2018年7月26日木曜日

トウモロコシの収穫ー惨めな結果

雄花が出る頃から緊張を伴うトウモロコシ。
今年の品種はスィートコーンのハニーバンダムでピーター610。

雄花が出ると同時に虫害跡や穂の異常が見つかり、焦った。
これ以上被害を広げてはならないと、すぐに殺虫剤を散布。

殺虫剤は、先ず播種前に土中にダイアジノン(粒剤)を混ぜ込んでいる。
発芽直後にネキリエース、出穂前にイモムシを発見したのでスミチオン、雄穂が出てから
スミチオンとトレボンをそれぞれ数回、絹糸が出てから更にスミチオンとトレボンを1回ずつ。

虫穴がどんどん増えるので、薬の回数が増えてしまった。
去年は雄穂が出る前にスミチオン、出てからはダイアジノンだけ数回だった。

今年は絶望かと思いながらも、授粉のタイミングだけはバッチリだった、ように思う。
これに希望を繋いで、引き続き1本ずつ観察、チェック。

この頃からの成長が、とても速く驚く。

袋の説明によると雌花(白いヒゲ)が出てから19~26日が収穫適期だと。
19~26日ってずいぶん間隔があるけど。
トウモロコシって、収穫が1日違うと味に違いが出るから慎重に日を選ばなくてはならない。
7月3日に雌花が出て、ヒゲが茶色くなったので14日に試しに取ってみたら当然早過ぎた。


粒が小さく、甘味が乗っていない。未完成。
覚悟はしていたけど、穂先が虫にやられている。

16日経過の19日に再度試して、あ、全体にもう1歩。

更に21日にまた試して、OK、粒も大きくなり甘味もだいぶ増した。満足する甘味じゃないけれど、品種特性かな。



翌日22日(ヒゲが出てから19日)には全部収穫。

ヒゲのあるところの皮をちょっと剥いてみると、かなりの割合で変質。
実のどてっ腹に小さな穴が見えるものが3~4割くらい。

想像以上のひどい結果だ。

薬を良くできた昨年と同様にやればよかったものを、ネット情報に迷ってしまったのが虫害の原因。

種の剪定は手間を省いて近くのホームセンターで2,3種類の中から、耳に覚えがあって格安なものを選んだのが良くなかった。
種はネットで買ったほうがいいかな~。

寸刻を争う食べ時

トウモロコシは畑から取ってきたらすぐ茹でろというけれど、収穫後1日経つとこんな風になる。



収穫してすぐに孫のところに送ったけれど、到着までには1日経過してしまうから、きっとこんなものを食べたのだろう。
トウモロコシを嫌いになるのでは?それとも私を嫌いになる?




2018年7月24日火曜日

きゅうりが曲がり、尻細果になってきた

虫食い跡はないのにくるりと曲がったり、こんな風にお尻が急に細った三角の実になってきた。



高温、水不足、栄養不足の三重苦とういかわいそうな環境になっていることが原因のよう。

連日の猛暑でここは33度、34度。35度に到達した日もあった。雨はもう2週間近く降っていない。肥料は、このところ頻繁に追加しているものの、化成肥料を適当に撒いているだけで足りていたかは怪しいものだ。

ほぼ毎朝水やりはしているけど、ジョウロで撒いた程度じゃ全く足りないのだろう。
5~6日前に1度時間をかけてたっぷりとやっただけなので、ここでまたホースを使ってたっぷり灌水。


根元の日除けになるよう、干し草を敷いておいた。
この対策はもっと早くにすべきだった。来年からは忘れずにしよう。

5月に2本の苗を定植し6月初旬から生り始めて今日までに収穫数は既に100本を越えた。
日々はたいした数じゃないと思っても、継続は力だ。

変な形になる原因の一つには「生り疲れ」とも言われる。これも栄養が行き渡っていれば疲れることなく元気に頑張れるはず。
一般的にはそろそろ終了の時期だろうか。

葉は枯れたり破れたりでそれなりに老化を感じさせはするけど、まだうどん粉病も無く黄色い花も次々開花しているからまだ生産してくれそうだ。

次世代の苗に実質1本目の実が見えて、1週間以内には収穫になりそう。
これならうまく引き継ぎができそうだ。


2018年7月19日木曜日

メロンは授粉後1週間で野球ボール大に

ニューメロン、マクワウリの授粉後の成長具合のこと。
多分授粉していると思える日から1週間後の大きさがわかった。

小指の爪くらいの実を見つけたらその日の日付ラベルを付けて、毎日見ていた。
1週間経った今日の様子がこれ。

これがニューメロンでちょうど野球ボールの大きさ。
掌の中に納まっている。



こっちがマクワウリ。何に例えたらいいか・・長い方向で9cmだった。


10cmのもあったが、誤差か、個差か。ウリボウのような縞模様は消えかけている。

どちらも株元から8節目くらいに着いた実で、順調に生育している最も速い部類がこれら。
ニューメロンの収穫適期は授粉から35~40日。
ちょうどお盆の頃。

マクワウリも大体同じらしいが、マクワは完熟になると生り口の周りにヒビが入るのでそれがサインだと、今年知った。

雌花の下に卵形の小さい実が見えたら、その日付けを書いて蔓に止めているのだが、果たして本当にその日が授粉日かどうかは自信がない。

それから授粉してない固体はそのうち消滅してしまうからいいが、授粉後の成長が遅れている固体は実際の授粉日はもっと早い可能性があるので、同じ日付のものがいっぱいあるが大きさは様々なので、個々の収穫日は読めない。

