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2023年4月30日日曜日

さつまいもの芽出し 高い気温に助けられて

投稿日 4月30日


温床作りは失敗でも気温が助けてくれて


2月中旬に作った野菜残滓や糠などを埋め立てて造ったサツマイモ苗作りのための温床は、発酵がうまくいっていなかったようで、地温が上がりませんでした。

2月中の温床内の地温は晴れた昼間は30度を超しましたが朝夕は20度以下に下がりました。発酵に因って地温が上がった場合は昼と夜の温度差はこんなにはありませんから、これはビニールで覆ったことによる地表だけの変化と思えます。

発酵は進んでいないとわかったところで今更掘り返してやり直す気にもなれず、べた掛けのビニールと支柱を立ててのビニールテントで最低限の保温をしたところ、3月下旬には発芽を確認。

各地でサクラの開花が早いとの情報が流れたように、いつもの年より「ずいぶん暖かい春」のお蔭で少し早めの発芽開始となりました。

ビニールトンネル内はとても高温となることがある


4月中旬にはトンネル内はつるがいっぱいに繁茂しました。
この調子ならなんとか6月中旬には植付ができるのではないかと、ほっと胸をなでおろしています。

鬱蒼としてきて、そろそろ覆いを取った方が・・と気のはやい家人が遠慮がちに進言。
私は去年はもっと遅くまでそのままだったけど、と思いつつも「窮屈そう」でもあったので外すことに。

それがトンネルのビニールを取ってみると何だか様子が変!


全体がやけに白っぽい


葉全体の葉脈間が白っぽくなり、何か病気にかかったのだろうか?
ネット検索をしながらも1~2日程手をこまねいていると、その内頂芽の葉枯れてきて焼けたように黒くなってきたのです。


その黒くなった葉を見て、思い当たったのが”ヤケドしたのでは”・・

去年はもっと先までテントをそのままにしていた。テント内の苗ももっと長く伸びていたように思う。
そうだ、テントの支柱が今年は小さくて、天井が低い状態だった。
しっかり見なかったが、伸びた枝先が天井に触ってしまったようだ。

4月も下旬ともなれば、晴天日の昼間のトンネル内は40度前後になっていたことは考えられるので、芋苗にとってトンネル内は灼熱地獄。
上に向いて伸びビニールに触っていた成長点はたまらない。
テントを外したとたんに炭化した、ということだろう。

なんということ!

再生の道をさぐる


今年の苗づくりは失敗、苗を買わなくてはならない・・
失意を抱えながら観察していると、下の方には健全なつる枝も見える。


これに助けてもらおう。
サツマイモは生命力が強いから、いくらかでも元気な芽があればそこから伸びてくれる可能性はある。
火傷を負った頂芽は、カットしておけば脇からの発芽を促すこともできるだろう。

植える予定地の玉ねぎは収穫までまだ1月はかかりそうなので、この時間で苗はできるのではないか。
完全に失敗とならずになんとか”滑り込みセーフ”の結果になってほしいもの。

派生の話
トンネルにしただけでも温度は上がるからと、このビニールトンネル内にスイカ、トウガラシ、カボチャなどの種をポットに蒔いて入れておいたのです。
どれも発芽適温は25度~30度とされているもので、結果は一つも発芽ししませんでした。

その後種を蒔き直して玄関内においたら2~3日で次々に発芽。
玄関タタキは今は常時24度で管理されています。
この結果を見てもトンネル内の温度が足りなかったことがわかったのでした。


《関係する過去の記事》
この後の生育はこちらで

2023年3月26日日曜日

土の中の害虫は播種前、植える前に手を打つ

 種から育てて本葉5~6枚で10センチほどまで大きくなったキャベツが、2~3日前から元気がなくなりそっと触ったら地表のすぐ下で切れていた。


切り口の状態が分かるように、コンクリートの上に置くと


しまった、ネキリムシだ。
こんなに大きくなってからやられるなんて、あまりないことだ。

でも今回のこの場所でのネキリムシ被害はこれで3本目。
前に2本やられた後でデナポン(ベイト)を株周りに散布したけれど、効かなかったということは土の中に潜伏している。

土の中に潜んで茎を食いちぎるのはタマナヤガらしい。
齧られた位置も土表面より数ミリ下であることからも窺える

経過をさぐれば、なんと、植付時に殺虫剤を混和していない。
忘れてしまったようだ。

植えるときも種を蒔くときも必ずオルトランまたはダイアジノン粒剤を土に混ぜ込んでいるのに、その記録が無い。

11月半ば種まきで12月末には植えて、4月5月には収穫の筈だったのに、悔しい。

農薬は一切使わないと言う家庭菜園主は多いけど、どう防除しているのだろう?
これは未解決のまま長年の疑問。

発芽後や定植後に防虫ネットを設置しても土の中に既に潜んでいるムシには対処できない。
それに有機物を主とする堆肥(牛糞や鶏糞、自作の野菜くずなど)の中には害虫の幼虫や卵は入っているだろうに。

