2017年11月14日火曜日

買ったタマネギ苗を待機させるには

スーパーの店先に「半額」と表示されたタマネギ苗を衝動買いして、植えた。
地元ではナカテと言っている、中晩生種の黄玉葱苗だ。

買ってきたタマネギ苗

少々ドキドキしながら植えたが、3日と空けず降る雨の助けもあって無事根付いたようだ。


というのは、買ってから植付まで待機させた3日間の処置が適切でなく、大袈裟に言えば苗は「生死の境をさまよった」と思う。

頭も体も右往左往の経過を書くと長くなるから、先ず結論。

タマネギ苗は2~3日くらいの待機なら、全体を湿らせた新聞紙に包み根は水に触れさせておく。植え付け前日に水から上げ根を少し乾かし、しっかり湿らせた畑に植えること。

待機時間が長期になるようなら、畑の隅にでも「仮植え」すること。
束ねてあるテープを外してなるべく広げて垂直に土に生けておくのだ。

店頭で根が剥き出しのままだからと言っても、そのまま何日も放置したら枯れる。
ここのところはあまり野菜の個性にこだわらず、極常識的に判断すること。
結論はここまで。

なんでも先ずネットでチェックしてから、を基本にしているので時間が無いと上すべりなチェックになり、改めて調べずに既に収まっている知識のままの方が良かったなんてこともありだ。

それが今回で、チラッと目にした情報を鵜呑みにし、苗を更に乾かしたり水に入れたりと苗に目を回させたのだった。

苗を買った当時ここにはサツマイモが3株離ればなれに生き残っていたので、それを急いで掘り取り畝を作り直す必要があったので、タマネギはすぐには植えられなかったからその間の待機となった。

苗が突然飛び込んで来たのにはワケがある。
晩生のタマネギ苗を種から育てているのだが、今の成長具合では適期とされる今月末または来月頭までにはとても植えられる大きさになりそうに無い。

そこでたまたま半額苗を目にし、今買わなくちゃもう買えないと思った。
これも知識不足で、晩生を作りたかったのだから中晩生が無くなってもこのあと晩生の苗が出るだろうとの判断ができなかった。焦ったのだ。

今回の突然苗を買ったことの影響はまだあって・・予定変更が元で元肥がちゃんと入れらなかった。

バーク堆肥と化成肥料を混ぜて、すぐに定植した。
バークは土壌改良としてのもので、たぶん根痛みは無さそう(経験上)だけど肥料分は無いに等しい。

タマネギは生育期間がとても長いから、ケイフンのような緩効性の肥料を入れておくべきだ。だけどケイフンは有機肥料であり、かつ完全に発酵済みとは限らないので土に混和してすぐに植えると根を痛める可能性が高い。

植え付けの2週間ぐらい前に入れるのがセオリーなのだけど、苗が突然飛び込んで来たので間に合わなかった。

等々冷や汗もののタマネギ定植だったが、以下は取り敢えず植え付け終わってから考えたこと。

タマネギは乾燥に強いという。
店頭では根が裸のまま売られているのは、長期でなければそれで大丈夫とのことだろう。

でもさすがに1週間も経つと乾燥が進み過ぎ、定価では売れないほどに枯れる。
だから半額で買ってきたらすぐに植えつけなくちゃいけない。

これは去年も失敗していたのに、教訓になっていない。
どうしてこうも忘れてしまうのか、辛い。。。

それはさて置き、同じようなもので「干しねぎ」というネギの苗がある。
出来上がって休眠しているネギを掘り取って、ひと月くらいわざわざ干して作られた苗だ。
これは土に植えればちゃんと生き返り、育つ。

じゃぁタマネギだって乾燥させてもと簡単に考えて、買った日には水に入れなかった。
が、後で考えると「干しねぎ」と「タマネギ苗」は大きさが全然違う。

ひょろひょろしたタマネギ苗は体力がないから、乾燥させ過ぎたら死んじゃうよね。
こんな小さい苗は本来すぐに土に植えるべきものなんだ。

ある程度乾燥に強いから、根を露出させて簡便な姿で流通に乗っているのだ。
ネット上の情報を表面的に読んで右往左往したけど、後でよく考えてここに到達。

何とか苗が生きているうちに植えつけて、すぐに雨も降ったという幸運もあり今のところ全部無事に生きている。

葉は先が枯れかけていたのと長くて扱いにくかったので、葉先から7~8センチを切落として植えつけた。この方が苗の負担が軽くなるのだそうだ。

葉先を切って植え付け後の負担を減らす

ついでに言えば、仮植えをして時間が経てば根が伸びるから、それを植える前には根を1~2センチに切っておくといい。
小さな植え穴に植えやすいし、根のためにもいいようだ。

化成肥料の効果が切れた後の追肥も悩ましい。
多すぎるとトウ立ちの原因になり、足りなければ玉が成長しないという微妙な調整が必要になる。

ケイフンは根の近くに置いておけば、そこの野菜が必要な量を勝手に持っていくという考え方があるそうだ。
これならとても楽だけど、本当にそれでいいの?








