2022年9月19日月曜日

ブロッコリー苗の徒長 プロも防止できない?

プロを見下げたように聞こえますが、そうではなくプロですら!かと感じたのです。

何度やり直してもヒョロヒョロと伸びてしまうブロッコリー。
そして伸びきった茎を支えきれずに倒れ、果ては枯れてしまう。

気の長い私でも耐えられず諦めて今回はホームセンターの苗を買ってしまいました。

買って帰ってから落ち着いてみれば、これもひどく徒長しているではないですか。
安かったのは徒長苗だから、か。


6連ポットが328円。
1本が55円じゃ損得計算だけなら買わないテはない。

これは出荷時に付けたと思える値札なので、店での値下げ品ではないのです。
PBで大量に作った苗で、安くしてでも徒長苗を売らざるを得なかった、と読み取れます。

ブロッコリーの苗の徒長は防げないということだろうか。
他にもキャベツやカリフラワーも徒長するけれど、ブロッコリーの徒長はが際立っている。
(カリフラワーの状態は定かな記憶がない)

これまでの経験から、ブロッコリーは小さい時は茎をくねくねと曲げながら育つ。
ならばこのまま植えよう。

でも本当にこのままだと地べたに寝てしまい、立ち上がるのに大変なエネルギーが必要になるのだから、ちゃんと根を張って立てるようになるまでは支柱を添えて助けてやろう。


たぶんこれでいい。

今回は「種から育てる」という私の基本を外してしまったけど、徒長を防げないならこれも一つの手段。
1本の苗から1つ以上の花蕾が収穫できればモトは取れるのだから。

苗の徒長を防ぐやり方が分かったのじゃないが、これはこれで受け入れようというケジメのようなものができたような気がする。




2022年7月23日土曜日

オタマジャクシのようなインゲン 原因はこれだ

 オタマジャクシと言われれば、すくって遊んだ記憶はあるものの言われてなるほど。


今年はモロッコインゲンを植えてみたので収穫を期待していたら、出来上がるインゲンはこんな形のばかりでがっかり。
こういう形がモロッコインゲンという訳じゃなく、平たい莢で10センチくらいの長さになるものなんです、普通。

たまにこんなのが混じることはよくあるけど、全部がこれ。
何で?どうしたんだろう?

たかがインゲン、食べられないわけじゃないのでしばらくは諦めて家庭で食べていました。
でも、これじゃ売れないし、ちょっと悔しい。

受粉の失敗

育て方のどこがいけなかったのだろうかと腰をすえて調べたら、あ、これだ。
受粉の失敗、これはつまり「不稔果」になったということの様。

開花(受粉)の時期に雨になってしまい、うまく受粉できなくて1莢に1個の種が入っただけ(この場合)で、結果こんな形ばかりになった。

記録をみれば、5月1日に種まきをして、開花時期(播種から35~40日)と思える頃に連日の雨だった。全く当てはまるではないですか!

ぶら下がっている莢が皆こんな形なので、この説明は納得です。それに最近でいきてきた莢はいい形になってきた。授粉期の違うものができあがってきたと思える。

インゲンは美味しい

納得すれば気が晴れるもので、そのせいかより美味しくも感じる💛
実際一粒の種(豆)がちょっとおおきくなっただけで莢は大きくなり過ぎてはいなので、柔らかくておいしいのです。

モロッコインゲンに限らず普通の丸さやのインゲンも、美味しいものです。
さっと茹でてのサラダやあえ物は定番ですが、だしを効かせて薄味で煮た田舎煮風や天ぷらは私の大好物です。

根元は2本なのにどうしても
鬱蒼と茂ってしまうインゲン







2022年6月28日火曜日

サツマイモ苗は根付くまでは水を切らさない

芋苗は生き生きした状態で植え付ける

市販の苗はほとんどがぐったりと萎れている。
それでもサツマイモは強いのでほとんどは根付くが、一旦萎れてしまうとそれが復活するのにはそれなりのエネルギーが必要となるはず。その中には復活できずに枯れてしまうものもある。

だからできることなら生き生きした苗を差したい。
流通を通ってきた苗はどうしても萎れてしまうが、自分で芋から芽出しができればそれが叶う。

発根するまで

それにはコールドチェーンならぬウォーターチェーンとでも言おうか、畑に植え付けるまで切り口が常に水を吸い上げている状態に保管していくことで フレッシュな苗ができる。

具体的に説明すると
 温床に伏せこんだ種芋から出た芽が本葉が5~6枚まで成長したらそれを切りとって、切り口が水につかるように平らな容器に並べる。バケツでは浮いてしまい水から出てしまうものが出る。私はプラスティックのバットと古いフェイスタオルを利用した。