なのでこれで完璧ということにはならないが、受粉日の確認を逃してしまいかなりの大きさになってから気づいた時に、凡その経過日数がわかれば助かる。

もう1点、今年は子蔓が50cmくらいの頃から整枝ができたので、それを空き地に誘導し、蔓が絡みあってぐしゃぐしゃになることがなく実の管理ができている。



そして3方に広げた蔓が風で動いて傷付かないように、今年はこんな工夫もしてみた。


川岸で拾った丸い石をキッチン用の水切りネットに入れて、メロンの蔓に結びつけたのだ。ソフトボール程大の石でも結構な重量があるので、余程の強風でない限りはこれで大丈夫そう。

蛇足だが、葉の上の白っぽい粉のようなものは米糠。
有機農法のサイトで見たやり方で目的は多分栄養補給と思われるが、うどん粉病や虫害も忌避できているような気がしている。


2018年7月15日日曜日

未熟メロンは苦かった

オットット、着果に気づかないうちにもうこんなに大きくなってしまった。


ニューメロン(プリンスメロン)の7月7日。
蔓が延び出した頃で、もう実が着いているとは。

株元にごく近い場所での着果なので、これは取ってしまわなくてないけない。
こんなのが2つ見つかった。

ここまでに育っているのを捨ててしまうのは忍びなく、漬け物にしてみようと思いつく。
大きさはハヤトウリ、外見は白瓜に似ているから塩漬けでいけるのでは。

ピーラーで皮を薄く剥いて即席漬けに。
冷蔵庫で1日漬けて薄く切って食卓へ。

! 苦い。
ちょっと苦味があるという程度じゃない。
苦味のある野菜は嫌いじゃないけど、美味しく食べられる範疇じゃない。

間引きのものなので、余り拘らずに捨てた。
後で調べた結果、うり科の未熟果が持つ成分で異常ではないとのこと。

ククルビタミンという成分で、成長に従って消滅するのだと。
キュウリの生り口(蔓に繋がっている方)を齧ると苦いことは知られている。
それと同じだと。

そうなんだ。
スーパーの「地元農産品」売り場でこの間引きメロンを見かけたけど、美味しく食べる方法があるのだろうか。

その後は、目的外に着いた実はせっせと摘果している。
大きくしてしまうと捨てることに抵抗が大きくなるのでね。






2018年7月14日土曜日

ブロッコリーは腐敗病に・・またも多肥障害

これがブロッコリーかと思えるような容姿。


葉の虫害も然ることながら^^;蕾の状態に注目。
この茶色いのは?

こちらは少しマシだけど、やはり茶色くなりかけている。この後広がってくるかもしれない。


どうしたのだろうと、調べたら「花蕾腐敗病」という病気だった。

こちらのサイトにお邪魔しての回答によると・・
専門用語が混じったページでその中から解る部分だけを読み取っての結論はこれ。

被害

花蕾に発生する。はじめ花蕾の一部に濃緑色の水浸状の病斑が形成され、後に、淡褐色~黒褐色に腐敗する。激しく発病すると、花蕾全体が腐敗する。

発生

発蕾期に曇天や降雨が続いた場合に発生が多くなる。病原細菌は、罹病残渣中に残存し、降雨によって運ばれ感染する。窒素過多は発病を助長する。

この花蕾を加熱して食べてみたら、特に変な味はしなかったがやはり美味しくはなかった。病気とわかるとちょっと気持のいいものじゃないので、止めた。

また、肥料過多による障害だった。
「また・・」というのは、既に春のブロッコリーで多肥による生理障害の状態(差し葉)を経験したので、これもかと。

表れ方が前回と違うのは、時期の違いと思える。
今回花蕾ができたのは梅雨真っ盛りの頃。条件にぴたっとはまってしまったのだ。

10個作ったブロッコリーが、菌の伝染により全部花蕾腐敗病となってしまった。
肥料を増やしたらどうなるかを試すために、あえて多肥状態で栽培したのだから、結果が出たということなのだ。

ブロッコリーには肥料の与え過ぎはご法度の結論。
これまでも施肥量が原因と思える異常はなかったのだから、肥料メーカーや種屋さんの教えに従っていこう。

今回のブロッコリーは3月末に播種し、育てたもの。
3ヶ月余りで収穫だから特に時間がかかっていたわけでもない。

が、梅雨時を経ての真夏の収穫はこのように病気、虫害、色が薄いなどの見た目の悪さなどで、無理やりになるのだろう。

あらためて今回使用した種の袋の説明を見れば、3月以降が蒔き時になっている。


つまり、やっぱり、肥料過多が主原因だったのか。







2018年7月4日水曜日

トマトとオオタバコガ

予防をサボるからミニトマトがこんな状態にしてしまった。


こんな大被害になるまで放っておいたのは誰だ!?