有機(無農薬)農法ではどうするのかと、ちょっと調べてみました。
先ずはネットを使う。
地面に銀色のシートなどを敷いて虫を寄せ付けない。
赤や黄色のテープなどを使う
などで土の表面上での対処方法だけで、土の中のムシには触れられていません。

防虫ネットは私も常に使って、地面より上での防虫効果を感じています。
地面に敷いてある銀色のネットも見かけます(努力の跡)
赤や黄色のテープは数回やってみましたが、効果のほどは疑問。

要は、たぶんハウスの中で栽培する以外には方法はないのだろう。
そこまでやれば有機栽培とも家庭菜園とも言えない。


関連のある過去の記事から








2023年3月3日金曜日

徒長したソラマメ苗 定植後-その1

 異様に徒長したソラマメの苗をそのまま外に植えて、その後どうなった?

2月初旬に、ポットから降ろして畑に植付け
凡そ1月後の様子は・・

はい、これです。
植付け当初に副えた支柱をぐんぐん超えて、支えきれずに深々とお辞儀してしまいました。


当初頂部にだけしか見えなかった葉が、根元にも付き枝にまで成長してます。


今のところこれなら今後太る方にも成長するのではないだろうか。
もっと長い支柱に替えてしっかりと支えをして、もっと葉を増やそう。


根元の枝葉がもう少し増えたら、このズル長い芯は切り詰めればいい。
それでたぶん、遅ればせながらも正常の苗と同じように生育していくんじゃないだろうか。



2023年2月2日木曜日

そら豆が発芽しない 発芽の3条件 わかっているようで難しい 

昨年秋に蒔いたソラマメが発芽しなかった。
恥ずかしながらその前年のも発芽させられなかったのです😓

なぜ?・・今更ながら基本のキに立ち戻って原因追究し、今からでも可能なら再挑戦しようと思います。
ちょっと大げさかナ。
でもわかる限りは答えを出さないと、この先ずっとミジメなことになるでしょうから。

 植物の種が芽を出すのに必要な最低条件は
・温度
・水
・空気
これは小学校でならったことで、空気や水のように当たり前に知識として知っているつもりでした。

その条件をクリアするための目安は種袋に書いてあります。


当地は「暖地」だと思うのですが、「温暖地」であっても播種適期は10月半ば~11月いっぱい。
従って10月26日に1回目を畑に直蒔きしました。

1か月経っても芽は出ませんでした。
そら豆は7~8日程で発芽することもあるのですが、2週間以上かかることもあるので待ちました。

全く出なかったのでやり直しで11月末に2回目を播種。
パカッと種が割れるのですが、そこまで。

もう今年は諦めるつもりでしたが今までに何回も作ってきて、原因もわからずに諦めるのは悔しい。

発芽の適温は20度。
もう畑で直播きは無理。
でも家の中なら20℃を確保できると思い、ポットに蒔いて玄関で様子を見ました。

播種は正月明けでした。
1週間後には1つ目が出、その8日目にはこんな風になりました。


温度と水と空気が揃ったということです。

水遣りは指先で土表面の様子をみながら、蒔いた時の土にもたっぷり水を入れたので発芽までの間に1回だったカナ。
多すぎたら腐ってしまうので緊張します。

去年の秋は雨がほとんどなかったのだろうか?
自己記録によればそれほど少なくもなかったよですが・・

そら豆は特に空気が大量に必要で、土の外に種の一部を出しておくのもソラマメ特有のやり方で、直播きでもポット蒔きでもそのように埋めました。こんな風に蒔きました

この結果から言えるのは、11月の地温はそのままでは20度は無いと思えるのでなんらか保温対策が必要だったのでしょう。
不織布でも新聞紙でもかけておけば保温ができ、保湿にもなったのでしょう。

播種時に保温が必要という説明は種袋にはないけれど、「適温」との乖離があり危険だと思うならするべきでした。あの小さな袋にこと細かな説明は入りませんから、自分でよく考え考えるべきでなんですね。

発芽後はどうしたら・・
今外に出したらこのヒョロ苗は根も十分出ていないだろうから独り立ちは無理だろう、さらに「徒長」になることを承知でしばらくそのまま生育(間に数回の水やり)してみよう。

