2017年8月26日土曜日

老化苗を植えた-どう育つ?

老化苗という言葉を1年ほど前に知って、苗も老化するのかと思った。

苗は、枯れずにいれば徐々に大きく育つのが普通で、苗が老化することがあるのかと不思議だった。

これは外見特に異常が見えないブロッコリーの苗。


種を蒔いてから凡そ60日経っているのに、本葉は3~4枚。
こんなもんだったかなぁ?

成長が見えないのでついつい惰性で水遣りだけでここまできちゃったけど、播種日を確認したら6月下旬。
これは変だ。

寒い季節でもないのに2ヶ月経ってもこの大きさは異常ではないか。
種まき用の土で育てたのだから、途中で肥料の心配は普通しない。
でもこんなに長い間なら液肥くらいやらなくちゃいけなかったのか・・

ともかく植えよう。
慌てて畝の用意。

砂地なので、バーク堆肥をたくさんと鶏糞、石灰を全部一緒に鋤きこんで3日後。
ポットから外して根を見ると、こんな感じ。


白い根がそれなりに出ていて、茶色っぽく変色してはいない。
「老化」を思わせることはない。

栄養不足というほど貧弱でもない。
何だったのだろう。

それぞれ植え穴にオルトラン粒剤(殺虫剤)を混ぜて、6本植えた。
比べるものがなければそれなりに見える。


実際の大きさは、地上部で7cmほど。

株間を40センチ取ってトンネル上に防虫ネットを張った。


ホームセンターで調達したネットは短い物で5m。
これを半分に切って覆ったら、こんなことに。



無理やりネット内に収めてみたけれど、既に葉がネットに触っている。
これじゃぁ中に入らなくても、蛾は葉の表面に産卵できてしまう。

植える前に、ネットを張ってみるべきだった。
その範囲で、株間を決めていけば少々窮屈でもそれなりに収まったものを・・

植え直そうか。

面倒でも始めから計算して行動した方が結果は効率が良かったな。


2017年8月25日金曜日

キャベツ結球前に撤収 ハイマダラノメイガの害

キャベツに縁枯れを発見し、同時に芯の被害も出た。
すぐに、見えるムシ(ハイマダラノメイガ)を手で取って、その後殺虫剤で処理をした。

が、もう中の葉が大きくならずに、巻き込む力が無いように見える。

キャベツ シンクイムシ被害

これは、芯が無くなって脇芽が3つできていた。

シンクイムシの被害

間に合わなかった。

もっと早くに見つけて殺虫剤を2~3回掛けていれば助かったかもしれない。
こんなにひどい状態では復活はできない。

今回のキャベツは植えた7株全部が同様。
もう諦めよう。

反省して経験を次に生かすことにして、ここはさっさと撤収だ。
ハイ、次!

ハイマダラノメイガは
5ミリほどの小さい薄茶色の虫で、アブラナ科の苗がやられやすい。

主に幼苗の芯がやられる。
がキャベツはこんなに大きくなってからも被害にあった。

芯の形が変だと思って、見るとべたっとしたフンが付いている。
ピンセットの先でそっと探すと近くにフンまみれで蠢いている。

葉が丸まって細いクモの糸のようなもので綴り合わされていたら、その中には必ずいる。
蚕の繭のようなものを作り、ここで蛹になり、やがて羽化するのだ。

被害が極小さい時に、虫を見つけて手で除去してしまえば間に合うこともあるが、なにしろ狙われるのは「芯=成長点」なのだからたまらない。

今回の事態同様に、まずマトモには育たない。
キャベツやハクサイは巻かない(必要な葉ができない)、大根は生育が止まる。

小さいのに、恐ろしい。

ところでハイマダラノメイガはどうやってネット内に入ったか?

ネットの設置がいい加減なので、隙間から入り込んだ?ネットを張る前に既にキャベツに卵が産み付けられていた?土の中にあった卵が孵化した?

