2018年5月19日土曜日

オハグロになったソラマメ

ソラマメが美味しく食べられる時期が終った。
見た目がこんなふうになったら、収穫適期は過ぎた。


莢の背中のスジが黒くくっきりと出て、皮の表面にはアバタもできる。
この莢を割って中の豆を取り出すと、そこにも黒い筋ができている。


これがお歯黒(はぐろ)と言われるもの。

こうなっても食べられないわけじゃなく、ホクホクとしていて美味しいと感じる人もいる。だけど甘味がぐっと落ちるのは確実。

硬くなっているので茹で時間も長くなるから、そのところでも時期外れを感じることができる。

わが家ではフレッシュな豆を味わうのはここまで。
できればこの直前で限界としたいところだが、莢から豆を出してみないと確実にはわからないので、最後はこれになる。

まだ木が枯れてはいないし、小さめの莢がたくさん生っている。
充実した莢を数本残しておき、来年の種にすべきを失念。しょうがないから今残っている中から比較的大きいものを使うことになる。

今年収穫したものは去年できた豆から採った種だった。
収穫時期としてはほぼちょうどいい時だったと思うが、生育全体としてはどうだったか。

草丈が100センチに達しなかったこと、莢が大きく膨らんで収穫できたのは下のほうの一部だけだったことに不満が残る。
草勢が増せば却って豆莢が貧弱になったかもしれないが。

上部の莢が膨らまなかったのは、途中の管理で摘花、摘果をしなかったのが原因だったかも知れない。
地際からいくつも出る枝の整理は丹念にしたのだが。

その整枝のおかげかアブラムシが極少なかった。
成長点の辺りに見つけてすぐには叩き落し、その後2度殺虫剤(サンヨール)を散布しただけで大きな被害になる前に終了となった。




施肥量を変えてみる その1-ブロッコリー 

徒長にこだわってきたけど、どうもブロッコリーというのはそもそも徒長しやすくそれが結果には影響しない、というのが今回の結論。

茎ブロッコリーが収穫できたのだ。
これが、それ。

頂花蕾の初期摘徐をしなかった茎ブロッコリー 収穫

なかなよくできているように見える、が収穫前の姿は・・
蕾の頭が平たく開いて、すぐ脇から側枝がいくつも同じ形の蕾をつけている。
こうなれば私にもわかる(^^;

頂花蕾の摘除をしなかった茎ブロッコリー

こうなってみて初めて、こっちが茎ブロッコリーだったと判明。

この下にある写真がいわゆる普通のブロッコリーなので、それと比べて蕾の形の違いがはっきり判った。苗の徒長に関するブログその1 その2 その3

この花蕾を摘んでしまうと、後にはほとんど残らなかった。
蕾ができてきた時に、茎ブロッコリーなら頂上の蕾は切ってしまわないといけないのだけれど、普通種との区別が付かずそれができなかった。

4株の茎ブロッコリーが皆こんな状態なので、一度に全部収穫することになりアッという間に終り。
それぞれに2~3本ずつ残っているが、この先側枝は増えるだろうか?

これよりも徒長の激しかった普通種のブロッコリーは・・
S字に寝ころがってから立ち上がり、側枝をボサボサといっぱい出しなが頂花蕾を作っている。

多肥で側枝が出すぎたブロッコリー

普通こんなに枝はでないと思う。

そして花蕾は茎ブロッコリーとは違ってこんもりとしているが、こんなふうに蕾の間から小さい葉が何枚も出ている。

多肥が原因でさし葉(リーフィー)状態になったブロッコリー


「さし葉(リーフィー)」という現象だ。

苗が徒長しても結果花蕾はできたが、ボサボサの枝とリーフィーが意味するのは明らかな「チッソ過多」。

故意に元肥(鶏糞)を増やしてみたが、ブロッコリーには多肥はよくないと判った。

この春から作り始めた野菜の殆どを、肥料の量を今までの2倍以上にしてやってみたが、
明らかな違いがここで出た。

これまでの間にキャベツ、ほうれんそう、小かぶ、小松菜を収穫したがそれらは明らかな差が見えてこなかった。葉物野菜にはもっと肥料を増やしてもいい、増やすべきということのようだ。肥料の種類も考えねばならないかな。

ブロッコリーは葉ではなく、花(果実)を収穫する類なのでチッソ肥料が多いと葉や茎が繁りいわゆるツルボケになり、花(果実)が実り難くなるという理屈が当てはまった結果だった。