数日間日中は小さなビニールハウスの中でお日様に当てて慣らし運転、その後寒さのピークを越えたところで畑に定植しました。
定植直前の苗がこれです↓


すごい徒長!
正常な成長はできないかもしれないけど、ここまで来たので植えます。

根張りもこれなら↓


はい、5株定植完了。


左3本が20cm、右2本は小苗。いずれも葉が出ています。

こんなことならもっと気温が上がってから蒔いた方がよかったかナ。寒冷地では3月蒔きで夏の収穫なのでそのパターンではどうだろう、って今更なにを。。。



[過去のソラマメ関連記事]

2022年1月22日土曜日

今年も巻かなかった白菜

なぜか巻かない白菜

近くのホームセンターで買った「郷秋60日」と通販で買った「京都三号」の2種を種から育てて、「郷秋60日」は説明どおりに2.5kg球を収穫中(栽培日数は100日以上だった)だが、「京都三号」は2.5kgが1つだけ。

「京都三号」は過去3回(3年)やってみたが、1度もちゃんと出来上がらなかった。
巻いてこない。


今回の結果もやっぱり、、なぜ?

普通にできた「郷秋60日」と比べながら検証してみた。

・発芽適温と生育適温:発芽適温はどちらも20~25℃。 「郷秋・・」は一部をポットに種を蒔き20℃の屋内で発芽させ、9月15日に畑に定植 他に一部を直播きする。
「京都・・」は全部9月2日に畑に直蒔き。
生育適温は「郷秋・・」が15~25℃、「京都・・」は表記がない。無いということは他とほぼ同じと解釈できる。畑に定植後は防虫のため不織布で覆う。
ポット蒔きと直播きの違いは生育初期には直播きの「京都・・」の方が優勢だったので、この際は関係が無いと思える。

・肥料(元肥、追肥):「京都・・」は某大手種メーカーの標準マニュアル通り。 「郷秋・・」は昨年失敗した玉葱の残渣をすき込んだ後土を殺菌消毒した畝で、播種前の元肥は無し

・品種特性:「郷秋・・」は早生種 「京都・・」は晩生

・種質:古い種ではあるけれど、発芽は問題なかったから、種の質には原因はなさそうだ。

言葉で説明すると煩雑に思えるが、「京都・・」をあえて低悪な環境に置いたということは無い。

生育の結果を見て原因を考える

今回は7株育てて出来上がったのは2.5kgの1株だけだった。他のは大きな外葉が上を向いて立っている。
ひどい虫害などはみえず、中の葉が立ち上がっているので巻いているように見える株もあるのだが、さわるとフカフカ。葉のボリュームが全然ない。

この株は外葉がすごく大きくなっている。↓

「京都三号」右端の株の外葉の長さは45cm

「郷秋60日」外葉の長さは30cm強

袋の説明では4kgになるという。この外葉ならと期待できそうなのだが内部の葉が外葉に続かず、結局全体として葉の数がすごく少ないのだ。

そうか、4kgを目指すには栄養が足りなかったのだ。出来上がりが2.5kg止のものと4kgになると言われるものとを同量のエサで育てようというのは無理というもの。計算上の肥料はその1.6倍が必要だったということではないか。

普通に市販されている白菜は1株2.5kg前後で、4kgもあるものは少ない。
大手種メーカーのwebでのマニュアルを参考にしての栽培だったが、その辺の読みが浅かったのだ。栽培のキャリアを思うととても恥ずかしい・・・

タキイ種苗のサイトにはこんな説明がありました。
これだ、だから4キロの白菜を作るなら2.5キロのそれと同じ量の肥料でできるわけがない。
当たり前のことなのにそれに気が付かなかったのだ。

フカフカでスカスカの白菜をボンヤリと眺めながら、肥料不足かなぁ?計算していれたハズなんだけどなぁ?と考えてはいた。計算の基になる数字が違っていた。

こうして文字にして考えていくと正しい(と思える)答えが出てくる。
文字にすることは答えを導き出すのに必要なんだ。

今は1月半ば過ぎで、毎朝バケツの底には氷。雪が舞う日もしばしば。
なのにもう中心に蕾ができている株もある。晩生種でも140日も経ったらこれは当然の現象だろう。もう自分を作るための栄養成長は終わって子孫を残すための作業にはいってしまったのだ。

