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2023年10月19日木曜日

花が咲いたサツマイモのツルに芋は成らなかった

サツマイモ栽培に異変

 サツマイモのいもヅルに花が咲いた、それも大量の花が。
7月から咲き始めて、収穫時期になっても蕾がいっぱい。

どうしたのだろう?

コンクリート塀の上に造られたフェンスから垂れ下がって咲いているサツマイモの花

サツマイモの花

いつもは咲かない花が咲いている・・これは異変。
きれいだと喜んでいる場合じゃない。

そのツルには果たして芋はできるだろうか?
経験からの結論(結果)は、「芋はできなかった」のです。


土の中に塊根(芋)ができていれば今が掘り上げの適期という頃で、植付から140日を経て10月半ばに凡そ20株を掘り上げた。のびたツルのほとんどにアサガオに似た花が着いていました。

その結果収穫は写真のこれだけでした。

20株からとれた芋の全て

生育過程での様子

芋を成らせるツルそのものが、繁茂しませんでした。
1株に1~2本の、花が着いたツルだけが長く伸びましたが他にツルは出ていません。

根元はスカスカ

そのツルの根元をたどって引き揚げたら根は腐って無くなっていました。

根がない!

その主蔓が土に接していたところには細いヒゲ根が出ていたので、そのヒゲ根が水と養分を吸い揚げて花を生かしていた、ということの様でした。

その養分は花を咲かせるためだけに使われ、塊根を作るためには使われなかったというのが現実の姿なのですが、通常サツマイモはそのようなことはまず無いらしい。

花を見たのは全く初めてじゃなく、2~3輪の開花は2017年にもありました。
その時は珍しいことだとは思っても、芋の収穫に関係するとは思ってもみませんでした。


原因は何か

なぜ生殖用ホルモンが花を咲かせるように働いたのか、私の調べ方ではどうにもわからない。

タネ屋さんのサイトによれば、サツマイモの花は沖縄では見られるが本州ではまず咲くことはないとのこと。
その極稀な現象がうちのいも畑で見られました。

この夏はかなり高温だったので、それが原因の一端かとも思うのですが、今年の夏はどこでも異常に暑かったようです。
だったら他でも開花現象が報じられそうに思うのですが、聞こえてきません。

実もの野菜にはツルボケという現象が起きることがあります。
根に与えられた栄養(多くはチッソ分)が多すぎて茎葉が茂りすぎて実が付かないという現象ですが、サツマイモに関しては肥料は一切与えていないのでこれは無いと思えます。



今回花が咲いたサツマイモの生育条件
・使った苗は昨年に収穫した芋を種にして発芽させ、同じものを東、南、西の3か所に植えた
・この夏はどこでも異常高温だった
・花が咲いた場所は南向きの畝だけで、そこはコンクリートブロック塀に接していた
(これがクサイ!コンクリートは気温以上に高温になるから、そこの地温は他の畝に比べてかなり?高くなったのでは)

来年以降も同様なことが起きる可能性はあるので、花や蕾ができたら即摘んでしまおうとの対応案がでた。
けど、7月から茎の先での生殖活動がはじまっているのでそれを摘み取っても、その時は既に生殖ための栄養分は茎の先端に移動してしまっているので無意味かも。

サツマイモは肥料無しでどんなところでも作れるエネルギーを持つ作物なので、近々起こると言われている大災害に備えるために作り続けたい作物。
それが温暖化で叶わないとは一大事なのです。

地球の温暖化ってこういうことなんだ。



2019年9月28日土曜日

採り時を逃したマルセイユメロン

今日か、明日かと気にしながら採り時を過ぎてしまった。
それに気付いて慌てて収穫したのが、着花日(と思える日)から63日目。
アチャ~、えらいことをしてしまった。

↑株元は枯れてしまった
既に収穫した実を含めて、これで2株分。途中の摘果はしていない。

↑何かに齧られている(勢力が落ちている証拠)

