2020年5月29日金曜日

テントウムシダマシの幼虫

テントウムシダマシ幼虫の発見
テントウムシダマシはよく見る虫で、野菜にとっての害虫であることは家庭菜園経験者なら大体の人は知っていると思う。

私がその幼虫を見たのは昨年が初めてだった。
芋の葉を裏返して探すことまではしなかった、という証拠。

成虫との体形(見た目)の違いにびっくり。
これが幼虫。


肉眼ですぐに見つかるのは5mmくらいになったもので、野菜の葉裏を見ると、灰色の柔らかい卵型の胴体に足が無数(数えていなない)ついた虫がそこここにいる。

いや、そこここに見つかるまで放っておいてはいけないのだけど、1mmくらいの大きさのからいるので極小さなものは見つけにくい。
葉の異常に気付いたらルーペも使って良く見よう。被害が小さいときは作業も楽だ。

突然(のように思える)葉に茶色い模様ができ始めて気が付き、葉を裏返すといる、いるということに。

初期被害ならテデトール
ナスにも寄ってくるが今はジャガイモだけで、その中のやや小さめの数株にだけたかっていた。
成長が遅く葉が柔らかいので集中的に寄ってきたのか、集中的に集られたから成長に影響したのかはわからないが、他と比べてちょっと弱そうな株に群がっている。

じゃがいも畑全体にいた訳じゃないので、しゃがみこんでテデトール退治開始。
1匹ずつ葉から引き離し、数匹たまったところでまとめて踏みつぶす。

幼虫の動きは鈍く、引き離して足元に並べておいても飛び去ったりもそもそ這ったりして逃げられる心配はない。
テントウムシダマシの成虫は羽があるので逃げ足は速いが、、この段階の幼虫は動きの手段はいっぱいある足だけで、採餌中の葉から引き剥がされても何が起こったのかわからないようだ。

体を掴むのは抵抗があるなら、ピンセットや割箸などを使用すればいいが、慣れれば力を入れ過ぎてつぶさない限りは、素手でもどうってことはない。

二齢幼虫
足がいっぱいの灰色の虫の中に1匹だけ、毛色の違う虫も見つかった。
これは二齢幼虫といっていいかどうかわからないが、明らかに1段階成長したと思えるものを発見。


拡大↓


背中が赤茶色になり、足が6本になって昆虫らしくなっている。
これはテントウムシらしくなっている、テントウムシダマシの幼虫に間違いない。

楽に捕まったので、羽はまだないのだろう。
この後羽が生え、背中が固い甲羅のような状態になり、丸くなっていくのか。
順番はわからないけど。

早期発見・早期対処で上手に育てる
虫害でも病気でも、発見、対処が早ければ薬は不要にもなる。
遅くなると健康体に戻すのは不可能になることは経験から学んだ。にも拘わらず遅れる・・

フットワークを良くし、こまめに。
腰が痛くて重くて大変なんだけどね。

2020年5月14日木曜日

キュウリの初期管理

夏野菜の生育は速い、気温の上昇とともに成長していくんだ。
ついこの間植えたばかりと思っていたキュウリは、丈が70cmでもう実が付いている。

クリックで画像を拡大してご覧ください

1本だけだけど、実ができたのを見ればついあと何日かな。。などと胸算用したくなる。
だけどそこのところはぐっと抑えて、この1番果は取ってしまう方がいい。

もったいないなぁ、というのが偽らぬ気持ちだけどこの後からの実りのため、そこは涙を呑んで除去する(大げさだ)

