2018年12月14日金曜日

白菜のふち枯れ病 多肥障害だった

今年2種類の白菜を栽培し、その内の1種「京都三号」は縁枯れ病でほぼ全滅。

外葉はしっかり大きくなって外見はできているが、頂部を軽く押すとずぶずぶっと手が入り込んでいく。
巻きがかなり緩いのだ。

横から押さえてもフカフカ。
これはできていない。
播種後100日を超えているので、未熟とは考えられない。

株を抜いてみると軽い。
半分に割ってみると、こんな風に中の葉が縁取りされたように変色していた。


調べるまでも無く「ふちがれ病」。
よく見てみよう。


レース編の模様編みをしたようにきれいに出来上がって?いる。

正常に出来上がった白菜はこうなっている。


比べると葉の数が全然違う。
葉を作れなかったとういうことは、病状が出たのは最近でもずっと以前から病んでいたのだろう。外葉は成長していたので、気付けなかった。

でも外葉も形が変なのだ。
最も外の土が付いて枯れかかった数枚を取って現れたきれいな葉の一番外側。


痩せた人の背骨が浮き出たように、白い葉脈が目立ち葉の広がりもない。
葉数が無いせいか全体におかしい。中国野菜にこんな感じのあったような。

ふちがれ病の原因の殆どは「チッソ過多」だと。つまり肥料が多すぎたのだ。ごく僅かだけど白い茎の内側に「ごま症」も見える。
あぁ、これもか。

意識的に窒素肥料である鶏糞の量を標準量の2倍で栽培してみたのだ。
今年の春からの栽培作物全体にそうしてみた。葉菜には特に。

その結果が、これ。
葉ものだからといってチッソ肥料を多く与えれば良いものができるというわけじゃなかった。プロが教える量は基本的に守るべきなのだ。

ホウレンソウ、コマツナといった野菜は基準を超えても問題ない結果になっている。むしろ追肥の頻度を上げ、肥量を増やす方向で栽培すれば成長が速くなる。成長速度が速まれば柔らかく良質のものが収穫できることが実感できた。

もう1種類の白菜「郷秋80」は1株が芯腐れ病(これも原因はチッソ過多のよう)で倒れたが、後は元気に完成している。
施肥量に違いはなかった。ならば品種だろうか?

「京都三号」は種苗の大手通販から調達した種だが、詳しい説明がなく「京都」と名づけられているので寒い地方の品種だったのか。
でもそれで施肥量に違いが出る?

余談
この種苗の大手通販の種は安いのが取り得でつい手を出すのだが、栽培用の詳しい説明がサイトのどこにも無い。安いのは大量に購入するプロ向けだから?プロに詳細な説明は不要だからか。
小さな販売店や地元ホームセンターでは品種に限りがありそれもいま一つ。
結果重視の栽培をするなら、無難な新種を選ぶべきなのかな。

深くこだわってみても簡単に答えが出そうにないし、去年も「京都三号」はうまくできなかったことも考えて、まだ残っているこの種は退場させることにしよう。
それと、次回からは施肥量は基準内に納めること。


こんな姿になった白菜で、とても使いにくいのだけれどそのまま捨てるのも抵抗があり、変色した部分を除去して使っている。
そんな中で白い茎(葉脈)の下の方が柔らかくて美味しいことに気付いた。

シャキシャキとし瑞々しく、根元近くでも筋っぽさがなく柔らかい。腐りもないので生食でも安心して使える。サラダ風の利用にとても便利だ。


2018年12月7日金曜日

葉ねぎの植え付け

九条太ねぎの定植。
10月初旬に小さなプラスティックトレーに種を蒔いて、およそ60日。


2ヶ月の間、3回か4回液肥をやり水を切らさないよう気をつけた。
茎の太さは3ミリくらいで、葉は3枚位。良い苗になったと自己満足している。

これを1.5mの畝に定植。



全部で100本あたので、この1.5mに納めるためにこんな風に3本ずつ一まとめで植えた。
太ネギなので1箇所1本にすべきのようなので、成長にしたがって間引きながら最終的に1本にしようか、と。

根元には土を掛ける前にイネ科の枯草(ワラの代替品)を置いて、その上に薄く土を掛けたけど、この枯草と土の順番は違っているかも。

藁を置く目的は根元の空気の確保。
それならどっちが下でも構わないように思うけど、違うのかな?

最後に水やりをした。
が、これは余計なことのよう。
ネギは乾燥に強いからか、植付け時の水は不要と種屋さんのHPにあった。

また、足が先になり「調べる」が後になっている。

2018年11月29日木曜日

1株だけのショウガの収穫

自慢できる成果じゃないけど、ショウガが1株が出来上がった。
たった1株だけ。


上手にできれば、たぶんこの2培位のボリュームになるのだろうが、先ずは1株形になったという意味では嬉しい。

気合を入れて発芽環境をつくり、8個の種を植えて収穫になったのはこの1株のみ。
8分の1というのはとてもショックなんだけど、発芽さえすればできるということは分かった。

それでは発芽しなかったのはなぜか?

