2019年6月15日土曜日

じゃがいも収穫 メークィンはそうか病

今年の同時期に同条件で植えた2種類のじゃが芋は、生育過程も結果も揃わなかった。

じゃが芋の品種は
・キタアカリと
・メークィン
この2種を共に3/12に植えている。

どちらも市販の種用を2kgずつ使用した。
経過は順に書くとして、先ずは結果から。

キタアカリの収穫で植えてからちょうど100日の5/31、収穫量は18kgでタネの時の9倍。


写真右がLサイズ、左がMサイズ。
光を浴びて青くなってしまった芋も混じったが、総じてつるんときれいにできた。
収量にやや不満。

メークィンは6/13の収穫で113日、収穫量は23kgでタネの時の11.5倍。
キタアカリ同様に木が半分以上枯れた頃の掘り上げ。


やはり虫害は全く無くその意味ではきれいで、収量にも満足なのだが「そうか病」になっていた。

栽培過程での違いが幾つか見られた。
・発芽までの日数が、品種により10日くらいずれた。
キタアカリは小さかったので丸ごと、メークィンは半分にカットして植え、結果の発芽はは丸ごとのキタアカリの方が早かった。
それから半切りの種は切り口を上にして植えたのと、下に向けたのとを試したが顕著な差は出なかった。

・キタアカリは葉がうっそうとしてきた頃に徒長し始めた、
午後3時ごろから日陰になったので、そのせいか。でも7時間くらいの日照はあったのでどうか?

・メークィンには殆どの株に花が着いたがキタアカリは1つも着花しなかった。
メークィンの花は摘み取らずそのままにした。花を除去しないと収穫量に響くとの情報はあったが、病気を呼ぶなんていう情報は見ない。
収量にも響いたようには思えないので、きれいな花はそのまま鑑賞していていいようだ。

・メークィンだけがそうか病になった。
植える前に土の酸度を計った上で、石灰は使わず鶏糞と熔りんとを元肥にしたが、いつもと違うのは木灰も元肥として加えたこと。
木灰がPHを上げてしまったのだろうか?
それならどちらにもそうか病が出そうなものを、キタアカリはきれいにできていた。

草木灰のカルシュウムが芋を育てるという情報を得てやったものだが、草木灰にカルシュウム?カリウムならわかるけど・・

そうか病の原因かどうかは分からないけど、木灰はよくなかったような気がする。
キタアカリはそうか病に強い品種なのかもしれない。

テーマ外だけれど、メークィンの収穫は梅雨に入ってしまい瞬間の晴れ間で作業をすることになった。

梅雨前に収穫の計算で定植日を決めたはずが、アテが外れてしまった。
さらさらした土なのであまり手こずらなかったが、このタイミングって難しい。


2019年6月7日金曜日

個性的な容貌の昆虫シオヤアブ

これ、何でしょう?



防虫ネット内のキャベツの葉に止まっていた昆虫で、私には初めて見る虫。

ネットを上げたらブゥーン!と羽音をたてて飛び立ったので、ハチ(蜂)?

形で目立つ特徴はサングラスのような目。
上から見ると目の位置にみえるけど、はたして目なのかどうかは不明。

触角が無かった。
蜂に特徴的なキュッと絞まったウェストが無い。

針のようなものも見えなかったが、これは、上からだけ見ていたのでわからない。
一般的な蜂に比べて足が太い。

などなど、蜂の仲間とは違うかな。

ネット内で羽化しているようで、見回る度に2~3匹見つかる。
たぶん、土壌改良に使用しているバーク堆肥の中にいたものと思われる。

キャベツの葉の穴は、彼らの仕業?


等々の疑問を持って調べたら「シオヤアブ」という名の昆虫だった。
刺されたらかなり痛い、あのアブの一種だという。

人にとっては害虫だけど、野菜を食害することは無い。

野菜の葉なんかじゃ、この攻撃力は持てないね。我らは生き物の血を吸って逞しく生きてのだよ、とのたまっておいでだった。


2019年6月1日土曜日

テグス糸とカラス その後

数日間は無事成長を続けていた。
もう時期が遅く、体力がおちたのかなかなか色づきが進まないなぁ、なんて思っていた。

あ、食べかけの実が落ちている・・
次の日、あ、大きな実がなくなっている・・

そして次の日、あっちもこっちも無い。


だめだったか。
住宅地のゴミ収集場所でもネットでカラス対策をしているところを見かけるけど、やはりそれでもやられるのかな?

