2016年3月28日月曜日

ホウレンソウの種蒔きのコツ

ホウレンソウは発芽率が悪くて・・とか、うまく芽が出せなくてといったことをよく耳にします。
私もかつてはそうでした。それが当たり前とも思っていました。


それが、発芽を成功させるコツがあったのです。

ホウレンソウは、コマツナやチンゲンサイを蒔くようにただ土にそのまま埋めただけではうまく発芽してくれません。
播種前の準備が必要なんです。

この日に蒔こうかなと思ったら、その4~5日前、少なくとも前日から準備します。
そういう意味ではちょっと面倒ですが、そうすればまず間違いなくそろって芽を出します。
これまでうまくできなかった方は感激しますよ、やってみてね。


手順はこうです。

1、先ずプリンとかヨーグルトを食べた後の容器(使用中の食器でなければ何でもいい)に水を入れ、その中に蒔く予定量の種を袋から出して(これは勘ですね、私の場合)入れます。

2、一晩そのままにします。

3、翌日水から上げて、木綿布かキッチンペーペーで包み外側の水を切ります。

4、布かペーパーにいれたまま更にビニール袋に入れて冷蔵庫へ。

5、ちょっと芽が出てきたら畑に蒔きます。
蒔くときに芽を傷めないように気をつけて。

これでそろって発芽します。
ここまで完全に出来なくても上記3の手順までした後土に蒔いてもそろって発芽します。


ホウレンソウは発芽さえうまくいけば病気もあまり無く、虫にもやられないので楽です。
良く知られらことですが、土の酸性には弱いので事前にやや多めの石灰の混入は必須ですよ。

ホウレンソウはうまく芽が出なくていやだという人がいます。
こういう風にやったら、きっとホウレンソウが好きになりますよ。

私もこれを知ってから、ホウレンソウの種蒔きが楽しみになりました。


今日はこのようにしたホウレンソウの種を蒔きました。
品種は「味いちばん」(渡辺交配 マグワイヤほうれん草)
3月下旬から4月いっぱいが播種期限という丸いタネです。


赤い色粉がまぶされていますが、これは単に蒔き具合がよくわかるようにとの目的のようです。
同じように色がついたものでも、種の大きさや形がきれいに揃っているものは殺菌などの機能がプラスされているので、水に漬けることは止め、直接蒔きます。

このタネを1晩水に漬け、5日間冷蔵庫でお休みいただくと・・・
出ました、小さな芽が。


さぁ、これで蒔けます。

この種は有効期限を過ぎていますから、ちょっと厚めに蒔いておきました。
蒔いたら発芽までは水を切らさないのもコツのです。




何でこうするとうまく発芽するかということを考えてみました。

ホウレンソウの種は発芽を阻害する厚い外皮に覆われているのだそうです。
一晩水に浸すことでその厚い外皮が消滅してしまうのですが、何らかの化学反応を起こすのでしょう。

更に数日間冷蔵庫に入れておくと、小さな白い芽が出ます。

これはどうして?

そこで思い出したのが、発芽の原理 です。
収穫したタマネギやジャガイモが秋になると芽を出し、困っていろいろ調べたときに
植物は低温に反応して芽をだすものと、高温に反応して芽を出すものとがあると教えられました。

ああ、それでタマネギやジャガイモは秋に気温が下がってきて芽を出すのだと、納得したのですが、そこまで。
その先に思いが及ぶことはなかったのです。

今回やっと気づいて、じゃぁ芽を出させるためには冷やせばいい。だから「冷蔵庫へ」ということなんですね。
難しい理屈じゃなかったんですよ。

1を聞いて10を知る頭があればすぐ気づくことなんでしょうが、10を聞いても7か8しか理解できないとなかなか前にずりませんねぇ、悲しいことに。

低温で発芽を促し、その後は土のお布団を掛けてお日様に温めてもらって本格的な発芽となるわけなんですね。

何で?の理屈がわかって納得できると、なんかとても利口になったようで気分がいい(笑)