バットに深さ1~2センチほど水を張りタオルを敷き、苗の切り口が水中になるよう並べ


並べ終わったら茎を覆うように上からもう1枚のタオルで覆う。水を含んだタオルが重石代わりにもなる。


このまま2~3日するとこんな風に ↓ 葉の付け根から白い根が出てくるので、根の長さが5mmくらいのときに土に差すように段取りする。長すぎる根は差したときに折れやすいので、あまり長くならないように注意。


植え付け

植え方は斜めでも垂直でも好きなように。
私は30cm間隔で斜めに差し、たっぷりと水やりをし乾燥防止用に不織布(寒冷紗でもいい)をかぶせて活着を待った。

萎れのない苗ではあったが、やはり活着するまでは不安で、数日間は毎日の水やりは欠かさなかった。

もう大丈夫と思えたのが植え付け後1週間くらいだろうか。
その2週間後、このように元気に生育中。


種芋から発芽までがうまくいけば、その後の失敗はまず無いのがサツマイモ。
でもコガネムシやヨトウムシの被害の可能性はあるので、できればその対策も考えられればもっといいね😚

2022年5月9日月曜日

アリの被害はホウ酸で防ごう

いつもGW頃になると熟してくるイチゴ。
そしてイチゴが色づくとやってくるのは孫だけじゃなくアリの大群。

この迷惑者(アリのこと)を何とかしたいとググって、見つけたのがこのサイト
わかりやすく説明されていてやり方も簡単で、効果のほどが画像でよくわかる。

イチゴよりもっと甘くて魅力的な蜜をイチゴの近くに置いてそこにアリをおびき寄せて、密に混ざっている毒(ホウ酸)で絶命させるという算段。

なるほどと、やってみました。

その通りに作ってイチゴのそばに置いて、半日。


見事に餌に集まっていました。


すぐそばにイチゴがあっても集っているのは毒入り密餌のほうです。
イチゴは無事で、アリはホウ酸を一緒に食べているのでやがて絶命の筈。
アリが来なくなったら餌を足してやればド、ド、ドっと集まってきます。

ゴキブリ用ホウ酸だんごのアリバージョンですね。
簡単なので、アリに困っていたらやってみましょう。
※作り方は上に紹介したページが詳しいのでそちらをご覧ください。

GWに訪れた孫42匹、じゃなかった2人は嬉々としてミニいちご狩りができてゴキゲンでした。

孫をおびき寄せる(?)小道具という訳じゃないけれど、普段買ってまでは口にしない新鮮な苺を孫が帰ってからはうちで毎日少しずつ食べています。

その「ホウ酸」とは何か、アリに効果があるのはどうして?を調べて
ホウ酸に関する記事はこれがよく分かったよ。

2022年4月10日日曜日

レタスのテント育ちとアンドン育ちの違い

12月に畑に定植し、1月になってからビニールテントで囲ったレタスとポリアンドンだけのレタスの生育の仕方を観察する目的で4株を育て、4月にその結果が出た。


品種は「ノーブルSP」(完全結球種)
結果は出たが、そこからはっきりとした何かが得られたとは残念ながら今は言えない。
テント囲いがある程度先を行くのではと読んでいたのだが、ほぼ同時の収穫となり、播種から5か月以上の日数を経ての栽培となった。

収穫時のレタスは、これがテント育ち↓


葉が暴れてしまって玉は小さ目。
もう1つは形はまともだったがやはり小さかった。

一方のアンドン育ちは↓


やはり小型(280g)だけれど2個とも形に問題はなかった。
この球を切ってみると


外から押してみたときに芯が固く感じたので、採り時をはずしたか?と思ったが切ってみたらこんなで、まだ早かったくらい。

どちらも2つずつなので、これだけでどっちがどうと言える実験結果ではなかったように思うが、あえてこの結果だけから言えばこの程度では大差なし、ということに。

欲目だろうか、2月頃の状態ではテントの方が葉の数が多くなってるように思えたが、その後の自然環境の下で差が縮まったのだろうか。

肥大するに連れてテント内で外葉が暴れたのは、何だったのか?
テントが窮屈で圧迫された末かな。

10月の半ばを過ぎるとキャベツは収穫は4月になるのが通常なので、この日数は特に長いわけじゃないかもしれない。
食べた結果は柔らかく、ほろ苦さと甘さのバランスが良く、文句なく美味しかった。
(あばれレタスは茎部分は苦みが強かった)

直径6センチの小さなビニールポット1個で苗を作り、そこでできた苗4本を全部育てて、大きさや形は十分ではなかったけれど、食べられるものが出来上がった。

種蒔きがあと1週間早ければ、結果もかなり違っていたのでは。
冬を跨いだレタスは病気や虫害の心配がなく味もいいのだが、温度管理が難しい。
それだけに面白い、なんてナマイキか。