ハイマダラノメイガの生態を調べてみた。
こんなふうにやられるのには・・・

いつかどこかから飛んできた成虫(蛾)がキャベツの葉、茎、または土の表面に卵を産みつけた。
それが幼虫になって食害を始めた。

卵は3~5日で孵化し食害を始める。
孵化して蛹になるまでは2~3週間。
蛹は1~2週間で羽化し成虫になる。
その後は2~3日で産卵を始める。

この繰り返しとなる。
(以上は愛知県のホームページによる

この計算でいけば、2~3週間前にネット内に入り込まれたことになる。
土中に潜んでいた訳じゃなくいい加減に張ったネットの隙間から入られたということ。

やっぱり、甘かったのだ。

これがわかったからは、家庭菜園の管理者としては幼苗の頃から常に目を光らせ卵を見つけたら、虫を見たらすぐに手を打たなくてはならない。

虫を寄せ付けないためのネットは隙間を作らないこと。
それでも被害を見つけたらすぐに薬剤を(週に2~3回の割合で)使うようにしないと今回のようになってしまうようだ。

大量発生しやすい気象条件は、高温少雨の時だと。
なんとまぁ、この地方の今年の夏そのまま!

じっくり観察していたら自分が熱中症で倒れそうなので、防虫ネットを過信し見回りも怠った。自分の体力も考えなきゃいけないからねぇ。

今回のキャベツはスパッと見捨てたけれど、これから蒔くダイコンはちゃんと育てたい。
ダイコンシンクイムシという別名があるくらいだからね。危ない、危ない。

とても大変な労力のように思うが、このシンクイムシ被害は、植物(野菜)がある程度成長してしまえば発生しないのだ。

だからその間を頑張ればクリアできる。
収穫までず~と手をかけ続ける必要はない。


もう8月も終ろうとしてるのに、気温はまだ上がりっ放しで、朝でも30℃、最高は37~39℃もある。

ダイコンの蒔き時は袋の説明では8月末~とあるが、まだ止めておこう。
去年の例でも、発芽はしても虫害がひどく順調には育たなかった。

まして、この暑さだ。


2017年8月23日水曜日

ジャガイモを掘り上げた後に見つかった幼虫

そろそろ秋物の準備をしなくては、とジャガイモが植えられていた畝に堆肥を鋤きこんでもらった。

いいものがいたよ、と見せてくれたのがこれ。


コガネムシかカナブンかカブトムシか・・・
見たことはある。
いずれ甲虫類の幼虫だ。

これがジャガイモを食べていたのか。

これはおよそ2.4㎡の畝から出たもの。
ここにいるのは20匹で、見つかったのは7割くらいではと。

そうすると1畝に30匹近くが住んでいたことになる。
畝数は3本なので、え?100匹近く!。

まぁ、そこまではいなかったかもしれないけどあの被害だと相当な数だ。
どこから来たのだろう。

周りは住宅地で大きな木はない。
考えられるのは「堆肥」。

2年間で牛糞堆肥をずいぶん入れた。たぶんこれ。
牛糞堆肥の原料は、牛糞のほかに敷き藁や木の枝を細かくしたものからできているという。

牛糞をバークに変えてみても、多分同じだろう。
自分で作れなければ、これは仕方がない。

今年は薬による処理しかないが、来年からはビニールシートを使った熱での殺虫を考えたい。





根深ねぎの土寄せ

種から育てて植えたネギ(根深)が元気になった。

ここに植えつけたのが7月13日で、およそ1ヶ月半の8月中旬、ようやくここまで成長した。

根深ねぎ 定職後1月半

ここまでの途中経過を追ってみる。
先ず3月初旬にセルトレーに種を蒔いて、そのおよそ10日後に発芽開始。


折れ釘状態のネギの発芽。
ヒョロヒョロ。

その後約1月で

根深ねぎ 生育中

芽ネギ状態にまで生育。
そして、ちょっと遅れ気味ながらようやく畑に植付られるようになり、7月13日に定植。
植付前の苗がこれ。

ネギ苗 根深ネギ

本格的に作るつもりで深く植付け用の溝を掘り、セルトレーから抜いたネギを1本ずつ置いて、根元に枯草を被せる。
なかなかちゃんと立ってくれない。