多肥は妥当ではなさそうと思いつつも、ことしは「試す」ことで一部の納得の結果が得られたわけだ。

この後続いて栽培したブロッコリーにも多肥の結果が。
こちらをどうぞ。

ジャガイモ、レタスなどの結果はこれから。
ちょっとワクワク。


2018年5月10日木曜日

九条ネギって便利 2世(脇芽)を収穫 

ああ、これなんだ。
3月に植え替えた九条ネギから、新しい葉が出てきている。


1箇所に2~3本ずつ植えておいたネギが今こんなに増えた。


根元を見れば、こんなふうに増えているのがわかる。


古い葉の脇に新しい若い葉(芽)が窮屈そうに伸びてきているのだ。
専門用語でネギの「分げつ」というようだ。

トウ立ちした硬い葉(芯のような葉)が付いているので、それを取り除き更に古く変色した葉も取ると柔らかな葉だけになる。


ほら、美味しそうだ。

増えていく仕組みがわかるようにこちらの記事で詳しく説明あり。

株のボリュームは小さくなるけれどこれで食用のねぎになる。
小口に刻んで、納豆や味噌汁の薬味にバッチリ。
ご飯のお供には、刻んだだけでお醤油とオカカをかけたら・・う~ん、懐かしい味。

こうするんだったのか!

脇芽が次々にできてくる(分げつを繰り返す)ので、それを次々と収穫していれば種も苗も買う必要が無いと言われ、なるほどと理屈はわかったけれど収穫のタイミングがわからずに殆ど食べられなかった(><)恥かしい。

真夏はできないかもしれないが、それで枯れることは無い。これは経験している。
九条ネギって便利だ!

ここまで来ればあとは繰り返し収穫していくだけのよう。
種を蒔いたのが去年の9月。
苗になるまで凡そ半年掛かっている。


画像の手前にバンソウコウを貼り付けたようになっているところが種を蒔いた場所。
育苗期間が長いので、直蒔きの方が手間が省けるだろうとこうした。

発芽するまでは乾燥防止に被覆しておく。私はベタ掛けシートを使った。
箱蒔きのときは新聞紙でもできるが、直に蒔いたときには新聞紙では雨にたえられないだろう。
発芽までは水遣りは控えること。今回は6日で発芽した。

発芽したら覆いをとって、水枯れしないよう管理する。

冬越しし、暖かくなって生育はじまったらちゃんとした場所に移植する。
そんなに大きくなるネギじゃないので、1箇所に2~3本ずつ植えておく。

今回は定植とほぼ同時に抽苔(ボウズ発生)したので、もっと早くに植えても良かったのかもしれない。この辺の要領がよくわからず、だった。

2~3年はこのネギを収穫できるようだ。
その後は苗を更新した方がいいらしいが、その時もこのネギを使う。

種を採取して蒔きなおすこともできるが、また収穫まで半年以上掛かってしまう。
そこのところをジャンプするテもあるのだ。

夏前(7月ごろか?)に硬くなったネギを抜き取って陰干ししておく。
約ひと月。

これを「干し苗」という。
夏になるとホームセンターで見かける。

芯まで枯れることが無いよう見ていて、外葉が枯れて新葉は生きている状態で畑に植える。また2~3本ずつ。

これで3月の状態に戻り、またすぐに収穫ができる。
今回は3月に移植したのですぐに抽苔したけど、夏の終わりに植えればそのネギも食べることができる筈。

これが上手く回れば実に効率的で面白い。
ネギは嫌地現象がないということも条件の一つかと気づいた。


ついでに。
ベタ掛けシートもとても便利でいい。

その名のとおりに地面にべたっと掛けて置けるので、持ち上げるための支柱を設置する必要は無い。
どう使うかというと・・

・保温、保湿  低温期の種蒔き(ニンジンなど、別の場所で保温育苗ができないとき)
・雨よけ    種蒔き直後の強い雨から守りたい時
・カラスよけ  豆類を直播きした後、発芽が揃うまでベタ掛けシートで保護
・幼苗の虫避け アブラナ科など発芽と同時に虫避けが必要なとき。
など、設置が簡単なので工夫で色々と。

それほど高価なものでもないので使い捨てもできないこともないけれど、必要に応じて適当にカットして使い、且つ使用後は、汚れをざっと洗い落としてしまっておけば繰り返してかなり長期に使える。

