2017年12月1日金曜日

タマネギ保温に枯草マルチとベタ掛けシート

先月末に植えたタマネギは、どうにも不安でならない。
でももうこれしかないのだから、できる限りの保護をしてより多くを生産まで持っていきたい。

ポリマルチが不可能なのだから、何か他に保温、保湿ができる手段はないものかと考え、こんな風にしてみた。

枯草マルチ タマネギ

ワラによるマルチという方法もあるようだが、私には藁は手に入らない。

そうだ、アレ。
前に畑の周りの除草をした時に、なにか役に立ちそうだととっておいたクサ。

名前は知らないが、イネ科の草がある程度纏まったのでちょっと乾燥させてしまっておいた。これを使おう。
長さを半分に切ればちょうど畝幅くらいになるから、それを畝に対して直角に置けばいい。

風に飛ばされないように何かで抑えなくてはだめだ。
イボ竹の支柱を使おう。

苗を痛めてしまいそうで、あまり際までは被えずスカスカだ。
でも何もないよりはいいだろう。

今は枯草の間から良く見れば顔を出している。

タマネギ小苗 枯草マルチ

これが、どんどん見えるようになるか、はたまた消えていくか・・
この苗は仮植えしてだめにしてしまった方。

自作の苗の方にまで被せるだけの草はなく、そちらは不織布をベタ掛けしてみた。

ベタ掛けシートでタマネギ保温

苗を押さえつけないようフワッと掛けて所々をピンで留める。
これが邪魔になるくらいに成長してくれたらしめたものだけど、それだってどんなものか。

今シートの上からはこんな風に見える。


さぁこれでやれることは全部やった。
あとは水枯れしないよう気をつけて見守るだけ。

暫くは液肥を撒いたほうがいいかな?

2017年11月28日火曜日

サツマイモ 砂地からの収穫

これ、何~んだ?
と言いたくなるような芋ができた。

巨大さつまいも カボチャ形 

ピンクのかぼちゃ?
じゃなくてカボチャ形のサツマイモで、1つで2kgを超えた。

11月24日に収穫した、ハンドボールみたいなさつま芋。

丸い大きなサツマイモ

「紅あずま」の苗を30本買って来て、砂地の畝に植えつけた。
管理がうまくなくて3割くらい枯らしてしまったけど、活着した苗は隆々と伸びて6ヶ月間生産を続けた結果の産物。

勿論全部がこうなったのじゃなく、普通のかたちのはこんな感じでこんなおとなしい形のはこれだけしかない。

サツマイモ 今年の平均の大きさ

5ヶ月経過の時点で1度試し掘りし、食べて見た。
形はできていたけど、甘味は極薄くまだサツマイモとしては糖分が乗らず未熟だった。

6ヶ月経ってようやく葉が変色し変化を見せ始めたので、収穫適期と判断。
今回掘った日に食べてみたら、1月前とは違ってその日でも食べられる甘さになっていた。

私は足の怪我でやれず、収穫作業は全部作男クンにお願いしたが、畝もスペースも狭くシャベルなども使えなかったので大変な苦労をしたようだ。
砂地なのに根はしっかりと土を捕らえていたのだ。

ここは幅35センチの海砂を中心に作った畝で、堆肥として牛糞を数回入れて土壌改良のようなことをした。
さつま芋を植える際には、肥料らしきものはほとんど入れていない。

途中枯れた苗もあったが、生きたものはこんな風にみごとに繁茂していた。
このフェンスのすぐ内側(右側)が当の畝で、葉を付けたツルをフェンスの外側に出した。

これは10月上旬ころの様子。
生垣のようになり、味気ないコンクリートを覆って生垣のようになっている。

ブロック塀を被うさつま芋の蔓

サツマイモの花もいくつか着いたけど、道行く人の誰かが見てくれただろうか(蛇足)。
花は収穫日まであった。

こちらが南側なので日を浴びるには持って来いだ。
白線の左側は車道なので、これ以上外に出ないように頻繁に蔓の整理をした。

肝心の畝側はこんな。


この蔓がもう少し長くなったら、またフェンスの外に出してやる。

つまり、普通の畑の場合には「蔓返し」をして始末をするのだけれど、この環境ならこの方法にした方が陽を受ける面積が増えて良かろうと考えたことだ。

砂地というのは何にでも向く土質じゃないけれど、結果さつま芋にはバッチリだった。
植え付け後に3割くらい落ちたとして、20本で収量が33kg。
量的には悪くなかったと思う。

