2019年9月16日月曜日

少しの気温低下でナスが鈴生り

9月半ば。日中はまだ31度、32度で日差しギラギラで真夏顔負けの暑さながら、朝夕はぐっと過ごしやすくなった。そして日没時間もずいぶん早くなった。

そんな気候の変化を感じてか、このところなすが鈴生り。

これはベイなす

こちらは賀茂なす

これは(たぶん)千両なす

これは長なす

どれにも見えているだけで6個前後、小さくて写っていなかったり葉の影になっていたりがまだある。

一度にこんなにもぶら下がったことは殆どない。
人の体感ではまだまだ暑いのだけれど、なすは違いを感じ取っているのだろう。

虫(害虫)はまだ活発で、なすの表面や葉にキズをつけている。
2~3日の内に採り時になりそうな少々小さ目の実を含めて、チョンチョンと収穫し、ホコリダニとテントウムシダマシの防虫剤を散布した。

今の時期、わが家の菜園から収穫できる野菜はナス以外には甘トウガラシだけ。
ジャガイモにタマネギは保存しているけれど、ジャガイモは芽が出始め、タマネギは次々と腐っていくので将来性?はない。

年齢と共に高温に弱くなっているのかもしれないけれど、とっても暑かった今年の夏。
ナスはげんきだけれど、今も強い日差しが、3週間前に植えたキャベツの元気を削いでいることが心配のタネ。




2019年9月10日火曜日

ナスのスレ、アバタ、カサブタの原因

店頭に売られているようなつるっときれいなナスをつくるのは、けっこう大変。
皮が変色したりキズになる原因はいろいろあるようだ。

*ひどいカサブタ・・なすのこのカサブタのような異様なキズはダニが原因だった。



ちょっと気持悪いようなカサブタ状。
チャノホコリダニが原因だった。

お茶の木につくダニとのこと。
ホコリダニというくらいだから、かなり小さな ものなのだろう。
遠視の目でいくら見つけても見えないはずだ。

このホコリダニによる被害はナスの他にもキュウリやトマトにも良くあること。
画像を持っていないのでここで披露はできないけれど、キュウリのヘタの近くが白っぽくざらざらしているのを見ることがあるが、それもチャノホコリダニの仕業。

同じように大玉トマトのヘタ近くにも白っぽいアザのようなものができることがある。
キュウリにもトマトにもと言われてみて、あぁこれだ、と思う。

*ハシゴのような模様になるこれはテントウムシダマシによる被害だ。
良く見るナスの絵柄でこんな実ができている木にはテントウムシダマシがいっぱいいる。


あまり適切なモデルじゃないが、ハシゴまたは階段状の模様が出来るのが特徴。
こんな実がついている木の葉はひどいレースになっている。

*葉と触れ合うことで擦れてできた傷もある。
風に揺すられた表面がザラザラとした葉が近くのナスの皮をこすることで出来る傷なので、位置を合わせてみるとよくわかる。


テントウムシダマシはそこに居るものは手で潰すなり追い払うなりできるが、またすぐに別の個体が寄ってくる。ホコリダニは見えないので手での対処は不可能。

そうなれば被害実がでたらやはり薬に頼る他ない。
その実を含めて2~3日中に収穫になりそうな実を全部収穫した後で、全体にしっかり防虫剤を散布。

チャノホコリダニにはモレスタンが良く効いた。
その後に大きくなった実はどれもツヤツヤのピッカピカ。

どれも被害部分の皮を剥いて使えばどうということはないのだが、やはりツヤツヤときれいなナスは魅力的だ。





2019年9月2日月曜日

防虫対策は発芽直後から

何の対策もせずに外気に当て、あっと言う間に穴だらけにしてしまったポット苗を、薬をかけて早めに植付けることできれいな苗になった。

これは発芽後3週間の苗。こんなにボロボロにしてしまった。


キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー。
針ほどの穴が数個見つかってから2日後には葉がほとんど無い状態になった。

