2018年2月20日火曜日

ヒヨドリはアブラナ科の野菜が大好き

あー、やられてしまった。

だいぶ前に出来上がっていたキャベツを、収穫しようと行ったら、これ、この始末。

ヒヨドリの食害 キャベツ

白菜と同様に外葉が齧られていたのは承知していて、なんで柔らかい中の葉は食べないのかと不思議だった。

ちょっと目が届き難い場所だったのもあり、油断もあってこんなことになっていた。

鳥害 キャベツ

2株残しておいたキャベツの両方やられてしまった。

柔らかい葉を食べないわけがない。

美味しいところを後にまわしただけだった。
好きなものから食べるか、好きなものは最後にするかという選択は人間だけじゃないのだねぇ。

毎年同じように鳥害があるのに、毎年手遅れになっているように思う。
私の頭は鳥以下か。


この頃はセキレイが毎日餌を求めてやってくる。
とても人懐こい鳥で、人のかなり近くまで寄ってきて地面を突いている。

セグロセキレイかな、白い胸のあたりが炭焼き窯にでも入ってきたようであまり美しいとはいえないのだけれど、しぐさや歩き方(すばやい!)がとても可愛い。

ヒヨドリもムクドリも菜園主から見ると「害鳥」だけど、このセキレイは害虫を掃除してくれて且つ愛嬌があり、人にとっても野菜にとっても益鳥だと大いに贔屓目で見ている。


2018年2月19日月曜日

「北風と太陽」で切干し大根作り

切干し大根というのは生のダイコンを煮たのとは別物の味。
ダイコンの収穫量とは関係なく、年に一度は作って置きたい食品だ。
今季3回目のダイコン干し。

切干し大根 干し始め

今日は「雨水」だというけれど、昨日も今朝も外に置いた水桶には薄くはない氷が張っていた。日中の季節風も強烈で寒い。

春の兆しを感じるまでにはまだまだ間がありそうだけど、もう2月も下旬を迎えるのだから油断は?ならない。

大根3本を抜いてきて、洗って皮を剥き、「回転つまきり器」という道具で千切りにする。


大根の千切り つまきり器

「大根突き」という伝統的な道具もあるが、年季が入っているせいか切れ味が悪く効率が良くない。

この道具はその名のとおり主に刺身のツマを作るものだが、刃が3種類あるのでいろいろあに使えて便利なのだ。

主に飲食店などで使用するものかと思うが、便利な世の中、ネットで何でも手に入る。それも手ごろな値段で。

これを使うと仕事は速いが仕組み上繊維を極短く切ってしまうので、乾くとクズが出やすいのが欠点だけど、効率よくできるので具合がいい。

千切りしたものを網カゴに広げて天日と風にさらして2日もすれば、こんなに量が減る。

天日干し2日目

これに少し色がついてくると、まるでタタミイワシのようになってカルシュウムたっぷりのように思えてくるのが妙だ。

更に2日もするとこんな風に。

天日干し 4日後

水色のカゴの中が今回切った大根で、右側のは前回分でどちらも元の大根は3本で同量。
多分そこでじっと見ていると縮んでいくのが見えるのでは?

そして真っ白な大根がキツネ色に(加熱したわけじゃないからこの表現は変かな、何て言えばいいのか・・とにかく美味しそうに)変わる。

気候が春めいてすこし緩んでくるとこうサッとはいかず、何日もグズグズしていて結局腐らせて締まったりするのだ。

つまり「北風と太陽」が活躍してくれる厳寒期のワザである。
「北風」か「太陽」かじゃなく、仲良く双方にご協力いただくのがコツ。

では日照時間が少ない北の地方ではできないだろうか?
そんなことはなく、冷たい風がビュービューなのだから腐ることはなくできる。
でもきっと、ビタミンDの含有量が違っている・・と思うのは手前味噌か。

ちょっと横道にそれたけど、更に2~3日干して終了。
都合4~5日乾燥させた製品はこんな状態で、すっかり水分が取られカサカサになった。

切干しダイコン4日後

ここまで乾燥したようでも天日干しなので、完全ではなく常温保存では不安がある。

最後はポリ袋に入れ、冷蔵庫へ。
新鮮なダイコンは終っても、これで夏前までは煮た香りのいいダイコンが食べられる。

大根の水気を抜いただけの筈なのに、食味が変わる。
天日に当てることによってビタミンDができるということは知られている。
それだけのことだろうか?

瑞々しい大根おろしも美味しいものだが、この切干し大根も格別だ。
離れて住む子供達からのリクエストもあるから、作り甲斐もある。
嬉しいことだ。

今年の大根は虫害で半作だったのが何とも悔しいのだけど、切干しもできたのだからまぁ良しとして、また春の作業に精を出そう。