白菜のツボミ(トウ立ち)1月23日






2020年11月8日日曜日

芽が出ない原因ー種の保存環境

 芽が出ない原因?
・発芽の適期を大きく外れている
・過湿又は過乾燥など水分異常
・種が古い
・発芽まで特に時間をようする野菜

ざっと考えられる原因はこんなところだろうか。

キャベツの芽が7月以降全く出なくて、なぜだろう、なぜだろうと蒔き直すこと7月下旬以降7回。私ってしつこいねぇ~、ここまでやる?普通。納得するまでは頭から離れなくて・・
使った種はこの3種。いずれもポリポットに3~4粒ずつ蒔いた。が、1芽も出なかった。




どれも発芽適期に大差はなし。
発芽適温は15度~30℃で、他の野菜と比べて適用範囲が広い。扱い易いはずなんだけど。

それでも若干の差があるので、9月中に蒔いたのは「時なし」で、10月に入ってからは他の2種を蒔いている。

今年の夏は異常高温で、発芽適温は15度~30℃ではあっても40度近くまで上がる日も少なくはなかったので、原因はここにあるのではと最初は単純に考えた。
で、家の北側の直射日光は入らない場所で新聞紙や不織布で覆ったり(保湿目的)の管理をした。
今までの経験から、この環境で全く発芽しないなんてことはなかった。

新聞紙や不織布で覆うことでかえって地温を上げてしまったかとも考えられたが、夏がすぎて9月末、10月になってから蒔いた種もダメだった。

それじゃ水の管理が間違ったか?
7回のやり直しをしながら、水の調整にも神経を配ってみたが出ず。

種が古い筈はないがと、何度も購入日(種の有効期限)もチェック。今までは有効期限を4年、5年も過ぎても使っていたので、これも当たらず。

蒔き方が違った?
ほうれん草のように事前に浸漬が必要とか、土掛けを特に薄くとか厚めにという注意も不要の種。ごぼうのように発芽まで2週間も掛るというものでもない。

・・・一体何が気に入らないの?

更に「基本のキ」をチェックしていてアッと気づいた。
この種袋いつからこの場所に・・・

蒔き終わった春物の種を冷蔵庫に戻し、秋物の種をまとめて冷蔵庫から室内の当座用保存箱に入れ替えた覚えがあるから、春~秋まで蒔けるキャベツは春からずっとここ、室内
夏の間冷房は入っていたと言っても26~27度、湿度60~70%が通常の屋内。

出ないはずだ、死んじゃったんだ。

春に新しく買ったのに・・安くはないものもあったし。。(泣)

種は基本的に戸外に据えている冷蔵庫のひと隅を使って保存しているのだが、キャベツは頻繁に使うからと、春からずっと手近な室内に置きっぱなしだった。大失敗。

こういうことはズボラしてはならない、面倒でもその都度きちんとマメに管理しないとこんなことになる。
あきれられるほどマニュアルに沿ってやっているように思っても、肝心なところで自分の都合に合わせていたのだった。







2020年10月10日土曜日

芽が出ない、あれが出ない、これも出ない・・

 ハクサイ(普通の大きさになる種類)は苦心惨憺でなんとか発芽させ、今は取り敢えず見た目は普通に成育中。変な書き方だけど白菜は結果的に結球しなくてはできたことにならないからね。

で、種を蒔けども発芽してこないのはミニハクサイ、キャベツ、ゴボウ。
順に経過を追ってみよう。冷静にたどれば何か気づくかもしれない。

ニミハクサイの播種


種まきは9月19日 畑に直蒔きした。
蒔き時適期は9月上旬~10月上旬の間なので、そのど真ん中。

発芽適温は18℃~22℃。
実際の地温は、計っていない。(「昨年は9月13日に蒔いて成功したので」というのが今回播種の根拠)

結果・・ 26株分蒔いて発芽したのは3芽

最終結果はわからないが、大株になる普通の白菜(郷秋80)は発芽適温25℃で9月7日に蒔いている。その時には新聞紙をべた掛けし、寒冷紗を白、黒のダブルで遮光して発芽させた。何もしない場所の地温は34℃まで上がっていた。

それをわずかに1週間ほど遅くなったからというだけで何の対策もせずに蒔きっぱなし。
適温が5度前後の違いをあまりに軽くみていたと言わざるを得ないなぁ。
原因は明らかに高温による焼死。

キャベツの9月播種


種蒔きは9月15日 ポットに蒔く。
蒔き時適期は10月中旬まで、発芽適温は15℃~30℃。

畑地の地温は30度を超えたこともあっただろうが、ポット蒔きし新聞紙をかけて日の当たらない家の裏に置いたので30℃を超えてはいないと思う。
測ってはいない。

10日後に3芽だけ顔をだしたが、あとは知らぬ顔。出てきた3芽も3ミリほどになったままそれ以上成長せず。水は適量で管理していたが、その後枯れた。
比較として、8月6日に蒔いたものは徒長はしたが無事生育している。

この時期に発芽に10日もかかることも変だ。
被せた土が厚過ぎたのだろうか?