でも定植後1週間でここまで回復できた。
キャベツ


ブロッコリー


カリフラワー

葉先に異状があるけれど、これは別の障害

葉が大きくなり穴はなくきれいになった。
見翳らなくてよかった。



一番上の写真の状態を見て、こりゃだめだ、どれもこれも復活は無理かと思うほどの被害状況なので初めから全部やり直そうかとも思った。

今蒔き直しても時間的にはまだ間に合うけれど、3週間も育ててここまでになったのにもったいない。手当てをしてみてそれでもだめならやり直そうと、粘った。


殺虫剤を使う


ひどい虫害状態のポット苗は、肉眼では発見し難い卵や1mm以下の幼虫をとりあえず殺虫剤(今回はプレオフロアブル)で対処。

殺虫剤を撒いて暫くすると、周りにはゴマ粒くらいの緑色のウンチがすごい量で散らばっていた。

多分葉の裏に卵を産まれたのだろう、薬を使って駆除するしかない。
ポットでの育苗中でこうなったら、今更ネット張りしても遅い。

そして落ち着いてから定植。
健全な苗なら葉の数などからして定植には少し早いけれど、時間的には播種からもう3週間経過しているから、いつまでも日陰のポットの中で育てるよりできあがっている外のベッドの方がいいのではと判断。


殺虫剤は効果を発揮したようで、上の写真のようになっていた。


植えたら間髪を置かずにに防虫ネット


そしてすぐにしっかり?防虫ネットでガードした。


この土の中にも何かの幼虫や卵がいる可能性もあるので、ダイアジノンを混ぜ込み、更に根切り虫対策にデナポンも根元にパラパラと。
それでもどこからか賊はやってくるけれど考えられる限りの手は打たなくては。


高温期の育苗は先ずは防虫


苗を育てるために、本葉が出たら直射日光にあてて成長させるべきと、陽の当る場所に移動したが徒長が怖くて防虫用ネットを張らなかった。
この判断は間違いだった。

徒長しても結果には障らないのだから、害虫から守らなくちゃだめだ。特にアブラナ科の野菜は緑色のイモムシたちの大好物。

それに、こんな日差しの強い時期に直射に当てるのは、間違いないのようだ。
防虫ネットに重ねて遮光資材を使うことも考えなくちゃいけなかった。

今年の9月は真夏より気温が高くなると言われている。
慎重にやらなくちゃ。

こうして栽培を続けた結果は・・こちら

2019年8月23日金曜日

カラスはテグス糸を恐れなかった

カラスにテグス糸を無視されてしまった。

今年の出来はどんなかなと様子を見に来たので、あわてて対策をした。

地面から10センチの位置と20センチの位置に平行に2本の緑色の釣り糸を張って入れないようにした(つもり)。ホバーリングしながらの搾餌はできないと思っていたから。


それが翌日の朝には数個の莢が散らばっていた。

糸を張ってある脇からではなく、どんな体勢でやったのか畝のド真ん中からラッカセイを掘り出していた。恐るべし!

が、殻はできているものの中はまだほとんど豆になっていないので結果は2~3粒の試し採りとなったようだ。放っておけば時々来てはもういいか?もういいか?と試してみるのだろう。

テグス糸にこだわるなら、横糸だけじゃなく天にも間隔を詰めて何本も張ることでカラス被害を防げるかもしれないが、かなり大変そう。

それならネットで全面的に被ってしまえば、さすがのカラスも嘴も足も出せないだろう。
そこで糸張り用の支柱をそのまま使って、防虫ネットをふわっと掛けた。


防虫ネットは目が細かいので、通風と採光を考えて裾は場所によって5センチほど開けた。
またこれが原因でやられる?