↑近寄ってみる

もう皮が腐り始めていたが、中はどんな風か?
一番進んでいる実を取って、表面の傷みを除去して2つに切ってみた。


腐敗臭はない、これなら食べられそう。ちょっとホッ!
早速1片を口へ。

2週間ほど前に試したものよりはだいぶ甘い。
ちょっとアルコール臭がある、腐る直前の発酵だろう。

タネの周りは柔らかいが、皮に近くなるとシャキシャキとした歯応え。ここまで熟してもまだシャキシャキ?
マルセイユメロン本来の歯応えかと、少し調べたがそんな記述はない。

この実の色はβカロティンとのこと。カボチャと良く似た色だが、カボチャの味はしない。
当たり前だけど、以前に傍にカボチャを植えたら交雑してしまったことがあった。

この写真の中の一番大きな球の目方が2.2kgだった。

それより2週間以上前に収穫して、試しで食べてみたのがこちら。これは1.9kg。
確実ではないけれど、着花後47日。大きさ的には十分な大きさになっていた。


まん丸ではなく縦に入ったスジが少し凹んで、特徴的な形になっている(その辺もカボチャを連想させる)。色も灰色っぽい緑色というのか、あまりきれいな色じゃない。それでそろそろではと思ったのだけど・・

軸に付いている白い布はメモで「25」。7月25日のことで、推定の受粉日。
計算すると受粉から48日で、適期とされる50~55日からすれば少し早かったということか。

ヘタの周りはというと


茶色くコルクのようにちょっと厚みが出て、少し浮いているように見える。
結果だけど、これが「離層ができ」る(できつつある)状態ではないだろうか。

もっと若い実のヘタは、若い順にこんな状態だから。




畑から持ってきて5日ほど置いてから切ってみた。これで適期の範疇に入ったという計算になるのでは。


出来ている、と思った。
浮き浮きしながら食べてみた。


甘味が薄く、実がまだ硬い。
でも、う~んいい色だねぇ。香りもうっとり。

でも今こうして完熟(を過ぎたけど)の実(上の写真)と比べると皮の厚みが違うことがよく判る。多分あと10日過ぎくらいがちょど良かったのかな。

ちょっと早かった、もう少し。
そのうち離層から果実がポロリと離れるのだろう、と待つことに。
実はこれが大いなる間違いだった。

収穫適期には「離層ができる」というのを、「離層ができて、自然落果する」ものと思い違いしていたのだ。自然に蔓から離れるのは別の品種の説明だったのを頭の中で混同してしまい、のんびり待っていた。

サカタさんの説明によれば収穫適期は着花(受粉)日から50~55日。
最初に試しで収穫した実は3日~8日早く、遅れた!と思った日は1週間くらい遅かったということのよう。
受粉推定日が合っていれば。

適期は短いという説明もあったが、なるほど微妙なんだ。


露地メロンというこの種のメロンを手掛けて4年、品種は2種類。
最初は苗をホームセンターで見つけて、その後はタネから栽培しているが、一度もちゃんと出来上がっていない。

マクワやプリンスメロンより手間がかからず大きなネットメロンができるという、良いこと尽くめの説明を見て毎年挑戦するが結果が出ない。
採り時がわからない、途中で枯れた、日は経過しても糖度が乗らず果肉も硬い・・・

プロ向けの果実の所為か、あまり詳しい説明がない。
子づる、孫づるの数、整枝云々といった面倒な作業は不要だけど、結果をみれば決して簡単じゃない。

さて、来年はどうしたものか・・


2019年9月16日月曜日

少しの気温低下でナスが鈴生り

9月半ば。日中はまだ31度、32度で日差しギラギラで真夏顔負けの暑さながら、朝夕はぐっと過ごしやすくなった。そして日没時間もずいぶん早くなった。

そんな気候の変化を感じてか、このところなすが鈴生り。

これはベイなす

こちらは賀茂なす

これは(たぶん)千両なす

これは長なす

どれにも見えているだけで6個前後、小さくて写っていなかったり葉の影になっていたりがまだある。

一度にこんなにもぶら下がったことは殆どない。
人の体感ではまだまだ暑いのだけれど、なすは違いを感じ取っているのだろう。

虫(害虫)はまだ活発で、なすの表面や葉にキズをつけている。
2~3日の内に採り時になりそうな少々小さ目の実を含めて、チョンチョンと収穫し、ホコリダニとテントウムシダマシの防虫剤を散布した。