2017年11月4日土曜日

ホウレンソウは肥料不足か虫害か?成長が遅い

種を蒔いて1月と10日でこんな状況。

ホウレンソウ 生育不良

虫害も結構ある。

ホウレンソウ 虫害

ここは温暖なせいか、ホウレンソウも虫害にあう。

成長が鈍いから虫にやられたのか、虫害のせいで成長が鈍いのか?
どっちもありのようにも思える。

それに気になっているのは肥料不足。
いつも元肥として使っている鶏糞が足りなくて、ピンチヒッターとして尿素を利用。

計算をしたのか、しなかったのかの記憶がないし記録もないので、その辺も不安材料の一つ。テキトーにやるのはこういうときに困る。

とにかく、栄養が足りていないのは見ての通りなので、頻繁に化成肥料を施しているが効果が見えてこない。

虫の活動は止まったようで、その後同じ畝に10月7日に撒いたホウレンソウはとてもきれいだ。


でも1月経過でこんなもの・・
上手な人の畑を見れば、芽が出たと思うとあっという間に収穫になっているように見えるので、私のはどうして?

ホウレンソウに関しては、発芽は上手くいくようになったもののその後の成長がどうもだめだ。
ここを極めなくては。







2017年11月3日金曜日

ソラマメはお尻を出して植える

10月31日、ソラマメを蒔く。
袋の説明によると蒔き時は10月末となっているので、この日にした。

ソラマメは植え方にちょっとコツがあって、こんな風に土に埋めるのがセオリー。

ポット蒔きのソラマメ

全部土の中に埋めないで、土の表面に種豆のお尻が見えるように種を埋める。
空気を欲しがるんだって。

それから、「オハグロ」と言われる黒い部分から根と芽が出るのでそこが下になるようにしないといけない。

こういうことを知らずに適当に蒔いていたときも発芽して成長していた。
できることはできるが、発芽時に大変なエネルギーが必要になるのだそうだ。

こうして植えれば発芽までおよそ1週間だけど、知らずにやっていた時はきっと発芽までにかなりの時間が掛かっていたのだろう、もう覚えていないけど。

これはポットに蒔いているけど、直蒔きでも同じようにお知りを出してオハグロを下にします。
くれぐれもハトとカラスにご注意を。

今回の種は品種は一緒だけど質が違う。
赤いのは今年の春にできたものを自家採種した種で、青いのは去年蒔いて残ったもの。
だから元は一緒。

なんだけど、自家採種したソラマメってうまく行かないという噂もある。
質の良さそうなものを厳選して種にまわしたけれど、だめかも知れない。

やってみなくちゃわからないから、今回は試して見ることにする。
経験を重ねて色々と知れば知るほど手がかかるようになるものだ。

だけど、たぶん、わからないのだけど少しは力もついてきているのではとも思う。
そう思わなくちゃやってられないしね。

2017年10月30日月曜日

4ヶ月半もかかった夏蒔きキャベツ

6月15日に種を蒔いてようやく収穫。
見た目は大きく異常なし。

キャベツ 収穫

収穫後に重さを量るとちょうど1Kgだった。
見た目よりだいぶ軽い。

播種から4ヶ月半、植えつけてからは67日(およそ2ヶ月)だから植え付け後の生育はまぁ順調だったと言える。

育苗に時間が掛かってしまった。
なぜかポット苗が大きくならなかった。

この品種は四季どりの中早生で、蒔き時が長く早春からお盆ごろまで蒔けると説明されている。それを6月中旬に蒔いたのだから、外れてはいない。

種蒔きの頃梅雨にはいり、湿って暑かった。
発芽後が暑すぎたのかな?
今年の夏は異常高温だったようだから、それもあるかも。

どうなることかと思いながらも植えつけて、その後はすくすくと。
定植時に6株だったのが、2つが途中リタイアで結果4株に。

今日の収穫品はトップランナーで、後も上手い具合に繋がりそうだ。

キャベツ 完成間近

畑にあるものを見た限りでは十分な大きさだと感じ収穫に踏み切ったが、1キロをちょっと上回った程度だった。

勇み足。
外葉が大きいから、球ももっと大きくなるまで待っても良かったか。

でも、きっと柔らかく食べられそうだ。
家庭用は今は間に合っているので、これは販売にまわす予定。



2017年10月27日金曜日

晩生タマネギ苗の間引きと追肥

蒔いた種の大方は発芽し、20日ほど経って本葉も2本になったところで少し間引きをした。
蒔いた種は5mℓでおよそ630粒と説明されていた。

これが間引く前。

タマネギ 間引き前

↓間引いた後。

タマネギ 間引き後

すこしスッキリしたように見える。
もう少し間を空けなくちゃいけないかと思ったが、これ以上抜いたら必要な450本が確保できるだろうかと不安になり、この程度で抑えておいた。

