにフェンスの地際に投げておいたら、来た、来た。
地面におりた。

わかっているくせに、直接採りにはこない。
見えていないよ、知らないよ~という素振りでよそ見しながら少しずつ近寄る。
ふ、ふ、ふ かわいい・・

ついばんだ。
咥えてすぐに屋根に上り、そこで食べている。
ゲットしたその場では食べない、私に怒られるかと思ってるんだ。

2つ目も咥えて持って行った。
よかったね、今夜の夕飯はごちそうだったね。

黒い背で茶色のお腹、カラスより2周り位小さくスズメよりは2周り位大きい。
切れ長の目をしたイケメン。(イソヒヨドリかな?)

少し調べたけれどわからなかった、キミの名は?


2020年11月26日木曜日

白菜 水不足での芯腐れ症

 過乾燥で葉が腐る・・?

雨が無く乾燥状態なのに腐っていくことってあるんだ。

ちょっと時間がかかったけれど、ようやく2.5キロに太った今年の白菜。
この球だけが特大だったものだけれど、それでも心弾ませて包丁を入れた。


あれ?
中の黄色い葉の先が少し茶色に変質している。

ほら。

何の病気だろうかとがっかりしながらも調べると、水不足からくるカルシュウム不足によって陥った生理障害らしい。
水気が足らず、土の中のカルシュウムを吸い上げることができなくて障害が出てしまった、というメカニズムのよう。

白菜は芯が立ちあがって巻き始めると芯に向かってどんどん新しい葉ができていく。
つまり芯の中の葉ほど新しいということ。
あ、これは白菜だけじゃなく植物なら当たり前だった。

11月下旬ごろからおよそ1か月くらい全く雨が無かった。
芯腐れを起こしている葉のがちょうどそんな頃にあたるということだが、12月始めに触ってみたときにはまだフカフカだった覚えがあるけど・・

チッソ過多(肥料が多すぎ)によっても芯腐り病は起きるが、上のような説明で納得できるので今回の場合は「水」。

植え付けてから1月ほどの(砂地)タマネギは心配になって3回の散水をしたが、外見はすっかり出来上がっていた白菜がその後の水不足によって害が出ることは想像しなかった。

この頃の水不足はひどく、タマネギ農家のあちこちで大規模に散水しているのを見かけた。
この地方は極早生タマネギの産地なので、ひやひやものだろう。玉ねぎは乾燥気味に育てるのがセオリーなのに、水撒きが必要になったということは相当な過乾燥。

他に収穫した白菜3個の内の1個も同様の状態だった。
大きさはどれも1.5キロ前後。
畑にあるのはこの後まだ大きくなるだろうか?

今市場に出ている白菜は安い。品種によって栽培期間が変わるので、秋の過乾燥が市場の値に響くことは無い?



2020年11月25日水曜日

ポリマルチの効果はー生姜栽培で過去との比較

 生姜ってなかなか思うようには育ってくれない。
ほぼ毎年作ってみるけど、立派に出来上がることはあまりない。

発芽率がすごく悪かったり、途中で消滅したり、大きくならなかったりで胃によくない。食べる分には胃にはとってもいいのに。

それでも諦めきれずに、今年も、いえ今年こそはとまた生姜の栽培に挑戦した結果がこのような出来上がり。

いい香り!

掘り上げたままの状態がこれ↓


こうして土から掘り上げただけであの爽やかな香りが辺り一面に。
これだけでも感動もの。

葉と根を落とし、土も落としてみると↓


これが500gの種を約7か月育て収穫できた生姜。
総重量で1.7kg。虫害跡などはない。

土を払い落す際にばらけてしまったが、500g野種生姜を5個に分球してこのようになった。
過去4年分の(不完全だけど)記録を見る限り、いくらか良くなったように思える。

今年はこれまでとは一部やり方を変えてみたので、その効果が出たかどうか検証を兼ねて植え付け準備から収穫までの管理状況をたどってみた。

種の素性

先ず、3月22日に近所のホームセンターで購入した種の素性。
これまでは国産の種生姜しか目にしなかったのが、今年は「中国産」の表示が目にはいった。


中国産の500gを購入(3月22日)。見目形は国産となんら変わりはないが値段は(記録は無いけど)かなり安かった。
野菜の種は大部分が外国産なのに、生姜に限って今までは国産ばかりだったのが不思議なので、「中国」だって問題ないだろうと格安の種を選んだ。

植え付けまでの間は室温25℃の玄関たたきに置いた。
今までは意識しすぎていろんなテを講じて却って腐らせることもあったので、腐ったり凍ったりがないと思える私の住居と同じ環境に置いた。

地温を上げる土作り(植え付け準備)

3月上旬に堆肥として、バーク堆肥、米ぬか、石灰、木灰をすきこみ、その10日後に鶏糞を150g混入した。某有名種屋さんの指導(ホームページ)による計算だけど、植え付け予定面積は180㎡に対しての鶏糞はこれだけ?