今の時期、わが家の菜園から収穫できる野菜はナス以外には甘トウガラシだけ。
ジャガイモにタマネギは保存しているけれど、ジャガイモは芽が出始め、タマネギは次々と腐っていくので将来性?はない。

年齢と共に高温に弱くなっているのかもしれないけれど、とっても暑かった今年の夏。
ナスはげんきだけれど、今も強い日差しが、3週間前に植えたキャベツの元気を削いでいることが心配のタネ。




2019年6月28日金曜日

エダマメ収穫 久々に上出来

極早生のエダマメが収穫できた。
4月19日に蒔いてから68日、大きなサヤではないが下から上までほぼ均等に膨らんだ。


かつてこんなふうに出来上がったことは、記憶の限りにはない。
大袈裟に言うほどの品質じゃないのだけれど、サヤの上から下まで同じように膨らんでいる。

早過ぎず遅すぎず、多分今が採り時と見た。
二人で1回分として上の写真の量を引き抜いた。

扁平莢はごく僅かであとは全部丸い豆が入り、目方は200g弱だった。
3粒入りはあまり無く殆どが2粒入りのサヤだったけれど、それはそれでいい。


エダマメなりの味ものり、硬過ぎず、美味しかった。採り時を過ぎると豆は大きくなるが味が大豆になってしまいエダマメ独特の甘味がなくなってくる。それが甘く柔らかかったので適期だったと思える。

虫にも寄りつかれなかった。
去年も一昨年もカメムシに集られて散々だったが、今回はきれいにできた。

口幅ったいし、たまたまだったかもしれないけれど、やはりするべきことをすれば違う、という感想。

というのは
1つは元肥の量。

ネット上での種屋さんの教えに基づいて計算した量と種類をすき込んだ。
エライな~、計算したんです。

少し前まではまったくいい加減にやっていたんです。
豆類は自分で根にチッソを溜め込むから、「肥料は不要」だと思い込んでいたんです。
結果はできたり、できなかったり。できた年はきっと残肥(前回の肥料が残っていた)があったんでしょうね。
肥料は要らないのじゃなく、他の野菜に比べたら窒素分は少なくていいということなのに。

基本的な施肥量は、エダマメの場合N、P、K=6,14,10(1㎡あたり)というのを基に、予定地の面積から割り出した。

Nはチッソなので鶏糞、Pはリン酸なので熔リンを使用、Kは適当な単肥が無く木灰を適当量に混ぜ込んだ。
2ヶ月の間に1回だけ過リン酸石灰(K)を追肥として使った。

働かない頭を四苦八苦で動かして、汗をかきながら計算して、この計算で合っているかしらと不安になりながら畝にすき込んでいたのだけれど、結果はO.Kと出たようだ。

記録はしてある、後で見て判るかどうかは疑問だけれど。

いい加減や適当はもちろんだめで、「勘」で当るほどの力はない。
この数株の根には根粒もできていて、それを見てもこれで良かったのだろうとの気がする。


2つ目。カメムシについても、対策をした。

背が高くなるまでは防虫ネットをし、それが閊えてしまったら外して、薬を予防的に1回だけ使用。
やはり今まではエダマメにネットなんて考えれもみなかったが、考えたらカメムシは羽を持っていてブ~ンと飛んでくるのだから、細かい目のネットでなら防御できるということ。

ネットが効いたのか薬が効いたのかは判らないけれど、「予防」の措置を取ったことが良かったと言える。

エダマメは何回にも渡って蒔いていて、今回収穫したのは最初の分なので、この後の分はどんな結果になるのか。
全部の結果が出てみるまでは、あまり大きなことは言えないか。


