2020年11月25日水曜日

ポリマルチの効果はー生姜栽培で過去との比較

 生姜ってなかなか思うようには育ってくれない。
ほぼ毎年作ってみるけど、立派に出来上がることはあまりない。

発芽率がすごく悪かったり、途中で消滅したり、大きくならなかったりで胃によくない。食べる分には胃にはとってもいいのに。

それでも諦めきれずに、今年も、いえ今年こそはとまた生姜の栽培に挑戦した結果がこのような出来上がり。

いい香り!

掘り上げたままの状態がこれ↓


こうして土から掘り上げただけであの爽やかな香りが辺り一面に。
これだけでも感動もの。

葉と根を落とし、土も落としてみると↓


これが500gの種を約7か月育て収穫できた生姜。
総重量で1.7kg。虫害跡などはない。

土を払い落す際にばらけてしまったが、500g野種生姜を5個に分球してこのようになった。
過去4年分の(不完全だけど)記録を見る限り、いくらか良くなったように思える。

今年はこれまでとは一部やり方を変えてみたので、その効果が出たかどうか検証を兼ねて植え付け準備から収穫までの管理状況をたどってみた。

種の素性

先ず、3月22日に近所のホームセンターで購入した種の素性。
これまでは国産の種生姜しか目にしなかったのが、今年は「中国産」の表示が目にはいった。


中国産の500gを購入(3月22日)。見目形は国産となんら変わりはないが値段は(記録は無いけど)かなり安かった。
野菜の種は大部分が外国産なのに、生姜に限って今までは国産ばかりだったのが不思議なので、「中国」だって問題ないだろうと格安の種を選んだ。

植え付けまでの間は室温25℃の玄関たたきに置いた。
今までは意識しすぎていろんなテを講じて却って腐らせることもあったので、腐ったり凍ったりがないと思える私の住居と同じ環境に置いた。

地温を上げる土作り(植え付け準備)

3月上旬に堆肥として、バーク堆肥、米ぬか、石灰、木灰をすきこみ、その10日後に鶏糞を150g混入した。某有名種屋さんの指導(ホームページ)による計算だけど、植え付け予定面積は180㎡に対しての鶏糞はこれだけ?

根を育てるものだから、こんなものなのかな。
チッソ分を控えてカリ肥料(木灰)を入れるのはわかる。

肥料を全部すき込んで、土中に潜む害虫を防除すくための薬剤(今回はダイアジノン)も混ぜ込んで、最後に土の温度が上がるよう畝全体を黒いポリフィルムで包み込んで事前の土作り作業は落着。
生姜の産地は宮崎県や高知県の太平洋側で暖かい土地。「高温」がポイントのようだ。


植え付け-4月9日

いつもより早めに種を買った。暖かくなるのを待っていると種が腐ってくるので、植えるにはまだ温度は全然不足だけどここでは土が凍ったり霜が降りたりということはない。だったら土の中で待たせた方がいいのではと判断。

この種を、出かかっている小さい目がなるべく等分になるよう5個に分割。


上手くいかなくても、腐らせさえしなければそのうち気温が上がればあちこちから出てくるなずなのであまり神経質にならなくてもいいけど、見えている芽は配分を考えた。

そして外の日陰で3日ほど風に当てて干した。これは今までやったことのない作業だった。

そうしてからいよいよ植え付け。
張ってあったポリフィルムの3辺を持ち上げ、芽が下側にならないよう考えて50センチほどの間隔で、まだ地温が低いので深めに埋め、フィルムを戻し四辺をしっかりと押さえておく。

生姜の発芽開始 5月20日

5月になると気候が安定し、地温も30℃を超すようになった。
5月20日、1つ目が発芽。
張ってあったフィルが生姜の芽に押し上げられ、その場所が尖ってくるのでその周りを破って顔を出させる。


いよいよ発芽開始、植えてから40日程。
スムーズだ。
わくわくしてくる。

6月下旬に5か所の芽が揃い、全部発芽できたことを確認。

中間管理

何ということか!何もしなかったではないか。
途中数回の追肥と1度土寄せをしなければいかなかったのに・・・

気が付いて追肥をしたのは11月に入ってから。収穫直前、これじゃ効果は出なかっただろうね。
マルチをして、見た目には何の異常もなかったのですっかり忘れてしまった。

生姜の収穫 11月18日

後にくるものに席を追われて11月18日には収穫することになった。
地上の葉が枯れ始めたので、早すぎることはなさそうと判断し掘り上げることに。

その結果は一番上の画像のようになった。

結果から推測されること

「昨年までと比べて良くできた」とすれば、違いはなにか?
1、ポリマルチしようで地温を上げることができた
植え付け前に数回計った限りでは裸地との明らかな違いは見られなかったが、植え付けて以降(5月から)に上昇したと思われる。

2、植え付け前に、切り分けた種を干したのは地中での腐敗を防いだのでは?
過去には早めにそのまま植え付けて腐らせたこともあった。

3、今年は夏が暑かったので、その辺にも原因はありそうだ。

これで追肥によって肥料も必要十分に施されていれば、もっと良い生姜ができたということになりそう。
このくらいに出来上がると励みになって、また来年も、もっと上手にと欲が出てくる。

一方、まだまだ課題も残る。
・フィルムの張り方の改良でもっと地温を上げられる。
端を土で押さえれば空気の侵入を完全に抑えて中の温度が上がるのだろうけれど、それがままならず鉄パイプでの固定じゃ隙間だらけで地温は上がり難いのだろう。
それから、フィルムの表面が私のは凸凹。鏡のようにピカピカになるよう張らないと効果が出難いらしいが、またその技術がない。



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