植えてある位置の都合上、この幅でしかテグスは張れないので仕方ないが、苺がテグスの位置の外にぶら下がっているので「どうぞお持ち下さい」と言っているようなもの。


でも、カラスかなぁ?

こんなこともあった・・

今朝夫が、「鳥がビワを食べにきている!」とあわてて外に出て行った。
そして庭に生っていたビワを全部もいできた。

今日にでも収穫しようと思っていたところだったと。
ネット状の袋で房ごと覆っていたビワで、見ると半分くらいが嘴でつつかれていた。

そうか、苺を突いたのは必ずしもカラスとは限らない。
体が軽い小鳥なら、カラスほどの警戒心は無いかもしれない。

カラス退治に関する前記事はこちら

今年の苺はもう終了期だから諦めるけど、来年からはどうしようか。

2019年5月28日火曜日

地上15センチのテグスの効果 カラス対策

カラス避けに地上15センチの高さに張ったテグス糸。
人の目からみれば、隙間だらけ、穴だらけなのに、みごとに効果を発揮した。



中まで踏み込まなくても、傍に来てちょっと首を伸ばすだけで食べられそうなのに・・
数秒のホバーリング(カラスにはできない?)で持ち去ることができそうなのに、手を(嘴を)出さなかった。

出せなかった、ということのよう。

1メートル程離れた位置に舞い降りたカラスが、暫くじっと苺を見つめていたが、やがて諦めたのか飛び上がって離れていった。

美味しそうに真っ赤に熟したイチゴがすぐ目の前にあるのに嘴が届く距離にまで近づけないのだ。
糸やネットはよほど恐怖の対象なんだろう。

カラスというのは図々しく人間を小馬鹿にしていて・・という印象だけど結構気が小さいようだ。

脅しだけで、危害を加えることは無いカカシや音を出すものには判れば平気で寄ってくるが、引っかかったら逃げられないかもしれないという計算が働くのだろう。


カラスに勝った、といい気持になっていたが・・・何日かして
こちらもどうぞ

2019年5月25日土曜日

ネギの葉が白くなるのは虫害

葉ねぎが若葉を抱きながら、ぐんぐん伸びている。
が、いつのまにか薬を吹きかけたように葉に白い小さな点々が広がってきた。


全体が白くなったように見えるが、よく見るとダンダラにペンキでも吹きかけたように総模様になっている。


これはネギアザミウマの食害跡なんだって。

アザミウマは黄色っぽい体色の羽を持った長身の昆虫。
とはネット上で見る姿で、実際に肉眼でネギアザミウマを見つけるのは難しそう。

成虫の体長は1mmだという。
それを知って探すのは止めたが、いつの間にこんなに広がったのだろう。

虫害で穴があいたコマツナが食べられるように、この虫害葉も普通に食べることができるのだけど、売り物にしている身にはちょっと辛い。

農薬は使っていません、の言い訳にはなるけれど。


^^^^^^^^ちょっと一休み^^^^^^^^^

堅苦しいことばかりで疲れるので、ここでちょっと休憩。
きれいな花を眺めて。


つるなしインゲン(デンターグリーン)

2019年5月18日土曜日

エダマメの摘芯 1本立ちにすべきか

エダマメの摘芯ということを初めてしてみた。
発芽後ちょうど60日、葉が4枚くらいになった枝豆。品種は茶豆、早晩性はわからない。


防虫ネットをフワッとかけて鳥よけ兼虫除け(にはなっていないか?)で今のところいい雰囲気で育っている。

この芯(成長点)をカットして、こんな風にした。


摘芯の目的は脇枝を多く出させるため。

どの辺りから出るのだろう、多分カットしたすぐ下辺りではないだろうか。
摘芯をしない場合(今までやってきた栽培)では、側枝ってどうなっていただろう?