根を育てるものだから、こんなものなのかな。
チッソ分を控えてカリ肥料(木灰)を入れるのはわかる。

肥料を全部すき込んで、土中に潜む害虫を防除すくための薬剤(今回はダイアジノン)も混ぜ込んで、最後に土の温度が上がるよう畝全体を黒いポリフィルムで包み込んで事前の土作り作業は落着。
生姜の産地は宮崎県や高知県の太平洋側で暖かい土地。「高温」がポイントのようだ。


植え付け-4月9日

いつもより早めに種を買った。暖かくなるのを待っていると種が腐ってくるので、植えるにはまだ温度は全然不足だけどここでは土が凍ったり霜が降りたりということはない。だったら土の中で待たせた方がいいのではと判断。

この種を、出かかっている小さい目がなるべく等分になるよう5個に分割。


上手くいかなくても、腐らせさえしなければそのうち気温が上がればあちこちから出てくるなずなのであまり神経質にならなくてもいいけど、見えている芽は配分を考えた。

そして外の日陰で3日ほど風に当てて干した。これは今までやったことのない作業だった。

そうしてからいよいよ植え付け。
張ってあったポリフィルムの3辺を持ち上げ、芽が下側にならないよう考えて50センチほどの間隔で、まだ地温が低いので深めに埋め、フィルムを戻し四辺をしっかりと押さえておく。

生姜の発芽開始 5月20日

5月になると気候が安定し、地温も30℃を超すようになった。
5月20日、1つ目が発芽。
張ってあったフィルが生姜の芽に押し上げられ、その場所が尖ってくるのでその周りを破って顔を出させる。


いよいよ発芽開始、植えてから40日程。
スムーズだ。
わくわくしてくる。

6月下旬に5か所の芽が揃い、全部発芽できたことを確認。

中間管理

何ということか!何もしなかったではないか。
途中数回の追肥と1度土寄せをしなければいかなかったのに・・・

気が付いて追肥をしたのは11月に入ってから。収穫直前、これじゃ効果は出なかっただろうね。
マルチをして、見た目には何の異常もなかったのですっかり忘れてしまった。

生姜の収穫 11月18日

後にくるものに席を追われて11月18日には収穫することになった。
地上の葉が枯れ始めたので、早すぎることはなさそうと判断し掘り上げることに。

その結果は一番上の画像のようになった。

結果から推測されること

「昨年までと比べて良くできた」とすれば、違いはなにか?
1、ポリマルチしようで地温を上げることができた
植え付け前に数回計った限りでは裸地との明らかな違いは見られなかったが、植え付けて以降(5月から)に上昇したと思われる。

2、植え付け前に、切り分けた種を干したのは地中での腐敗を防いだのでは?
過去には早めにそのまま植え付けて腐らせたこともあった。

3、今年は夏が暑かったので、その辺にも原因はありそうだ。

これで追肥によって肥料も必要十分に施されていれば、もっと良い生姜ができたということになりそう。
このくらいに出来上がると励みになって、また来年も、もっと上手にと欲が出てくる。

一方、まだまだ課題も残る。
・フィルムの張り方の改良でもっと地温を上げられる。
端を土で押さえれば空気の侵入を完全に抑えて中の温度が上がるのだろうけれど、それがままならず鉄パイプでの固定じゃ隙間だらけで地温は上がり難いのだろう。
それから、フィルムの表面が私のは凸凹。鏡のようにピカピカになるよう張らないと効果が出難いらしいが、またその技術がない。