2022年4月7日木曜日

白いサクラのような梨の花

 ピンク系が讃えられる季節だけど、純白のドレスのような梨の花もいい。




1本の木に和梨と洋梨が咲く
花を見てもその違いは素人には解らないが、枝ぶりは違う

今年は2種があまりずれずに開花。
着果が期待できそう。






2022年4月4日月曜日

ショウガの種はタイから来た

 今年のショウガは中国からのバトンタッチでタイからの輸入品。

昨年同様に中国産を買おうと出かけた店に並べられていたのは「タイ産」だった。
500gで税込み598円。去年の中国産と変わらない。
中国産は高くなってしまい、仕入れが難しかったのだろう、きっと。


 今まではタイ産の生姜は見かけなかったが、これからは日々食卓に上る食品としても中国産にかわって出回ることになるだろう。地図上の知識だけだけれどタイは気温の高い国だからいいものができるのかな。

ショウガも里芋と同様の方法で種用としての冬越し保存をやってみた。ダメモトで。
やはりだめだった。

これが掘りだした種ショウガ↓


掘り出したときにはちょっと見は問題なし。
が、ムムッ・・?
白い、ゴマ粒大のてんてんがいっぱい。

何、これ?
もしたしたらカビ・・

カビなら乾燥させたら死ぬのでは、と干してみたら・・・
ミイラになった。

やはり無理だった。
もっともっと深い穴で外気温に影響されない環境じゃなくちゃ保存はとてもできそうにない。

家庭で日常の食用にするショウガは秋に全部掘り上げて冷凍して一年間使っている。冷凍室から出してすぐに使えるのでこれで困らない。

今年もポリマルチで地温効を狙ったが・・

自家製種はさっさと諦めてタイ産の種生姜を入手し(値段は国産の約1/2)、さっそく植えた。
去年は里芋の株間に植えて半日蔭で育てたら、とても良質の生姜ができたので今年もそうすることにした。

芽が出る場所はよくわからなかったので大きめの塊で埋め、ポリフィルムで畝全体を覆って保温した。


今更ながらだけれど、このマルチングは無駄手間だったかも。

過去数年の記録によれば、4月上旬に植えたショウガはフィルムでの保温対策をしてもしなくても最初の発芽までは凡そ1月半、4月半ばの植付なら対策なしで1月前後、更に5月になってからでは無蓋で1月弱。

部分的に土を覆った程度では地温を上げることはできない、ということの結果でしょう。
私の記録からの判断では、早めに植えて覆いをしても、発芽は5月末から6月になっているではないか。

おぉ、記録が役に立った。
来年からは自己満足だけの無駄な作業はやめよう。

上記のように常温でとり置くと腐るか干物になるかなので、種は5月になったら購入しようとすると、店の棚でほぼ腐っていたり、売り切れていたり。

遅霜はもちろん凍る心配のない当地なら、早くても質の良い種を買ってすぐに植えて、そのままじっと発芽を待つのがより良いやり方か。



2022年4月3日日曜日

保存した里芋を掘りだし種芋に

 今年も里芋の種は自家製で都合できた。

昨年末に収穫できた5株の内の2株を畑の空き地に埋めておいたのを、今年の植え付け用に掘りだした。


いい状態に保存できたようだ。

こんなにたくさんは要らないが、親芋から切り離すと腐ってしまうので、株ごと上下をひっくり返して埋めておいたもの。
いい具合に新芽も出かかっている。

種にする4個を選んで切り離して、簡単に泥を落としたら殺菌剤に浸してから植え付ける。

殺菌剤に浸すやり方はジャガイモの時と同じ。

80cm幅3mの畝に等間隔で4つ埋め、黒いポリフィルムを張って地温を上げるよう対策。
今回のフィルム張りは、手早く比較的きれいにできて気分がいい(他人の畑作業をかいま見てヒントを得たもの)。

農業地域じゃないのでなかなかそういう機会に恵まれない(畑仕事をしている人に出会うことがごく稀)のだが、他人の作業を見てヒントを得たり、ナゾ?が解けたりすることは多い。

里芋だけなら保温対策は必要ないけれど、この里芋の株間にショウガも植えたので、そのための地温対策となった。
(そのショウガについてはこちらのページで。)

種として使った残りの芋は陰干ししながら順次食卓へ。
里芋の親芋も美味しく食べます。

余談になるけれど、市販のジャガイモ(主に北海道産)がと~っても高値。
自家製はもうとっくに無いし、今年のは植えたばかりで今は発芽が始まったばかり。
なのでこの里芋が代打で活躍中。




2022年3月22日火曜日

アンズは満開 桃はまだかな?

