キャベツに縁枯れを発見し、同時に芯の被害も出た。
すぐに、見えるムシ(ハイマダラノメイガ)を手で取って、その後殺虫剤で処理をした。
が、もう中の葉が大きくならずに、巻き込む力が無いように見える。
これは、芯が無くなって脇芽が3つできていた。
間に合わなかった。
もっと早くに見つけて殺虫剤を2~3回掛けていれば助かったかもしれない。
こんなにひどい状態では復活はできない。
今回のキャベツは植えた7株全部が同様。
もう諦めよう。
反省して経験を次に生かすことにして、ここはさっさと撤収だ。
ハイ、次!
ハイマダラノメイガは
5ミリほどの小さい薄茶色の虫で、アブラナ科の苗がやられやすい。
主に幼苗の芯がやられる。
がキャベツはこんなに大きくなってからも被害にあった。
芯の形が変だと思って、見るとべたっとしたフンが付いている。
ピンセットの先でそっと探すと近くにフンまみれで蠢いている。
葉が丸まって細いクモの糸のようなもので綴り合わされていたら、その中には必ずいる。
蚕の繭のようなものを作り、ここで蛹になり、やがて羽化するのだ。
被害が極小さい時に、虫を見つけて手で除去してしまえば間に合うこともあるが、なにしろ狙われるのは「芯=成長点」なのだからたまらない。
今回の事態同様に、まずマトモには育たない。
キャベツやハクサイは巻かない(必要な葉ができない)、大根は生育が止まる。
小さいのに、恐ろしい。
ところでハイマダラノメイガはどうやってネット内に入ったか?
ネットの設置がいい加減なので、隙間から入り込んだ?ネットを張る前に既にキャベツに卵が産み付けられていた?土の中にあった卵が孵化した?
ハイマダラノメイガの生態を調べてみた。
こんなふうにやられるのには・・・
いつかどこかから飛んできた成虫(蛾)がキャベツの葉、茎、または土の表面に卵を産みつけた。
それが幼虫になって食害を始めた。
卵は3~5日で孵化し食害を始める。
孵化して蛹になるまでは2~3週間。
蛹は1~2週間で羽化し成虫になる。
その後は2~3日で産卵を始める。
この繰り返しとなる。
(以上は
愛知県のホームページによる
この計算でいけば、2~3週間前にネット内に入り込まれたことになる。
土中に潜んでいた訳じゃなくいい加減に張ったネットの隙間から入られたということ。
やっぱり、甘かったのだ。
これがわかったからは、家庭菜園の管理者としては幼苗の頃から常に目を光らせ卵を見つけたら、虫を見たらすぐに手を打たなくてはならない。
虫を寄せ付けないためのネットは隙間を作らないこと。
それでも被害を見つけたらすぐに薬剤を(週に2~3回の割合で)使うようにしないと今回のようになってしまうようだ。
大量発生しやすい気象条件は、高温少雨の時だと。
なんとまぁ、この地方の今年の夏そのまま!
じっくり観察していたら自分が熱中症で倒れそうなので、防虫ネットを過信し見回りも怠った。自分の体力も考えなきゃいけないからねぇ。
今回のキャベツはスパッと見捨てたけれど、これから蒔くダイコンはちゃんと育てたい。
ダイコンシンクイムシという別名があるくらいだからね。危ない、危ない。
とても大変な労力のように思うが、このシンクイムシ被害は、植物(野菜)がある程度成長してしまえば発生しないのだ。
だからその間を頑張ればクリアできる。
収穫までず~と手をかけ続ける必要はない。
もう8月も終ろうとしてるのに、気温はまだ上がりっ放しで、朝でも30℃、最高は37~39℃もある。
ダイコンの蒔き時は袋の説明では8月末~とあるが、まだ止めておこう。
去年の例でも、発芽はしても虫害がひどく順調には育たなかった。
まして、この暑さだ。