2020年11月8日日曜日

芽が出ない原因ー種の保存環境

 芽が出ない原因?
・発芽の適期を大きく外れている
・過湿又は過乾燥など水分異常
・種が古い
・発芽まで特に時間をようする野菜

ざっと考えられる原因はこんなところだろうか。

キャベツの芽が7月以降全く出なくて、なぜだろう、なぜだろうと蒔き直すこと7月下旬以降7回。私ってしつこいねぇ~、ここまでやる?普通。納得するまでは頭から離れなくて・・
使った種はこの3種。いずれもポリポットに3~4粒ずつ蒔いた。が、1芽も出なかった。




どれも発芽適期に大差はなし。
発芽適温は15度~30℃で、他の野菜と比べて適用範囲が広い。扱い易いはずなんだけど。

それでも若干の差があるので、9月中に蒔いたのは「時なし」で、10月に入ってからは他の2種を蒔いている。

今年の夏は異常高温で、発芽適温は15度~30℃ではあっても40度近くまで上がる日も少なくはなかったので、原因はここにあるのではと最初は単純に考えた。
で、家の北側の直射日光は入らない場所で新聞紙や不織布で覆ったり(保湿目的)の管理をした。
今までの経験から、この環境で全く発芽しないなんてことはなかった。

新聞紙や不織布で覆うことでかえって地温を上げてしまったかとも考えられたが、夏がすぎて9月末、10月になってから蒔いた種もダメだった。

それじゃ水の管理が間違ったか?
7回のやり直しをしながら、水の調整にも神経を配ってみたが出ず。

種が古い筈はないがと、何度も購入日(種の有効期限)もチェック。今までは有効期限を4年、5年も過ぎても使っていたので、これも当たらず。

蒔き方が違った?
ほうれん草のように事前に浸漬が必要とか、土掛けを特に薄くとか厚めにという注意も不要の種。ごぼうのように発芽まで2週間も掛るというものでもない。

・・・一体何が気に入らないの?

更に「基本のキ」をチェックしていてアッと気づいた。
この種袋いつからこの場所に・・・

蒔き終わった春物の種を冷蔵庫に戻し、秋物の種をまとめて冷蔵庫から室内の当座用保存箱に入れ替えた覚えがあるから、春~秋まで蒔けるキャベツは春からずっとここ、室内
夏の間冷房は入っていたと言っても26~27度、湿度60~70%が通常の屋内。

出ないはずだ、死んじゃったんだ。

春に新しく買ったのに・・安くはないものもあったし。。(泣)

種は基本的に戸外に据えている冷蔵庫のひと隅を使って保存しているのだが、キャベツは頻繁に使うからと、春からずっと手近な室内に置きっぱなしだった。大失敗。

こういうことはズボラしてはならない、面倒でもその都度きちんとマメに管理しないとこんなことになる。
あきれられるほどマニュアルに沿ってやっているように思っても、肝心なところで自分の都合に合わせていたのだった。







2020年10月20日火曜日

ラディッシュの発芽 きれいに揃う

 種まきから5日、ラディッシュ(さくらんぼ)がきれいに揃って発芽、この間の私の頭の中のもやもやが大分晴れた。

画像をクリック(またはタップ)して拡大して見れば明快、感心するほどきれいに出ているのがわかる。

ようやく、適温になったんだ。
朝の地温が15度くらい(気温は13~14度)、昼は20~23度くらいでバシッと発芽した。
蕪も出始めた。

ゴボウもようやく出てきた。3度目の正直で。それでも間ばら。



ゴボウ(短根種)の発芽適温は20~25℃ということになっているのに、その頃に蒔いても出ず今出はじめた。寒さには強いので出れば育つだろう。

ラディッシュに関してはこれが1回目の播種だけど、とにかくこの秋口はゴボウをはじめとして発芽に難渋した。

キャベツにレタスなどいつもなら少し時間がかかっても発芽はしたのに、今年は何度蒔いてみてもだめで、いろいろと予定が狂ってしまった。

ポットに蒔いたものが皆ダメだった。
管理の仕方が間違ったのだろうねぇ。


2020年10月18日日曜日

レタスは直播きができるんだ!それもばら蒔きで

 ウォーキングのコースの1つで、本通りからちょっと奥まった場所へ久しぶりに回ってみた。
ごく小さな菜園があってそこを見回り?するのが目的。

レタスの直播は目からウロコ

菜園の片隅に小さな苗が厚く密生していた。たまたま持ち主さんのお顔が見えた。
あちこち歩きまわってもなかなか人の姿にはお目にかからないので、これはラッキー。
他人の物を覗いていた無礼をお詫びしてから
「これ、何ですか?」
「あぁ、レタスだよ」