2016年3月27日日曜日

ジャガイモの芽が顔を出した

やっと顔をみせました。



重そうに土を持ち上げ始めてから3日。
土が割れた後ずいぶん時間がかかったように感じました。

待っていたからか、このところちょっと寒かったので外に出てみたものの二の足を踏んだか・・

まだ全部そろってはいないのですが、メイクィンもはるかもどちらも出ています。
こんな大きな石ころの畑ですがジャガイモは強い。

2ヶ月半後にどんな芋がどのくらい収穫できるか、ドキドキしながら手を掛けます。






2016年3月26日土曜日

九条ねぎもここまで太る

2月に植替えをし(ブログ3/18)、その後2回追肥と土寄せを繰り返して丈はあまり伸びませんが太くしっかりと育ちました。

どうやらこの品種は「九条太ねぎ」のようです。
(売り場では「九条ねぎ」としか表示されていなかった)
それなら1本ずつ植えてもいいみたいです。

ネギボウズの頭を切りながら試し採りです。


自分で言うのも何ですけど、立派ですよね。

長さ40cm、根元の直径2cm。
畑では寸足らずに見えたけど、こうしてみると青い葉と白い茎部分の相対の問題。
薬味ねぎと呼ぶにはもったいない大きさになりました。

味?
ネギボウズが付いていた芯は硬かったので捨てましたが、あとは全身柔らかく美味しくいただけました。


九条ネギも白くぽっちゃりとなるんだねぇ。
嬉しい。

煮たり焼いたり薬味にしたり・・大活躍してくれそうな九条太ねぎです。


2016年3月25日金曜日

冬ダイコンの保存方法 工夫でいろいろ

お彼岸が過ぎ3月もあと1週間弱で終わり。
そろそろ畑からダイコンの姿は消える頃で、ちょっと季節ボケの話題。

先日近所のオジサンから教わった知恵のもう一つは、ダイコンを畑で保存する方法です。


a)葉を根の付け根から切り離し、そのまま置く
この方法は去年知り、今年も僅かな本数ですが実行し、つい最近まで腐らせずに美味しく食べることができました。

こちらに来たらどこの畑にも丸裸のダイコンがニョキニョキ。
これがダイコンの保存方法であることを知らない人がみたら異様な光景。

他所の畑ですが、こんな具合です。



それがこのオジサンのダイコンは青々とした葉がそのままになっているのです。
トウ立ちしませんか?と聞くと、「芯を摘んであるから大丈夫だよ」と。

b)葉の芯を摘み取る
なるほど~。確かに芯を摘まれたらダイコンも花を咲かせることはできないなぁ。
トウが立たなきゃスも入らない・・・かなぁ?
芯を取っても葉がダイコンの水分を絞ってしまわないだろうか?
う~~ん、この方法はちょっと疑問あり。

c)葉を取り除いて土に埋める
土に穴を掘って埋めておいてもいいんだよなぁ、とも。

あぁ、そういえば私が育った地方では(長野)そうしていたっけ。
出来上がったダイコンの葉を取り除き畑に穴を掘って埋める。
その穴にダイコン、ハクサイ、ゴボーなどの冬野菜をまとめて入れ上に藁の帽子を被せてあった。

これは寒い地方だけのやり方かと思っていたけど、どこでも大丈夫なんだね。
数年前に一度ごく浅い穴に埋めてみたことがあるけど、腐ってしまった。
穴の深さが不足していたかな。


また機会があればオジサンにもっと詳しく聞いてみたいけど、今年の経験で「葉を切り取ってそのまま保存」で問題がないので、次回からもこのまま実行でいい。
  

いろいろなやり方があり、みんなそれぞれ工夫しているよ、とオジサン。

要は「工夫」なんだ。  こうでなくては、という場合もあろうが植物の生理や性質などを知り、自分の環境や都合や事情に合わせ工夫することが成功のカギか?
人の真似ばかりじゃ、条件が変わったらオロオロだものね。


畑に置くよりももっと長期に保存するには、「干す」ことです。
真冬に、出来あがったダイコンを葉ごと吊るして乾燥させます。

やり方は、ダイコンの葉の部分を縛って、軒下などの雨がかからない風通しのよいところに吊るしておきます。
待つこと凡そ3ヶ月。水が抜けてカチカチになりツィストした干しダイコンが出来上がります。




暮れ頃に干すと畑に大根がなくなった頃これができあがります。

どうやって食べるかというと・・
このままでは包丁の刃がたちませんから、先ずは全体を水の中に入れて柔らかくなるまでおきます。
柔らかくなったら煮るなり炒めるなりして調理してください。

調理方法に応じた大きさに切ってね。


日なた臭いとも思いますけど、味が濃縮されていて美味しいですよ。










2016年3月24日木曜日

ジャガイモ植付け第2弾 第1弾は発芽開始

本年2回目のジャガイモの植付けです。
畑の準備の都合で2回になってしまっただけで、ずらしたことの意味はありません。

今回はちょっと丁寧に植付けをしたので、記録しておこうかなと思います。


種にする芋は、いつも通りスーパーで買った食用芋。
今回の品種は「北あかり」

購入後1週間ほど放置するとうまい具合に芽をだしました。



芋の大きさは平均で80gぐらいだったので、半分にカットしました。
芽が片方に偏らないように良く見て切り、切断面を上にして並べ乾燥させます。


切り方を知らなかった昔、なるべく沢山の種にしようとカレーに入れる芋のように切り刻んだことがあり、今ではわが家の笑い話です。

はい、半切りしたのを1日干したらこうなりました。


周りが縮んで切り口は粉を噴いたようになり、こんな感じでいいかな。

これを堆肥を漉き込んで準備できた畝に植えつけていきます。
ジャガイモの元肥に石灰は入れません。ジャガイモは酸性の土が好きなんだそうです。

でも芋の成長にはカルシュウムが必要なので、木が育ってきたら石灰などのカルシュウム肥料を与えます。なんだかややこしいですね。

植付けは、条間30センチ間隔になるよう溝をあけて、株間も30センチで芋を伏せて置いていきます。で、元肥に入れてあればこれは必須じゃないですが、芋と芋の間に化成肥料を施しました。