それから、良く見るとその実の下に小さな脇芽がいくつかできている。

画像をクリックして拡大

これらの脇芽も掻き取ろう。
下の方にモサモサといっぱい枝を出すと、風通しが悪くなるし下部の枝葉は実の生産にはあまり関係ないようなので、取る方がいい。

惜しんでそのままにしているとどんどん伸びて、病気や虫を誘い、除去作業も大変になるのでなるべく小さなうち取ってしまった方がいい。

家庭用に少しだけ作るものって実でも枝でも除去することにすごく抵抗があるものだけど、それをするかしないかでいい実ができるかどうかの分かれ道らしい。

きゅうりは日が経つと大抵下の葉にうどんこ病が出てくるけれど、その時にもやはり病葉や枯れ葉は取ってしまうのがより上手な栽培。

こんな風に書くと理屈っぽくなるけれど、この程度の軽い作業のひと手間は家庭の庭先で野菜作りをする者にとってはちょっとした楽しいひと時でもある。


2020年5月12日火曜日

頂芽がなかったトマト苗

いっぱい並んでいた中から選んで買ってきた中玉トマトの苗。


数ある中からずんぐりしてしっかりした苗を選んだつもりが、持ち帰ってよく見ると


頂芽がない。


そこには気づかずに買ってしまったが、今から取り換えに行っても初めからなかったことの証明ができないし、どうしようか・・・

よく見ると、下の方からけっこう太い側枝が1本育っている。
ということは、たぶん店で並んでいたときすでに頂芽は無かったのではないだろうか。

まぁ、お客が自分で選んでレジへ持っていくシステムだから、どれを選ぶかはお客の責任ということでこの際しかたないか。

さてどうしようか。
他の店で探したが、中玉の苗は置いていなかったので、代わりにミニを買ってきた。
問題の芯なし中玉は捨てるのはもったいない。

下から出ている強い脇枝を活かせないだろうか?
ナスの剪定で間違えて切ってはならない主枝を切ってしまったときに、代わりになりそうな枝を伸ばしていく方法をとる。

これをやってみよう。
ということでそのまま定植して6日後、こういう姿になった。


無かった頂部にも新芽ができて、「私が主です」みたいな雰囲気になってる。
これでまた”オットット”となる。


トマトの基本的管理は、脇から出る側枝は全部かき取るのが原則だ。
ちょっと亜流だけどミニトマトの使う方法で、収量を増やすためにわざわざ脇の枝を伸ばしてもう1本の主枝に育てるやり方がある。

で、また発想を変えて、この手で行ってみよう。
2本とも主枝として育てよう、ということになった。

これで木は活きた。
がトマトは実がついてからが難しい、今年はどんな結果になるか。



2020年5月11日月曜日

定植苗の大きさ キャベツの場合

キャベツの苗作りについて、最近気づいたことがある。
キャベツの苗の苗作りは、マニュアル通りにすれば先ずポットに種を蒔いて作るのが定番(直播ではできないのかどうかは知らない)で、本葉が5~6枚になったら(と、種袋にはどれにも一様に書かれている)畑に移して管理する。

今年の一番苗もいつものように、本葉が5~6枚で畑に植えた。


播種(3/2)から定植(5/6)まで2か月を要し、ここまで成長していると安心感はある。

でも何でも足踏みせずにスッスと成長すれば大体間違いなく良いものが出来上がるので、このように定植まで2か月もかかるのはちょっと問題なのだ。

何が問題かというと、ポットに種を蒔くときに使う種蒔き用土には肥料は基本的に入っていない。そんな土で長期に亘って育苗するのはいいはずがない。根が出て、芽もある程度になり足腰がしっかりしたら、とっととちゃんと肥料の入ったベッドに移してやるべきだろう。

キャベツ苗の定植時期に疑問を感じた動機みたいなものが3つ。
1、7~8cmのキュウリの小苗を買って、翌日畑に移すと日に日に大きくなり、植付の効果ってこんなにもあるものかと今さらながら驚いた。

2、ちょっと日が経ってしまっていて分かりにくいが、トマトの例は比較ができた。


上の写真にある5本は購入時は全部ほぼ同じ大きさだったが、右の2本と左の2本とでは植付日に6日のズレがあり、その差が出ている(クリックして拡大)。
(中央の1本はキズものなので比較外)
植付後に遠くから眺めて、あぁこういうことかと思った。

苗は買ったらすぐに植えるのがいいと、年配者が言っていたのを聞いたことがあり、その時は不遜にも?と思っていたが、こういうことだったのだ。

脇道だけど、同じ日に購入した5本をなぜ植付日をずらしたのかというと、トマトは1房目の花房ができたのを確認してから植えた方が良いと教えられていたから。
トマトの着果の向きは後の房も1房目に同じになるので、揃えた方がいいと。

この例だと右の2本にはすでに黄色の花が見えていて、左の2本はまだわからなかった。

このやり方は大量に管理・収穫をする農家にとってのことで、2本、3本の家庭菜園ではそれほどの意味はないと気が付き、気づいた時点ですぐに後の分を植えたということ。

3つ目。
過去に見た農家のキャベツの植付の様子がずっと頭に残っていて気になっていた。その苗の小さかったこと!