お断りして撮影したもの

えっ、レタスの直蒔き?
結球しない品種だというけど。

ポットに1粒ずつ丁寧に蒔いても発芽せず、出ても育たない・・私のレタス。

これで育つのかとは聞きづらく
「いつ蒔いたのですか?」
「え~と、先月だな・・9月26日」

つまり20日くらい前だ。私はその頃盛んにポット蒔きでやって発芽しなかったり、出た芽を枯らしてしまったりで悪戦苦闘していたと思い出し、う~ん・・。

防虫方法などの話題も入れながらしばらく会話した後、ぎっしりと密生しているレタス苗をごそっと掘り上げて苗ポットに入れて、手渡してくださった。
ありがたくいただいてきた。

ウォーキングは予定を切り上げ、苗ポット抱いて帰宅。すぐに植えなくちゃ。

1cmそこそこの苗が一塊になっているのを、どうやって移植しようか。
1本ずつにするのはかなり難しいし、それじゃ多分枯れてしまうだろう。

そうだ、根洗い。
バケツに水を入れて、ポットから抜いた苗の塊を土ごとそこに入れ、軽く揺すってざっとほぐし、根は無理なく離れる程度に数本絡み合った状態にする。
それをこうしてちょっと丁寧に直播きした程度に植えてみた。


グッドタイミングでその日の夜中に雨が降り、朝にはピンと立っていた。
これは定植2日経過後の様子↑

教えていただいたその畑では、この3~4倍の厚さで蒔かれていたのだ。
直播きでも白菜のように点蒔きならそれも有りかと思うが、レタスをまるでコマツナのように蒔いてあったのには仰天。

あのゴミみたいな種を1粒1粒土に落としていくのはとても大変なので、ばらばらとランダムに蒔けるならラッキー。種代が高くつくけどね。
でもなんて柔らかな頭なんだろう。いつもこうしているという風な口調だった。

そして、園主さん曰く「そこに出ているものは全部9月26日に蒔いたんだよ」
ダイコン、ハツカダイコン、ニンジン、ミズナ(シュンギクだったかな?)など。

どれも少しずつで、野菜によって大きさは違っていたけど、このやり方ってこれで育つなら楽だ。気難しい白菜はもう蒔けないけど、およそこんな頃というのを一斉に蒔けばずいぶん効率がいい。

マニュアルから1歩も離れなれない私からみると、なんて大らかなんだろう。人間性や性格ってこういうところにも出るんだねぇ。

根洗い

最近植え替えなどでよく使うテは「根洗い」。
読んで字のごとく、根を水で洗うこと。

ポットから畑に移植する際、1本にすることに不安を感じ2~3本をそのまま植え付けることがある。大きくなりどれも同じように育ってしまうと残す1本以外の苗を殺してしまうのがもったいない。
そこで一旦3本とも一緒に掘り起こし、根洗いをして1本ずつ別々に植えると、どれも他のと遜色なく育つので、この方法をよく利用する。
水の中で根をほぐすので無理なくばらばらになり、且つ水が吸い上げられて移植によるダメージが小さいようで全く萎れることがなくまた根付いてくれる。

今回の一塊のレタス苗もこうして移植に成功。

定点観測

最近の見回りウォーキングで2箇所の定点観測の予定地ができた。
1か所は上記のレタス畑。

もう1か所は白菜の畑。
レタスの直播きを見た日よりちょっと前の日だったと思うが、本葉3枚ほどで苗の大きさ4cm位だった白菜。
定植したばかりのようだったが、いつ収穫できるのか、どんな品種だろうか?

逆現象で、もうホウレンソウが収穫期の大きさに育っていた畑。
どうやってあの暑い時期に育てたのだろう?
そう、ここの畑はいつもホウレンソウがよくできているのだ。

管理の方法まではわからなくても、自分との時期の違いが結果にどう表れるのかが確認できるのではなかろうかと思う。

今年の秋口には種まきでドタバタしたので、よその様子が気になる。

2020年10月10日土曜日

芽が出ない、あれが出ない、これも出ない・・

 ハクサイ(普通の大きさになる種類)は苦心惨憺でなんとか発芽させ、今は取り敢えず見た目は普通に成育中。変な書き方だけど白菜は結果的に結球しなくてはできたことにならないからね。