植える予定地に1月前からフィルムを張って土を温めることをやってみた。


透明の厚手のフィルムをぴったりと張ることで保温できるかと試したが、たまに地温を測ると露出しているところとの差は1~2度。

黒のフィルムならもっと上がったのか?
それともこんな狭い場所で覆ってみたところで効果がないのか?

このままで一月後に8個の種を埋めた。
4月中頃だ。


植えた後もフィルムで覆い、保温に勤めた。
芽が出るのを待った。
発芽すればフィルムを持ち上げるのでわかる筈。

待つこと一月、ようやく1芽顔を出す。
・・これだけだった。
後の7個は腐ってしまった。

今回腐ってしまったのは、矛盾する考え方だがポリフィルムの下で蒸れてしまったのでは、とも疑っている。

真冬にも霜柱を見ることが無いこの地方で、4月中旬以降に凍って腐ってしまうことは考えられないのと、去年、一昨年は植付け後に極簡単に枯草などで覆ってやっただけで半数くらいは生育した。
それにかつてここよりも気温が低い地方で2~3回ある程度の収穫ができていたので。

プロも、本やネットでも土を温めろと教える。
でも日当りが悪い地温の低い土地でもできた経験があるならば、地温を上げてやる必要はない、ということになる。

私の経験や薄っぺらな理屈では説明しきれない、その時々の条件があっての結果なのだろうけど、とにかく生姜は気難しい。


さてこの株だけど、反対側にタネがくっついている。


植えた時の形がまだしっかり残っている。
つまりまだ生産するエネルギーを持っていると思える。今掘り揚げたのはちょっともったいなかったかな、と思う。

それにしても美味しそうだ。
贅沢に甘酢漬けにしてみようか。

根と葉の境の赤い部分をいっしょに酢に入れれば、全体に薄ピンクの酢生姜ができるという。
その辺は期待せずに作った今回の「新生姜の甘酢漬け」。

少し前にカリフラワーの甘酢漬けを作り、その甘酢が残っていたのでそれを利用した。
カリフラワーの時にはちょっと酢の量が多く、すっぱかったのでそれを直さずに使った。

①生姜の皮を剥いて、赤い茎が入るように繊維に沿ってスライスする。包丁では余り薄くはできないのでスライサーを利用。かなり危険な作業なので慎重に。
②1~2分水に放し(アク抜きが目的)
③ザルに上げたら塩をふって冷ます(塩はしんなりさせるため)
その間に鍋にお湯を沸かす
④生姜をお湯にくぐらせ、水気がきれたら甘酢に入れる

湯から上げると、きれいな黄色になった。


赤くならなくてもこの色のままでいてくれたら、これでいい。
しかしこれも時間の経過と共に黄色は薄くなった。

今回はお湯にくぐらせた生姜を冷めてから甘酢と合わせたが、生姜が熱いうちに酢に入れれば赤く発色したのかも。

美味しい甘酢生姜は、掘りたての新生姜でなくてはできない贅沢な品。
これで暫くは楽しめる。
よし、としよう。



2018年11月27日火曜日

アブラムシに襲われた大根

ニセダイコンアブラムシという、またも新種との遭遇。

「ニセ」抜きのアブラムシより二回りくらい小さく、やはり大群で襲ってくる。
体形は単純なアブラムシとの違いはあるようだが、やることは似たり寄ったりの様。

が、アブラムシというのは怖い。
大根の葉の生え際にケシ粒ほどの虫を発見し、これは何?と思った時から10日程で全体が枯れてきた。


ここまでになる前に、シャワーの水圧で流したり薬を使ったりしたけど被害は進行する一方。
これじゃ収穫終了期の春の姿。

土の中はどうなっているかというと、尻すぼみで成長が止まってしまっている。


順調なら長さ30センチくらいで、尻まで太っている筈。

表面は多少の凸凹はあるもののそれほど見劣りしないので、味噌汁にして食べてみた。
いくら煮ても柔らかくならず、ひたすら「不味い」。
私に遠慮した夫は一言も発せず、出されたものは頂きます、と。

輪切りにした時の様子はスが入ったようになっていた。これじゃ不味いはずだ。


ニセダイコンアブラムシの大群に襲われて葉が枯れ、もう養分も水分も取り込めなくなってしまったのだ。
食糧難の時代ならこれでも食べただろうけど、何とかしようという気にはなれずこの畝のダイコンは全部撤収した。

考えられる原因は
1、台風で倒れ傷つき、虫を誘った
2、肥料過多(故意で標準の3倍近くの鶏糞)で、繁りすぎ風通しが悪かった
ことが主かなと。

フーッ、難しいなぁ。

もう暫くは収穫できる大根はない。もう1種のを蒔いてあるが収穫予定は来年。
予定は大狂い、サビシイ~!






2018年11月16日金曜日

ミニ白菜苗がよくできたが完成まで行けるか?