2018年5月9日水曜日

ソラマメの収穫はやや早目がいい

莢の状態を見ただけでは難しいのだけど、今年の初収穫はほぼ最適期だった。

こんな状態の時。

そらまめ 収穫期

ソラマメ 収穫判断

ソラマメ 収穫判断は慎重に

黄色い矢印のものだけを収穫する。
日々こうした莢が増えてくるので、毎日よく見て適期のものだけを収穫する。

艶々と膨らんだ莢が下を向いたら収穫のタイミングと言われるが、今年の経験では必ずしも熟した時に下を向く訳じゃない。
上向き又は水平くらいでも莢の背の線が黒く変色しているものもかなりあった。

上から触ってみて硬くなくちょっと柔らかいと感じるくらいがいいかな。
莢の背の線が黒く変色したらもう遅いくらい。

ソラマメって若いときにはその名のごとく天に向かって突き上げるように実が着く。
収穫できる頃には下を向く。

重くなるからかな。
莢の中に豆が1つか2つしか入っていないものもあり、そんなのはあまりぶら下がってはいない。

収穫して莢から出した豆はこんな様子だった。

ソラマメ 莢を外して収穫適期と思える状態

全体が浅い緑色で、まだ若いというイメージだ。

沸騰した湯に入れて2分ほど茹でて、食べて見た。
柔らかくて、甘い!

もうちょっと熟してもいいかな、というのが家人の感想。
この「もうちょっと」というのが難しいのだ。

それが1日なのか、3日後なのかの判断は私には無理。
莢から出した豆にオハグロといって、芽のような部分が黒くなったら食べごろという人も
いるが、我が家の好みではそこまでは許されない。
それに莢を外してみないと判らないのではしょうがない。

豆や芋はその糖分が十分に乗った時が一番美味しいので、そこを過ぎて糖がデンプンに変わってきたら味は落ちてくる。なるべく大きくしたいというならそうすべきだけど。

その例では、昨年のさつま芋は大失敗だった。
その時のブログはこちら

より長く栽培することで糖分がより多く作られる、と思い、収穫期を引き伸ばし植えつけてから167日(サツマイモの収穫期は凡そ120日)もしてから収穫した。

カボチャのようなさつま芋がでてきた。
すごい!と喜んだのだが、食べてがっかり。

「紅あずま」ってこんな芋だったの?と品種に責任をかぶせたりもした。
紅あずまさんに悪かった。

蒸かしても、煮ても焼いても干しても甘くないのだ。
芋の中の糖分は全部デンプンに変わってしまったのだった。

芋の場合は一旦掘り上げてから、日陰で乾燥させることによって甘くなっていくのだった。

豆もいつまでも木に生らせていると硬くなって甘味も無くなっていく。
甘い豆を食べようと思ったら、糖分がデンプンに変質する前に収穫しなくてはならない。

と言っても早ければいいかというと、若すぎたらそれはそれで糖はできていない。
その判断は”キャリア”でしかない。

だから家庭菜園は2年や3年じゃ成果は出ない。
1度2度失敗したからって諦めず、経験と知識の積み重ねが大事。なんてね^^v




2018年5月7日月曜日

倒れ始めてから1月以上のタマネギ(中晩生)を収穫

タマネギの中晩生?を収穫したが、中晩生のたまねぎってこういうものなのか。

この種のものは収穫は5月に入ってからと思っていたのが、葉はまだ青々としっかりしていた3月20日頃にはもう倒れはじめたのだ。

中晩生のはずがもう倒れ始めた 3月23日

風のせいかなとも思っていたが、日を追うごとにどんどん倒れたので完成のサインだった。
葉は枯れてこないし球の半分は土の中なので、急いで掘り取ることもないかとそのままにした。