2019年6月15日土曜日

じゃがいも収穫 メークィンはそうか病

今年の同時期に同条件で植えた2種類のじゃが芋は、生育過程も結果も揃わなかった。

じゃが芋の品種は
・キタアカリと
・メークィン
この2種を共に3/12に植えている。

どちらも市販の種用を2kgずつ使用した。
経過は順に書くとして、先ずは結果から。

キタアカリの収穫で植えてからちょうど100日の5/31、収穫量は18kgでタネの時の9倍。


写真右がLサイズ、左がMサイズ。
光を浴びて青くなってしまった芋も混じったが、総じてつるんときれいにできた。
収量にやや不満。

メークィンは6/13の収穫で113日、収穫量は23kgでタネの時の11.5倍。
キタアカリ同様に木が半分以上枯れた頃の掘り上げ。


やはり虫害は全く無くその意味ではきれいで、収量にも満足なのだが「そうか病」になっていた。

栽培過程での違いが幾つか見られた。
・発芽までの日数が、品種により10日くらいずれた。
キタアカリは小さかったので丸ごと、メークィンは半分にカットして植え、結果の発芽はは丸ごとのキタアカリの方が早かった。
それから半切りの種は切り口を上にして植えたのと、下に向けたのとを試したが顕著な差は出なかった。

・キタアカリは葉がうっそうとしてきた頃に徒長し始めた、
午後3時ごろから日陰になったので、そのせいか。でも7時間くらいの日照はあったのでどうか?

・メークィンには殆どの株に花が着いたがキタアカリは1つも着花しなかった。
メークィンの花は摘み取らずそのままにした。花を除去しないと収穫量に響くとの情報はあったが、病気を呼ぶなんていう情報は見ない。
収量にも響いたようには思えないので、きれいな花はそのまま鑑賞していていいようだ。

・メークィンだけがそうか病になった。
植える前に土の酸度を計った上で、石灰は使わず鶏糞と熔りんとを元肥にしたが、いつもと違うのは木灰も元肥として加えたこと。
木灰がPHを上げてしまったのだろうか?
それならどちらにもそうか病が出そうなものを、キタアカリはきれいにできていた。

草木灰のカルシュウムが芋を育てるという情報を得てやったものだが、草木灰にカルシュウム?カリウムならわかるけど・・

そうか病の原因かどうかは分からないけど、木灰はよくなかったような気がする。
キタアカリはそうか病に強い品種なのかもしれない。

テーマ外だけれど、メークィンの収穫は梅雨に入ってしまい瞬間の晴れ間で作業をすることになった。

梅雨前に収穫の計算で定植日を決めたはずが、アテが外れてしまった。
さらさらした土なのであまり手こずらなかったが、このタイミングって難しい。


2019年5月14日火曜日

里芋から新芽 親芋・子芋・傷芋を植える

やっぱり植え付け時に出ていた芽とは別に新しく芽が出るんだ。
これが新しく顔を出した芽。


反対側から見ると


くるくると巻いてまだ葉の形はわからない。

これが発芽する前、つまり保存中に発芽した様子は、こんな風だった。


この時の葉はもうハート型に開いていた。
この状態を埋め直してどうなったかというのが、上の写真。

既に出て埋められた新芽は死に、新たに巻いてツンと尖った芽が出たのだ。
サトイモの植え付けはこれで良かったようだ。


暫くすると種芋を掘り取った場所からまた芽が出ていた。
掘り上げてみると、


堀り残した芋があって、なんとスコップでバッサリと半分(1/3か1/4かもしれない)に切られた芋から出ていた。

腐ってさえいなければ、どんな芋でも種として利用できるということか。
それが大きいほど種としての力があるだろうけど、里芋って強いものなんだ。

だから捨てた辺りと思われるところのあちこちから芽が出ているのをよく目にする。
その株から収穫できた経験はないので、この芋もどうなるのかは判らない。
結果をみたいので、他の芋の端に植えておいた。

親芋を種にした場合と子芋の場合と、おまけで半切りの種とで、結果にどんな差が出るか出るのか楽しみ。


《親芋から切り離した子、孫のその後》
土中の保存は株ごとしたので、目的の親芋の周りにくっついていた子芋、孫芋の行方。

3株分なので大量にあったわけで、一度に全部は食べられない。
形のいいもので傷みがない芋は茹でて冷凍する。
冷凍保存は経験があり、そのまま煮汁に入れれば生と遜色なく食べられることが判っていた。

どうかなぁ?程度のものは紙袋で当座の保存後少しずつ消費した。
当座用に保存した芋は・・

小ぶりの芋は問題なかったのに、大きめで形がイビツな子芋は煮ても硬く美味しくはなかった。歪な芋は親芋(先代の芋)との接着面が大きく、先代や次世代から切り離した時の傷から変質が起きるのだろうと想像する。

