怪我の功名というのか、失敗が思わぬものを産んだのでした。
事の顛末は・・・
先日長野へ救援に行った帰りに休憩したなぐら道の駅で、ちょっと珍しい白いカボチャを買いました。
850g 84円也。
「どんな味ですか?」「ホクホクとして美味しいです」
で、これがこうなったのです。
こうして見れば、どうっていうことのないカボチャのコロッケですが、素直にコロッケになった訳じゃなかったのです。調理に失敗し、う~ん、これどうしよう・・と悩んだ結果の産物でした。
事の顛末は・・・
普通に煮るつもりで調理を始めたのですが、このカボチャ、水を吸うこと、吸うこと。
煮汁を何度も追加し、当初ちゃんと計算して始めたはずが何が何やらわからなくなり、出来上がったことにした時には形はほとんど無くなり、味はとてもしょっぱくなっていました。
※カボチャを醤油味で煮る時には、先ず煮汁を作り火を通した鍋に切ったカボチャをいれて煮るというのがセオリーです。
しょっぱいことを除いて目をつむって食べればカボチャ本体はほくほくと美味しい。
どうやって塩気を薄めたらいいか。
おでんのようなたっぷり煮汁があるものなら、お湯を足しながら薄めていくこともできますが、煮切って崩れてしまったカボチャはどうやって直したらいいのか。
もうカボチャの煮物としては食卓に出せないし。目的があって1個全部を煮たので、捨てるなんてことはとんでもない。
一晩はほったらかして頭を冷やしているうちに、ポッとアイディアが浮かんだのです。
そうだ、水以外のものを足すことで塩分率を下げればいいんだ、と。
野菜や肉を加え、芋を潰した状態になっているから、そうだコロッケだ。
ここに衣も付ければかなり塩分率も下がる筈。
カボチャは既に柔らかくなっているのだから、この先は速い。
調理手順は、
1、皮を含めて既に形がないカボチャをマッシャーでさらに潰す
2、多めのタマネギをみじん切りにしてしんなりするくらいに炒める
3、カボチャにタマネギ、ひき肉(豚でも、牛との合びき、ベーコンでも)を混ぜ込んで、コショウとナツメグも入れて小さ目の卵大(40gくらい)に丸める。
4、衣(小麦粉+卵+牛乳+パン粉)を着せて、180度の油でおよそ2分揚げる。
※熱いうちに、ソーズは使わずそのままいただきます。
このアイディアが浮かんだら落ち込んでいた気持は、るんるんに上向きました。
結果はGood!
このコロッケの特徴は味がしっかり付いていること。醤油味のコロッケです。
かぼちゃ自体も美味しかったので、おおっ!ということに。
「カボチャのコロッケ」は特に珍しいものじゃなく、じゃが芋をカボチャに換えただけの品で、料理を厭わない人ならどうってことなく作る料理だと思います。
でも私はじゃが芋のコロッケにしてもあまり頻繁には作りません。難しくはないのですがそれなりに面倒ですから。
でもカボチャを煮るということはよくするので、その時に少し多めに煮ておけばすぐにできるのです。
そういえば「肉じゃがコロッケ」はネット上でゴロゴロしています。
同じことなんですね。