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2021年3月15日月曜日

石灰でうどん粉病が消えた

 エンドウに発生したうどん粉病がきれいに消えた。

春一番に必ず出てくるのがエンドウのうどん粉病。
今年もやってきた。

病気が出始めたころのキヌサヤエンドウがこれ。
病気が出た箇所に消石灰を撒いてみた。


恐る恐るで散布して、しばらく撒いたことを忘れていたが、6日後に「あ、そう言えば・・」と確認。

うっすらと灰白色になっていた2か所に撒いておいたが、6日後の結果はこの通り。

ここも↓

ここも↓

きれいだ!

散布後に1回か2回雨が降っているから、石灰はそこで流されているだろうから、散布してすぐに効き始めたのではないか。

消石灰がうどん粉病のようなカビには効くことがよくわかった。
カビだけかどうか、イチゴにも撒いてみた。

散布前には症状は出ていなかったが、今の状態はこれ。


やっぱりきれいで、とても生き生きしている。
イチゴに撒いたのは、病気予防が目的。
やはりうどん粉病に罹るし、褐斑病のような病気にもなりやすいので、もろもろの予防を期して。

石灰の働きを教えてくれたのはこの本
病気だけじゃなく、害虫にも効果があるようだ。


いままでは苦土石灰を土壌改良としての使用しかしていなかった。
石灰の種類はいくつかあって、扱いを間違えると逆効果にもなるとのことなので、良くよく理解しないといけないが、正しく利用すれば効果絶大。
その後のイチゴとエンドウはー
イチゴは実が終わるまで虫も病気もなく、葉は生き生き。

収穫物は多くがアリなどに持っていかれましたが、実ったのは石灰をまいてから2か月も経ってからなのでこれは石灰とは無関係。

収穫が始まってからの散布はまずいので、アリには目をつぶってしまった。
来年はポリマルチを考えたい。

エンドウは、一旦はうどん粉病が消滅しきれいになったものの10日後には再び始まったので、今度は苦土石灰を散布。
これは効果が出ませんでした。

消石灰はアルカリ度が高いので頻繁に散布するのはためらわれ、苦土石灰も効果があるとの記事も目にしたので苦土にしたのですが、読み方が違った?








2020年6月4日木曜日

種から育てたタマネギの収穫

自分で種を蒔いて育てたタマネギが、収穫できるまでになったなった。
が、やはりいろいろあって残念にも大成功の結にはならなかった。

技術進歩
去年までは苗の段階でのリタイアが多く、結局市販苗を購入して育てた。
今年は結果として種から育てたものだけが収穫になった。

保存用に軒下に吊るした数は予定の半数でしかなかったものの、種からの栽培で収穫にまでゴールインしたことは前進としたい。


保存用として吊るすことができなかった要因がいくつかあり、次回への引き続き事項として宿題が残った。

播種・育苗の成功
蒔いた種の品種は
・吊りタマネギ
・ネオアース
の2種で、どちらも晩生で年越し保存可能とのこと。

蒔き方は、ちゃんと苦土石灰と元肥を入れ地拵えをした畑にスジ蒔きして、発芽までは不織布をべた掛けして保湿。

その時の生地はこちら→タマネギが発芽 今年こそは・・


畑を使った苗床でできた苗はこれ。


草丈30センチ超でエンピツ大の太さ。良い苗ができたと思った。

去年までは種蒔き用土を、トレーやペーパーポットに入れて蒔いていた。移動可能な道具が管理し易いと思いそうしたが、種蒔き用土には肥料は入っていない。
そしてトレーやペーパーポットは定植時の作業が効率的かと思ったのだけれど、ペーパーポットをセットするトレーが不適当(適合した用具が手に入らなかった)で、ポットの土が崩れ多くの苗が傷もので且つ使える大きさまで育たなかった。

トウ立ちと管理、その原因
《吊り玉ねぎ」
しっかりした苗だったので、あまり落ちもなく順調に冬を越し春に気温が上がってくるとぐんぐん大きくなり、やがて4月中頃からは膨らんできた。