これは諦めてもう1度同じ種を蒔いた。9月26日。
やはり10日後にやっと2芽、その後1芽増えたがそこまででストップ。

過去5年間の記録を遡ってみると、9月に種まきはしていなかった。
手持ちのこの品種以外のマニュアルをチェックすると、あぁ、9月は適期から外れている。
そういうことなのか・・

直射を避けての管理はしたけれど、ビニールポット(1号)に入れられた土は路地の土と比べて温度を感じやすい(夏季はより高くなる)のかもしれない。
それから「時なし」とか「時しらず」という表示のものは要注意。

過去に、7,8月の盛夏に蒔いて特別の気温対策はせずに収穫ができていたけれど品種が違った。少し高度な技術を必要とするキャベツは品種もきちんと選ぶべきか。

ネット上で少し調べた結果では、9月頃蒔いて年内に収穫できる品種は無かった。
「夏蒔き」品種の蒔き時は8月いっぱい、「秋蒔き」品種は10月からで収穫は翌春というのが定番のよう。

年明けごろから春先に食べたいキャベツは、一般地の家庭菜園じゃ作れそうにないというのが今回の結論。

ゴボウの9月播種

これも9月蒔きの発芽トラブル。
品種はこれ、素人向きの短根種。



この種袋には発芽条件に関して書かれていることは温度だけ。
ホームページに行ってみると注意事項がいくつか書かれている。
・種の特性として①種の皮が固いので予め吸水させること②好光性なので土掛けはごく薄く③排水性のよい土をよく耕してと。そして条件ではないが発芽まで1,2週間かかることが他の菜種などとの違い。

上記に照らしてどうだったか・・
①給水はさせた。ただし流水ではなく浸漬で。

過去にはそれで上手く発芽してる。余計なことをいえば何もせず80%くらい発芽させたこともある。
②土掛けもごく薄く1~2ミリを意識してやった。
③基本的に砂地なので排水性には問題なく、固く固まってもいない。
これで16日後にやっと現れた芽が3つ。蒔いた種は100粒以上。

他のサイトで調べてもこれらは基本的条件で、大きな違いは見当たらない。
あ、種は今年購入したものなので古くなってはいない。

そうなるとこれも温度(地温)しかない。
蒔いてから計って30℃のこともあった。適温からは外れるが、5度超は無理だったのか。5度ぐらい超えてもいいなんて私の勝手な判断で、自然は科学で証明されるということだ。

こういったところにも人間性が現れるね、なんて言葉がどこかから聞こえてきそうだ。
恥ずかしい😨

どんどん遅れてしまうけど、今からもう一度蒔いてみよう。
もう25℃内には収まるだろうから、その確認の意味も含めて。

共通して注意不足ではあったが、今年の夏は異常な高温だったようにも思う。
来年も下がらずより高温になるのでは、なんて恐ろしい予測も聞こえてくる昨今だ。

**********************
〈追記〉

覆土が薄いときには大雨に注意

ゴボウはその後改めて蒔きなおして、数日後から4日連続で雨(台風14号)。
雨が止んで見回りに出てみると、ゴボウの種は大方が土の上に出ていた。
(ちなみに、種はまだ何の変化も見られなかった)

浅く覆土したので大量の雨で土が流れてしまったのだ。
天候の荒れが予想されたら何らかの対策をすべきなのだ。
マニュアルはあくまでも基本、環境条件や特殊事情は個々にその都度考える必要があることをしっかり頭に止めておこう。


2019年12月16日月曜日

タマネギ苗の選び方

タマネギやネギの苗は鮮度がいいものより枯れたものの方がいいのか。
そうじゃなくて、萎れている程度で、多少枯れかかっていても大丈夫、ということだと思う。

それが、葉の半分も枯れているものが平気で売られているのが、これが玉葱苗ですみたいに堂々と売られているのが現状。
半額の値札で売っている店もあり、それはいくらかでも良心を感じることができる。

昨年は蒔いた種が上手く育たず、あわてて苗で手当てをしたので時期が遅くてひどい苗しか残っていなかった。
下の写真がその去年の苗。


この苗の結果は8割くらいの出来だった。

今年も補足用に探した苗はおよそ半分枯れた状態で去年よりひど状態の苗だった(写真は残してなかった)。去年の写真を見ながら今年のと比較すると、あぁずいぶんひどい苗を買ってしまったのだ。

