2020年6月4日木曜日

種から育てたタマネギの収穫

自分で種を蒔いて育てたタマネギが、収穫できるまでになったなった。
が、やはりいろいろあって残念にも大成功の結にはならなかった。

技術進歩
去年までは苗の段階でのリタイアが多く、結局市販苗を購入して育てた。
今年は結果として種から育てたものだけが収穫になった。

保存用に軒下に吊るした数は予定の半数でしかなかったものの、種からの栽培で収穫にまでゴールインしたことは前進としたい。


保存用として吊るすことができなかった要因がいくつかあり、次回への引き続き事項として宿題が残った。

播種・育苗の成功
蒔いた種の品種は
・吊りタマネギ
・ネオアース
の2種で、どちらも晩生で年越し保存可能とのこと。

蒔き方は、ちゃんと苦土石灰と元肥を入れ地拵えをした畑にスジ蒔きして、発芽までは不織布をべた掛けして保湿。

その時の生地はこちら→タマネギが発芽 今年こそは・・


畑を使った苗床でできた苗はこれ。


草丈30センチ超でエンピツ大の太さ。良い苗ができたと思った。

去年までは種蒔き用土を、トレーやペーパーポットに入れて蒔いていた。移動可能な道具が管理し易いと思いそうしたが、種蒔き用土には肥料は入っていない。
そしてトレーやペーパーポットは定植時の作業が効率的かと思ったのだけれど、ペーパーポットをセットするトレーが不適当(適合した用具が手に入らなかった)で、ポットの土が崩れ多くの苗が傷もので且つ使える大きさまで育たなかった。

トウ立ちと管理、その原因
《吊り玉ねぎ」
しっかりした苗だったので、あまり落ちもなく順調に冬を越し春に気温が上がってくるとぐんぐん大きくなり、やがて4月中頃からは膨らんできた。

収穫間近になって、トウ立ちが出現。
初めはあまり気にせず摘み取ったが、次から次へと芯ができるのにはぞーっとした。
これは異常。

トウ立ちしたタマネギを縦半分に切ると、芯がはっきりわかる。


薄緑色の芯の部分は硬くて食べられない。

これは長期保存はできなかろうと、すぐに食べ始めた。
もちろん売り物にもならないし、かなりショックだった。

芯だけを起こして外すことは簡単なので、これを取り除けば家庭用として利用はできる。

結局吊るし終えた時点で3分の1以上がトウ立ち品だった。

トウ立ちの原因は苗の大きさと生育中の気象条件という説が多くみられる。
先に行って急に寒くなったり暖かくなったりは、私にはどうしようもない。

しかしこんな説もあった。
そこにも書かれているが、「鉛筆くらいの大きさ」という言い方がネット上あちこちで言われるが、今回の経験でそれでは大きすぎる。

種蒔きの時期を厳守することと、苗を大きくし過ぎないことは言われてていて言葉として知ってはいたが、理解が足りなかったようだ。
播種時期を守っても、その時の気候で成長具合は違ってくるので、5mmになったら定植をするのが正解ということのよう。

実は今年はその頃予定の畝が空いていなかったという事情もあった。
苗は私の事情を汲んではくれない。そうならないように慎重な作付け計画を立てなくてはならない、ということを学んだ。


病気&整理障害の発生
《ネオアース》
一方もう一品種の方は、最後の1週間くらいでぐんぐん大きくなったのだが、一向に倒れてこない。
袋の説明に沿って種を蒔いたので「吊りたまねぎ」の播種と9日のズレがあり、出来上がった苗も小さめだったせいか、トウ立ちはせず倒れるのを待っていたら葉が枯れてきた。

外見のトウ立ちは無く、葉が枯れているのにその中心が固い。
これは変だと、抜くことにした。
球のすぐ上を切ってみれば、球が2つまたは3つに分かれている。

分球あるいは裂球という現象らしい。
例年2つ、3つは混じってできるものだが、こんなに多数できたのは初めてのこと。

それに倒れずに枯れてきた現象は病気と思える。
少し調べてみてが、病名などはわからなかった。

これも自家用専用となって、冷蔵庫in.

来年はもっとうまくなりたい
収穫になるまでわからないのがこの世界、と再再確認。
幸か不幸か趣味の家庭菜園なので、あ~残念!でチョン。

トウ立ちが苗の大きさに依るものだとしたら、今年秋の苗作りは前年に加えて慎重な「大きさ」だ。