別問題として、虫害が多かった。
それは砂地のせいとは限らないように思える。

害虫にやられたサツマイモ

何かが食害した跡だ、ナメクジかオケラか、他の何かか?
1つ2つじゃない、7~8割がやられていた。ちょっと落ち込む。

裂果も少しだけど見られた。

さつま芋 裂果

去年はこれが多くその原因は急な大雨ではと思われたが、今年も雨量は多かったけど裂果はごく僅かで済んだ。

虫にしても、割れにしてもキズがついていることに変わりなく、これらは長期保存は難しい。どう消費したものか・・・

いずれにしてもこの後2~3週間貯蔵してからでないとちゃんと甘味が出てこない。
よって、この先2~3週間はオアヅケなのだ。

ところで、さつま芋の貯蔵温度は10~13度と許容範囲がとても狭い。
この範囲を出ると凍みてしまったり腐ったりなのだ。

どう対処しようかと考えた末、ダンボール箱を使うことにした。
箱の中にタオルかボロ布を敷き、芋を1つずつ新聞紙に包んで入る。


その箱を積み上げて、外の物置へ。


これくらいしか考えられなかった。
物置の中は真冬は5度くらいまで下がるが、晴れた日中は東と南から日が入るので新聞紙と布の保温材でカバーできないだろうか。

食べたり、上げたり、売ったり、加工したりとなるべく早く消費してしまわなくては。








2017年11月26日日曜日

晩生タマネギの植え付け・・苗保存に失敗

購入したタマネギ苗は、前作のさつまいもが十分熟すのを待つため空き畝に仮植えしておいた。少し長期に保存するにはこれが良さそうだと考えて。


それが10日以上ここで待たせたら、こんなことに。


何とも惨めな姿。
また、失敗。

これならば自分で種から育てた苗の方が良さそうだ。
急遽そちらを掘り上げて、使えそうなものだけを選んで凡そ220本になった。

この枯れかかった苗の中からも、無理やり選んでこちらも約200本。
これらを這うような姿勢で苦労しながら植えつけてもらった。
(実は私はケガをしてしまって、今は農作業はNGなのだ)

これが自家製苗


竹串程度の太さがほとんどだけど、畑を移しただけなので生き生きした状態のままだ。
↓こちらがだめにしてしまった苗で、ツマヨウジの状態で、根も風前の灯だった。


これで根付くかどうか・・・

去年に続き今年もタマネギに翻弄された(判断を間違えただけ?)。
来年は苗を作るべきか、市販品を買うべきか迷っている。




2017年11月21日火曜日

大根とじゃがいもは相性が悪いのか?

大根が大きくならない。
途中までは成長したのに、その後止まってしまった。
枯れたわけじゃない。

消滅したので蒔き直したがいつまで経っても双葉のままのもある。
どちらも同じ畝での現象だ。

元肥はバーク堆肥、鶏糞、石灰、リン酸骨球を鋤きこんでいる。
量の間違いがあったとしても途中で成長が止まるというのはおかしい。

リン酸骨球は基本は実もの用の肥料なので、間違ったかな?だけど、だからと言って成長しないことはないだろう。


これが10月27日に問題の畝に追い蒔きしたものの現状。
およそ1月経過してまだこんな状態。

双葉のまま成長が止まった総太大根

双葉のまま成長が止まった総太大根

こちらは同じ日に別の畝に、やはり追い蒔きしたもの。
適期に蒔いたものよりは小さいけど、上のとは全く違う。

順調な総太大根

やたら雨が降っていたから根腐れかもと、別品種だが正規に蒔いたものを1本抜いてみたが、股根の徴候はあっても腐ってはいない。

ダイコンの成長不良 比較
左は成長不良、右は順調にそだった「YRくらま」

何なんだろう?

だめだった畝には当初「YRくらま」と「聖護院大根」の2種を蒔き、くらまは途中でストライキに入り、聖護院は本葉ができかけてすぐ全滅、その後「総太大根」を追蒔きしたら双葉のまま止まる。

こう見るとこの畝または元肥に原因があるように思える。

虫害ならば葉に異常が出るか、根を切られて終るはずだから違う。
水が過ぎての根腐れでもない。

もしかして元肥は勘違いで何も入れてなかった?
ならば途中まで成長したり、双葉で止まったりというのは説明ができない。

連作障害?
この畝の前作はジャガイモだったから、それもない。

と、ここまでいろいろな観点で考えてきて、連作から連想して「相性」が浮かんだ。
いわゆる連作での障害じゃなくても前作、後作として、栽培した野菜の相性があるようだ。

ジャガイモのあとに生姜は育たない、ようだ。
普通ジャガイモを6月に堀り上げて、その後に生姜を植えることはしないから非現実的な例。

確かな答えには行き着いていないけど、ジャガイモの後に同じ「根菜」であるダイコンは上手く育たないと説明しているサイトがあった。

言われてみれば根のものの後にまた根ものは良くないだろうなと、これか?と他も検索したけど、同じ情報は見つからず確証が無い。

この畝だけで20本を収穫する予定だったのが、全くゼロ。
他の場所に作付けした同品種の30本(YRくらま)はちゃんと育っているから、全く無いわけじゃないがちょっと寂しい状態で、原因もわからないから諦めきれない。


2017年11月19日日曜日

今年最後のレタスを植える

10月に種を蒔いた、今年最後のレタスを畑に植え付けた。

レタスの防風対策 牛乳パック

風が強いので、牛乳パックで周りを囲って防風対策を施した。
あまり高く囲うと日を遮るので低めにしたけど、足りなかったかな?

