2019年6月25日火曜日

ダイコンの種採り

ダイコンの種採りをやってみた。

大根がどこまで太るのか見てみようと適期に抜かずそのまま育てつづけたら、どこまでも育ち続けるので、これならと種を採ることにした。
幸いこれは一代交配ではなかったので、うまく取れれば来年使えると。

途中?という事故もあったが、結果これだけのタネが得られた。


量は市販の1袋分くらいだろうか。
大根が出来上がってから種が採れるようになるまでに半年もかかった。



経過をふり返ってみた。

年末に収穫した大根は、長さは45cm程になっていたが尻細りでまだ完成していない。
マニュアルによれば収穫適期は2月。


1月も経つとこれが尻まで太って2kgを超えた。
写真のこの大根がこのまま太ったのじゃなくて、この仲間でまだ畑で生育中だった大根のことだけど。

その中で特に立派な1本を、そのままにして置いたのだ。
4月には花を着け、大量の花を咲かせながらも大根は太り続けていた。


5月に入ると花が莢になった。


よくわからないので拡大 ↓


狙い所が合っていない(泣)

更において莢が枯れてくるのを待つ。
採取直前の大根はこんな風になっていた。


一生懸命子育て(種作り)した結果、自分の肌はボロボロに荒れてみるも無残に。
母体はこんな風になるんだねぇ。

更に放置し6月も下旬、タネが入った莢はどうなったか。
・・こうなっていた。


いつの間にかグシャグシャに割れて、上半分以上が無い。
どうしたのだろう?

またカラスか?と疑ってみたが、ちょっと様子が違うような。
。。。本当に私って視野が狭い。

1つ上の写真を見て、ようやくあっと気が付いた。
交通事故だ!

莢が付いている枝の部分はほとんどがコンクリートの上。車に轢かれていたのだ。この状態じゃ轢いた車(ウチのだけど)を責められない。

お隣のフェンスを抜けそうになった枝や脇の落花生に被いかぶさっていた枝は、ご迷惑様なので刈り取った。
その結果枝数をうんと減らすことになり、それに気をとられて車の通り道にはみ出していることに気付かなかった。いかにぼーっとしていることかがわかる。

どのくらいなければならないというものじゃないので、少しになったけど最後までやってみた。

すっかり枯れている莢を全部外してシートの上に広げ、念のためもう1日陰干しをする。


こんなもんだった。
木槌でたたけば種が出るかと思ったがだめで、土足で踏んで外す。
この方法はeテレの野菜栽培番組で、ゴマの収穫時にやっていたのを真似た。

余談だけど、ゴマを家庭菜園でねぇ。
私はかなり凝って、突っ込んでいく性質だけどゴマまでは手が出ない。
あ、余計なことでした。

ま、そういうことで踏みつけることで大方の種は出せた。
そしてこの空莢と種とを分けるのには、これ。


フルイという道具。
写真にあるところまでは手持ちのフルイでできたのだけれど、目の粗さが合うものが無くここまで。

後は指先を使って選り分けることに。量が少なくて良かった(笑)
そういうことで最終的な結果が一番上の写真のようになった。

時間と手間を思いっきりかけて、一連の「種取作業」をやってみたということだ。
思いつきだけでこんなことをすると色々と差し障りが出て、ストレスにもなるとわかった。
良く考え計画的にすべし、というのが今回の教訓なり。

場所や時間だけじゃない、それに絡むけれど費用対効果というのか、ダイコン程度のものでこんなに長期に場所を占領したんじゃ割りに合わないのでは?

興味半分にやってみたが、大根についてはもう止め。いや、邪魔にならない位置ならいいかな。その種で何年もつくれるなら。
そして意味のある貴重な品種なら。

買えば高い種、例えばブロッコリー、カリフラワー、メロン類などはその意味では種を採る価値がありそうだ。けれど最近の種は1代交配(F1)が多いので、思うようには計れない現実もある。

どこでも先ずは「自己利益」だね、自家採取が簡単にできれば種農家や販売店は上がったり。わが国第一を公言するどこかの大統領を批判できないかな。


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