いくら何でも頭にネットを被った状態での盗みはできないのでは。
ネットの設えはごく簡単なので、カラスがどこまで度胸があるか試してみよう。

カラス対策はこれでいけると、ネット上に落ちていた方法がカラスの習性を利用したもののように思えたが、15センチの法則はどうも違うようだ。

糸が縦横に張られているネット状のものには寄り付かないけれど。一方向にだけ張られた糸なら、それと判ればうまく掻い潜ることはできるようだ。
美味しい餌にありつけるなら少々大変でも良く考えて目的を達成させるさ、と言っているように思える。

昨年も、一昨年もやってきた方法を忘れている私なんかは軽く負かされてしまう。

来年はこんなに繁茂する前に対策をしたいものだが、覚えていられるかな(泣)

2019年8月15日木曜日

小玉すいかをカラスから守る

スイカは熟してくるとカラスに狙われる。

今年も例に漏れず。
胴回り12~13cm程のまだ日も浅い小玉スイカをかじられた。


こんな小さなスイカで美味しかったのだろうか、と思ったが中は赤くなっていてタネもできている。それなりの味はあっただろう。

(横に避けているのは、捨てようと放り投げたため。直後に、写真に撮らなきゃと気付いて拾ってきた)

じゃあ早く手を打たないと、味を占めてまた来る。
去年と同じく、こんな風にする。


大きくなっているスイカから順にあるだけの網カゴを被せ、カラスに外されないよう、また風に飛ばされないように重石を置く。


今も毎日カラスはやって来るが、少し離れた場所から暫く眺めては諦めて飛び去るので、先ずは成功。

100均で買ったプラスティック篭で、スイカとマクワウリ、メロンに被せてカラスの被害から守っている。




目が細かいのと底部分はベタなので被せると中の様子を見るには外さなくてはならず、少々面倒だけど他の方法は適当なものが考えられず、カラスと知恵比べをするには仕方がない。

市販のカラス脅しみたいなアイテムはいっぱいあるけど、これなら絶対というのは無いようなので我が家のオリジナル。
カラス避けとしてのお役が終ったら、洗ってすぐに物置に収納すれば、何年も使えるはずで、これで毎年収穫できれば安い。

このやり方はカラス避けだけじゃなくこのままで他の役にも立てられることに後で気が付くことになった。
予想外の現象が起きたのです。


後日、もう一つカラスの習性として気付いたことが。
カラスだけじゃなく野生の生き物のほとんどがとる行動だろうけれど、雨上がりは要注意。

昼間ずっと雨に降られた翌朝はいくつものスイカ、メロンに被害がでた。
網カゴが足りなかったので、低い木の下の草に覆われた場所で生育しているスイカや、まだ未熟の小さめのスイカ、熟れたマクワウリなどが突かれていた。

雨の日は餌に有りつけなく、多分飢餓状態なんだろう。だから雨が上がったら夜明けと共に来て未熟だろうと、邪魔ものがあろうと挑んでくると、やられてから思えば、当たり前のこと。

やっぱりカラスの方が上だった。



2019年8月14日水曜日

スイカが裂けるのは水と温度が原因だった

梅雨の雨が上がって10日後。8月2日、小玉すいかが裂けた。


1つならずこの間、雨が上がってから3週間の間に5個も。


裂けたスイカ(写真上)は1.7キロになっていた。
交配後の日数はまだ20日程、収穫予定はお盆頃のはずなのにこんなに大きくなって、大丈夫かなと思っていたらやはり割れた。

完熟前に割れるのはスイカの中身と皮量のバランスが崩れるからで、よく言われるのは水分の多過ぎ。水遣りが過ぎたり、降った雨が多かったり・・と。

梅雨の間1ヶ月半に渡るほぼ連日の雨だったので、やはり水?
雨水の浸透や蒸発がしきれずに、西瓜もぐんぐん吸い込んで水脹れ状態になった?