で、種を蒔けども発芽してこないのはミニハクサイ、キャベツ、ゴボウ。
順に経過を追ってみよう。冷静にたどれば何か気づくかもしれない。

ニミハクサイの播種


種まきは9月19日 畑に直蒔きした。
蒔き時適期は9月上旬~10月上旬の間なので、そのど真ん中。

発芽適温は18℃~22℃。
実際の地温は、計っていない。(「昨年は9月13日に蒔いて成功したので」というのが今回播種の根拠)

結果・・ 26株分蒔いて発芽したのは3芽

最終結果はわからないが、大株になる普通の白菜(郷秋80)は発芽適温25℃で9月7日に蒔いている。その時には新聞紙をべた掛けし、寒冷紗を白、黒のダブルで遮光して発芽させた。何もしない場所の地温は34℃まで上がっていた。

それをわずかに1週間ほど遅くなったからというだけで何の対策もせずに蒔きっぱなし。
適温が5度前後の違いをあまりに軽くみていたと言わざるを得ないなぁ。
原因は明らかに高温による焼死。

キャベツの9月播種


種蒔きは9月15日 ポットに蒔く。
蒔き時適期は10月中旬まで、発芽適温は15℃~30℃。

畑地の地温は30度を超えたこともあっただろうが、ポット蒔きし新聞紙をかけて日の当たらない家の裏に置いたので30℃を超えてはいないと思う。
測ってはいない。

10日後に3芽だけ顔をだしたが、あとは知らぬ顔。出てきた3芽も3ミリほどになったままそれ以上成長せず。水は適量で管理していたが、その後枯れた。
比較として、8月6日に蒔いたものは徒長はしたが無事生育している。

この時期に発芽に10日もかかることも変だ。
被せた土が厚過ぎたのだろうか?

これは諦めてもう1度同じ種を蒔いた。9月26日。
やはり10日後にやっと2芽、その後1芽増えたがそこまででストップ。

過去5年間の記録を遡ってみると、9月に種まきはしていなかった。
手持ちのこの品種以外のマニュアルをチェックすると、あぁ、9月は適期から外れている。
そういうことなのか・・

直射を避けての管理はしたけれど、ビニールポット(1号)に入れられた土は路地の土と比べて温度を感じやすい(夏季はより高くなる)のかもしれない。
それから「時なし」とか「時しらず」という表示のものは要注意。

過去に、7,8月の盛夏に蒔いて特別の気温対策はせずに収穫ができていたけれど品種が違った。少し高度な技術を必要とするキャベツは品種もきちんと選ぶべきか。

ネット上で少し調べた結果では、9月頃蒔いて年内に収穫できる品種は無かった。
「夏蒔き」品種の蒔き時は8月いっぱい、「秋蒔き」品種は10月からで収穫は翌春というのが定番のよう。

年明けごろから春先に食べたいキャベツは、一般地の家庭菜園じゃ作れそうにないというのが今回の結論。

ゴボウの9月播種

これも9月蒔きの発芽トラブル。
品種はこれ、素人向きの短根種。



この種袋には発芽条件に関して書かれていることは温度だけ。
ホームページに行ってみると注意事項がいくつか書かれている。
・種の特性として①種の皮が固いので予め吸水させること②好光性なので土掛けはごく薄く③排水性のよい土をよく耕してと。そして条件ではないが発芽まで1,2週間かかることが他の菜種などとの違い。

上記に照らしてどうだったか・・
①給水はさせた。ただし流水ではなく浸漬で。

過去にはそれで上手く発芽してる。余計なことをいえば何もせず80%くらい発芽させたこともある。
②土掛けもごく薄く1~2ミリを意識してやった。
③基本的に砂地なので排水性には問題なく、固く固まってもいない。
これで16日後にやっと現れた芽が3つ。蒔いた種は100粒以上。

他のサイトで調べてもこれらは基本的条件で、大きな違いは見当たらない。
あ、種は今年購入したものなので古くなってはいない。

そうなるとこれも温度(地温)しかない。
蒔いてから計って30℃のこともあった。適温からは外れるが、5度超は無理だったのか。5度ぐらい超えてもいいなんて私の勝手な判断で、自然は科学で証明されるということだ。