 アンズが咲いた。


3月21日、満開。
バックが青空なら見ごたえがあるのだが、生憎の曇り空で印象は今一・・

開花日は去年に比べて数日遅い。

ところでいつも大体同じ頃花を見せてくれるモモ(日川白鳳)は?

今はまだ蕾は硬く色も付いていない。
去年はアンズに遅れること6日だったが、この様子ではかなり遅れそう。

この冬の気温は、2月いっぱいは例年に比べとても低くこの地方には珍しい雪や結氷が何回も。しかし3月に入ってからはとても暖かい日が何日もあった。

でも積み重ねた気温は十分にはなっていないのだろうか。
積算温度といわれる計算かな 。

うちのアンズは、花の数をみれば今年はいくらか実が口にできそうな胸算用。
去年は花は数個で実は全く着かずだったから、今年はあの甘酸っぱい実が食べられるかもね😉

花の姿は、風が強くて乱れてしまったかちょっと品が落ちているような印象。(花にも品性はある?)
フフ、気のせいかな。

気楽に花を愛でている世界情勢ではないけど、自然の流れのなかで咲く花は気持ちが和むもの。かの大統領には爆弾や戦火が花に見えるのだろうか。あ、花じゃなく花火かも・・
いずれにしても彼はもはや人間としての感性は無いのだろう。



2022年3月20日日曜日

発酵熱で土を温め、サツマイモの芽出し成功

特別な資材も特別な設備も不要で、その気になれば1日でできる温床。

目的は、サツマイモの芽を出させるために土の温度を上げること。
過去には畑にマルチをしたり、スチロール箱で温めた見たり、それを家の中でやったり・・と試したがものにならなかった。

たまたまみつけたwebサイトでこれならできそうだと思い、軽い気持ちですぐに実行。
去年栽培し美味しかったサツマイモを保存しておいたのでそれを使てやってみようと思い立ったのが3月3日。

僅か数日で土が暖かくなった

始める前の地温は計らなかったが、その時の気温は最低3~4℃、最高でも10℃あるかないか。今年はとくに低温ということだったが。

これが↓種としたサツマイモ四片を温めている床。


温床を作って1週間。
土の温度が32℃に上がった。
すごい!

簡単に言えば畑の隅に穴を掘って、そこに野菜くずを入れて米ぬかと土を混ぜてビニールで覆っただけ。
土穴の中で野菜のぬか漬けをしたのだ。

〈案ずるよりは生むが‥〉だったけれどはじめてのこと。
ここまでを記録しておこう。

野菜くずと糠で発酵土を作る

(3月3日)
温床は字のとおり、暖かい土で作る床。
土の温度を簡単に上げるには、土の表面にビニールを張っておけば日の当たる日中はかなり高温になる、が、夜間に冷えてしまうので30℃以上を保つのはそれでは無理だ。

そこで、糠を使った発酵熱を利用しようという訳。畑の一部を深さ30~40cmの糠床にしてしまおうという考え方。30cm下まで地温を上げれば夜間でも地表温度まで下がることは無いだろう。

ぬか床作りの手順

1、予め予定しておいた場所に、芋の芽が伸びてきた時を想像して必要な面積の穴を掘る。
参考にしたサイトでは深さ40cm位となっていたが、私は都合で30cm。
容量は1㎥にも満たない穴。


2、掘った穴の中に畑から出た野菜くずとヌカと土を混ぜ込む。
野菜くずの中の白菜やブロッコリーの根が重いので1度に全部混ぜることは難しく、3回ほどに分けてやった。
その際に生ヌカと共に既に発酵済みのぼかしも少し混ぜている。これは必須ではないが、いくらかは発酵が早くなるかと。

3、穴の中で糠と混ざった野菜くずを足でしっかりと踏み込む。
漬け物用のぬか床を掌でギュッギュッと押し付けて空気を抜いていく要領、という感じ。
その上に掘った時の土を掛けて、また糠をすこし振り、やはり軽く混ぜたら床の出来上がり。

4、床ができたら全体を覆うようにビニールをべた掛けし、周りを土で覆って固定。
取り合えず全体を覆う大きさがあればどんなビニールでもいいが、こんな時のためにちょっと大きめのビニールシートを普段から貯め込んでおいたのが役に立った。


5、そして更にもう1枚のビニールシートとアーチ状の支柱でテントを張る(1枚目の写真)。
以上で温床工作は完了。

わずか1週間で地温30℃に上がる

翌朝からはテント内が結露した。温度が上がってきていることの証だ。
1週間ほど経ったところで様子見。

テントとビニールシートの端をめくって土に触れてみると、オッあったかい!
これが発酵熱。

温度計を入れてみたら32℃。
やったね!