ここで追肥の化成肥料をパラパラと撒いておいた。
来月末には定植の予定で、間の追肥はこれ1回だけ。

もう少し様子をみて、安心できる大きさになったら数えてみて調整しようかと。
多ければ再度間引き、不足なら苗の調達を考えなくてはならない。

ここまでは去年よりはいい成績だ。
去年は苗畑を適当につくったので、ここまで来るまでに殆どがなくなってしまったからねぇ。

タマネギもネギ(長ネギ)も発芽時の姿は、面白い形をしている。

タマネギの発芽

葉先も土に潜っているのでヘアピンを突き刺したような恰好で顔を出し、次第に伸びてくると葉先が持ち上がり逆L字型になり、やがて本葉が出るとまっすぐになる。

こんなヒョロヒョロだけど、いえヒョロヒョロだから台風の暴風にびくともしなかった。
タマネギは、播種適期がピンポイントだから蒔き直しができないので、途中で事故が起きたらジ・エンド。

慎重に、大事に育てなくては。

余談だけど、私のは晩生のたまねぎで今この状態だけど、近隣の畑はみなさん早生種を栽培する。農家でも家庭菜園でも。

なぜ皆同じように貯蔵の効かない品種を?と前から不思議だった。
正解かどうかは定かじゃないけど、私なりに解明できた(笑)

「知り合いから余った苗をもらってくる・・」という話を2~3耳にした。
ああ、これか。

この地域は早生タマネギの産地で、9月頃から一面にタマネギ畑になる。
その時に植え残った苗の残りをもらうのだ。
だからどこでも早生種になる。

家庭菜園でわざわざ種を蒔いてまではタマネギなんか作らないのがフツウだもの。
私は変わり者?

単にちょっと凝ってみているのと、上手くできれば安く付くからなのだけど。

2017年10月26日木曜日

塩害

台風のような強い風の後は畑の野菜に水をかけて洗う必要がある、ここでは。
塩を被るから。

これはおそらく塩害の跡だ。




葉のフチが黒くなって死んでいる。

前に住んでいた所も台風の際は山の木の葉が黒く変色し、やがて枯れた。
そのことをすっかり忘れ、先日近所の年配者に言われ気づいた。

先日の台風は、風が収まったら半日後くらいに雨になったので、塩害もこの程度で済んだようで助かった。

うちの畑は、というかうちはというか、すぐ北側が浜名湖なので北から煽られると家も畑も塩を被ることになる。

住んで3度目の夏だけど、過去2年は台風が無かった。
それでつい忘れてしまったのだ。

また3日後くらいに22号の台風が来そうだ。
こんどはどんなことに・・・

2017年10月23日月曜日

防風目的のネットはしっかりと張ろう

台風31号は遠州灘を陸地に沿って舐めるように進み、そのためこの地方は22日夕方から23日夕方にかけて暴風警報発令。

この暴風による畑の被害は大きく、雨が上がった後もほぼ一日唸るように吹き荒れた。
人や家がなくなるような被害ではなかったことが不幸中の幸いだった。

夜が明けて外に出ると、ネットの中は大荒れ。


アーチ状の市中が倒れてトンネルがぺしゃんこ。
中の小さな苗はそのネットに揉まれて、葉が千切れたり擦り傷だらけ。

矢印の辺にあったレタスの苗がない。
左上の苗よりだいぶ大きかったのに。

そう、レタスは風にとっても弱いんだった。
1株1株に防風用の要塞を作ってやらなくてはならなかったのだ。

右上のネットも同様に支柱は倒れてネットは地面にべたっと付いている。
こちらは大根の苗。


かろうじてふんばっていたが、葉は千切れて全体が小さくなってしまった。

風除けになるかと張っておいた防虫ネットは、支柱が倒されてネットが野菜を撫で回してしまい、却って良くなかったみたいだ。

実は台風情報が入る直前に、もう防虫目的でのネットはそろそろ不要かと取り外したばかり。
そこに猛烈な台風が直撃しそうだというので、あわててまた設置。

「飛ばされない」ことを中心に考えて、ネットの裾は頑丈に止めた。
が、トンネルの柱が倒れることは想像しなかった。

北からの強風でみな同じ方向に将棋倒し。
でも風は止まないから、上に被さったネットが苗を土にズリズリと擦りつけた。

ネットを張ったことが悪かったのじゃない。
頑丈なトンネル工事が軟弱だった、ということだ。

いい加減な工事で二次災害が起き、被害を広げちゃったのだろうな。
まずかった。
いつも支柱のぐらつきは気になってはいたが、被害が出なかったのでいいことにしてしまった。

本当の土木工事なら柱の基礎はコンクリートで固めるが、これはどう固定すべきか。



ネット防風は仕様がなかったナスやサトイモもボロボロ。
サトイモはまるでモンステラのよう。


自然災害による損失というのは、悔しいねぇ。
他にも、ねぎは葉が折れたり切れたり。


ピーマンにトウガラシは、倒れないよう手は打ったけど、実がぽろぽろと落下。



まだもう少し頑張れたナスも、こう痛められたら終りかな。


まだ近隣の畑は見ていないけど、他の人はどう対処しただろうか。