でも私の冬のホウレンソウは、タンポポの葉のように360度に開いていて袋に入れるには向かない(なるべく傷つけないように、でもムリヤリ入れます)。
この形は、ほうれんそう自身が寒い冬に健やかに生きていくための工夫なのです。
寒さにはとても強いのですが、モヤシやスプラウト以外はどんな野菜でもお日様の光は必須です。
冬の光は弱いので成長のためにはその弱い陽をできるだけいっぱい受けるために工夫された?形だったのです。
地面にべたっと張り付いて風をやり過ごし、パラボラアンテナのように180度開いて目いっぱい光を受けることで成長していく。
考える力があるわけじゃないのに、賢いねぇ。
こういうふうな季節の形を知らなかった頃のわたしは、肥料が足りないのか、病気かと管理者(自分)を責めました。
ばかですねぇ。
小売店には1年中並んでいるホウレンソウなんですが、実はホウレンソウの旬は冬。
雪に埋まった畑でも育つんですよ~。
すっぽり埋まってしまわなければ、ホウレンソウが発する熱で周りの雪が解けるんです。
すごいよね。
冬のホウレンソウは、葉が厚く色が濃い。
しっかり栄養を蓄えていることがその色形からも窺えます。
ちなみに4月末にできたホウレンソウはこんな状態です。
まだ葉の長さは上の写真と大差はないようですが、全部空にむかって立っています。
葉の厚さも色も違うように見えます。
じゃぁ、この時期に店に並んでいる背の高い薄緑色のほうれんそうは、どういうこと?
勿論温室栽培であることは簡単に想像できます。
そのようなものと露地栽培の寸足らずで黒っぽいホウレンソウとを食べ比べれば、多分違いははっきり判るかと・・・
「野菜」という食の部分だけですけれど、私はとってもゼイタクな暮らしをしているようです。
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立春の今になって「本格的な冬の寒さ」になった・・そうです。雪が降らないと農業にとって困るのですが、今更ですか。
寒くなったけれど、春に向かっているのです。
矛盾する言葉よのうですが、トウが立ち始めたのです。
ブロッコリーの花です。
どんどん出てくる脇芽が終らないうちに”花”となりました。
食べられなくなったのは残念ですが、陽に輝く黄色の花はきれい。