この実も、大きくならない、変だなと思いながらも周囲の観察を怠っていた。

こっちは葉の影になっていて、葉を避けてみたら・・・↓


フンまみれでモソモソ動いていた。
ピンセットでつまみ出そうとしたら中に潜り込まれてしまった。
これは茶色。

こちらもかなりのドン臭いけど、向こうの力はかなり強く、潰れない程度の抑え方ではまず逃げられてしまう。

そのつもりで探せば簡単にみつかるのに、あ~あ、後悔先に立たず・・

逃げられた1匹以外に、今日は3匹も殺してしまった。
「虫も殺せぬような・・」というけれど、この程度の虫を殺すのもかなりの抵抗があるものだ。

だからって虫に哀れをかけていたわけじゃない。
こんなのを3匹捕まえて処刑した。


穴をあけて潜り込もうとしているオオタバコガ。
今度は逃がしてなるかと、しっかり掴んで引きずり出し下に置いたらくるんと丸くなってジッと動かず。


次のは、間もなく伸びてソ、ソ、ソと逃げ出した。
いくらドンな私でも、これを追うくらいはできたので動いているオオタバコガを捕らえることができた。


拡大してネット上にあるサンプルと見比べるとオオタバコガに間違いなし。
成長に従って体色が変化して、緑色のは最も若い幼虫で、大きくなってくると茶色になるのだと。

蛾になった成虫は茶色い羽をもっている、なるほど。

このページの3枚目のが茶色のオオタバコガで、ちょっと先輩らしい。
それで力が強かったのかな。

オオタバコガは卵を1個ずつ産むのだそうだ。
塊になっていないから葉に産みつけられた卵を見つけるのは至難の業、とのこと。
まして、葉の上じゃなく葉の裏側。

たとえ1個見つかっても、その時には既にあちこちに・・
卵のときに始末をしないと、潜って中に入られたら農薬も殆ど効果が無いらしい。

仕方がないので、穴を開けられた実はとって捨て、茎はそこから切り捨てた。
そうしたら芯のない茎になり、この先は変な恰好になっていくのだろう。


2018年7月3日火曜日

トウモロコシの人工授粉は今日だ!

トウモロコシに雄穂が出始めると後の生育は超特急で進む。

穂の出現と幾日も置かずして虫害も出、その対策に追われている中でとっとと雄穂に花が咲き、雌しべが見えて・・と日々状況が進化している。




雄穂の花粉がチラチラと風に揺れるのを見ると、あ、授粉の適期になった。
絹糸のような雌しべもほぼ出揃ったし。


授粉は天気が良い時でないとうまく行かないという。
天気予報は?

明日から暫くは雨、曇りの連続。
晴れは今日だけ!

今日が多分唯一の授粉チャンス。
花粉、絹糸(けんし)、晴れ・・の3拍子が揃わなくてはならないから。
風は今日はとても弱いから、風に任せたら自然の授粉はおぼつかない。

花粉がいっぱい着いている穂を首の辺りで折り取って、うす緑色のひげ(絹糸)の上でハタキをかけるように軽くはらはらと振って花粉を落としていく。

ヒゲの上で留まる花粉より地面に落ちてしまう花粉の方が多く見える。
でもこれが人工授粉のやり方だから、何本も穂を取っては花粉落しを繰り返して念入りに授粉作業をした。

授粉がちゃんとできていないと、実がきれいに揃わないのだ。

まだこれから出てくる雌しべもありそうなので、その分の雄穂を数本残し、不要な穂は全部切った。

オオタバコガやアワノメイガのような害虫がこの穂に産卵していることが多いので、授粉を終ったらすぐ切り取ってしまえば以後の虫害比較的防ぎ易いという理由で。

こんな形の穂の中から卵を見つけ出すのは、かなり困難だよね。


ここはまだ梅雨が明けない。
そんな時期の授粉作業は一瞬のチャンスしかない。

素人が作りやすい時期に種蒔きをすると、授粉の時期は大体梅雨期にかかってしまう。

他所の畑を見ると、丈の違うトウモロコシが植えられているが、それは収穫をずらすというより天候による受粉の成否を考えての植え付けかと思えるようになった。

人工授粉なんて悠長なことをするのは家庭菜園の特権で、出荷目的で多量に作付けすると、風による授粉に頼らざるを得ないからでは。