収穫間近になって、トウ立ちが出現。
初めはあまり気にせず摘み取ったが、次から次へと芯ができるのにはぞーっとした。
これは異常。

トウ立ちしたタマネギを縦半分に切ると、芯がはっきりわかる。


薄緑色の芯の部分は硬くて食べられない。

これは長期保存はできなかろうと、すぐに食べ始めた。
もちろん売り物にもならないし、かなりショックだった。

芯だけを起こして外すことは簡単なので、これを取り除けば家庭用として利用はできる。

結局吊るし終えた時点で3分の1以上がトウ立ち品だった。

トウ立ちの原因は苗の大きさと生育中の気象条件という説が多くみられる。
先に行って急に寒くなったり暖かくなったりは、私にはどうしようもない。

しかしこんな説もあった。
そこにも書かれているが、「鉛筆くらいの大きさ」という言い方がネット上あちこちで言われるが、今回の経験でそれでは大きすぎる。

種蒔きの時期を厳守することと、苗を大きくし過ぎないことは言われてていて言葉として知ってはいたが、理解が足りなかったようだ。
播種時期を守っても、その時の気候で成長具合は違ってくるので、5mmになったら定植をするのが正解ということのよう。

実は今年はその頃予定の畝が空いていなかったという事情もあった。
苗は私の事情を汲んではくれない。そうならないように慎重な作付け計画を立てなくてはならない、ということを学んだ。


病気&整理障害の発生
《ネオアース》
一方もう一品種の方は、最後の1週間くらいでぐんぐん大きくなったのだが、一向に倒れてこない。
袋の説明に沿って種を蒔いたので「吊りたまねぎ」の播種と9日のズレがあり、出来上がった苗も小さめだったせいか、トウ立ちはせず倒れるのを待っていたら葉が枯れてきた。

外見のトウ立ちは無く、葉が枯れているのにその中心が固い。
これは変だと、抜くことにした。
球のすぐ上を切ってみれば、球が2つまたは3つに分かれている。

分球あるいは裂球という現象らしい。
例年2つ、3つは混じってできるものだが、こんなに多数できたのは初めてのこと。

それに倒れずに枯れてきた現象は病気と思える。
少し調べてみてが、病名などはわからなかった。

これも自家用専用となって、冷蔵庫in.

来年はもっとうまくなりたい
収穫になるまでわからないのがこの世界、と再再確認。
幸か不幸か趣味の家庭菜園なので、あ~残念!でチョン。

トウ立ちが苗の大きさに依るものだとしたら、今年秋の苗作りは前年に加えて慎重な「大きさ」だ。


2019年6月15日土曜日

じゃがいも収穫 メークィンはそうか病

今年の同時期に同条件で植えた2種類のじゃが芋は、生育過程も結果も揃わなかった。

じゃが芋の品種は
・キタアカリと
・メークィン
この2種を共に3/12に植えている。

どちらも市販の種用を2kgずつ使用した。
経過は順に書くとして、先ずは結果から。

キタアカリの収穫で植えてからちょうど100日の5/31、収穫量は18kgでタネの時の9倍。


写真右がLサイズ、左がMサイズ。
光を浴びて青くなってしまった芋も混じったが、総じてつるんときれいにできた。
収量にやや不満。

メークィンは6/13の収穫で113日、収穫量は23kgでタネの時の11.5倍。
キタアカリ同様に木が半分以上枯れた頃の掘り上げ。


やはり虫害は全く無くその意味ではきれいで、収量にも満足なのだが「そうか病」になっていた。

栽培過程での違いが幾つか見られた。
・発芽までの日数が、品種により10日くらいずれた。
キタアカリは小さかったので丸ごと、メークィンは半分にカットして植え、結果の発芽はは丸ごとのキタアカリの方が早かった。
それから半切りの種は切り口を上にして植えたのと、下に向けたのとを試したが顕著な差は出なかった。

・キタアカリは葉がうっそうとしてきた頃に徒長し始めた、
午後3時ごろから日陰になったので、そのせいか。でも7時間くらいの日照はあったのでどうか?