こんな具合です。


土の色が変わっていますが、水を撒いたのじゃなく高低差があるので影が出来ています。

最後に土を掛けて終了。

畝の中央部が高くなっていますが、後で土寄せをする時に都合がいいように高く残しておきました。どうしても上の方に芋が出来てくるので、途中で土寄せが必要になります。

完成したジャガイモ畝です。





第1弾として3月8日に植えたジャガイモは発芽を始めました。

昨日は変化がなかった畝に今朝は地割れが見えたので、もしかしたらと近寄ってよく見ると割れた地面の中にかすかに緑色が見える。



これはまだ発芽とは言えないかな。
でもこうなったらもう時間の問題。

で、改めて全体を見るとそこだけじゃなくほぼ全箇所に地割れ。
植付け後17日。

品種はメイクィーンとはるか(北海道)でやはりスーパーで食用として並んでいたものです。毎年食用を使いますが、特に出来が悪かったという年はありませんでした。


やはり早い。
何が違うのかは定かじゃないけど、これまでの経験より1週間は早い。
この地方が暖かいのか、今年が暖かいのか?

文句をいうスジじゃない、有難いです。

植えた直後に強い雨が降り、土が固まってしまい大丈夫かなと心配していたのです、夫クンが。
第1弾のジャガイモの担当者です。


サスガだねぇ、と褒めたら「ジャガイモは家庭菜園の初心者向きだってさ」。


2016年3月23日水曜日

ソラマメにアブラムシの季節

かなり風通しよく仕立てているのに、やっぱり寄ってきます。
ソラマメにアブラムシが。

茎の先の方に緑色の米粒みたいな虫がビッシリといます。


側芽を取り除くのに気をとられていたら、このとおり。
全部の茎にいるわけじゃないのが不思議です。

今日は風邪があって薬は適当じゃないので、軍手をはめて軽くたたいたり、振り落としたりして本日の分は退治しましたけど、またすぐに寄ってくるでしょう。
どこから来るのだろう。

このままにしておいたら木がだめになるかといえば、そうでもないのですが、収穫量に影響すると聞きます。

だいぶ慣れてきたのですが、この手は子持ちのいいものじゃありません。



2016年3月22日火曜日

待ちきれずダイコンの種蒔き

15日に蒔いた20日ダイコン(ラディッシュ)が芽を出しました。
20日に発芽が始まり今日はほぼ揃いました。


今日はよく晴れて気温は16度。地表から3cmくらいのところの地温を測ると(午前10時頃)19度ありました。
晴れると日中は土の中は暖かくなっているんですね。


今日は暖かいけど週末にはまた寒くなるとの予報だけど、20日ダイコンは出たのだから30日大根もそろそろかな・・理屈になってないか・・とミニダイコンを蒔きました。

出来上がるとお尻が太るダイコンです。





一度に何本も出来てしまうとスが入るので、先ずは6本分の種まき。子供のお遊びみたいだねぇ。
また追って蒔きます。

ダイコンは移植は出来ないので畑に直に蒔きます。
ダイコンの根は地球の中心に向かってまっすぐ伸びるので、一度抜いて移したらまず同じようにまっすぐには埋められないからです。

余談ですが昔、間引いた苗がもったいないからと他所の場所に移して育てた人がいました。
結果、ダイコンはトグロを巻いていました。
私のごく身近な人の話です。



こんな風に蒔きました。

2日ほど前に雨が降り、土はまだ湿っています。

2週間以上前に元肥として木灰、カキガラ石灰、化成、米糠をすき込んでおいた畝に約10センチ間隔に直径2~3センチ深さ1センチ程の穴を開けます。

そして1箇所に3粒ずつ種を落としていきます。
こんな具合に。


面倒でも3粒の間隔を置いて蒔いておくと、あとで間引くときにラクです。
種を置いたら周りの土をかけて、上から押えておきます。

「土をかけたら押える」ことを忘れると芽が出ないことがあります。
知らなかった頃は押えずに知らん顔をし、出ないナぁと首を傾げてました。
種なんて土に蒔いておけば簡単に発芽するものだと思っていました。

これで終了。
土が乾いているようなら水を撒いておいた方がいいですね。


明日からは毎日「今朝は出ているかな?」「明日は出るかな?」とドキドキしながら見回ります。