2019年8月1日木曜日

つるなしインゲンは生育期間も収穫期も短い

今、つるなしインゲンが良く出来ている。


収穫期が短いとは聞いていたけれど、ここまでとは・・
6月19日の種蒔きから42日目に収穫になり、収穫作業も3日で終了した。
出来は悪くなく、きれいに沢山できた。

品種は「デンターグリーン」。


本日の収穫は380g。


収穫適期のものはまだこの培程あるが、1日ではとても消費(商品用も含めても)しきれないので、残るは明日に回すことに。

うっかりしていると私の小指の太さの8割くらいまであっという間に成長し、すぐにボコボコと豆が太りだす。

若莢を食べるのが本来だから太らせてるのはならじと摘み取れば、1回の収穫でもうほとんど全部終ってしまうのだ。後の片付けだって簡単に抜ける株をズボッ、ズボッと抜けばいい。
実に簡単で忙しい野菜だ。

速いことを利用して、次の作付けまで2ヶ月しかないが何か作りたいなどという時には格好の作物だ。生育は季節により多少は違うけど、他の野菜に比して格段に早いことは言える。

さやの姿は若い女性の手指くらいの太さで円柱状の淡緑色。この淡緑色は加熱すると鮮やかな濃い緑色に変わり美味しそうになる。
「美味しそう」であるが、蔓ありのさやいんげんに比べると勝ち目はない、と断言してはいけないか。「味も香りも淡白」としておこう。

「つるなし」だから基本的にはネットや支柱は要らないが、茎が細く莢を沢山つけるので株が成長してくるとやはり倒れる。そのままにしておけば莢は泥だらけになってしまうので、何らかで支えてやる必要は出てくる。

今年は簡単な工作で、短い支柱を1m置き位に立ててそこにヒモを渡しただけ。



暴風さえなければこんなことでok。なんせ短期決戦なのであまり手間暇はかけていられない。「とりあえず」で過ぎてしまえる。

ということで気軽に作れる野菜だけれど、味・収穫を楽しむという点では場所があれば、やはり蔓を持ったインゲンを作りたい。


《余談》
お料理用に欲しいと、白い乾燥インゲン豆をネット上で探していたら「大手亡」という言葉にぶつかった。
オオテボウと読むそうだ。そのままで読み方としては難しくはないが、これだけだと何のことかまるでわからない。

大粒の白いインゲン豆のことを大手亡と言うのだと。乾燥豆に係る世界での専門用語らしい。
言葉の由来が細かく長文で解説されていたが、そこまでの知識は不要として読まず。

日本人として生まれてから今まで長い間膨大な言葉に触れながら生きてきたけど、まだ私の中の日本語は未完成のようだ。

それを、大人になるまで外国で育った人が、働くためにこんな訳の分からない日本語を覚えようとすることはどんなにか大変なことだろう。

味があり表現力に富み深みも感じる言葉だけれど、ここまであると表現力がオーバーでは?


2019年7月29日月曜日

とまとの雨対策にポリマルチは効果あり

家庭菜園なんだけど作るからにはキズのないトマトを作りたいと、今年は思い切って畝にポリマルチをしてみた。


でも初生りの実はヘタから外に向かって2cmほど縦に裂けた。その時の記事はこちら


ポリマルチだけじゃだめか。
じゃ、傘も着けてみよう、気休めみたいなものだけど。


袋のとじている方もカットし、筒状にして上の口を茎に縛って止める。合羽を着せたようになる。
この画像は一昨年のもので、この方法は一昨年から試みていたがいい結果は出なかった。

今年の結果はー
6月下旬の作品↓

大玉の割れ玉は出なくなった。
ほぼ順調にいいものが出来ている。

せっせとビニール傘を差しかけ、収穫時は袋の下の口を持ち上げてそーっと実を外す。
それほど面倒じゃない。

今年はほぼ2ヶ月間毎日雨がふっていたと言っても過言じゃない。それでも大玉トマト
は裂けなかった。

トマトにとって雨除けとしてのマルチは効果があったのだ、実に掛かる雨と根が吸い上げる水とを避ける必要があるようだ。

定植から2月もすると3段目の収穫が出来るようになったが、実が小さくなってきたの
で、追肥が必要だ。
畝はポリフィルムにすっぽり被われている、どうやって?