それにしてもホームセンターの苗は、枯れている上に細く小さい。
鉛筆くらいの太さに育ったものが適当と言われるのに、HCのそれはボールペンの芯。

購入後すぐに植えた苗

こんな苗で育つかと、ごく懐疑的だったけれど他に無く、植えつけてみた。
結果は殆どが根付かなかった。

11月半ばの植え付けだから、時期的に遅くは無かったはず。
植え付け直後に雨降ったし、その3~4日後にも降っているから水不足もないだろう。

日の経過と共にポチポチと脱落苗が出、今(26日後)や生き残りは3分の1ほどになってしまった。その間3回自作苗の残りで補植しているが、それも根付かなかった。これは時期が間に合わなかったことも考えられる。

1束50本単位で売られている干し苗。
芯に新しい若い芽がでていたが、外葉の半分は枯れていた。

1週間後の自家製苗とを比較してみると

左は買った苗、右が種から育てた苗

右の種から育てた苗もあまり良くできなかったのだが、それと比べてもかなり見劣りする。

その後2週間経過し、左側は半分以上が枯れてしまった。
仮植えしておいた苗を使って補植したが、それも根付かなかった。


たしかポット苗は値段が培くらいだったけれど苗としては良品なので、それを使っていれば育ったかもしれないし、その方がお得だったかも。また、また出てきたこのけち臭い根性で、かえって損をしてしまったようだ。

失敗する度に思い出すのが、かなり締まり屋で何でもより安いものばかり買っていた義母が「種と苗だけはいいものを買わないとだめ」と言っていたというが、全くその通り。
義母はその経験を活かしたようだけど、私はまだ学習が足りないようだ。

と、ぐちゃぐちゃと腹いせを並べたけれど、いずれも私の見る目の無さと栽培技術の不足がなせる結果だったのだ。反省しておこう。

一方、9月末に”私が”種を蒔いて育てた苗は、これまでになく良い状態にできあがって、嬉しくてならない。これはまた次の機会に自慢するとしよう。



2019年11月1日金曜日

防虫ネットが幼苗を守れなかった

白菜の苗22株、全滅か!
発芽後2週間、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)によるあっと言う間にこんなことになってしまった苗    


1つ残らず芯を食い尽くされている、という印象だった。

全部蒔き直しも考えたが、良く見ればごく小さな芯葉がまだ見えるので治療してみようと、活動中のハイマダラノメイガはピンセットでつまみ出し、その後殺虫剤を撒いて・・

被害発見から2週間、何とかここまで復旧できた。 ↓


そんなことで播種から40日。だいぶ年をしてしまったから畑に移植して管理した方がいいだろうと、これを畑に移植。

定植時にはオルトランを植え穴にまぜ、防虫ネットで被って毎日観察して約1月後にここまでになった。






まだ結果はわからないけど、あんなひどい幼苗だったとは思えない姿になったよね。
全体がこのような状態。当初22株だったのを被害後に選別し17株に。

ただ、大怪我をしてしまった苗だからこの調子で最後まで行けるのだろうかという心配がある。
途中のつまずきが結果として巻くことができなくなるのでは・・と。こんな心配はやってみるより他に解決方法は無い。

犯人は蛾なので、夜行性。私が寝ている間にやって来て産卵したんだろう。

ついこの間もわかったようなことを言っていたのに、この態だ。

今回は発芽時からネットで防虫対策をしていたのに、このガがどうして入ったか。
ポットを納めたバットにドーム型の防虫ネットを被せていたのに・・

後日、何かの拍子に(たぶん、なんの脈絡もなく)あっと気付いた。
え?どうして今まで気付かなかったのだろう?

このドーム型の覆いは夫のお手製で、本来保温目的に作ってもらったもの。
今回は防虫目的なのでネットを張って使用したが、ネットをビニールフィルムに替えれば保温機能を持つことになり、中の温度を上げるには便利。

ドームを支えるために、7cmくらいの幅の半透明のポリカーボネイト板を壁として取り付けていて、この板の下端が地面にぴったり接し虫も入れない。

夏はプラスティックのバットにこのドームを被せて外に置けば、バットの中は50度を超える温度になる。
そこで通気のために一工夫した。

写真で説明しよう。

先ず芽の出たポットをバットに並べ
(この苗は説明のためのモデルで、当該の白菜ではない)


この上から防虫ネットを張ったドームを被せる。


この状態で外に置くとバットの中は50度くらいの灼熱地獄に生っている。
天井は空気が通るものの、ドームの壁が地面にぴったりと付いているので上下の風移動が無いのだ。

そこでドーム全体を持ち上げて空気の通う隙間を作った。


空気は通るようになって温度は10度ほど下がった。
と同時に虫も自由に出入りできるようになったではないか!