本葉が1~2枚で背の高さはおよそ4cm、本当に小さな苗を広い畑全体に植えていた。
それがいつの間にか揃ってたぶん1.2kgくらいの立派な(収穫までの日数までは知らないが)、キャベツに仕上がっていた。

それらを今頭の中で総合して整理したら、たぶん今回ほど大きな苗にまで育てる必要はないのだろうと思える。

前に塾で共同で苗作りをした時の経験も思い出した。
(種の配布が遅れてしまったのか、それで良いということだったかは私には明確ではないが)担当者数人で持ち帰った種を各家庭でポットに蒔き、たしか2週間後の定例の集まりにその小苗を会員が全員で分けて育てることをした。

その時には私は”こんな小さい苗を?”とてもびっくりしたのだが、それが結果的に形的にはできたのだ。
その時の野菜はキャベツだったように思う。
育ち具合は季節にもよるだろうが、本葉の1枚も出たか出ないかの苗を定植して、出来上がった経験がある。

こんな貴重な経験をしながら、学習できていなかったのか・・・愕然

関連で思い出したこともある。
4月の中頃のホームセンターに見たことがないポット苗が出ていた。

キュウリ苗で、メーカーは最近よく見るサン〇リー。
ここまではどうってことはない。

その苗には本葉はなく、ちょっと大きめの(カボチャの双葉くらい)の双葉だけ。
え、これがキュウリの定植苗?
いくらだったかは忘れたが、一般の苗の2倍以上していたように思う。

後日別の店で同様の苗をみたら、本葉が出始めていた。
初めに見た店には数日後にはその姿はなかった。買われたのか、枯れたのか。

いくら小さな苗でも育つといえど、本葉の1枚も出ていないものを一般の苗の倍以上の値で買うメリットがあるのだろうか。
それとも私の頭が時代の進化についていけないのか?

ごく小さな苗を植えるメリット、これは訊く人がいないなら自分でやってみるしかない。
今手元に発芽後10日ほどの苗が次に控えているので、これは小苗で植え付けて、いつものとの違いを観察してみたい。
些やかだけど結果を見るまでちょっとワクワク。

2020年5月4日月曜日

コマツナ栽培 ムシの居ぬ間に

低温期のコマツナはきれい

早春の葉物はちょっと時間がかかるけど、発芽さえすればきれいに出来上がる。


上の写真は3月11日に種蒔きをして、1か月少し経ったコマツナ。
まだ気温が低いせいか伸びが鈍いけれど、その分虫害がない。

予防の意味で一度殺虫剤を撒いてはいるが、まだ虫は冬眠中のよう。

このコマツナはすでに消費済で、これに続く第2回目が生育中。
もう5月ともなると、前回のように無防備では作れない。

4月初旬に播種して5日目くらいには発芽、しばらく様子をみていたが、モンシロチョウが姿を見せ始めたので危険を感じ、防虫ネットを掛けた。


播種からおよそ1月弱、まだぐんぐんは成長しないがいまのところきれい。

連作障害がないコマツナはいつでも作れる?


虫害とは直接の関係はないが、今頃得た知識がある。
それは「小松菜は連作障害は起きない」というのだ。

そういう事なら大変便利。
強い野菜で、連作障害を考えなくてもよければうまく温度調整して、通年同じ場所で栽培可能ということで楽になる。

とは言えそう現実は簡単なことではない。
直播き野菜の温度調整は、こと家庭菜園では簡単ではない。

温めるにはビニールトンネルが考えられるが、ほんのわずかな量を作るのにかかる資材代や手間を考えると実行できない。
温度を下げるのも同じことで、寒冷紗や遮光ネットを使うようになるのだろうが、やはり同じ理由で二の足を踏んでしまう。

それに気温が高い時期は虫害がすごい。
見た目をきれいに仕上げるには、3日と空けずのクスリ漬けにしないとできない。

となると、コマツナの家庭栽培は、暑くなるまで、涼しくなってからがスムーズ。

夏場にはコマツナにかわりチンゲンサイが適している。
チンゲンサイは暑い季節が大好きなのだ。

葉物野菜の変わりダネだね。
でもやはり、虫には好まれるので頻繁な殺虫、防虫対策は必要。



2020年5月3日日曜日

植替えたネギに新葉

先のことがわからないままに、とにかく鬱蒼となった九条ネギを1本ずつに植え替えて1か月。

植え替えた時の様子はこちら。
ようやく新しい葉が見えてきた。

これが本日の「初めまして!」状態。更新後の第1葉。


こちらはもうだいぶ伸びて、地際で枝分かれ(分岐)していることがわかる。


3月末に植えてたっぷりひと月待った。
元の葉は伸びているけれど新しい葉が見えず、いつになったら・・と待ち遠しかった。

古い葉の様子から、枯れてしまったとは考えられなかったので、肥料を与え、土寄せをして、水やりもして(それぞれ1回ずつだけど)・・と応援して。

これでまたしばらくはエンドレスで新鮮なネギが食べられる。
あると1年中重宝するのがネギ。その都度買っていたら結構な金額になるだらろう。