こういったところにも人間性が現れるね、なんて言葉がどこかから聞こえてきそうだ。
恥ずかしい😨

どんどん遅れてしまうけど、今からもう一度蒔いてみよう。
もう25℃内には収まるだろうから、その確認の意味も含めて。

共通して注意不足ではあったが、今年の夏は異常な高温だったようにも思う。
来年も下がらずより高温になるのでは、なんて恐ろしい予測も聞こえてくる昨今だ。

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〈追記〉

覆土が薄いときには大雨に注意

ゴボウはその後改めて蒔きなおして、数日後から4日連続で雨(台風14号)。
雨が止んで見回りに出てみると、ゴボウの種は大方が土の上に出ていた。
(ちなみに、種はまだ何の変化も見られなかった)

浅く覆土したので大量の雨で土が流れてしまったのだ。
天候の荒れが予想されたら何らかの対策をすべきなのだ。
マニュアルはあくまでも基本、環境条件や特殊事情は個々にその都度考える必要があることをしっかり頭に止めておこう。


2020年9月28日月曜日

レタスの種を水に浸したら、すぐに発芽

レタスの種も一度浸漬してからの方が発芽しやすいとは聞いていたが、それをしなくても大体4~5日で発芽はしていた。
どうした風の吹き回しだったか、今回はそれをやってみた。

水漬けは1晩だけだからと少な目の水に種をいれ・・浸けたことをコロッと忘れて浸水から3日目に気づいた時には、あらら、完全に発芽しちゃってる。


レタスのスプラウトだなんて喜んでいる場合じゃない。種の状態でさえ蒔きにくいのが、芽も根も出てしまっているのをどうやってポットに移したらいいか?

土の中に根だけを埋めて立てるようにはするのは無理。
幸いレタスは好光性、、、いやそれは発芽条件であって既に発芽し苗になっているものは?

始めから土に蒔いて発芽していれば、やはり根の上には極薄く土で覆われているはず。それじゃ芽根の出た種をポットの土の上に1本ずつそっと移し、ほんの少しだけ砂を掛けておこう。生まれたばかりの赤ちゃんにガーゼのケットを掛けるように。

土の上に移した直後がこれ。↓


翌日↓


双葉の色が濃くなって、生きているのがわかる。

そして移殖?して2日後には全員ピッと立ち上がった↓


お~っ、正解♪
結果的にちょっと感動的な実験をしたことになったが、この先徒長を避けるための処置に大失敗にをし、あっという間に全部枯らしてしまった。

この顛末はまたいずれ。


2020年9月20日日曜日

蒔き遅れた白菜は結球するか

 9月初旬まで異常高温状態で、種蒔き適温の20℃~25℃には程遠く、高温に脳みそが溶けたようになり、あれよあれよというまに時は過ぎ去り、はっと気づけば9月7日。

白菜を今から蒔いて・・間に合わない!😨

ここまで時が進んでも、気温も地温も30℃を超える日々。どうしよう。
諦めるか、何とかやってみるか?

諦めるのは悔しい。調べたり、観察したり、考えたりして「やってみる」ことにする。
なぜそう決めたか。
・その頃の近隣の畑は、まだどこにもハクサイの発芽苗も定植苗も見えない
・自分の過去の記録によれば、9月7日前後に播種していることは1度ならずある。結果は全くできなかったわけじゃない。
・気象の長期予報によれば、この秋はいつまでも暑いらしい。つまり温度が下がってくるのが例年より遅い。ならばなんとか間に合うかもしれない。
と、なんだかおぼつかない根拠の寄せ集めだけど、腹を決めた。

地温を下げる方法
播種前の畑で、様々に条件を変えながら地温を計り、比較して、私にはこれより他に方法はないというやり方でやったのがこれ(夫の助言おおいにあり)。

播種後すぐに畝を新聞紙で覆った。突然の強い雨が短時間ながら毎日のようにあったので、種を流されないため。そしていくらかでも地温を下げるため。

その上から黒の寒冷紗で覆った。
この寒冷紗の遮光率は51%。光を半分遮れば温度はどれくらい違うのか私にはわからないが、計ってみた値での一番大きな差は5度だった。ほとんど差がない時間帯もあった。
このネットを二重にすれば計算上は100%を超え、完全に覆えば太陽光を100%カットすることになるはずが、計測結果は一枚の時と1度ほどの差だった。
これならどうかと厚手のビニールシートを重ねた。結果ビニールシートの遮光効果は見られなかった。