どうやってもぐりこんだかと首を傾げていたけれど、ちっとも不思議じゃないではないか。さぁどうぞと、畑で防虫ネットの裾を捲り上げていたのと同じことだった。

ちゃんとネットに覆われていれば、定植後1月の写真のように健全な育ち方をしている。

何と言うことだろう、今の今までそれに気付かなかった。
温度を下げることばかりに気をとられ、全体が見えていなかったのだ。
一歩下がって全体を眺めたら気付いただろうに。

実はこの「通気対策」の具体案を提案したのは夫。
でも夫を責めるのはお門違いだ。
あくまでも温度を下げる対策として提案してくれたのであり、全体的なことは私の責任範囲。

ネットでものを検索した時なども、これはどういう観点で、どの方向から言っているのかを考えないと、求める答えと違ってしまう。
気をつけよう。










2019年10月28日月曜日

大根にアブラムシの猛襲 防虫ネットがアダになったか

9月に蒔いた大根にアブラムシがすごい勢いで集っている。



肉眼だと白ゴマをふり掛けたように見え、アブラムシであるという確認はできなかったので、何にでも効きそうなマラソン乳剤を散布して様子をみた。

翌日みれば、変化は殆どないので改めて拡大鏡で確認。
やっぱりアブラムシ。

丸っこくて飴色をしたムシがうようよと動き回っていた。
マラソンを散布した数時間後に雨が降ったので、効果が無かったのかも知れない。

薬をトレボンに替えてやり直し、翌日チェック。
いなくなったところと、まだ活動中のところとあり、がっかり。
今日の夕方にでももう一度撒いてみよう。

このアブラムシの猛襲をみて、拙かったかなぁとの心当たりは防虫ネットだ。
9月初旬はまだ夏のような温度で、無防備な幼苗は簡単に害虫にやられてしまうので、発芽と同時に防虫ネットを設置した。

ある程度成長したところで外せばよかったものを、まだ危ない、まだ、まだとネットをいつまでも外さなかった。(大根にネット掛けしている畑って他には見ないね 笑)
更に悪いことに、他の畝よりも幅があったので3列植えにしていた。

大根がどんどん大きくなり頭も閊えたりで風通しが悪くなり、外そうと思ったころには台風の連続到来で、また外せなかった。

ようやくネットを外せる環境になった頃は、このアブラムシと葉の徒長。
ご覧のように、長くなった葉がみんな寝ている。


みんな垂れ下がって下を向いた葉をみてアブラムシの攻撃で総倒れかと思ったが、多分徒長しての姿。
防虫ネットの設備を全体に大型にしてやれば、こんなことにはならなかっただろうけれど、それにはネットと支柱を新しく買わなくてはならず、あるものでいいことにしたのが拙かった。

それ以前に、3列と欲張ったことがいけなかった。
何事もその時、その時の判断違いが結果を大いに左右してしまうものだ。

アブラムシに集団攻撃されたところから距離を置いて、こんな姿も。


場所が違うよ君、それに仲間を沢山呼んできて欲しいな。

2019年10月26日土曜日

落花生に付着したカビは危ない 台風19号の二次被害

天日干し途中のラッカセイにカビが発生してしまいました。


天日干しを始めて2日目に外で広げられない状況が発生。
物置に干し網ごと仕舞うことも考えたのですが、間違いなくネズミが来るので仕方なく小さな網カゴ2つに納めて玄関のタタキに5日ほど置きました。


その間玄関の開閉は全くなし、つまり留守にしたのですが、風通しは無かったのです。
上の写真は帰宅後に撮ったもので、すでにカビだらけです。
もう少し考えるべきでした。

全く食べられないかどうか調べました。

1粒を口にしてみて、異味、異臭は無くむしろ甘味を感じ廃棄し難く、そのまま2日置きましたが、プラスの情報も名案も思いつかず、涙をのんで捨てました。

落花生に生えるカビには「アフラトキシン」という毒物(発癌性)を持つカビである可能性が高いらしいのです。
加熱で菌が死ぬことはなく、中の豆の表面や味に異常がなくても感染していることもあるとのこと。

食べても結果的に何ともないという情報もありましたが、癌ですからすぐに体調変化が起きるわけはありません。化学的知識が無いので止めたほうが無難と判断しました。
対処を急いでいたとは言え、もう少し他の保存方法を考えるべきでした。残念・・・