苗が小さいうちは、植え穴から入れればよかったが、もう根はかなり遠くまで広がって
いるだろう。植えた時の穴から入れたって効果は無さそうだ。
仕方がない、ポリフィルムを剥がして畝の肩下の辺に化成肥料をパラパラと蒔いた。

軽く(と言いたいけれど土は固かった)耕してフィルムを戻したけれどそれを押さえる
土の確保が難しい。
通路を引っかいて何とかフィルムの端を押さえたけれど、畝間の幅に余裕は無い。

肥料切れが原因かどうかわからないけれど、成長の様子が変になってきた。葉の色が薄く
形も小さくて成長してこない。肥料不足の現象ではないか。


化成肥料で追肥をしているが、復活の様子は見えてこない。ここまで、か。


家庭菜園でもプロほどじゃなくても畝にマルチをしたり、屋根を掛けたりと防水対策を
している人も多い。

トマトは雨(水)に弱いのに、5月頃から露地で栽培すると色付いて大きくなってくる頃は梅雨と重なる。カラ梅雨でほとんど雨が降らなかった夏は良いとまとが出来た経験と今年のマルチから、できるだけ雨を避けることでいいトマトができることが実証された。

家庭菜園だからと言っても、植えっ放しではだめだ。収穫という結果をだして初めて遣り甲斐が生まれる。自分に向かっての言葉だけど、ある程度の努力は必要だよ。

今年は雨による裂果被害から守ることができ、一つ前進。
来年は肥切れを起こさないための技術を積みたいものだ。

今年のもう一つの成功は、オオタバコガの被害も無かったこと。
オオタバコガに入られると実が大きくならずに落ちてしまい、一旦入られたら最後で手の打ち様が無い。

今回は予防として薬(プレオ)を使った。その効果があったのだろうか。

その代わりかどうか、雨が多かったという環境の違いで寄ってくる虫も変わったのか、ワラジムシ(ダンゴムシの小型)がいっぱい湧いた。


ヘタの近くに1mmほどの穴をあけるが深くはないので、自家用ならそこを削れば食べられないことは無い。

大玉トマトに関しては今年は努力の甲斐があったと言えるのだが、中玉トマトは横に裂
け目が入ったものが多かった。当然のように味は薄く感じた。
同様の環境で同じように手をかけても結果に違いが出るのは品種のせい?

2019年7月5日金曜日

砂地で人参の種蒔き

「時なし五寸人参」の種袋を見ると、7月下旬までが蒔き時との説明があるので蒔いてみた。
播種日は6月25日。

前日に元肥や石灰を混ぜ込む。
2週間くらい前に混和するのが理想的だけど、ニンジンは計画に無く思いつきで始めたのでバタバタになった。

蒔く場所のPHを計ると6.2。このままじゃまずいと、石灰を入れる。
元肥は、いつものように鶏糞。ニンジンは生育期間(90日前後)が長いので鶏糞が適当。そして根菜なので熔リンも入れた。
この3種を一度に全部畝に混ぜ込む。

さてこの場所は砂地。
細かい種を砂地に直接蒔いたら、潜ったり流れたりしてしまうのではという心配があり、畝の中央に溝を掘ってそこに種蒔き用土を置いてから蒔くことにした。

これが種蒔き用土を客土した溝


ここに殺虫剤(オルトラン)をぱらぱらと蒔いてよく混ぜたら水を浸み込ませる。
幅2cmくらいの細い板を使って、床を平らに均す。これはどんな種を蒔く時でも共通の作業で、発芽を揃えるため。


ここまでしたらいよいよ種を蒔く。
ニンジンの種って細かい。蒔きやすく整形したものもあると思うけど、今回は緑色に着色だけして形はそのままの種。


およそ1cm間隔で置いていく。バラバラと蒔いてもいいけれど後で間引く時に大変なので、今少しだけ苦労しておくほうが効率的。
なぜかニンジンは密に蒔かないとうまく育たないのだそうだ。

全部蒔いたらごく薄く土を掛けて、指先でそっと押さえておく。
この時期には不要かとも思ったけれど、この後不織布を掛けておいた。


不織布は本来保湿が目的なので、その意味では毎日雨が降っている頃は必要がない。
掛けてある土の量がほんの僅かなので、強い風が吹いたら飛ばされるのではと思い、念のため。

こうして待つこと5日。
出ました、ややまだらながら。発芽までの日数が予想より早かったが、時期のせいかな。



被写体の位置がどこかわかりにくく、ややピンボケ・・

改めて袋の説明を見ると、発芽率は55%以上と。
ニンジンは発芽率がこんなもんなんだねぇ。
「発芽したらもうできたようなものだ」なんて言う人もいるくらい。

この種袋には生育適温の表示はなかった。
説明どおりに芽は出た。が、暑さに向かって順調に育つのだろうか?

