「うまいごう」という品種を2年間に3回栽培をし、今回もナンダカナァ~の出来具合。
で、記録と記憶で過去を振り返ってみた。
A、去年10月上旬に種蒔きし120日を経過したゴボウを試しに抜いてみた。
地上の葉の状態を見ると、発芽以来一度も葉を隆々と繁らせたことがないので、地下の根が成長を続けているとは考え難いのだけど、時間的にはもうできていてもいいのでは。
いつも同様に完全な姿で抜くことはできなかったが、これで26cm。
根の先まであれば30cmあったか。太い部分で1cmほど。
全体に小さいが食べられる状態ではある。
B、その前年も秋に蒔いている(こちらは10月下旬)。
翌年2月まで待っての結果はほぼ股根なしで20cm。やはり先端は土の中に置き去り。
やる気が失せていたか何となく見ていたのか保存画像は無いが、やはりロゼット状の葉が地面に張り付いたようになって変色したり枯れたりだったように記憶している。
C、その年は春にも栽培している。
3月中頃の種蒔きで6月中旬に収穫。およそ90日の栽培だった。
これは10~15センチで見事に股根になっていたが、地上の葉は青々と立ちあがっていた。
これら3回はそれぞれ栽培場所を変えている。
AとBは客土して作った畑で、Cは元々は畑(田?)だった所そのままで今も小石が残っている。
Cでは大根がりっぱにできた年もあったのでやってみた。
この品種の特徴は、秋蒔きもできること、大きさは太さ1.5cm長さ35~40cmの中サイズなので家庭菜園でもできそう。
この3回の栽培経験を振り返って解ったことは
・秋蒔き栽培は葉が十分に育たないので、秋蒔き栽培が可能な品種であっても、春蒔きと同じペースでは成長しない。
・秋蒔き栽培は十分な大きさにはならないが、時間を掛ければ収穫できる(トウ立ちには注意)
・大根以上に土を選ぶ
・「記録」の重要性
こんなに明確な結果が出ているのに、1年前、半年前の状況をすっかり忘却し一喜一憂している。
ということで、より作りやすいのは春蒔きの方。
でも秋からの栽培も小型ならできるので、ほぼ通年蒔ける品種ならジャガイモ収穫後の畝を利用する等を考えてみたい。
余談
世界広しと言えど、ゴボウをこんな風に畑で丁寧に栽培しているのは日本だけのよう。
以前にたまたま目にしたテレビ番組によると、ヨーロッパのある国ではゴボウを食べる習慣はある。が、栽培ものじゃなく野草としてのゴボウを掘って食べるというものだった。
栄養価に富んでいておいしいゴボウを栽培して食べる日本の食習慣は貴重だ。
1本あたりのボリュームが小さく贅沢な品とも思うが、醤油とも油とも相性がいいのだから、どんなふうにでも調理できる。
入れ歯になるまでは沢山食べたいものだ。
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