ミニハクサイが播種から25日でこんないい苗が出来上がった。


播種から1月足らずで本葉が4.5枚に揃って、きれいにできている。
こういうのができると本当に嬉しい。

気温が上がってくる午前中に植えつけよう。
先発のミニハクサイと同じ畝に第2弾として植えられた。


元肥は既に混入済みだから、いつものように植え穴を掘ったらオルトラン粒剤を混ぜ、穴に水を入れて苗を植えつけ、しっかり土を押さえる。そうしたらネキリムシ忌避のために今回は「ダイアジノン」を根元にほんのちょっとパラパラと撒いておく。


今まではネキリムシ忌避としてネキリエースを使っていたのが、使い切ってしまったので手元にある薬を調べたら、ダイアジノンがぴったり嵌った。

最後に土押さえの意味もあっての水を含ませて、はい、植え付け終了。

この白菜の栽培マニュアルはこうなっている。


実際の種蒔きは10月17日なので適期内から外れていた。
が、すーっといい苗ができた。

品種としては極早生で60日で完成するとなっているが、これはアテにはしない。
秋冬ものは説明どおりにはいかないし、そんなに急ぐ必要もないので大きく外れない範囲で出来上がったら万々歳と思っている。

不安なのは、去年の例があるから。
播種時期を外したら(たぶんこれが原因で)殆ど葉が巻かず、白菜にはならなかったのだ。

定植から凡そ1週間経った苗は順調(たぶん)に発育している。


人の子供に例えたら、首が座ってそろそろ離乳食の頃か?

外葉に1つ、2つ穴がみえるけど、この時期なので無視しても生育に支障が出るほどのことは無いだろう。

先発隊は今はもう巻き始めたので、そちらは多分大丈夫だろう。
これ。


第2弾としての種蒔きが1週間~10日遅れたことが、結果にどう響いてくるのか不安でもあり興味(真相解明みたいな意味)もある。

2018年11月15日木曜日

発芽までに時間がかかるようになった

少し前まで、キャベツは種を蒔いてから3日目には芽を出していたのが、5日も掛かるようになった。


気温が下がったのだ。
今朝はとくに寒く6時半の外気温は10度だったが、前日までは12~13度だった。

このキャベツの発芽適温は15度とあり、もうギリギリだったようだ。
四季蒔き品種で蒔き時カレンダーでは11月いっぱい蒔けるとなっているので、今月中にもう1回蒔きたいと思っていたが、無理かな。

急降下したのじゃないから体感的にはあまり感じなかったが、こんな現象が起きると寒くなったのだと思う。ついこの間まで、半袖Tシャツ姿も見られたものだ。

それでも、こんな時期に種を蒔いて、時間はかかるけど育てることができるってありがたい場所だ。

2018年11月8日木曜日

徒長したキャベツ苗を定植

ろくろっ首みたいな苗


10月7日に種を蒔いてから1月弱で苗らしくなってきた。葉の数はまだ3枚だけど、もう植えても大丈夫そうだ。

それにしてもこの茎の長さと曲がり具合はどうだ。
私の苗はなんでこう何もかもが徒長してしまうのだろう。

徒長したキャベツ苗


ろくろっ首のようにくねくねと伸びていくのを見ていると、早く広い場所に植えてやらなくちゃと思う。

畝はだいぶ前から鶏糞、苦土石灰、木灰をすき込んで準備してあったので、植え穴に防虫剤を混ぜ込んで植えつけた。根だけを埋めると土を舐めているような形になって負担が大きいだろうと、深めに植えた。


でも苗によってはつんのめっているが、まぁこれでいいことにしよう。そのうちちゃんと上を向いてくれる。

6日後・・
ほら、ほとんど全部まっすぐに立ちあがった。


僅かな期間で葉も大きくなった、すごい。


収穫まで半年、それでも「中早生」


収穫は4月になる。それでも品種的には「中早生(なかわせ)」となっている。同じく「中早生」で11月下旬まで蒔けて収穫は6月なんていう品種もある。
分類の仕方ってどうなっているのだろう。

それにしても種を蒔いてから半年以上ねぇ。
徐々に気温が上がってくる春に蒔けば3ヶ月で出来上がるのだから、こういうものって私が育てるのじゃなくて自然環境が育ててくれるのだとわかる。得意になってはいけない(笑い。

真冬の低温期は成長が止まるから、まだ暖かい秋の間にできるだけ大きくしておけば春は早めに収穫できるだろうか。
当地は雪が降らないから大苗での冬越しもダメージはないと思える。

6月から収穫のキャベツも蒔いた。
考えただけでは8ヶ月の上もかけて育てるなんて気が遠くなりそうだけど、日々の細かな変化に一喜一憂しながらの過ごすと、もう?というくらいの時間だ。

春に種を蒔いても同じくらいの時期にできるが、春の苗は虫害が大変だから冬場に苗作りをした方がしっかりと育つのでは、と気が付いた。
これって私としては新しい発見。