更に3日後には表面に灰色のカビ発生。


種芋の伏せこみ 

(3月15日)
温かい床が準備できたら、さぁここに寝てもらおう。
小さ目の芋を丸ごと1個と半切りしたものを3個、計4か所に置いて発芽を待ちます。
(保存していた去年の芋は腐ってしまったので、改めてスーパーで食用を購入)


土を掛けてべた掛けのビニールとテントを戻して、じっと発芽を待つ。
6月には植付けたいが、間に合ってくれるだろうか・・

過去に「踏み込み温床」という言葉をどこかで見たか聞いたかした。
小屋のような装置をつくり、膨大な量の落ち葉を集めて・・という私にはちょっと敷居の高いものという印象だったのでやってみることにはならなかった。

畑から出た野菜の残渣と少々のこめ糠を主材料にして、寄せ集めの廃品でできるならやってみる価値あり。
自分でするサツマイモ苗作りは結局大幅に遅れて後に響いてしまう、ということはよく聞く。
だからこれでうまくいけば画期的。

・・この先の経過は次の投稿へ


ところで、漬物のぬか床はこんなに温度が上がる?
改めて気にして触ってみれば、暖かいと感じることがあった。
発酵熱というのは長時間保っている訳ではなく、発酵が終わればある程度のところで上昇は止まって後はまた常温に下がるので、ぬか床がいつも暖かいわけではない、ということの様。


2022年3月11日金曜日

ジャガイモを殺菌してから植える

ストレプトマイシンで殺菌

 種用として売られているジャガイモは予め殺菌されているものと思っていた。
それがどうもそうとは限らないようだ。

そうか病が怖いので、今年は買った種芋を殺菌して植えることにした。

殺菌剤は手元にあったのでさっと処理できた。
殺菌剤はアタッキンという、よく使われている薬。
(主成分はストレプトマイシン硫酸塩。ストレプトマイシンてたしか肺結核の治療薬で有名になったけど、人間もジャガイモも一緒なんだ!)


使い方は簡単で、バケツに4ℓほどの水を入れそこに100gのアタッキン(粉末)を100g入れてよく混ぜ合わせたら種芋をそのまま浸け・・


5~10秒で水溶液から引き揚げ水気を切る。いたって簡単。


上が種用ダンシャク2kg、右は種用メークイン1kg、左はスーパーで買った食用(たぶんダンシャク)1kg。色の違いは種用だからじゃなく、収穫からの経過時間と思える。

殺菌後は切って日陰で干す

水が切れたら、種用の大きさにカット。
いろいろな大きさなので手元にハカリを用意し、種1個が40~60gくらいになるように切っていく。

カットした芋を陰干しにして乾燥させる。
その時に3種類が混じってしまわないよう注意だ。


その間にうっかり雨に当たらないようにもね。乾くまでに2~3日かかるだろうから。

去年までは知らずにしっかりお日様に乾かしてもらい、半日で乾燥終了。洗濯物を干すように。というよりいきなり裸でカンカン照りの海水浴場に飛び出したようなもの。

それでも生育結果に問題は無かったけれど、そんなに急激な乾燥はよくないだろうと思い直し、今年は家の北側の風通しは良好の場所で時間を掛けて干してみた。

ベッドの用意はできている。
種がいい具合に乾いたら植え付け。

そして陰干して3日目でこんな状態になった。


同じ条件で乾燥させても芋の鮮度(たぶん)で随分違うので迷うところだけれど、左のダンシャクは限界。
いきなり直射日光で乾燥させていた時は全部が半日でこの種ダンシャク状態だった。今思うと急激な日焼け状態だったのだ。

より丁寧にするならば、先ず種ダンシャクを植付他の2種はもう少し干してから植えれば文句ないだろうけれど、一度で片付けてしまいたかった。

何年経っても冷や汗、脂汗で初心者・初級者の域を出られない学習できないヒトだナァ・・

と反省しながら3月10日に植付決行。
種芋合計4kgを50g/1個くらいにカットして、植え付けた種芋88か所。

畝全体にダイアジノンを混ぜ込み地中のコガネムシ、ケラなどの卵殺虫。更に植穴にオルトランを混ぜ入れてやはり地中のアブラムシ対策。

こうして種を伏せこんで終了。久々の大仕事。
少々腰にきたので、本日の定例ウォーキングはお休み。


改めて種芋が入っていた袋の注意書きを見直したけれど、殺菌については直接触れられてはいなく「食用にはしなでください」とだけ。


多分薬を使っているのだろう。

食用芋を種にしてもダメということも耳にするけれど、殺菌してから使う分には同じこと。
産地もどちらも北海道。

※殺菌の方法
薬剤を使いたくない場合はお湯による殺菌もできるようです。
48℃の湯に約40分浸せば殺菌効果がある、との情報も見られます。
48℃を40分保持することに工夫が要ると思われるのですが。