でも雨が降らなくなってもう1月以上猛暑の日々、そろそろ雨が欲しいと思う頃になってもまだ裂果する。そうなると原因は単に水分過多じゃなさそう。

ネット上のいくつかのそれなりのサイトの説明をよく読めば、あった。
果実に当る日の温度が高すぎることも原因とある。

小玉スイカの生育適温は25℃。
それが梅雨明け後は連日30℃を超えているから、皮部分が硬くなり成長がままならず中身の成長に間に合わずにパンク。

水が多すぎても皮の成長が遅れても破れる。言われてみればごく解りやすい物理だ。
中身の量とそれを包む皮の大きさのバランスということなら、ちょっと考えたらそこに行き着かなくちゃいけないよね。トホホ・・

対策は、日除けをしてやるといいと。

日除けネェ・・
全面的にネットで被えば間違いないだろうけど、それじゃ私が歩けない。

そうだ、少し前からカラス避けで、スイカに網カゴを掛けた
これは結果として日除けにもなっている。


そう思って振り返れば、スイカが割れたのは網カゴをかける前と網カゴが掛かっていなかったスイカだった。

カラス対策は、1個が被害に合ってから「あ、忘れていた」と慌ててやった対策だが、もっと早くからすれば裂果被害もなかったのだろう。


今年の夏は今までより更に高温になっていることの表れなんだろうか。


この裂けたスイカは割って中をみれば、もう種は黒くなって甘味も乗っていた。


十分な糖度とは言い難いけれど、太ることを気にせず存分に食べられる心地よい甘さとでも言えるかな?
この日数でここまでできていることも驚き。








2019年8月1日木曜日

つるなしインゲンは生育期間も収穫期も短い

今、つるなしインゲンが良く出来ている。


収穫期が短いとは聞いていたけれど、ここまでとは・・
6月19日の種蒔きから42日目に収穫になり、収穫作業も3日で終了した。
出来は悪くなく、きれいに沢山できた。

品種は「デンターグリーン」。


本日の収穫は380g。


収穫適期のものはまだこの培程あるが、1日ではとても消費(商品用も含めても)しきれないので、残るは明日に回すことに。

うっかりしていると私の小指の太さの8割くらいまであっという間に成長し、すぐにボコボコと豆が太りだす。

若莢を食べるのが本来だから太らせてるのはならじと摘み取れば、1回の収穫でもうほとんど全部終ってしまうのだ。後の片付けだって簡単に抜ける株をズボッ、ズボッと抜けばいい。
実に簡単で忙しい野菜だ。

速いことを利用して、次の作付けまで2ヶ月しかないが何か作りたいなどという時には格好の作物だ。生育は季節により多少は違うけど、他の野菜に比して格段に早いことは言える。

さやの姿は若い女性の手指くらいの太さで円柱状の淡緑色。この淡緑色は加熱すると鮮やかな濃い緑色に変わり美味しそうになる。
「美味しそう」であるが、蔓ありのさやいんげんに比べると勝ち目はない、と断言してはいけないか。「味も香りも淡白」としておこう。

「つるなし」だから基本的にはネットや支柱は要らないが、茎が細く莢を沢山つけるので株が成長してくるとやはり倒れる。そのままにしておけば莢は泥だらけになってしまうので、何らかで支えてやる必要は出てくる。

今年は簡単な工作で、短い支柱を1m置き位に立ててそこにヒモを渡しただけ。



暴風さえなければこんなことでok。なんせ短期決戦なのであまり手間暇はかけていられない。「とりあえず」で過ぎてしまえる。

ということで気軽に作れる野菜だけれど、味・収穫を楽しむという点では場所があれば、やはり蔓を持ったインゲンを作りたい。


《余談》
お料理用に欲しいと、白い乾燥インゲン豆をネット上で探していたら「大手亡」という言葉にぶつかった。
オオテボウと読むそうだ。そのままで読み方としては難しくはないが、これだけだと何のことかまるでわからない。

大粒の白いインゲン豆のことを大手亡と言うのだと。乾燥豆に係る世界での専門用語らしい。
言葉の由来が細かく長文で解説されていたが、そこまでの知識は不要として読まず。

日本人として生まれてから今まで長い間膨大な言葉に触れながら生きてきたけど、まだ私の中の日本語は未完成のようだ。

それを、大人になるまで外国で育った人が、働くためにこんな訳の分からない日本語を覚えようとすることはどんなにか大変なことだろう。

味があり表現力に富み深みも感じる言葉だけれど、ここまであると表現力がオーバーでは?