だから種芋でなくても、収穫後いつまでも常温で保存していると同様に変質してくる。
サトイモは収穫後の保存がキーかも。

言えることは、一度に沢山収穫しないこと&1株分の芋は使用するもの以外はなるべく株から離さないことだね。

2019年5月8日水曜日

500g級の早生タマネギを収穫

何とまぁ、巨大なタマネギができた。


並サイズ以下はほんの数えるくらいで、後は皆350g~500gの大物タマネギ。
球の直径は12.5cm。
スーパーなどで普通に販売されているタマネギは200gくらいに揃えられている。

40cm幅の畝に10cm間隔で3列植えは、普通の大きさなら特に狭くは無いはず。
それが今回は目いっぱいで隣同士で押し競まんじゅう。


うちのはなんでこんなに大きくなったのだろう。
やっぱり多肥?

当初の植え付けは早生の2種類で230本。
途中リタイアは10本あるかないかで既に食べてしまった数が10個まではないので、200個くらいはある。

早生なので吊るしで干してもたぶん8月いっぱいが貯蔵期限らしい。
3ヶ月くらいで腐ってしまうようだ。

無人売店ではなぜか人気が無い(泣)
タマネギって結構食べる機会が多いのだけど、とにかく大きいから食べデがあるし、
後1月以内には晩生も200個以上収穫予定。

テッテイテキに安売りしたら持って行ってもらえるかな。
息子宅に送りつけるにしても、限度があるし・・

早生は水っぽいから、炒めて冷凍というのもあまり向きじゃ無さそう。
う~ん、悩ましい。

とにかく全部掘り上げて、庭に並べた。
なんだかガーデニングの庭のようだ(笑


2019年3月5日火曜日

春キャベツの完成 収穫

10月上旬に種を巻いたキャベツが、このところの気温と雨でぐんぐん成長し、今日は1つを収穫。

こんな具合でした。


外葉を取って1160g、比較的ふんわりと巻いていて柔らかそう。
農薬使用なし。この時期としては上出来じゃないかな。

夕食時さっそく生食で食べてみた。
柔らかく、甘味もあり美味しい。
欲張っていつまでも畑に置かずに、これで良かったようだ。

予定の収穫時期より1ヶ月も早くできあがって、気分は爽快。
今年の春はいつもよりだいぶ暖かいような気がしているので、成長が速かったのか。

私の頭の中では10月に蒔いたものは収穫が半年後、といういつの間にか固定概念ができてしまっていたようだけど、蒔き時や気候で1月もずれることがあるんだ。

過去の記録によると、生育期間180日で1500g以上で収穫していることが多い。
春キャベツらしい柔らかさが無かったように思う。

1月遅れで蒔いたこの後のも、もう芯は立ち上がっているのでそう時間は掛かりそうにない。この後病気や虫にやられなければだけど。

今スーパーに出ている地元産のキャベツは、サワーキャベツだということだけど大きかった。1500gは超えていただろうなぁ。

生産者さんは「大きすぎて売り難い。2~3人の家族じゃ食べきれないだでなぁ」とぼやいておいでだった。

店が仕入れて並べているキャベツって、いつも1200g前後の同じ大きさだ。
「売りやすいサイズ」というのがあるのか・・。

それでも店では半分にカットしたものを売っているけれど、「大きすぎて・・」と言っている農家さんはカット野菜は売らない。
切るとその日のうちに売りきらないとならないからだ。

農家では大きくできたと喜んでばかりはいられないので、辛いところだ。
出荷用の野菜は、輸送上の問題からも効率を優先しなければならないのだ。

スーパーの大根には葉はほとんど付いていない。
なぜ?と思ったら、箱詰めの際に嵩張るからだと。

葉を付けたからといってもその分まで売値に含められないのに、輸送費は掛かる。
それなら切ってしまえということのようだ。

葉も欲しいと思う消費者には残念だ。
ごく少数だけど私のお客様は、新鮮な葉はそのまま持って行ってくださる。
(葉が不要なら置いていくようにと添え書きをしているが、葉だけ置いていく人はいない)

それにしても、いつもキャベツを1.2kgで、大根も太さと重さが揃うように仕上げる技術って、すごいものだ。

話が生産者側と消費者側とで混ぜこぜになってしまった。
私が両方の立場なので、頭の中がいつもこんな風なのだ。


2019年2月14日木曜日

キャベツの手抜き二期作 

こういうのは二期作とは言えない?