2022年2月27日日曜日

真冬のレタス栽培 小さなテントで保温とアンドン囲いだけとの違い

蒔き時をちょっと逃した?結球レタスは 真冬に育つかどうかやってみた。
ノーブルSPという品種の結球レタス。





種を蒔いたのは秋蒔きができるギリギリの10月19日だった。
気温はもう15℃まであるかないか・・だったので種を蒔いたポリポットを小さなビニールハウスに入れて保温。
4日で発芽。いいねぇ。

今日で種を蒔いてから4か月と10日。
定植後ずっと肥料袋を使ったアンドンで囲って、まぁ風よけをしただけのはこんな状況。


実を言えばうっかりしていたのだ。
生育温度は最低でも地温で15℃は必要なのだから、アンドンが囲いをしたくらいで良い訳がないのに、季節風から守ってやればいいような気がしていた。

気づいて1月の半ばになってからスイカ栽培用の小さなビニールテントを張って保温した。
それがこれ。


アンドンだけで育っているのと比べると葉の数が随分違う、この写真ではよくわからないが大きさも違う。

テントで保温をしたレタスは、この後の事故が無ければ3月中には食べられそうだ。
そうなれば久々のレタス成功・・なんだけど。

レタスは定植後活着すれば寒さには強いから、時間をかければ収穫できるという経験はしている。だけど時間がかかると硬く締まったレタスになり、あまり美味しくないのだ。

もう1月早くテントに入れてやったらもっとすくすくと育っただろうに。
アンドンだけとの差は確認できたものの、生育時間がかかりすぎだ。

「育てやすい」なんて書いてあるけど結球レタスって結構難しい。
家庭菜園ではレタスといえば普通は非結球のレタスのこと。我家では非結球品は味的に嫌われるのでほとんど作らない。

保温しての発芽もうまくいったので気をよくして、続いて冬の間にもう1回栽培してみたいなと邪心が起き出したけど、植える場所があるか、生野菜として食べることが多いレタスを消費できるかよく考えてからにしよう。




2022年2月8日火曜日

真冬でも虫害への油断は禁物

 11月中旬に蒔いた小かぶ。
間引きしたものからこんな製品?が出てきた。


カブの大きさは左の丸いもので手の親指の先くらいになっていた。

先日投稿した〈大根に大穴 農薬の効かせ方〉にそっくりそのまま?、あぁこれもかと。
これも大根と同様に薬がちゃんと効かなかったのだろうか。

何を使ったのだろうと記録をたどったら・・・
記録欄には、えっ? 「空白」

何も使っていない。何も書かれていない。
記録を忘れたのか、何もしなかったのか?
今までそんなことはなかったから自分のことながら信じられないけれど、たぶんもうこの温度なら地中の虫も活動はしていないだろうと、高をくくったのだろう。

気の緩み。はてまたボケたか。
どのくらいの虫がいるのかはわからないが、現実にこの低温でも地中にはいるのだ。

さて、困った。

根をやられたら救済の手段はない、らしい。
でもこの時点で見つけたからには手を拱いてはいられないので、法的にはやってはいけない方法でも何かやってみよう。

土の中で実を傷つけるのはアブラムシやアオムシではないと思うので、それならダイアジノンを使って。
改めてダイアジノンの説明表を見た。

やはり登録としてぴったりと適合する方法は無かったが、キスジノミハムシ欄に「生育中の株元散布」ができるように表記されている。
これで行ってみよう。結果は判らないけれど黙って見ているよりはいいだろう。

ごく薄く撒いて軽く地表を搔きまわしておいた。
雨が無い季節なので、水も。

2022年2月4日金曜日

大根に大穴 農薬の効かせ方

 こんなに大きな穴になるまでかじる虫は何だろうか?


ケイケンとカンによればヨトウム又はコガネムシなんだけど、それにしても穴(被害痕)が大きい。土の中でやられていたから、大根が太るにつれて穴が大きくなったことに気が付かなかったのかな?

私の菜園生活史上で最大のキズ。もっと早くに気づくべきだったんだ(泣

殺虫剤は何種類か使っていたのだが、効かなかったということか。
なぜ?

薬が違った?
使い方を間違えた?
使うタイミングが間違った?