後で気づいたことだけどこれは順序が違っていた。種を蒔く前に遮光対策をし、予め地温を下げておくべきだった。またも思慮不足。

発芽

そして5日後に7~8割の芽は出た。出なかった4か所にすぐに(つまり、最初に蒔いてからは5日後)追い蒔きをすると、それは3日ですっと出た。この5日の間に適温に近い地温になったのか。ならば5日後に蒔けば全部そろって出たのでは?が、後のが発芽した時には初めの方はもう本葉が出始めたので、先行が優先。

発芽適温25℃、ここまでして芽は出たが、この先の生育適温はもっと低くたぶん20℃。
今日(19日)現在地温はまだ25~28℃あるので、育つのかどうか。

今は防虫ネットだけにして、播種から12日を経過して本葉2枚になった。

発芽と同時に殺虫剤を予防的に散布していても、もう穴があいた葉も見える。

何だか危なっかしいものだ。

播種から40日くらいまでに、外葉の数20枚くらいにまでになりその頃気温が18℃くらいになっていれば、芯が巻きだすのだと。肥料不足にならぬよう管理せねば。
外葉の数20枚って、どこまでが外葉なのだろう?

過去の経過からも、この頃蒔いた白菜で成功したことはない。成り行き任せだったから。
今年はおおいに意識して、何とか結球に持ち込みたいものだ。

なんで今年は希望的なのか?
近隣の畑をみても、本葉が何枚にもなっている畑は見えてこない。その状況からして、私も間に合うかもなんて、消極的な根拠だな。

しかしそれにしても、過去のキャリアは一体何なのか・・






2020年6月4日木曜日

種から育てたタマネギの収穫

自分で種を蒔いて育てたタマネギが、収穫できるまでになったなった。
が、やはりいろいろあって残念にも大成功の結にはならなかった。

技術進歩
去年までは苗の段階でのリタイアが多く、結局市販苗を購入して育てた。
今年は結果として種から育てたものだけが収穫になった。

保存用に軒下に吊るした数は予定の半数でしかなかったものの、種からの栽培で収穫にまでゴールインしたことは前進としたい。


保存用として吊るすことができなかった要因がいくつかあり、次回への引き続き事項として宿題が残った。

播種・育苗の成功
蒔いた種の品種は
・吊りタマネギ
・ネオアース
の2種で、どちらも晩生で年越し保存可能とのこと。

蒔き方は、ちゃんと苦土石灰と元肥を入れ地拵えをした畑にスジ蒔きして、発芽までは不織布をべた掛けして保湿。

その時の生地はこちら→タマネギが発芽 今年こそは・・


畑を使った苗床でできた苗はこれ。


草丈30センチ超でエンピツ大の太さ。良い苗ができたと思った。

去年までは種蒔き用土を、トレーやペーパーポットに入れて蒔いていた。移動可能な道具が管理し易いと思いそうしたが、種蒔き用土には肥料は入っていない。
そしてトレーやペーパーポットは定植時の作業が効率的かと思ったのだけれど、ペーパーポットをセットするトレーが不適当(適合した用具が手に入らなかった)で、ポットの土が崩れ多くの苗が傷もので且つ使える大きさまで育たなかった。

トウ立ちと管理、その原因
《吊り玉ねぎ」
しっかりした苗だったので、あまり落ちもなく順調に冬を越し春に気温が上がってくるとぐんぐん大きくなり、やがて4月中頃からは膨らんできた。

収穫間近になって、トウ立ちが出現。
初めはあまり気にせず摘み取ったが、次から次へと芯ができるのにはぞーっとした。
これは異常。

トウ立ちしたタマネギを縦半分に切ると、芯がはっきりわかる。


薄緑色の芯の部分は硬くて食べられない。

これは長期保存はできなかろうと、すぐに食べ始めた。
もちろん売り物にもならないし、かなりショックだった。

芯だけを起こして外すことは簡単なので、これを取り除けば家庭用として利用はできる。

結局吊るし終えた時点で3分の1以上がトウ立ち品だった。

トウ立ちの原因は苗の大きさと生育中の気象条件という説が多くみられる。
先に行って急に寒くなったり暖かくなったりは、私にはどうしようもない。

しかしこんな説もあった。
そこにも書かれているが、「鉛筆くらいの大きさ」という言い方がネット上あちこちで言われるが、今回の経験でそれでは大きすぎる。

種蒔きの時期を厳守することと、苗を大きくし過ぎないことは言われてていて言葉として知ってはいたが、理解が足りなかったようだ。
播種時期を守っても、その時の気候で成長具合は違ってくるので、5mmになったら定植をするのが正解ということのよう。