前回10月上旬に植えたレタスは、台風のときに全部地際から引き千切られてしまった。
今の季節風(?)も日によってはちょっと弱めの台風並みだ。

レタスの苗はとっても風に弱い。
芽が出たときからヒョロヒョロしているから、しっかりと外葉を広げるまでは支えてやらないと収穫まで漕ぎ着けない。

今回のこの苗は、本葉がまだ3~4枚。
大きさという点からは、まだ定植にはちょっと早いかもしれない。

レタス苗 定植時

ポットには2本づつ植わっているので、ボリュームがあるように見えるが、実は頼りない姿。

でも播種日から40日も経っているので畑に植えてしまったほうが成長するのではないかと思い、今日植え付けた。

危なっかしいので、1本に間引かずにこのまま植えた。

レタス 植える

去年はいつの季節でもとても良くできて、レタスは簡単だと思ったが今年は全くだめだ。
気候が合わなかったのかな。

暑い夏、2度にわたる遅い台風、秋には頻繁の雨・・・
レタスとのお付き合いはまだ浅いから、一度に多くを栽培する自身がなくて、始めから寂しい数。

天気予報では、今日は12月中旬の気温になるだろうと言っていたとおり、寒い一日だった。

暑かったり寒かったりのと、平年並みとはいえない日が多かった今年。
とても不安。
野菜の値も上がってきたらしい。

2017年11月16日木曜日

晩生たまねぎ苗は小さい

ホームセンターに予約しておいた苗を買ってきた。

暗くなってしまいその日のうちに土に入れることができなかったので、取り敢えず底に1cmくらい水を張ったバケツにポリポットを置いて、その中に3束ずつ入れておいた。

晩生たまねぎ苗

水の中に倒れないようにとポットを置いた中に苗を立てたが、それでも束の外側にあった極細く小さい苗は溶けかけていた。弱いんだ・・

バケツから取り出して束をばらした苗を、1メートル弱くらいの長さで溝を掘り片面を壁のようにして垂直にして置いてみる。


大き目の苗でも長さ15センチほど、太さは2ミリもあるかどうか。


これなら私が今育てている苗でも、あと2週間も経てば同じようになるんじゃないかな。
自信はないけど、ふ~んという感じだ。

晩生タマネギの苗って、こんな小さい姿で流通するのだ。
これは何か理由があるのだろうか。
もっと大きくして扱い易くしてからじゃまずいのだろうか?

そう言えば去年の苗も小さかった。
これは注意しないとまた去年の二の舞になる。
ちょっとビクビクものだ。

少し窮屈だけど、2週間くらいの予定なのでこれで行ってみよう。
この写真で苗の向こう側の土面がほぼ垂直になっているが、それは苗を垂直に植えたいため。

苗が斜めになっていると、曲がってしまうので起き上がろうとしてそのためにエネルギーを使ってしまうのだそうだ。

白い部分がほんのちょっと隠れる程度に土を寄せて軽く抑えて終了。

タマネギ 仮植え

マルチシートを張って定植すればより安全だろうとも思うけど、予定している畝は幅が35センチしかなくポリマルチは無理だ。

ポリフィルム以外でなにかマルチングの方法はないものか、考えてみよう。

ところでこの苗は50本で318円。
50本が全部出来上がったとして1本当たり6円。

近所のスーパーでは売り出しの日にはタマネギ1個17円で売られる。
生育中はあまり手はかからないけど、何ヶ月もの間腐らせずに保存するのに時間と場所が必要だ。

それを考えるとこの値段は高い、違う、育苗は簡単じゃないからこれでもいい。
スーパーの値段が安すぎるのだ。
ん?もしかして輸入もの?