プロ向けでも割に優しく解説されている参考書「病気・害虫の出方と農薬選び」で少し勉強してみた。完全に理解できたわけではないけれど、私なりに納得できたことをまとめてみた。

まずダイアジノン。主にコガネムシ、ケラ対策で播種時に使用。
幼苗期にデナポンで根切り虫対策
その後葉のアブラムシ、ハムシ対策でアクタラとアファーム。

結果予定した数のダイコンは一応できあがった?ものの、害虫防除は播種時の対策以外は葉に対してだけで、根に対する薬は使わなかったから穴だらけになった。
ここでデナポンやアクタラ、アファームはたぶん直接は関係ないので、問題があるならダイアジノンに対する理解の仕方。

使用説明書には「播種時に土中混和」とあるのでそれに従った。
土の中のコガネムシやケラなどに効果があるということだろう。それだけだ。
その時に土中の卵や蛹などが100%死ぬとは限らない。生き残ったコガネムシなどの卵や蛹などは?

播種時のダイアジノンの効果はおよそ2週間くらいらしい。その間に死ななかった虫は成長して幼虫や成虫になってダイコンを齧り、外にも出てくる。掘り上げた大根の穴の中で丸くなっているのを見ている。
こんな風になってからはたぶんダイアジノンは効かないのだろう。
別の薬でたたかなければならないのだ。
それに気づかなかった・・。

種を蒔いたり定植するときにダイアジノンやオルトラン粒剤を土に混ぜ込んで、それでその野菜の一生が守れると期待していた。(オルトラン粒剤の効き方はダイアジノンとは違うけど)
土の中にいた虫やその卵を殺してしまえば、何もせずに育てた場合より被害はずっと少ないのだろうが、それが全てではなかった。

成長に応じて寄ってくる害虫に対応しなくてはならないということ。
そうすると休む間もなく薬に頼ることに・・・
そうならないためには、1回の作業で確実に虫をたたくこと、またそれ以前に被害が出る前に「予防」として使うことで薬の使用回数を減らせるということのようだ。

なるほど、予防、予防といわれるのはそういう理屈だった。
考え方としては良く分かり、すっきりした。
でもその理屈通りに自分を動かすのは、ちょっとタイヘンそうだけど。

異変を見つけたら早く手を打つこと。
今回のダイコンには、ヨトウムシだったらプレオフロアブルかトレボン乳剤が登録されている。

大根に限らずじゃがいもやサツマイモにも同様に成長に応じて被害が出、外からは見つけにくい土の中なので気が抜けない。



2022年1月23日日曜日

春一番の開花はキヌサヤ

 うちの畑の開花一番バッターはキヌサヤエンドウ。


赤花絹さやえんどうの開花です。
第1花が開花してからもう半月ほどで3部咲き、枯れ花がない今は「見ごろ」かな。

白い花を咲かせる品種もありますが、春一番はちょっと華やか目がいいのでいつもこれ。
葉が白く見えているのはキヌサヤ本来のもので、まだうどん粉病ではありません。

なかなか思うようには育たない菜園での、一服の清涼剤のよう。
そのうちにハクサイなどの黄色い菜花が咲き始めて、菜園では世間のお花見より一足早めのお花見も楽しみの一つです。


2022年1月22日土曜日

今年も巻かなかった白菜

なぜか巻かない白菜

近くのホームセンターで買った「郷秋60日」と通販で買った「京都三号」の2種を種から育てて、「郷秋60日」は説明どおりに2.5kg球を収穫中(栽培日数は100日以上だった)だが、「京都三号」は2.5kgが1つだけ。

「京都三号」は過去3回(3年)やってみたが、1度もちゃんと出来上がらなかった。
巻いてこない。


今回の結果もやっぱり、、なぜ?

普通にできた「郷秋60日」と比べながら検証してみた。

・発芽適温と生育適温:発芽適温はどちらも20~25℃。 「郷秋・・」は一部をポットに種を蒔き20℃の屋内で発芽させ、9月15日に畑に定植 他に一部を直播きする。
「京都・・」は全部9月2日に畑に直蒔き。
生育適温は「郷秋・・」が15~25℃、「京都・・」は表記がない。無いということは他とほぼ同じと解釈できる。畑に定植後は防虫のため不織布で覆う。
ポット蒔きと直播きの違いは生育初期には直播きの「京都・・」の方が優勢だったので、この際は関係が無いと思える。

・肥料(元肥、追肥):「京都・・」は某大手種メーカーの標準マニュアル通り。 「郷秋・・」は昨年失敗した玉葱の残渣をすき込んだ後土を殺菌消毒した畝で、播種前の元肥は無し