正規にできたキャベツは12月中に正規に収穫終了。
収穫後1株だけそのまま活動継続させたら、こんな風になって、既に小キャベツが2個採れた。

これなら、邪魔にはならなかったのだから全部そのままにしておけば良かった。
この写真のいちばん大きな球は赤ちゃんの頭くらいで、柔らかく厚い葉で包まれている。

まだトウ立ちする様子はないから、もう暫く生産活動続行してもらおう。
後がつかえていなくて温度が適当なら、キャベツって収穫後律儀に片付けない方がいい。

ブロッコリーは脇芽の収穫をあてにできることは知っている人が多い。
分に漏れずうちのブロッコリーもやはり子沢山。


こんなふうに株の回り中に脇芽(蕾)がついていて、これは最初に株の頂にできた花蕾と味的になんら変わらないので、儲けものなのだ。

蕾が開かないうちに摘めば大きな花蕾よりも使いやすくていい。


今年はこれが豊作。
利用し終わるのとトウ立ちして黄色い花が咲くのとどっちが早いかな。

2019年2月9日土曜日

ゴボウ栽培 春と秋と土

ごぼうの栽培は家庭菜園に適さないのか、単に私のウデが悪いのか(当たり前にこっち)思うに任せないのだ。
「うまいごう」という品種を2年間に3回栽培をし、今回もナンダカナァ~の出来具合。

で、記録と記憶で過去を振り返ってみた。

A、去年10月上旬に種蒔きし120日を経過したゴボウを試しに抜いてみた。
地上の葉の状態を見ると、発芽以来一度も葉を隆々と繁らせたことがないので、地下の根が成長を続けているとは考え難いのだけど、時間的にはもうできていてもいいのでは。


いつも同様に完全な姿で抜くことはできなかったが、これで26cm。
根の先まであれば30cmあったか。太い部分で1cmほど。

全体に小さいが食べられる状態ではある。

B、その前年も秋に蒔いている(こちらは10月下旬)。
翌年2月まで待っての結果はほぼ股根なしで20cm。やはり先端は土の中に置き去り。

やる気が失せていたか何となく見ていたのか保存画像は無いが、やはりロゼット状の葉が地面に張り付いたようになって変色したり枯れたりだったように記憶している。


C、その年は春にも栽培している。
3月中頃の種蒔きで6月中旬に収穫。およそ90日の栽培だった。
これは10~15センチで見事に股根になっていたが、地上の葉は青々と立ちあがっていた。



これら3回はそれぞれ栽培場所を変えている。
AとBは客土して作った畑で、Cは元々は畑(田?)だった所そのままで今も小石が残っている。
Cでは大根がりっぱにできた年もあったのでやってみた。

この品種の特徴は、秋蒔きもできること、大きさは太さ1.5cm長さ35~40cmの中サイズなので家庭菜園でもできそう。

この3回の栽培経験を振り返って解ったことは
・秋蒔き栽培は葉が十分に育たないので、秋蒔き栽培が可能な品種であっても、春蒔きと同じペースでは成長しない。
・秋蒔き栽培は十分な大きさにはならないが、時間を掛ければ収穫できる(トウ立ちには注意)
・大根以上に土を選ぶ
・「記録」の重要性

こんなに明確な結果が出ているのに、1年前、半年前の状況をすっかり忘却し一喜一憂している。

ということで、より作りやすいのは春蒔きの方。
でも秋からの栽培も小型ならできるので、ほぼ通年蒔ける品種ならジャガイモ収穫後の畝を利用する等を考えてみたい。


余談
世界広しと言えど、ゴボウをこんな風に畑で丁寧に栽培しているのは日本だけのよう。
以前にたまたま目にしたテレビ番組によると、ヨーロッパのある国ではゴボウを食べる習慣はある。が、栽培ものじゃなく野草としてのゴボウを掘って食べるというものだった。

