地元ではナカテと言っている、中晩生種の黄玉葱苗だ。
買ってきたタマネギ苗
少々ドキドキしながら植えたが、3日と空けず降る雨の助けもあって無事根付いたようだ。
というのは、買ってから植付まで待機させた3日間の処置が適切でなく、大袈裟に言えば苗は「生死の境をさまよった」と思う。
頭も体も右往左往の経過を書くと長くなるから、先ず結論。
タマネギ苗は2~3日くらいの待機なら、全体を湿らせた新聞紙に包み根は水に触れさせておく。植え付け前日に水から上げ根を少し乾かし、しっかり湿らせた畑に植えること。
待機時間が長期になるようなら、畑の隅にでも「仮植え」すること。
束ねてあるテープを外してなるべく広げて垂直に土に生けておくのだ。
店頭で根が剥き出しのままだからと言っても、そのまま何日も放置したら枯れる。
ここのところはあまり野菜の個性にこだわらず、極常識的に判断すること。
結論はここまで。
なんでも先ずネットでチェックしてから、を基本にしているので時間が無いと上すべりなチェックになり、改めて調べずに既に収まっている知識のままの方が良かったなんてこともありだ。
それが今回で、チラッと目にした情報を鵜呑みにし、苗を更に乾かしたり水に入れたりと苗に目を回させたのだった。
苗を買った当時ここにはサツマイモが3株離ればなれに生き残っていたので、それを急いで掘り取り畝を作り直す必要があったので、タマネギはすぐには植えられなかったからその間の待機となった。
苗が突然飛び込んで来たのにはワケがある。
晩生のタマネギ苗を種から育てているのだが、今の成長具合では適期とされる今月末または来月頭までにはとても植えられる大きさになりそうに無い。
そこでたまたま半額苗を目にし、今買わなくちゃもう買えないと思った。
これも知識不足で、晩生を作りたかったのだから中晩生が無くなってもこのあと晩生の苗が出るだろうとの判断ができなかった。焦ったのだ。
今回の突然苗を買ったことの影響はまだあって・・予定変更が元で元肥がちゃんと入れらなかった。
バーク堆肥と化成肥料を混ぜて、すぐに定植した。
バークは土壌改良としてのもので、たぶん根痛みは無さそう(経験上)だけど肥料分は無いに等しい。
タマネギは生育期間がとても長いから、ケイフンのような緩効性の肥料を入れておくべきだ。だけどケイフンは有機肥料であり、かつ完全に発酵済みとは限らないので土に混和してすぐに植えると根を痛める可能性が高い。
植え付けの2週間ぐらい前に入れるのがセオリーなのだけど、苗が突然飛び込んで来たので間に合わなかった。
等々冷や汗もののタマネギ定植だったが、以下は取り敢えず植え付け終わってから考えたこと。
タマネギは乾燥に強いという。
店頭では根が裸のまま売られているのは、長期でなければそれで大丈夫とのことだろう。
でもさすがに1週間も経つと乾燥が進み過ぎ、定価では売れないほどに枯れる。
だから半額で買ってきたらすぐに植えつけなくちゃいけない。
これは去年も失敗していたのに、教訓になっていない。
どうしてこうも忘れてしまうのか、辛い。。。
それはさて置き、同じようなもので「干しねぎ」というネギの苗がある。
出来上がって休眠しているネギを掘り取って、ひと月くらいわざわざ干して作られた苗だ。
これは土に植えればちゃんと生き返り、育つ。
じゃぁタマネギだって乾燥させてもと簡単に考えて、買った日には水に入れなかった。
が、後で考えると「干しねぎ」と「タマネギ苗」は大きさが全然違う。
ひょろひょろしたタマネギ苗は体力がないから、乾燥させ過ぎたら死んじゃうよね。
こんな小さい苗は本来すぐに土に植えるべきものなんだ。
ある程度乾燥に強いから、根を露出させて簡便な姿で流通に乗っているのだ。
ネット上の情報を表面的に読んで右往左往したけど、後でよく考えてここに到達。
何とか苗が生きているうちに植えつけて、すぐに雨も降ったという幸運もあり今のところ全部無事に生きている。
葉は先が枯れかけていたのと長くて扱いにくかったので、葉先から7~8センチを切落として植えつけた。この方が苗の負担が軽くなるのだそうだ。
葉先を切って植え付け後の負担を減らす
ついでに言えば、仮植えをして時間が経てば根が伸びるから、それを植える前には根を1~2センチに切っておくといい。
小さな植え穴に植えやすいし、根のためにもいいようだ。
化成肥料の効果が切れた後の追肥も悩ましい。
多すぎるとトウ立ちの原因になり、足りなければ玉が成長しないという微妙な調整が必要になる。
ケイフンは根の近くに置いておけば、そこの野菜が必要な量を勝手に持っていくという考え方があるそうだ。
これならとても楽だけど、本当にそれでいいの?