その緊急事態とは、台風19号による水害でした。
わが家ではなく、実家がある長野。

床上浸水で臍あたりまで水が上がった、との連絡で救援に駆けつけねばならなかったのでした。

千曲川の氾濫なんて聞いたことが無かったので、信じられませんでした。
メール中の臍(へそ)という字は膝の間違いじゃないかと調べたくらいです。

私たち夫婦が到着した時には、大量の泥は取り除かれていましたが1階の家財道具(特に家電品)のほとんどは使用できませんでした。

見ることはできませんでしたが、床下に入り込んだ泥水はそのままでしょう。
これが原因で家が使えなくなる可能性は大きいと思えます。想像するに家主の頭の中は真っ白です。


近年の気象がとても荒くなっていて、不安が増しています。
「温暖化現象」が原因と報じられ、今回の身近な人の被災を見て、私たちの日々の生活の仕方をしっかりと腰を据えて考えなくてはと強く思うのです。



2019年9月28日土曜日

採り時を逃したマルセイユメロン

今日か、明日かと気にしながら採り時を過ぎてしまった。
それに気付いて慌てて収穫したのが、着花日(と思える日)から63日目。
アチャ~、えらいことをしてしまった。

↑株元は枯れてしまった
既に収穫した実を含めて、これで2株分。途中の摘果はしていない。

↑何かに齧られている(勢力が落ちている証拠)

↑近寄ってみる

もう皮が腐り始めていたが、中はどんな風か?
一番進んでいる実を取って、表面の傷みを除去して2つに切ってみた。


腐敗臭はない、これなら食べられそう。ちょっとホッ!
早速1片を口へ。

2週間ほど前に試したものよりはだいぶ甘い。
ちょっとアルコール臭がある、腐る直前の発酵だろう。

タネの周りは柔らかいが、皮に近くなるとシャキシャキとした歯応え。ここまで熟してもまだシャキシャキ?
マルセイユメロン本来の歯応えかと、少し調べたがそんな記述はない。

この実の色はβカロティンとのこと。カボチャと良く似た色だが、カボチャの味はしない。
当たり前だけど、以前に傍にカボチャを植えたら交雑してしまったことがあった。

この写真の中の一番大きな球の目方が2.2kgだった。

それより2週間以上前に収穫して、試しで食べてみたのがこちら。これは1.9kg。
確実ではないけれど、着花後47日。大きさ的には十分な大きさになっていた。


まん丸ではなく縦に入ったスジが少し凹んで、特徴的な形になっている(その辺もカボチャを連想させる)。色も灰色っぽい緑色というのか、あまりきれいな色じゃない。それでそろそろではと思ったのだけど・・

軸に付いている白い布はメモで「25」。7月25日のことで、推定の受粉日。
計算すると受粉から48日で、適期とされる50~55日からすれば少し早かったということか。

ヘタの周りはというと


茶色くコルクのようにちょっと厚みが出て、少し浮いているように見える。
結果だけど、これが「離層ができ」る(できつつある)状態ではないだろうか。

もっと若い実のヘタは、若い順にこんな状態だから。




畑から持ってきて5日ほど置いてから切ってみた。これで適期の範疇に入ったという計算になるのでは。


出来ている、と思った。
浮き浮きしながら食べてみた。


甘味が薄く、実がまだ硬い。
でも、う~んいい色だねぇ。香りもうっとり。

でも今こうして完熟(を過ぎたけど)の実(上の写真)と比べると皮の厚みが違うことがよく判る。多分あと10日過ぎくらいがちょど良かったのかな。

ちょっと早かった、もう少し。
そのうち離層から果実がポロリと離れるのだろう、と待つことに。
実はこれが大いなる間違いだった。

収穫適期には「離層ができる」というのを、「離層ができて、自然落果する」ものと思い違いしていたのだ。自然に蔓から離れるのは別の品種の説明だったのを頭の中で混同してしまい、のんびり待っていた。

サカタさんの説明によれば収穫適期は着花(受粉)日から50~55日。
最初に試しで収穫した実は3日~8日早く、遅れた!と思った日は1週間くらい遅かったということのよう。
受粉推定日が合っていれば。

適期は短いという説明もあったが、なるほど微妙なんだ。


露地メロンというこの種のメロンを手掛けて4年、品種は2種類。
最初は苗をホームセンターで見つけて、その後はタネから栽培しているが、一度もちゃんと出来上がっていない。

マクワやプリンスメロンより手間がかからず大きなネットメロンができるという、良いこと尽くめの説明を見て毎年挑戦するが結果が出ない。
採り時がわからない、途中で枯れた、日は経過しても糖度が乗らず果肉も硬い・・・

プロ向けの果実の所為か、あまり詳しい説明がない。
子づる、孫づるの数、整枝云々といった面倒な作業は不要だけど、結果をみれば決して簡単じゃない。

さて、来年はどうしたものか・・