栄養価に富んでいておいしいゴボウを栽培して食べる日本の食習慣は貴重だ。
1本あたりのボリュームが小さく贅沢な品とも思うが、醤油とも油とも相性がいいのだから、どんなふうにでも調理できる。
入れ歯になるまでは沢山食べたいものだ。


2018年12月29日土曜日

大根の裂根 これも多肥障害か

晩生種の大根の収穫が始まった。
種袋の説明では播種から130日で収穫となっているが、早く蒔いたせいか90日で収穫開始になった。


これで55cm、太い部分で40cm。
尻まで太る筈がそうはなっていないのは、まだ早いのか?

7cmほどに太った大根が土の表面に15cmほど出ていた。それを見て、もう十分な大きさと判断し収穫。

2本抜いた内の1本は下で縦に裂け目が入っていた。


大根の大きさは上の大根とほぼ同じ。
どうしたのか?

ちょっとググってみると、原因は
・乾燥した直後に大量の雨があった
・肥料が多すぎた
・収穫の遅れ
などと出てきた。

また、肥料だ。
乾燥とか大雨はわからない。
取り遅れは、標準時期より40日も早いのだから普通有り得ない。

となるとやはり肥料過多。
肥料が多かったので早くに出来上がった、とも言えそうだし。

ま、多肥はなるべくしてなった結果なのだ。
これで良し!笑

出来上がった大根の味は・・・
煮ると柔らかい。
生では、尻尾を食べても辛味が全く無く子どもでも食べられる。

辛いおろし大根が食べたい。
来年は辛い大根を、と去年も思ったのだった。

2018年11月29日木曜日

1株だけのショウガの収穫

自慢できる成果じゃないけど、ショウガが1株が出来上がった。
たった1株だけ。


上手にできれば、たぶんこの2培位のボリュームになるのだろうが、先ずは1株形になったという意味では嬉しい。

気合を入れて発芽環境をつくり、8個の種を植えて収穫になったのはこの1株のみ。
8分の1というのはとてもショックなんだけど、発芽さえすればできるということは分かった。

それでは発芽しなかったのはなぜか?

植える予定地に1月前からフィルムを張って土を温めることをやってみた。


透明の厚手のフィルムをぴったりと張ることで保温できるかと試したが、たまに地温を測ると露出しているところとの差は1~2度。

黒のフィルムならもっと上がったのか?
それともこんな狭い場所で覆ってみたところで効果がないのか?

このままで一月後に8個の種を埋めた。
4月中頃だ。


植えた後もフィルムで覆い、保温に勤めた。
芽が出るのを待った。
発芽すればフィルムを持ち上げるのでわかる筈。

待つこと一月、ようやく1芽顔を出す。
・・これだけだった。
後の7個は腐ってしまった。

今回腐ってしまったのは、矛盾する考え方だがポリフィルムの下で蒸れてしまったのでは、とも疑っている。

真冬にも霜柱を見ることが無いこの地方で、4月中旬以降に凍って腐ってしまうことは考えられないのと、去年、一昨年は植付け後に極簡単に枯草などで覆ってやっただけで半数くらいは生育した。
それにかつてここよりも気温が低い地方で2~3回ある程度の収穫ができていたので。