生育の経過は順次記事にする予定。


。。。砂地のこと。。。

先日市内で海岸にごく近い農地を見る機会があった。
一面の砂地の農業地帯。
この時期なので葉物は見えなかったけれど、サツマイモ、エダマメ、ネギ、サトイモなどが栽培されていた。
こんな広い畑で、私がやったように客土して種を蒔くなんてことはしないだろう。ということは砂地でもたぶん何でもできるのだろう。

2019年6月28日金曜日

エダマメ収穫 久々に上出来

極早生のエダマメが収穫できた。
4月19日に蒔いてから68日、大きなサヤではないが下から上までほぼ均等に膨らんだ。


かつてこんなふうに出来上がったことは、記憶の限りにはない。
大袈裟に言うほどの品質じゃないのだけれど、サヤの上から下まで同じように膨らんでいる。

早過ぎず遅すぎず、多分今が採り時と見た。
二人で1回分として上の写真の量を引き抜いた。

扁平莢はごく僅かであとは全部丸い豆が入り、目方は200g弱だった。
3粒入りはあまり無く殆どが2粒入りのサヤだったけれど、それはそれでいい。


エダマメなりの味ものり、硬過ぎず、美味しかった。採り時を過ぎると豆は大きくなるが味が大豆になってしまいエダマメ独特の甘味がなくなってくる。それが甘く柔らかかったので適期だったと思える。

虫にも寄りつかれなかった。
去年も一昨年もカメムシに集られて散々だったが、今回はきれいにできた。

口幅ったいし、たまたまだったかもしれないけれど、やはりするべきことをすれば違う、という感想。

というのは
1つは元肥の量。

ネット上での種屋さんの教えに基づいて計算した量と種類をすき込んだ。
エライな~、計算したんです。

少し前まではまったくいい加減にやっていたんです。
豆類は自分で根にチッソを溜め込むから、「肥料は不要」だと思い込んでいたんです。
結果はできたり、できなかったり。できた年はきっと残肥(前回の肥料が残っていた)があったんでしょうね。
肥料は要らないのじゃなく、他の野菜に比べたら窒素分は少なくていいということなのに。

基本的な施肥量は、エダマメの場合N、P、K=6,14,10(1㎡あたり)というのを基に、予定地の面積から割り出した。

Nはチッソなので鶏糞、Pはリン酸なので熔リンを使用、Kは適当な単肥が無く木灰を適当量に混ぜ込んだ。
2ヶ月の間に1回だけ過リン酸石灰(K)を追肥として使った。

働かない頭を四苦八苦で動かして、汗をかきながら計算して、この計算で合っているかしらと不安になりながら畝にすき込んでいたのだけれど、結果はO.Kと出たようだ。

記録はしてある、後で見て判るかどうかは疑問だけれど。

いい加減や適当はもちろんだめで、「勘」で当るほどの力はない。
この数株の根には根粒もできていて、それを見てもこれで良かったのだろうとの気がする。


2つ目。カメムシについても、対策をした。

背が高くなるまでは防虫ネットをし、それが閊えてしまったら外して、薬を予防的に1回だけ使用。
やはり今まではエダマメにネットなんて考えれもみなかったが、考えたらカメムシは羽を持っていてブ~ンと飛んでくるのだから、細かい目のネットでなら防御できるということ。

ネットが効いたのか薬が効いたのかは判らないけれど、「予防」の措置を取ったことが良かったと言える。

エダマメは何回にも渡って蒔いていて、今回収穫したのは最初の分なので、この後の分はどんな結果になるのか。
全部の結果が出てみるまでは、あまり大きなことは言えないか。


2019年6月27日木曜日

摩り下ろした生ニンニクが緑色に

昨夜薬味用に摩り下ろして、食べきれずに残ったニンニクが今朝は緑色になっていた。


これはどうしたのか?
食べても大丈夫?