根深ねぎ 定植 敷き藁

ネギの根は空気が欲しいのだという。
だから植える時に敷き藁を置くのがセオリーだと。
藁は無いので、周りに生えている雑草を刈り取って乾燥させて代用してみた。

このままでは落ち着かないので、この上から軽く土をのせて、苗をお行儀良く並べる。


湿らせる程度に水をやり、終了。

その後で葉を刈り込んだけれど、本当は植える前に20センチほどに切り揃えておいた方が作業能率がいい。今回はそれを忘れ最後になったけど。

で、現在が一番最初の画像になる。
この日はまた葉を刈って、根元に化成肥料をパラパラと追肥して、土寄せもした。
まだ余り伸びていないので、掛けた土は僅かだった。

これから11月頃の収穫までの間、月に1回のペースで追肥と土寄せを繰り返していく。
収穫を楽しみに、短期を起こさずにじっくり育て上げるのが根深ネギという訳。


わが家の畑には九条ネギが今の時期も植えられているが、それも硬いので日常用にはスーパーで買ってくる。

特売でもないのに枯れたようなねぎで、白い部分も硬くひどい品だ。
産地は栃木県。
この季節に関東?

耳に入った情報では、北海道のネギが不作だと。長雨のせいだ、きっと。
ネギは暑い時期には硬くなってしまうから、ふつう関東地方以西では地物は売っていない。

でも現代の食卓では夏でも冬でも、一年中ネギは使われる。
というより、流通が発達して一年中売られているから、ネギの旬がいつかなんて気にもされない、らしい。

そういうわが家だって、夏でも薬味用のネギは切らせない。
で、葉ねぎはいつも畑にあるけれど、今はやはり硬い。

ネギってそういうもんなんだって言うことを知ったのも、恥かしながらここ数年前だ。

時代小説を読むと、その頃の生活はある時にある物を食べていた。
人の健康にとってそれがベターではないはずだけれど、食品の知識や保存の知恵が豊富で1品1品が大切にされたようだ

いつでも何でも手に入る便利な生活に甘んじていると、人間が粗雑で馬鹿になるねぇ。


2017年8月19日土曜日

キャベツの葉の縁が茶色く・・チップバーンかも

あ、また。


葉の縁が茶色く枯れてきた。


これは困った現象なんだ。

一応硬く巻いて出来上がるけれど、こうなったキャベツって、ザクッと切ってみると中の葉の多くがこのようになっている。

だから調理の際は一枚一枚剥がして枯れた葉の縁を切り離しながら包丁を入れていかなくてはならない。
何等分かにカットして千切りする方法は使えず、とっても効率が悪い。

プロの農家の場合は出荷はできなくなる。

カルシュウム不足が原因らしい。
それも極度の水不足や逆に過度の多雨でカルシュウムの均衡が崩れるのだと。

この状態が現れてしまったら直す方法は無いといわれる。
こうなったらどうしようもないということだ。

気休めに石灰水を作り葉に散布してみた。


6~7月は全く雨らしい雨は無く、最近になっては毎日のように短時間だが結構な雨量がある。正に極度の乾燥と、過剰な雨という状態だ。

生育がいやにゆっくり(これも雨が無かったからと思われる)で、ようやく巻いてきたと思ったらこんなことに・・。

そして更に、虫害も。


こっちは芯がない。


しっかりとメガネをかけピンセットを手に探索開始。
まだお日様が沈みきらない午後5時半過ぎ。

いた、いた。
ナンダッタッケ、コレ?

え~と、そうだハイマダラノメイガ。
細い糸のような物で葉を巻きこんでいる。

暑さに負けて、害虫防除は防虫ネットにお願いしたけど、完全な信頼は置けなかったか。
残念。

遅ればせながら明日の早朝に薬剤噴霧だ。

今年の夏はことごとくうまく行かないなぁ。

2017年8月11日金曜日

ニンジンはそのまま畑でいつまで保存できるか

秋に蒔いたニンジンは春になるとトウが立つので、収穫はそれまでに済ませないと使えない。

じゃぁ春に蒔いて夏に収穫期を迎えたものは、いつまでそのまま畑に置いておけるか?
トウ立ちはするのだろうか?