・メークィンには殆どの株に花が着いたがキタアカリは1つも着花しなかった。
メークィンの花は摘み取らずそのままにした。花を除去しないと収穫量に響くとの情報はあったが、病気を呼ぶなんていう情報は見ない。
収量にも響いたようには思えないので、きれいな花はそのまま鑑賞していていいようだ。

・メークィンだけがそうか病になった。
植える前に土の酸度を計った上で、石灰は使わず鶏糞と熔りんとを元肥にしたが、いつもと違うのは木灰も元肥として加えたこと。
木灰がPHを上げてしまったのだろうか?
それならどちらにもそうか病が出そうなものを、キタアカリはきれいにできていた。

草木灰のカルシュウムが芋を育てるという情報を得てやったものだが、草木灰にカルシュウム?カリウムならわかるけど・・

そうか病の原因かどうかは分からないけど、木灰はよくなかったような気がする。
キタアカリはそうか病に強い品種なのかもしれない。

テーマ外だけれど、メークィンの収穫は梅雨に入ってしまい瞬間の晴れ間で作業をすることになった。

梅雨前に収穫の計算で定植日を決めたはずが、アテが外れてしまった。
さらさらした土なのであまり手こずらなかったが、このタイミングって難しい。


2018年12月14日金曜日

白菜のふち枯れ病 多肥障害だった

今年2種類の白菜を栽培し、その内の1種「京都三号」は縁枯れ病でほぼ全滅。

外葉はしっかり大きくなって外見はできているが、頂部を軽く押すとずぶずぶっと手が入り込んでいく。
巻きがかなり緩いのだ。

横から押さえてもフカフカ。
これはできていない。
播種後100日を超えているので、未熟とは考えられない。

株を抜いてみると軽い。
半分に割ってみると、こんな風に中の葉が縁取りされたように変色していた。


調べるまでも無く「ふちがれ病」。
よく見てみよう。


レース編の模様編みをしたようにきれいに出来上がって?いる。

正常に出来上がった白菜はこうなっている。


比べると葉の数が全然違う。
葉を作れなかったとういうことは、病状が出たのは最近でもずっと以前から病んでいたのだろう。外葉は成長していたので、気付けなかった。

でも外葉も形が変なのだ。
最も外の土が付いて枯れかかった数枚を取って現れたきれいな葉の一番外側。


痩せた人の背骨が浮き出たように、白い葉脈が目立ち葉の広がりもない。
葉数が無いせいか全体におかしい。中国野菜にこんな感じのあったような。

ふちがれ病の原因の殆どは「チッソ過多」だと。つまり肥料が多すぎたのだ。ごく僅かだけど白い茎の内側に「ごま症」も見える。
あぁ、これもか。

意識的に窒素肥料である鶏糞の量を標準量の2倍で栽培してみたのだ。
今年の春からの栽培作物全体にそうしてみた。葉菜には特に。

その結果が、これ。
葉ものだからといってチッソ肥料を多く与えれば良いものができるというわけじゃなかった。プロが教える量は基本的に守るべきなのだ。

ホウレンソウ、コマツナといった野菜は基準を超えても問題ない結果になっている。むしろ追肥の頻度を上げ、肥量を増やす方向で栽培すれば成長が速くなる。成長速度が速まれば柔らかく良質のものが収穫できることが実感できた。

もう1種類の白菜「郷秋80」は1株が芯腐れ病(これも原因はチッソ過多のよう)で倒れたが、後は元気に完成している。
施肥量に違いはなかった。ならば品種だろうか?

「京都三号」は種苗の大手通販から調達した種だが、詳しい説明がなく「京都」と名づけられているので寒い地方の品種だったのか。
でもそれで施肥量に違いが出る?

余談
この種苗の大手通販の種は安いのが取り得でつい手を出すのだが、栽培用の詳しい説明がサイトのどこにも無い。安いのは大量に購入するプロ向けだから?プロに詳細な説明は不要だからか。
小さな販売店や地元ホームセンターでは品種に限りがありそれもいま一つ。
結果重視の栽培をするなら、無難な新種を選ぶべきなのかな。

深くこだわってみても簡単に答えが出そうにないし、去年も「京都三号」はうまくできなかったことも考えて、まだ残っているこの種は退場させることにしよう。
それと、次回からは施肥量は基準内に納めること。


こんな姿になった白菜で、とても使いにくいのだけれどそのまま捨てるのも抵抗があり、変色した部分を除去して使っている。
そんな中で白い茎(葉脈)の下の方が柔らかくて美味しいことに気付いた。

シャキシャキとし瑞々しく、根元近くでも筋っぽさがなく柔らかい。腐りもないので生食でも安心して使える。サラダ風の利用にとても便利だ。


2018年10月29日月曜日

サヤ褐斑病のラッカセイを食べる

先日収穫した落花生はみごとにサヤ褐斑病に侵されており、別畝の収穫に期待した。
https://syukakusaien.blogspot.com/2018/10/blog-post_12.html