結果は、成分の化学変化であり食べられるとわかった。

以前も緑色やコバルトブルーに変色したニンニクを見た記憶はあり、その時に調べた筈が答えを忘れてしまっていた。
アリシンという言葉だけが頭の片隅にあるだけ、情けないことだ・・・

嘆いていてもしょうがないので、またググッてみた。
アリイン、アリシン、鉄分という言葉が出てきた。
まだ他にも数個のカタカナ成分が出てきた(覚えていられないのでポイントになる2語だけにする)。

そう、そう、そうだった。
簡単に答えを言えば

ニンニクにはアリインという成分があり、それが刻み、すりおろしなど傷をつけられることでアリシンに変化する。同時にやはり成分の1つで微量の鉄と反応し青く変色する、というものだ。

ニンニクのあの独特の匂いは、アリシンなのだそうだ。
丸ごとのニンニクは無臭なのに、切ったり加熱したりすると臭うのはそのため。
なるほどネェ。

そうやって発色した緑(青)色は、加熱すれば消えてしまうそうだ。

〔余談〕
このアリシンはニンニクを攻撃しようとする敵に対しては強力な武器になるとのこと。
害虫に襲われて齧られると、その傷口からあの臭いを出して虫を撃退するのだ。殺菌作用も強く単に追い払うのみならず虫にとっては毒にもなる、と。
殺菌作用は人が食品にする時にも利用する機能だ。

そしてこの殺菌機能を野菜の生産時の殺虫や防虫にも利用でき、農薬を使わない人は利用するという。
すりおろしたにんにくを漉して、そのエキスを利用するのだけれど、布で漉した位ではスプレーの穴に詰まってしまいスプレーが使えなくなる。そこのところをクリアできない私はこんな良い材料を使えないでいる〔余談終〕


私はニンニクを料理によく使うのだけど、普段変色にはお目にかからない。
どうしてかと思ったら、冷凍保存しているためだった。

5月に収穫して夏を越し気温が下がり出した9月頃になると青い芽がでてきて質が落ちてしまうので、夏を過ぎたら全部冷凍してしまい、それを普段使っている。

そのメカニズムまでは調べていないけれど、とにかく現実の冷凍品には変色は起きない。

〔また余談〕
冷凍ニンニクはとても便利です。
私は家庭菜園で1年分を作るので、発芽を抑えるために保存冷凍しますが、冷凍のニンニクは使い勝手も良くとても便利。

ちょっと手間が要るのは冷凍品を作るときですが、冷凍室に納まってしまえば後は殆ど手間要らず。

こうして冷凍ニンニクを作ります。
1、乾燥を終了した(芽が出る前)時又は店頭での状態


2、この全体を包んでいる乾燥した皮を剥くとこんなふうになりますね。


3、これを1球ずつにばらせばこうなります。


ここまでしたら、この状態で冷凍します。
1球1球を包んでいる皮1枚は剥かずにそのまま凍らせます。

この皮は調理する時に除去する訳ですが、その作業は生の時に時するより簡単。
お尻の方に包丁を入れて持ち上げればサラッと剥がれます。

ニンニク本体は凍っていますが乾燥した皮は凍らないので、剥がれやすいのです。
冷凍庫から出した直後は硬く包丁の歯が立たないのですが、2~3分で柔らかくなり簡単に切ったり潰したりできます。

生ニンニクはこの皮むきがイラツクので使わない、という若い主婦に冷凍でやって見せると「アーッ」と感動。
その後どうしているか、尋ねるのは止していますが。



2019年6月26日水曜日

大玉トマトの裂果

大玉トマトはやっぱり屋根を作らないとちゃんとした実が取れないのかなぁ。
今年は株元をポリマルチしてみたのだけれど、やはり裂果してしまった。

1段目が色づき始めると同時に裂け始めた。


ここまで葉も実もいい感じで、5段目まで実が着き1段目が昨日は夕焼け色になり、今朝はこの色づき。中玉はちょっと前から色づいて、今日は収穫できそう。


大玉はこの状態で収穫をし、追熟で色だしをすれば見た目の被害はごく僅かで抑えられそう。でも今年初なりでもあるので木なり完熟で食べたい。

今日は良く晴れて気温も高いので、夕方までにはかなり色付きも進むと思えるので、この房はこのまま行こう。
2段目の房からは雨避けの袋掛けをしよう。効果の程は疑問だけど今のところそれ以上の手はないので。

この裂け口を放任して生らせたまま色着くのを待てば、キズ口が腐ってくる可能性が高い。予報では明日からはずっと傘マークで最悪の条件のよう。

大玉トマトは雨が最大の敵だ。
だからその年の気候次第で結果が大きく違ってくることを、経験してきた。
かと言っても、家庭菜園にビニールハウスまでは不可能だしね。なるべく簡単な雨避けを考えるしかないかな。



