2019年7月29日月曜日

とまとの雨対策にポリマルチは効果あり

家庭菜園なんだけど作るからにはキズのないトマトを作りたいと、今年は思い切って畝にポリマルチをしてみた。


でも初生りの実はヘタから外に向かって2cmほど縦に裂けた。その時の記事はこちら


ポリマルチだけじゃだめか。
じゃ、傘も着けてみよう、気休めみたいなものだけど。


袋のとじている方もカットし、筒状にして上の口を茎に縛って止める。合羽を着せたようになる。
この画像は一昨年のもので、この方法は一昨年から試みていたがいい結果は出なかった。

今年の結果はー
6月下旬の作品↓

大玉の割れ玉は出なくなった。
ほぼ順調にいいものが出来ている。

せっせとビニール傘を差しかけ、収穫時は袋の下の口を持ち上げてそーっと実を外す。
それほど面倒じゃない。

今年はほぼ2ヶ月間毎日雨がふっていたと言っても過言じゃない。それでも大玉トマト
は裂けなかった。

トマトにとって雨除けとしてのマルチは効果があったのだ、実に掛かる雨と根が吸い上げる水とを避ける必要があるようだ。

定植から2月もすると3段目の収穫が出来るようになったが、実が小さくなってきたの
で、追肥が必要だ。
畝はポリフィルムにすっぽり被われている、どうやって?

苗が小さいうちは、植え穴から入れればよかったが、もう根はかなり遠くまで広がって
いるだろう。植えた時の穴から入れたって効果は無さそうだ。
仕方がない、ポリフィルムを剥がして畝の肩下の辺に化成肥料をパラパラと蒔いた。

軽く(と言いたいけれど土は固かった)耕してフィルムを戻したけれどそれを押さえる
土の確保が難しい。
通路を引っかいて何とかフィルムの端を押さえたけれど、畝間の幅に余裕は無い。

肥料切れが原因かどうかわからないけれど、成長の様子が変になってきた。葉の色が薄く
形も小さくて成長してこない。肥料不足の現象ではないか。


化成肥料で追肥をしているが、復活の様子は見えてこない。ここまで、か。


家庭菜園でもプロほどじゃなくても畝にマルチをしたり、屋根を掛けたりと防水対策を
している人も多い。

トマトは雨(水)に弱いのに、5月頃から露地で栽培すると色付いて大きくなってくる頃は梅雨と重なる。カラ梅雨でほとんど雨が降らなかった夏は良いとまとが出来た経験と今年のマルチから、できるだけ雨を避けることでいいトマトができることが実証された。

家庭菜園だからと言っても、植えっ放しではだめだ。収穫という結果をだして初めて遣り甲斐が生まれる。自分に向かっての言葉だけど、ある程度の努力は必要だよ。

今年は雨による裂果被害から守ることができ、一つ前進。
来年は肥切れを起こさないための技術を積みたいものだ。

今年のもう一つの成功は、オオタバコガの被害も無かったこと。
オオタバコガに入られると実が大きくならずに落ちてしまい、一旦入られたら最後で手の打ち様が無い。

今回は予防として薬(プレオ)を使った。その効果があったのだろうか。

その代わりかどうか、雨が多かったという環境の違いで寄ってくる虫も変わったのか、ワラジムシ(ダンゴムシの小型)がいっぱい湧いた。


ヘタの近くに1mmほどの穴をあけるが深くはないので、自家用ならそこを削れば食べられないことは無い。

大玉トマトに関しては今年は努力の甲斐があったと言えるのだが、中玉トマトは横に裂
け目が入ったものが多かった。当然のように味は薄く感じた。
同様の環境で同じように手をかけても結果に違いが出るのは品種のせい?

2019年7月5日金曜日

砂地で人参の種蒔き

「時なし五寸人参」の種袋を見ると、7月下旬までが蒔き時との説明があるので蒔いてみた。
播種日は6月25日。

前日に元肥や石灰を混ぜ込む。
2週間くらい前に混和するのが理想的だけど、ニンジンは計画に無く思いつきで始めたのでバタバタになった。

蒔く場所のPHを計ると6.2。このままじゃまずいと、石灰を入れる。
元肥は、いつものように鶏糞。ニンジンは生育期間(90日前後)が長いので鶏糞が適当。そして根菜なので熔リンも入れた。
この3種を一度に全部畝に混ぜ込む。

さてこの場所は砂地。
細かい種を砂地に直接蒔いたら、潜ったり流れたりしてしまうのではという心配があり、畝の中央に溝を掘ってそこに種蒔き用土を置いてから蒔くことにした。

これが種蒔き用土を客土した溝


ここに殺虫剤(オルトラン)をぱらぱらと蒔いてよく混ぜたら水を浸み込ませる。
幅2cmくらいの細い板を使って、床を平らに均す。これはどんな種を蒔く時でも共通の作業で、発芽を揃えるため。


ここまでしたらいよいよ種を蒔く。
ニンジンの種って細かい。蒔きやすく整形したものもあると思うけど、今回は緑色に着色だけして形はそのままの種。


およそ1cm間隔で置いていく。バラバラと蒔いてもいいけれど後で間引く時に大変なので、今少しだけ苦労しておくほうが効率的。
なぜかニンジンは密に蒔かないとうまく育たないのだそうだ。

全部蒔いたらごく薄く土を掛けて、指先でそっと押さえておく。
この時期には不要かとも思ったけれど、この後不織布を掛けておいた。


不織布は本来保湿が目的なので、その意味では毎日雨が降っている頃は必要がない。
掛けてある土の量がほんの僅かなので、強い風が吹いたら飛ばされるのではと思い、念のため。

こうして待つこと5日。
出ました、ややまだらながら。発芽までの日数が予想より早かったが、時期のせいかな。



被写体の位置がどこかわかりにくく、ややピンボケ・・

改めて袋の説明を見ると、発芽率は55%以上と。
ニンジンは発芽率がこんなもんなんだねぇ。
「発芽したらもうできたようなものだ」なんて言う人もいるくらい。

この種袋には生育適温の表示はなかった。
説明どおりに芽は出た。が、暑さに向かって順調に育つのだろうか?

生育の経過は順次記事にする予定。


。。。砂地のこと。。。

先日市内で海岸にごく近い農地を見る機会があった。
一面の砂地の農業地帯。
この時期なので葉物は見えなかったけれど、サツマイモ、エダマメ、ネギ、サトイモなどが栽培されていた。
こんな広い畑で、私がやったように客土して種を蒔くなんてことはしないだろう。ということは砂地でもたぶん何でもできるのだろう。