実は今年はその頃予定の畝が空いていなかったという事情もあった。
苗は私の事情を汲んではくれない。そうならないように慎重な作付け計画を立てなくてはならない、ということを学んだ。


病気&整理障害の発生
《ネオアース》
一方もう一品種の方は、最後の1週間くらいでぐんぐん大きくなったのだが、一向に倒れてこない。
袋の説明に沿って種を蒔いたので「吊りたまねぎ」の播種と9日のズレがあり、出来上がった苗も小さめだったせいか、トウ立ちはせず倒れるのを待っていたら葉が枯れてきた。

外見のトウ立ちは無く、葉が枯れているのにその中心が固い。
これは変だと、抜くことにした。
球のすぐ上を切ってみれば、球が2つまたは3つに分かれている。

分球あるいは裂球という現象らしい。
例年2つ、3つは混じってできるものだが、こんなに多数できたのは初めてのこと。

それに倒れずに枯れてきた現象は病気と思える。
少し調べてみてが、病名などはわからなかった。

これも自家用専用となって、冷蔵庫in.

来年はもっとうまくなりたい
収穫になるまでわからないのがこの世界、と再再確認。
幸か不幸か趣味の家庭菜園なので、あ~残念!でチョン。

トウ立ちが苗の大きさに依るものだとしたら、今年秋の苗作りは前年に加えて慎重な「大きさ」だ。


2020年5月29日金曜日

テントウムシダマシの幼虫

テントウムシダマシ幼虫の発見
テントウムシダマシはよく見る虫で、野菜にとっての害虫であることは家庭菜園経験者なら大体の人は知っていると思う。

私がその幼虫を見たのは昨年が初めてだった。
芋の葉を裏返して探すことまではしなかった、という証拠。

成虫との体形(見た目)の違いにびっくり。
これが幼虫。


肉眼ですぐに見つかるのは5mmくらいになったもので、野菜の葉裏を見ると、灰色の柔らかい卵型の胴体に足が無数(数えていなない)ついた虫がそこここにいる。

いや、そこここに見つかるまで放っておいてはいけないのだけど、1mmくらいの大きさのからいるので極小さなものは見つけにくい。
葉の異常に気付いたらルーペも使って良く見よう。被害が小さいときは作業も楽だ。

突然(のように思える)葉に茶色い模様ができ始めて気が付き、葉を裏返すといる、いるということに。

初期被害ならテデトール
ナスにも寄ってくるが今はジャガイモだけで、その中のやや小さめの数株にだけたかっていた。
成長が遅く葉が柔らかいので集中的に寄ってきたのか、集中的に集られたから成長に影響したのかはわからないが、他と比べてちょっと弱そうな株に群がっている。

じゃがいも畑全体にいた訳じゃないので、しゃがみこんでテデトール退治開始。
1匹ずつ葉から引き離し、数匹たまったところでまとめて踏みつぶす。

幼虫の動きは鈍く、引き離して足元に並べておいても飛び去ったりもそもそ這ったりして逃げられる心配はない。
テントウムシダマシの成虫は羽があるので逃げ足は速いが、、この段階の幼虫は動きの手段はいっぱいある足だけで、採餌中の葉から引き剥がされても何が起こったのかわからないようだ。

体を掴むのは抵抗があるなら、ピンセットや割箸などを使用すればいいが、慣れれば力を入れ過ぎてつぶさない限りは、素手でもどうってことはない。

二齢幼虫
足がいっぱいの灰色の虫の中に1匹だけ、毛色の違う虫も見つかった。
これは二齢幼虫といっていいかどうかわからないが、明らかに1段階成長したと思えるものを発見。


拡大↓


背中が赤茶色になり、足が6本になって昆虫らしくなっている。
これはテントウムシらしくなっている、テントウムシダマシの幼虫に間違いない。

楽に捕まったので、羽はまだないのだろう。
この後羽が生え、背中が固い甲羅のような状態になり、丸くなっていくのか。
順番はわからないけど。

早期発見・早期対処で上手に育てる
虫害でも病気でも、発見、対処が早ければ薬は不要にもなる。
遅くなると健康体に戻すのは不可能になることは経験から学んだ。にも拘わらず遅れる・・

フットワークを良くし、こまめに。
腰が痛くて重くて大変なんだけどね。