2017年11月14日火曜日

買ったタマネギ苗を待機させるには

スーパーの店先に「半額」と表示されたタマネギ苗を衝動買いして、植えた。
地元ではナカテと言っている、中晩生種の黄玉葱苗だ。

買ってきたタマネギ苗

少々ドキドキしながら植えたが、3日と空けず降る雨の助けもあって無事根付いたようだ。


というのは、買ってから植付まで待機させた3日間の処置が適切でなく、大袈裟に言えば苗は「生死の境をさまよった」と思う。

頭も体も右往左往の経過を書くと長くなるから、先ず結論。

タマネギ苗は2~3日くらいの待機なら、全体を湿らせた新聞紙に包み根は水に触れさせておく。植え付け前日に水から上げ根を少し乾かし、しっかり湿らせた畑に植えること。

待機時間が長期になるようなら、畑の隅にでも「仮植え」すること。
束ねてあるテープを外してなるべく広げて垂直に土に生けておくのだ。

店頭で根が剥き出しのままだからと言っても、そのまま何日も放置したら枯れる。
ここのところはあまり野菜の個性にこだわらず、極常識的に判断すること。
結論はここまで。

なんでも先ずネットでチェックしてから、を基本にしているので時間が無いと上すべりなチェックになり、改めて調べずに既に収まっている知識のままの方が良かったなんてこともありだ。

それが今回で、チラッと目にした情報を鵜呑みにし、苗を更に乾かしたり水に入れたりと苗に目を回させたのだった。

苗を買った当時ここにはサツマイモが3株離ればなれに生き残っていたので、それを急いで掘り取り畝を作り直す必要があったので、タマネギはすぐには植えられなかったからその間の待機となった。

苗が突然飛び込んで来たのにはワケがある。
晩生のタマネギ苗を種から育てているのだが、今の成長具合では適期とされる今月末または来月頭までにはとても植えられる大きさになりそうに無い。

そこでたまたま半額苗を目にし、今買わなくちゃもう買えないと思った。
これも知識不足で、晩生を作りたかったのだから中晩生が無くなってもこのあと晩生の苗が出るだろうとの判断ができなかった。焦ったのだ。

今回の突然苗を買ったことの影響はまだあって・・予定変更が元で元肥がちゃんと入れらなかった。

バーク堆肥と化成肥料を混ぜて、すぐに定植した。
バークは土壌改良としてのもので、たぶん根痛みは無さそう(経験上)だけど肥料分は無いに等しい。

タマネギは生育期間がとても長いから、ケイフンのような緩効性の肥料を入れておくべきだ。だけどケイフンは有機肥料であり、かつ完全に発酵済みとは限らないので土に混和してすぐに植えると根を痛める可能性が高い。

植え付けの2週間ぐらい前に入れるのがセオリーなのだけど、苗が突然飛び込んで来たので間に合わなかった。

等々冷や汗もののタマネギ定植だったが、以下は取り敢えず植え付け終わってから考えたこと。

タマネギは乾燥に強いという。
店頭では根が裸のまま売られているのは、長期でなければそれで大丈夫とのことだろう。

でもさすがに1週間も経つと乾燥が進み過ぎ、定価では売れないほどに枯れる。
だから半額で買ってきたらすぐに植えつけなくちゃいけない。

これは去年も失敗していたのに、教訓になっていない。
どうしてこうも忘れてしまうのか、辛い。。。

それはさて置き、同じようなもので「干しねぎ」というネギの苗がある。
出来上がって休眠しているネギを掘り取って、ひと月くらいわざわざ干して作られた苗だ。
これは土に植えればちゃんと生き返り、育つ。

じゃぁタマネギだって乾燥させてもと簡単に考えて、買った日には水に入れなかった。
が、後で考えると「干しねぎ」と「タマネギ苗」は大きさが全然違う。

ひょろひょろしたタマネギ苗は体力がないから、乾燥させ過ぎたら死んじゃうよね。
こんな小さい苗は本来すぐに土に植えるべきものなんだ。

ある程度乾燥に強いから、根を露出させて簡便な姿で流通に乗っているのだ。
ネット上の情報を表面的に読んで右往左往したけど、後でよく考えてここに到達。

何とか苗が生きているうちに植えつけて、すぐに雨も降ったという幸運もあり今のところ全部無事に生きている。

葉は先が枯れかけていたのと長くて扱いにくかったので、葉先から7~8センチを切落として植えつけた。この方が苗の負担が軽くなるのだそうだ。

葉先を切って植え付け後の負担を減らす

ついでに言えば、仮植えをして時間が経てば根が伸びるから、それを植える前には根を1~2センチに切っておくといい。
小さな植え穴に植えやすいし、根のためにもいいようだ。

化成肥料の効果が切れた後の追肥も悩ましい。
多すぎるとトウ立ちの原因になり、足りなければ玉が成長しないという微妙な調整が必要になる。

ケイフンは根の近くに置いておけば、そこの野菜が必要な量を勝手に持っていくという考え方があるそうだ。
これならとても楽だけど、本当にそれでいいの?