これ、何~んだ?
と言いたくなるような芋ができた。
ピンクのかぼちゃ?
じゃなくてカボチャ形のサツマイモで、1つで2kgを超えた。
11月24日に収穫した、ハンドボールみたいなさつま芋。
「紅あずま」の苗を30本買って来て、砂地の畝に植えつけた。
管理がうまくなくて3割くらい枯らしてしまったけど、活着した苗は隆々と伸びて6ヶ月間生産を続けた結果の産物。
勿論全部がこうなったのじゃなく、普通のかたちのはこんな感じでこんなおとなしい形のはこれだけしかない。
5ヶ月経過の時点で1度試し掘りし、食べて見た。
形はできていたけど、甘味は極薄くまだサツマイモとしては糖分が乗らず未熟だった。
6ヶ月経ってようやく葉が変色し変化を見せ始めたので、収穫適期と判断。
今回掘った日に食べてみたら、1月前とは違ってその日でも食べられる甘さになっていた。
私は足の怪我でやれず、収穫作業は全部作男クンにお願いしたが、畝もスペースも狭くシャベルなども使えなかったので大変な苦労をしたようだ。
砂地なのに根はしっかりと土を捕らえていたのだ。
ここは幅35センチの海砂を中心に作った畝で、堆肥として牛糞を数回入れて土壌改良のようなことをした。
さつま芋を植える際には、肥料らしきものはほとんど入れていない。
途中枯れた苗もあったが、生きたものはこんな風にみごとに繁茂していた。
このフェンスのすぐ内側(右側)が当の畝で、葉を付けたツルをフェンスの外側に出した。
これは10月上旬ころの様子。
生垣のようになり、味気ないコンクリートを覆って生垣のようになっている。
サツマイモの花もいくつか着いたけど、道行く人の誰かが見てくれただろうか(蛇足)。
花は収穫日まであった。
こちらが南側なので日を浴びるには持って来いだ。
白線の左側は車道なので、これ以上外に出ないように頻繁に蔓の整理をした。
肝心の畝側はこんな。
この蔓がもう少し長くなったら、またフェンスの外に出してやる。
つまり、普通の畑の場合には「蔓返し」をして始末をするのだけれど、この環境ならこの方法にした方が陽を受ける面積が増えて良かろうと考えたことだ。
砂地というのは何にでも向く土質じゃないけれど、結果さつま芋にはバッチリだった。
植え付け後に3割くらい落ちたとして、20本で収量が33kg。
量的には悪くなかったと思う。
別問題として、虫害が多かった。
それは砂地のせいとは限らないように思える。
何かが食害した跡だ、ナメクジかオケラか、他の何かか?
1つ2つじゃない、7~8割がやられていた。ちょっと落ち込む。
裂果も少しだけど見られた。
去年はこれが多くその原因は急な大雨ではと思われたが、今年も雨量は多かったけど裂果はごく僅かで済んだ。
虫にしても、割れにしてもキズがついていることに変わりなく、これらは長期保存は難しい。どう消費したものか・・・
いずれにしてもこの後2~3週間貯蔵してからでないとちゃんと甘味が出てこない。
よって、この先2~3週間はオアヅケなのだ。
ところで、さつま芋の貯蔵温度は10~13度と許容範囲がとても狭い。
この範囲を出ると凍みてしまったり腐ったりなのだ。
どう対処しようかと考えた末、ダンボール箱を使うことにした。
箱の中にタオルかボロ布を敷き、芋を1つずつ新聞紙に包んで入る。
その箱を積み上げて、外の物置へ。
これくらいしか考えられなかった。
物置の中は真冬は5度くらいまで下がるが、晴れた日中は東と南から日が入るので新聞紙と布の保温材でカバーできないだろうか。
食べたり、上げたり、売ったり、加工したりとなるべく早く消費してしまわなくては。