こんなふうになるまで、使いながら畑に置いていた。

倒伏後40日 まだ全部が土の上に出ない

葉が生きている限界だ。これ以上置いたら葉は全部枯れて吊り下げができなくなる。
倒れはじめてから40日以上経って、さすがにもう畑では限界のようだ。

それでもまだ球全体が土の上に出ては来ない。

比較で、晩生の品種はまだ未熟でも球全体が地上に出ている。

晩生たまねぎ 収穫まであと1月ほど 根元まで地上に出た

晩生以外のタマネギは今年初めての経験、品種でずいぶんと姿が違うんだねぇ。


とにかく掘り上げ、なるべく日当りのいい場所に2日間広げ

堀り上げ直後陽に干すタマネギ

その後は4~5個ずつ束ねて軒下に吊るす。

軒下に吊るしたタマネギ

200本植えて栽培中のオチは殆どなかった筈だけど、結果保存量はこれだけ。
倒れ始めてからこれまでに結構な数を消費(販売も少々あるが)したようだ。

中晩生と表示して売られていたけれど、3月に収穫できるのは早生種だったのではと疑念がある。そうなら保存期間が極短期になるからたくさんあっても腐らせてしまうだろう。

中晩生にしたってやはり保存性は似たようなもの。
この後の晩生種が200本くらい採れるはずだから、量的にはこの調子でいい。

施肥の仕方にムラがあったのか、大きさ、形が様々だった。
ピンポン玉からゴルフボール大くらいのは、吊るし乾燥はせずきれいにして冷蔵庫行き。
早めに食べてしまう予定で。

形も平たく出来上がっているものと、中高でコロンとしたものと混じっていた。


一皮剥くと真っ白でかわいい「新タマ」を見ていて、「マリネにしよう」と思い立ちすぐに実行。
簡単にできておいしくて保存がきく・・とてもいい。

新タマのマリネ


***「新たまねぎのマリネ」作り方***

1、外側の茶色い皮は取り除き、葉が付いていたところも青い部分は取る(色として使いたいこと炉だが、硬いので)。
根は、タマネギがばらばらにならない程度に深く切り取る。
2、縦に半分に切ってから、繊維を切る方向に薄くスライスする。(スライサーを使うと速い)。
3、塩、酢、サラダ油又はオリーブ油で調味する。
※塩、酢は好みで調整。油は最後に加える。
先に油を混ぜてしまうと他の調味料が浸み込まなくなるので順番には注意。
4、緑色野菜は酢や空気で変色するので保存する場合はタマネギだけにしたほうが良い。食べる時にパセリなどをトッピングすると見栄えがする。

2018年4月29日日曜日

ニンニクがトウ立ち

ニンニクにトウが立つ・・別に珍しくも異常でもないけれど、気づくのが遅すぎて全部の株に長~い花芽を作ってしまった。

仕方ないので摘み取って食べた。146本(の筈)。

成長させてしまったニンニクの芽 球の成長は止まったか

量はこれが全体の半分以下なので、結構なもの。

2日に渡り雨が降ったり、その後に孫たちの来訪で気と手をとられたりで観察をサボった。
以前は病気が出ていないかと、そればかり気にしていた。

家庭内のドタバタが終ってふと見ると、長~い芽が・・・

長く育ったニンニクの芽


あっちにもえっ、こちにも。
えっ、えっ、え~、全部!

土の中はどうなっているの?
怖いなぁ。

収穫まであと1月くらいだろうか。
こんなに芽を育てたら、もう成長はしないのかも知れない。

それだとしたら、とんだ失敗になる。
もう今更どうしようもなく、収穫までの間ひたすらドキドキで過ごすことに(><)

2018年4月28日土曜日

コマツナが太らないのは・・

春蒔きのコマツナ、播種からおよそ1月後の収穫でこんなもの。
3月16日に蒔いたもの。

太らなかったコマツナ 播種後40日

長さは18cmほどで茎はエンピツ程度。
でもこの時は柔らかく、美味しかった。

その後10日で、2~3センチ伸びたが太くならずに硬くなってしまった。

コマツナの採り時はごく短く、低温期で70日、高温期は25日という情報があった。
3月~4月は低温期と思えるが、結果は40日弱だった。

加熱の仕方で食べられないことはないが、味噌汁にして美味しいものではなかった。

いつも満足にはできないので肥料が不足かと、この栽培では基本量の1.5倍でやってみた。
それで過去の栽培よりはよくできたように思うけれど、やはりボリュームがでない。

市販の小松菜は茎の太さが1センチもあって、柔らかい。
品種の違いだろうか?

コマツナはいつでも蒔くことができる、という思いが「簡単」だと思い違いしているのかしら。

いつでもと謳われていても、芽はでてもどんな季節でも生育が順調とはいかないことは承知。
しっかりとしていて柔らかく甘いコマツナを作りたい~ ><;

今回は発芽からずっと防虫ネットで被っていたので、虫害はなかった。
余談だけど、ネットからはみ出した部分は成長が遅れ、後半は虫穴があいた。

このブログの画像でネットから顔を出しているところが4月中頃から穴が開きだした。