第1回目の大根が出揃わないので、蒔きなおしてみたけどやはり出ないものは出ない。
今度は水が足りなかったのか?
大きくなり本葉が出てよくわかるようになると、1回目と2回目とあわせて2/3くらいは出ている。
これくらいなら、とちょっとホッとする。
出ない、出ないと下向きのことばかりを綴るのもいやだけど、事実を書いておかなくちゃ後でまた同じ失敗をする。
ゴボウも全く出ない。これはビクともしない。
日除けのつもりで寒冷紗をフワッと、裾もトンネルの出入り口も開けて掛けてある。
大きな日傘を広げたように畝を覆った。
それで温度はどうかと測ると、40度。
寒冷紗の中も寒冷紗がないところの地温も同じ。
地温といっても地表から3~4センチ(種はこれより浅い)の深さなので、遮光率22%のネットでは、こうカンカン照りだと全く効果なし。
あらためて栽培マニュアルを覗くと「発芽温度 20~25℃」とある。
あ~、こりゃ出る訳がない。
ダイコンの発芽温度は最高35℃と。
これは40度の地温でも強い種は発芽可能ということか。
でも適温を5度も超えているから、揃うのは無理なんだろう。
白の寒冷紗(遮光率22%)では真夏の地温は下がらなかった。
遮光ネットならどうだろう?
黒い遮光ネットで、狭い範囲だけど試してみた。
1枚掛けだとほとんど変化なし。
畳んで2重にしてみると5度ほど下がった。
更に畳んで4重にしたら10度下がって30度になった。
これは測っている間にも太陽の位置が動くので正確ではないが、ここまで差が出れば違いはわかる。
この遮光ネットの遮光率は確か55%くらい。
それを4重にしたから、55×4で100%を超える、つまりネットの下は真っ暗。
発芽だけならこれでいいけど、発芽後はこれじゃ困る。
ゴボウの生育温度は発芽時と同じだ。
と言うことはネットは外せないのだから、芽はだせてもゴボウのモヤシになってしまう。
つまり、最低でも地温30℃くらいになるまではゴボウの種まきは出来ないとい結論。
まぁ、これはあわてることはない。
ここまで手間がかかったけど、良い勉強になった。
・種袋には暑い時期でも蒔けると書いてあるが、発芽適温になるよう遮光してのこと。
・遮光に使う材料はいろいろあるが、遮光率、季節等に合わせて適当な素材を選ぶ必要がある。
この強い日差しのある地に住むまでは遮光について真剣に考えたことがなかった。
遮光だけじゃなく、農薬を出来るだけ減らして元気で美味しい野菜を作るためにも、資材を上手に使いこなす必要があるんだ。
今回少し解ってきたけど、奥が深そう。
芽が出ないことに気を奪われていたら、ダイコンの若芽にもうシンクイムシが食餌を始めていた。
双葉にもう穴があきだしたので、あっと思って近づくと芯葉が巻いている。
葉を巻いているクモの糸のようなものの中にカブラヤガ(タマナヤガかな?)が居る。
遠視鏡をし、ピンセットを持って虫取り開始。
夏休みはもう終ったのに。
炎天下で数匹捕殺。
朝ならもっと居たかも。
暫くはシンクイムシとネキリムシの害を最小限にするよう注意をしなくてはならない。