必要が生じるまで、じっと放っておいてみた。
播種から158日だった。

五寸ニンジンなので、採り時から1月~1月半経過。
掘り上げた時はこんな姿。

ニンジン 収穫遅れ

どれも肩のところが大きく傷になっていたが、根は太って長さもあり大きさという点ではいい感じ。
葉は枯れ始めて、いかにもという風に硬くなっている。

葉を外し、土を洗い流して良く見る。

ニンジン 虫害

肩の傷は、ドロドロした状態ではなかったので害虫にやられたようだ。
2ミリくらいの白っぽい虫が1匹いた。

この写真ではよくわからないが、表面には黄色っぽい横スジ(側根というらしい)がくっきりと現れ、ニンジンが木の根のように見えていた。

包丁を入れる前から「硬そう!」。

虫食いの肩の部分を切り落し中の状態を見たが、スは入っていない。
輪切りにしたときも、皮を剥いた時のも当たり前に柔らかではなかった。

キンピラで食べてみた。
食べられない硬さではなく、それなりに美味しく食べられた。

これ以上置いたらどうなるかは解らないけれど、春に蒔いたニンジンは出来あがってからも長期に畑で保存?できることがわかった。

いつかトウ立ちはするのだろうけれど、春に比べればゆっくりと利用できるようだ。
但し、虫対策は必要。


2017年8月7日月曜日

小玉スイカの収穫 形で判断し大当たり

収穫しても大丈夫かどうか、かな~り悩んで蔓から切り離した西瓜。

包丁の刃を当てた瞬間パリッという音がし、「おおっ!」。

小玉スイカ 収穫判断 

真っ赤に熟し種もしっかりと黒くなっていた。

実の中心がほんの少し崩れかけていたので若干、多分2~3日遅かったようだ。
でもとってもジューシーで甘く、満足!

第1回目の収穫で重さは1960g、2kgにほんの少しだけ足りなかったが、十分な大きさ。
種袋の説明では2キロ前後とあったので、ちょうど標準の大きさになったのだ。

種を蒔いて畑に植え付けるまでは注意して管理したけれど、成長が始まったら近くに植えたサンライズメロンの蔓に混じってしまい、開花がわからなくなり管理放棄。

実がゴルフボールや野球のボールほどになってから気づいたという始末で、収穫期の計算ができなくなってしまった。

キュウリのように純粋に野菜として食べるものは別として、ウリ科の収穫タイミングは難しくて、何度栽培してもポイントを外すと採り時がわからなくなる。

授粉後の日数で計算すると判るといわれるが、高級メロンなら丁寧に一花ごとに人工授粉作業をするようだけど自然交配だとそれもわからない。

たたいてみて、カンカンという高い響きがしたらOKという説も一般的だけどこれだって明らかに未熟果と比べてみても、やはりよくは判らない。

今回種メーカーのサイトにあった情報によると、「こんなことも目安です」的な書き方だったけれど
・実のすぐそばにあるツルが枯れたら
・お尻(花落ち)部分が凹み黄色っぽくなってきたら
・お尻部分が凹み押すと柔らかく、弾力がある
・実の肩が張って光沢が出てくる
などがあるようだ。

今回判断の材料にしたのは、実のお尻部分の形。
収穫したスイカは、凹みまではなかったが尖っていないでほぼ平らに見えた。

スイカ 尻の形 収穫期

明らかに未熟なスイカの形はこれ。

未熟スイカ 尻の形

思い込み程度の違いでしかないようにも見えるけど、結果は適期でむしろやや遅かったくらいだから、これでオーライとなる。

熟すと緑色の縞模様が濃くはっきりとしてくるのが写真からは判る。
そこで「そろそろ」くらいの判断はできそうだ。

収穫した実の直近にあったツルはとうの昔に枯れていたので、この尺度は使えない。
花落ち部を押しても弾力も感じなかったので、これも当てにはできない。

小玉西瓜程度なら今は家庭菜園で栽培している人は多いだろうけれど、大玉西瓜や温室メロンなんかはプロだけのものだから、厳しい管理をして間違いの無い結果を出しているのだろう。

今回収穫したスイカの場合、種蒔きから110日。採り遅れ分を差引けば107日。
この数え方は当てはまらないだろうか?

甘く出来上がったのは、メロンの繁茂で日陰になり着果数が少なかったこともあるかと思う。来年はもっと工夫が必要だ。

ナスやキュウリの収穫は実利目的が主だけど、果菜は楽しみがおおきい。
いつものナスやキュウリを減らしてでも、次回からはフルーツ感覚の果菜をしっかり作りたいものだ。