ちゃんと見ていなかったんだ、姿が浮かばない。

1本当たりの豆莢はそう沢山はできなったので、出てきた芽を間引きせずに1箇所に3本くらいまとめて育てていた。
今年も2~3本ずつで育てている。

種屋さんの指導では1箇所1本にするようにとなっている。
それじゃ効率が悪くてもったいない、と思っていた。
1本当たりの豆の数が少なかったので・・

最近になってようやく気付いた。
摘心して側枝を増やせば莢(実)の数も当然増えるから、1箇所1本でいいのだと。

たぶんそういうことなんだろうと。

私の家庭菜園の師匠は母。
時間に余裕の無かった母が、なるべく手間を掛けずに食べられる形にする方法を考えたのだろう、間引かずにそのままで育てればできる豆の数は同じだと。

当時の栽培では種は自家採取だったから、種代の計算なんてしなくても良かった。
そう考えれば納得がいく。

さて、どんな結果になるか。
この後はカメムシ対策になるかな、去年はずいぶんひどくやられたから反省してそこのところも頑張らなくちゃ。

2019年5月17日金曜日

青菜栽培はこまめな間引きがキーポイント

直接畑にばらばらと種を蒔いて育てるコマツナ、ホウレンソウ、チンゲンサイなどの青菜は、芽が出たら「間引く」のは当たり前と思いつつも、1~2度の間引きで済ませていた。

最近、結果として良品の青菜ができたとので振り返ると、間引き回数が多かったことに気付いた。去年秋からのホウレンソウ、コマツナ、今年のチンゲンサイの姿を見てみる。

昨年秋のホウレンソウ。
10月初旬に種を蒔いて1月後には収穫になった。


これを収穫した状態がこちら


美味しそう。

こちらは久々にちゃんとできた小松菜。
去年4月収穫のもので、これも種蒔き後36日。


スッスッスーとできたものは質がいい。
今まではなかなか大きくならずに、ある程度に成長した頃はもう、硬くて不評だった。

そして今年初のチンゲンサイ。


これは実際は間引き菜なので、まだ中学生位の体でスリムなんだけど将来の成熟形が予想できる。
播種から約40日。虫の穴も殆どなく、あと数日で成人?となりそう。
ほぼマニュアル通りに育っている。


何度も間引きをして徐々に株間を空けながら育てると、さっさとできあがることに気付いた。
もちろん1~2回の追肥と同時に虫害対策もしていなければならない。

虫害対策には主に防虫ネットを使用するので、間引き作業をするにはその都度ネットの裾をめくり上げなくてはならず、これが面倒でつい作業をサボりたくなってしまうのだ。

じゃぁ始めから間引きが必要ないように粗く、極端にいえばあの小さな種を1粒ずつ蒔いたらどうかと乱暴な発想も出るけれど、これはこれでダメ。

こういう種は始めから1粒では育たないという。
幼児の頃は周りにある程度の仲間がいてお互いに競い合って成長するのだと。

それから種の中にはダメなものも混じるから、すこし大目に蒔いて選抜する必要もあるので、1箇所に1粒というのは合理的とは言えない。

大根のように始めから一定の間隔を空けて蒔く方法もある。しかしそれだって普通1箇所に1粒じゃなく3~4粒は蒔くから、それを間引きながら最終的に1本にしていくものだ。

成長に従って仲間の数を減らし、栄養と環境を独占しながら満足な姿になっていくそうな。
こう書くとちょっといやらしい育ち方に思うけど、他の生き物の食糧となるのが目的の生物なので。

とにかく・・
虫の餌にならないよう管理することも大事でかつ大変なんだけど、防虫作業と比べればごく簡単な「間引き」をちゃんとすることが成長に大いに寄与することを、再認識。

栽培期間40日~2ヶ月くらいのこの手の野菜は栄養と間引きの管理でパパッと仕上げれば、柔らかく美味しいし、ムシが寄り付く危険性も低いということになる。

昨秋から今までちょっとホウレンソウやコマツナの出来が良かったので、間引きとはと改めて考えてみた。