投稿日 4月30日
温床作りは失敗でも気温が助けてくれて
2月中旬に作った野菜残滓や糠などを埋め立てて造ったサツマイモ苗作りのための温床は、発酵がうまくいっていなかったようで、地温が上がりませんでした。
2月中の温床内の地温は晴れた昼間は30度を超しましたが朝夕は20度以下に下がりました。発酵に因って地温が上がった場合は昼と夜の温度差はこんなにはありませんから、これはビニールで覆ったことによる地表だけの変化と思えます。
発酵は進んでいないとわかったところで今更掘り返してやり直す気にもなれず、べた掛けのビニールと支柱を立ててのビニールテントで最低限の保温をしたところ、3月下旬には発芽を確認。
各地でサクラの開花が早いとの情報が流れたように、いつもの年より「ずいぶん暖かい春」のお蔭で少し早めの発芽開始となりました。
ビニールトンネル内はとても高温となることがある
4月中旬にはトンネル内はつるがいっぱいに繁茂しました。
この調子ならなんとか6月中旬には植付ができるのではないかと、ほっと胸をなでおろしています。
鬱蒼としてきて、そろそろ覆いを取った方が・・と気のはやい家人が遠慮がちに進言。
私は去年はもっと遅くまでそのままだったけど、と思いつつも「窮屈そう」でもあったので外すことに。
それがトンネルのビニールを取ってみると何だか様子が変!
葉全体の葉脈間が白っぽくなり、何か病気にかかったのだろうか?
ネット検索をしながらも1~2日程手をこまねいていると、その内頂芽の葉枯れてきて焼けたように黒くなってきたのです。
その黒くなった葉を見て、思い当たったのが”ヤケドしたのでは”・・
去年はもっと先までテントをそのままにしていた。テント内の苗ももっと長く伸びていたように思う。
そうだ、テントの支柱が今年は小さくて、天井が低い状態だった。
しっかり見なかったが、伸びた枝先が天井に触ってしまったようだ。
4月も下旬ともなれば、晴天日の昼間のトンネル内は40度前後になっていたことは考えられるので、芋苗にとってトンネル内は灼熱地獄。
上に向いて伸びビニールに触っていた成長点はたまらない。
テントを外したとたんに炭化した、ということだろう。
なんということ!
再生の道をさぐる
今年の苗づくりは失敗、苗を買わなくてはならない・・
失意を抱えながら観察していると、下の方には健全なつる枝も見える。
これに助けてもらおう。
サツマイモは生命力が強いから、いくらかでも元気な芽があればそこから伸びてくれる可能性はある。
火傷を負った頂芽は、カットしておけば脇からの発芽を促すこともできるだろう。
植える予定地の玉ねぎは収穫までまだ1月はかかりそうなので、この時間で苗はできるのではないか。
完全に失敗とならずになんとか”滑り込みセーフ”の結果になってほしいもの。
派生の話
トンネルにしただけでも温度は上がるからと、このビニールトンネル内にスイカ、トウガラシ、カボチャなどの種をポットに蒔いて入れておいたのです。
どれも発芽適温は25度~30度とされているもので、結果は一つも発芽ししませんでした。
その後種を蒔き直して玄関内においたら2~3日で次々に発芽。
玄関タタキは今は常時24度で管理されています。
この結果を見てもトンネル内の温度が足りなかったことがわかったのでした。
《関係する過去の記事》
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