・品種特性:「郷秋・・」は早生種 「京都・・」は晩生

・種質:古い種ではあるけれど、発芽は問題なかったから、種の質には原因はなさそうだ。

言葉で説明すると煩雑に思えるが、「京都・・」をあえて低悪な環境に置いたということは無い。

生育の結果を見て原因を考える

今回は7株育てて出来上がったのは2.5kgの1株だけだった。他のは大きな外葉が上を向いて立っている。
ひどい虫害などはみえず、中の葉が立ち上がっているので巻いているように見える株もあるのだが、さわるとフカフカ。葉のボリュームが全然ない。

この株は外葉がすごく大きくなっている。↓

「京都三号」右端の株の外葉の長さは45cm

「郷秋60日」外葉の長さは30cm強

袋の説明では4kgになるという。この外葉ならと期待できそうなのだが内部の葉が外葉に続かず、結局全体として葉の数がすごく少ないのだ。

そうか、4kgを目指すには栄養が足りなかったのだ。出来上がりが2.5kg止のものと4kgになると言われるものとを同量のエサで育てようというのは無理というもの。計算上の肥料はその1.6倍が必要だったということではないか。

普通に市販されている白菜は1株2.5kg前後で、4kgもあるものは少ない。
大手種メーカーのwebでのマニュアルを参考にしての栽培だったが、その辺の読みが浅かったのだ。栽培のキャリアを思うととても恥ずかしい・・・

タキイ種苗のサイトにはこんな説明がありました。
これだ、だから4キロの白菜を作るなら2.5キロのそれと同じ量の肥料でできるわけがない。
当たり前のことなのにそれに気が付かなかったのだ。

フカフカでスカスカの白菜をボンヤリと眺めながら、肥料不足かなぁ?計算していれたハズなんだけどなぁ?と考えてはいた。計算の基になる数字が違っていた。

こうして文字にして考えていくと正しい(と思える)答えが出てくる。
文字にすることは答えを導き出すのに必要なんだ。

今は1月半ば過ぎで、毎朝バケツの底には氷。雪が舞う日もしばしば。
なのにもう中心に蕾ができている株もある。晩生種でも140日も経ったらこれは当然の現象だろう。もう自分を作るための栄養成長は終わって子孫を残すための作業にはいってしまったのだ。

白菜のツボミ(トウ立ち)1月23日






2022年1月19日水曜日

真冬の結球レタス  テント栽培実験

西瓜栽培用のテントで保温

12/1の定植時はまだそれほど寒くはなかったので、防風目的のアンドンで保温もできるような気がしていた。


それが暮れあたりからは雪が降り、ほぼ毎朝のように氷が張るほどの冷え込みで、ちょっと見は元気に生きてはいるもののかなりきついのではと気づき、危機感。

株にして4つ。それもキャベツの株間に。
どうやって守ろうか。

一つずつ個々に覆いをするしかないが、それにはテントかキャップだ。
ホットキャップというのがしっかりしていて保温効果もありそうに思ったが、ちょっと高価。
手持ちの資材で似たような機能のものを探すとこれがあった。


ペラペラのビニールで、ちょっと変形の小学生の防災頭巾のような形の袋状で、上部に通気用の小さい穴がある。これまた華奢な支柱(被覆した細いハリガネ)がセットになってるのだが、風速10メートルの季節風に耐えられるだろうか?

物置の中を見回し、プランター菜園用?の太目で小型のU型支柱を見つけ、セットしてみたらうまく治まり、ビニールの裾を周りの土で押さえて出来上がり。これならしっかりしている。

10月半ば過ぎに種を蒔いて12月1日に定植しておよそ1月半の結球レタス。
施工作業をしながらの思い付きで、現状の4株を2株は上のように保温対策をして、残る2株はそのままアンドンだけで栽培を続けてみよう。

その結果どんな成長の違いが出るのか(出ないのか?)を見極められれば、次から大いに参考になりそうだ。

気温20℃での発芽

順序が逆になったけれど発芽についても実験で、常に20℃を保っている屋内で発芽させた。

暖地の域内といえども、10月半ば過ぎに外で何の覆いもせずに発芽させるのは無理。手製のミニハウスも夜は気温が下がるので却ってよくない。
そこで、定温の屋内で管理した結果4日で発芽した。

その後の育苗は戸外で手製のミニハウスの中。
ポットの底を地面から離し、晴れた日中はお日様に当て夜は物置の中の生活で凡そ40日。
ひょろひょろと徒長するのが怖かったので、本葉が2~3枚になった頃早めに畑に定植。

アンドンで風をよけてやり自分の根でしっかりと立ち上がったのでそれで安心し、寒さ対策をすっかり忘れていた。

ぼぉーっと見てるんじゃないよ!
ってことで今回はここまで。

この先は、明らかに成長がみられるようになったら投稿する予定。