プロも、本やネットでも土を温めろと教える。
でも日当りが悪い地温の低い土地でもできた経験があるならば、地温を上げてやる必要はない、ということになる。

私の経験や薄っぺらな理屈では説明しきれない、その時々の条件があっての結果なのだろうけど、とにかく生姜は気難しい。


さてこの株だけど、反対側にタネがくっついている。


植えた時の形がまだしっかり残っている。
つまりまだ生産するエネルギーを持っていると思える。今掘り揚げたのはちょっともったいなかったかな、と思う。

それにしても美味しそうだ。
贅沢に甘酢漬けにしてみようか。

根と葉の境の赤い部分をいっしょに酢に入れれば、全体に薄ピンクの酢生姜ができるという。
その辺は期待せずに作った今回の「新生姜の甘酢漬け」。

少し前にカリフラワーの甘酢漬けを作り、その甘酢が残っていたのでそれを利用した。
カリフラワーの時にはちょっと酢の量が多く、すっぱかったのでそれを直さずに使った。

①生姜の皮を剥いて、赤い茎が入るように繊維に沿ってスライスする。包丁では余り薄くはできないのでスライサーを利用。かなり危険な作業なので慎重に。
②1~2分水に放し(アク抜きが目的)
③ザルに上げたら塩をふって冷ます(塩はしんなりさせるため)
その間に鍋にお湯を沸かす
④生姜をお湯にくぐらせ、水気がきれたら甘酢に入れる

湯から上げると、きれいな黄色になった。


赤くならなくてもこの色のままでいてくれたら、これでいい。
しかしこれも時間の経過と共に黄色は薄くなった。

今回はお湯にくぐらせた生姜を冷めてから甘酢と合わせたが、生姜が熱いうちに酢に入れれば赤く発色したのかも。

美味しい甘酢生姜は、掘りたての新生姜でなくてはできない贅沢な品。
これで暫くは楽しめる。
よし、としよう。



2018年11月5日月曜日

だいこんの収穫開始

日ごとに太ってくる大根。
10センチ以上が地上に出て、「できたよ」という雰囲気のを1本抜いてみた。


やっぱり曲がっちゃったなぁ。
予想はしていたけど・・台風の風で30度くらい倒されて、無理になおして折れるとまずいのでそのままだった。

時間的には順調といえる出来なので、曲がりはお愛嬌としてもらおう。
葉はまだ青々としているから、まだこれからも成長していきそう。

この大根の身体測定の結果は、身長33センチ、腹囲6.5センチ。


種袋の説明によれば、種蒔き後60日で長さ37~38センチで太さは7.5センチになると。
縦横のバランスは悪くないけどダイコン属の中では小さめ、かな。
60日はちょっと過ぎているのだけど、もう少し肉をつけるとより多くから愛されでしょう・・あと数日に期待しよう。

実は2日前にもう一回り小さい大根を収穫して食べてみた。
味が一番わかりやすいフロフキ大根にしたら、柔らかく、甘味もあって結構でした。

このときに下茹ではせずに直接昆布だしの中で加熱でも苦味は感じなかった。
品種(青首、吉兆)の特質か。

あ、アブラムシ。
欲張って株間を狭くしたから風通しが悪いためか、びっしりと群がっている。




2018年11月1日木曜日

カリフラワーの完成 美味しい!

3株のカリフラワーの内の1株だけが抜きん出で、とっとと成長し、播種から92日で完成。


早すぎて味が出ないのはまずいので、直径13センチになるのを待って収穫。
不思議に思うほどスーッと大きくなったので、日焼けして変色する時間がなく日除けせずに真っ白。
白い花だ。シベがないから花には見えないが花の蕾なのだ。

これは株全体の大きさから見てどうかといえば、これでわかるかな。


写真のために花蕾の周りの葉を取ったものだが、取った葉はまだ付いている外葉と同じ大きさで、除去した葉の数は今付いている葉と同じくらい。この花蕾1つのためにどんなに多くの葉が必要かがわかる。

収穫直前の株はこんな感じ。この中の真ん中のが今回収穫の株だ。


外葉は虫喰い穴がいっぱいだけど、可食部は無傷だった。
小さな緑色のイモムシが2匹丸まって見つかったが、もう食餌の元気も無さそうだった。

左右両脇の株はどちらも花蕾はまだ野球ボール大にもならない。確か花蕾ができ始めたのは3つともほぼ同時だったように記憶するが・・
残る2株もこれからぐんぐん急成長するのだろうか。

同じように管理していたのになんでこう結果が違うのか?理解に苦しむ。

それはさて置き、早速調理。
手抜きもあるのだけど、これはさっと茹でてドレッシングで食べるのが一番美味しいように思うので、そのように。

硬めに茹でて、とりあえずマヨネーズ。
美味しい!

元はブロッコリーの変種だというが、比じゃない。
買えば高価な野菜だけど、この味は財布をはたいてもの価値がありそうだ。
ちょっとオーバーかな。