が、別畝の落花生も同じようにサヤ褐斑病に侵されていたという結果が出てしまった。
従って今年の落花生は全部が褐斑病となり、健全に出来上がったものは全くないといまたくひどい結果となった。

カビ、空さや、極小粒となるサヤ褐斑病


実際にウチの収穫物の莢を割って中のッピーナツを確認した結果はこのとおり。


左側のようになっていた莢がほとんどだった。
中に何も入っていない空莢、真っ黒になった豆と莢の内側、大きくならない粒、干からびて縮んだような粒・・
右のトレーの中のは、その中から食べられそうなものを選び出したもの。

収穫した莢の全体量は少なくはなかった。病気にならなければ豊作だったのでは。
硬くて指先が痛くなるほどの莢を割って、食べられそうな豆粒を選び出したら全体の1/3か1/4程度だった。ガッカリ。

比較的良質の豆をオーブンで加熱して食べると、味に問題なし。「見た目だけの中国産に比べたら雲泥の差」との家庭内評価。
少々のカビは見えなくなっていた(見えないだけで消滅したわけじゃないと思う)。
どうにも口惜しくて、つい病粒まで手を出してしまうが、これはできるだけ除けた方がいいか。

この状態は間違いなくサヤ褐斑病のようだが、この病原菌は土の中にいるとのこと。
これは困る。放置したら今後何もできない恐れがある。
種や苗を殺菌剤で処理すれば対処できるものじゃなく、土を有害菌から救わなくてはならない。


自家製落花生を炒って食べる



収穫した落花生を天日で乾燥後、家庭で炒るにはオーブンを使うと早くて便利です。
1、莢を外して中の豆を出す(殻はかなり固いので道具を使ったほうが良い)
2、オーブンに天板をセットし、温度は150度で上下の熱をonにして余熱
3、天板に豆を並べたまにかき混ぜながら7分ほど焼く
4、オーブンから出してすぐにはぐにゃぐにゃしているが、数時間室内で放置すればカリカリ、ポリポリと美味しくできあがる。

2018年10月12日金曜日

落花生に病気 サヤカッパン病か

去年はのんびりし過ぎて質をおとしてしまったので、去年より半月以上早く収穫した。
それでも早過ぎることはなかった。

が、莢がシミができたように黒くなっている。
指先でこすってみて、土なら落ちて白くなるはずが変わらない。
病気だ・・・

さっと土を落としてカゴに広げると、半数以上が黒くなっている。



黒くなった莢を割ってみると


こんなふうに莢の内側も黒くなり、豆の皮は全体に黒ずんでいる。
食べられないだろうか?

「ラッカセイ 莢に黒いシミ」で調べてみたら、「ラッカセイ莢褐斑病」らしい。
べと病やうどん粉病などのような野菜そのものの病気というより、土が病原菌に侵されその菌が落花生に伝染したという病気とのこと。

地表にある葉には異常が見えなかった。収穫直前の葉の様子はこんな風で



とても病気を持ったようには見えないので、掘り上げるタイミングだけの心配をしていた。
捨ててしまったので上の写真には写っていないが、虫害莢もかなりあった。
掘っているとコガネムシかカナブンか判らないが、甲虫類の幼虫がいっぱいでてきたので多分彼らの餌になったのだろう。

保存すべきかどうかと迷ったので、収穫後に莢の黒い豆を茹でて食べて見た。
美味しいとは言えないが、食べられる。黒い莢を見てしまうと手を出し難いが、豆だけを出されたらちょっと色が変かな、と思う程度。

残念ながら売り物にはならないけどね。

今日掘り上げたのは1箇所だけの分で、あちこちに散らして植えていたので、全部がこうなっているかどうかはまだわからない。
場所が違えば結果は違ってくる筈だから、他は大丈夫であってほしい。


夏にメロンが青枯れ病らしきものにやられ次々と枯れていったが、又も土の病気。
山の土や海砂を入れて畑にして丸3年。たった3年でこんな病気になるものだろうか。


そう言えば、良く目にするプロと思える畑は、毎年夏には前作があったところの全面に透明なビニールを張っている。秋物の植付をするまでの間の2~3ヶ月を。
たぶん病気を出さないためだろうな、生業である作物は出てしまってからじゃ遅いものね。

ということは、畑が何年たったからというものじゃないのだろう、多分。
来年夏はこの場所は休作して、治療しようかな。