ということで、割れヒビがはいった未熟トマトをそのまま冷やして食べた。

やはり未熟は未熟なりの味で、正直言えば香りが・・なんだけど、うちの畑でできたという身びいきでまぁそれなりに美味しかったです。

その後の経過はこちらから



2019年6月25日火曜日

ダイコンの種採り

ダイコンの種採りをやってみた。

大根がどこまで太るのか見てみようと適期に抜かずそのまま育てつづけたら、どこまでも育ち続けるので、これならと種を採ることにした。
幸いこれは一代交配ではなかったので、うまく取れれば来年使えると。

途中?という事故もあったが、結果これだけのタネが得られた。


量は市販の1袋分くらいだろうか。
大根が出来上がってから種が採れるようになるまでに半年もかかった。



経過をふり返ってみた。

年末に収穫した大根は、長さは45cm程になっていたが尻細りでまだ完成していない。
マニュアルによれば収穫適期は2月。


1月も経つとこれが尻まで太って2kgを超えた。
写真のこの大根がこのまま太ったのじゃなくて、この仲間でまだ畑で生育中だった大根のことだけど。

その中で特に立派な1本を、そのままにして置いたのだ。
4月には花を着け、大量の花を咲かせながらも大根は太り続けていた。


5月に入ると花が莢になった。


よくわからないので拡大 ↓


狙い所が合っていない(泣)

更において莢が枯れてくるのを待つ。
採取直前の大根はこんな風になっていた。


一生懸命子育て(種作り)した結果、自分の肌はボロボロに荒れてみるも無残に。
母体はこんな風になるんだねぇ。

更に放置し6月も下旬、タネが入った莢はどうなったか。
・・こうなっていた。


いつの間にかグシャグシャに割れて、上半分以上が無い。
どうしたのだろう?

またカラスか?と疑ってみたが、ちょっと様子が違うような。
。。。本当に私って視野が狭い。

1つ上の写真を見て、ようやくあっと気が付いた。
交通事故だ!

莢が付いている枝の部分はほとんどがコンクリートの上。車に轢かれていたのだ。この状態じゃ轢いた車(ウチのだけど)を責められない。

お隣のフェンスを抜けそうになった枝や脇の落花生に被いかぶさっていた枝は、ご迷惑様なので刈り取った。
その結果枝数をうんと減らすことになり、それに気をとられて車の通り道にはみ出していることに気付かなかった。いかにぼーっとしていることかがわかる。

どのくらいなければならないというものじゃないので、少しになったけど最後までやってみた。

すっかり枯れている莢を全部外してシートの上に広げ、念のためもう1日陰干しをする。


こんなもんだった。
木槌でたたけば種が出るかと思ったがだめで、土足で踏んで外す。
この方法はeテレの野菜栽培番組で、ゴマの収穫時にやっていたのを真似た。

余談だけど、ゴマを家庭菜園でねぇ。
私はかなり凝って、突っ込んでいく性質だけどゴマまでは手が出ない。
あ、余計なことでした。

ま、そういうことで踏みつけることで大方の種は出せた。
そしてこの空莢と種とを分けるのには、これ。


フルイという道具。
写真にあるところまでは手持ちのフルイでできたのだけれど、目の粗さが合うものが無くここまで。

後は指先を使って選り分けることに。量が少なくて良かった(笑)
そういうことで最終的な結果が一番上の写真のようになった。

時間と手間を思いっきりかけて、一連の「種取作業」をやってみたということだ。
思いつきだけでこんなことをすると色々と差し障りが出て、ストレスにもなるとわかった。
良く考え計画的にすべし、というのが今回の教訓なり。

場所や時間だけじゃない、それに絡むけれど費用対効果というのか、ダイコン程度のものでこんなに長期に場所を占領したんじゃ割りに合わないのでは?

興味半分にやってみたが、大根についてはもう止め。いや、邪魔にならない位置ならいいかな。その種で何年もつくれるなら。
そして意味のある貴重な品種なら。

買えば高い種、例えばブロッコリー、カリフラワー、メロン類などはその意味では種を採る価値がありそうだ。けれど最近の種は1代交配(F1)が多いので、思うようには計れない現実もある。

どこでも先ずは「自己利益」だね、自家採取が簡単にできれば種農家や販売店は上がったり。わが国第一を公言するどこかの大統領を批判できないかな。