2018年9月27日木曜日

タマネギの種蒔き ペーパーポット利用で

もうタマネギを蒔かなくてはならない。
播種適期は「9月下旬」というごく短い期間だけ。

肝心な時期に毎日雨。
今日は午後から雨が止んだので、そのチャンスだ。
明日は晴れの予報だけど、1日延ばしでぐずぐずしていると時期を逸してしまう。

今年はこんなふうにしてみた。
ポリポットに10本ぐらいの苗が植えられて売られているのを見たことがある。
それを思い出し、ポリポットの替わりにペーパーポットを使えば管理が容易になるのではないか?

2年前にもそんなことを考えてペーパーポットは買ってあった。
それに合う受け側のトレーが無くてそれっきりに生ってしまった。

受け側のトレーはやはり無いけれど、手持ちのちょっと深めのトレーで工夫してやってみた。


この黒いトレー(底は水が抜けるようにメッシュ状になっている)に古い木綿のシーツをこの大きさに切って敷き詰め、そこにペーパーポットを広げてこのようにする。


アコーディオンに生っているペーパーポットを固定させるのがひと苦労。
受け側のトレーがそれ用に合う品物なら、ペーパーポットの形はどれもちゃんと四角になって128個の区画ができるのだけど・・

真上からみると、こうだ。

左端の列のマスが凡そ正常な形になっている。
他は杉綾になっているけれど、広げ足りないからで、本来は全部が左端の列のようになるべきももの。

ホームセンターを2店見たけれど、トレーが無かった。ペーパーポットも1店にほんの少し置いてあっただけ。
JAにでも行かないと手に入らないのだろうか?

容器の準備ができたなら、ここに上から畑の土(砂混じりの土目の細かなもの)を入れて、128個になるべく同じように入るように調整して水をかける。
この日は直前まで雨だったので、水はほんの少しだけ。

タマネギの種は大きさはケシ粒とゴマ粒の中間くらいで、真っ黒。
湿らせた土の上に真っ黒な小さな種を落としても行方不明になるので、薄く石灰を振って表面を白くしておくとやり易い、とはネット上での知識。

手持ちの石灰は粒状の濃い灰色でその役には立ちそうになかったので、代わりに木灰を振った。


全面に均一に薄くというのはなかなか難しいものだ。
ぐずぐずしていると下から水が上がってきて、白が消えてしまうし。

それでも紙のヘリは見えていたので、種をピンセットで1粒ずつつまんで1ポットに6粒ずつ落とし込んでいった。

6粒の根拠は、この数なら間引きしなくてもよさそうだし、土の量からしてもこんなものではと考えたから。

ケシ粒のような種を1粒ずつ蒔いたので、いやぁ~時間がかかった。
腰と膝がすっかり固まってしまい、数分は体がまっすぐにならなかった。

1ポット6粒で128ポットだから、全部で768。
落ちを計算に入れて、半分になったとしても400近くある。

400生きれば例年並の数になり、多い分(獲らぬタヌキ)には問題ない。

蒔き終わったら、今度は種蒔き用土を使って薄く覆土。
そして圧着には平らな面のある小石を使った。やり難かった。
今思うに、その石をラップに包んで巾着にすれば持ち手ができて楽だったかも。

仕上げの水遣りはジョウウロだと種が顔を出しそうなので、農薬用の噴霧器でシュー、シューと全面に噴霧して、お終い。


こうして発芽させればたぶん間引きはほとんど必要なく、その結果蒔いた種は有効に使える筈。うまく育ってくれればだけど。

最後は乾燥防止に新聞紙で多い、発芽を待つ。
去年は発芽開まで1週間かかった。

時間的に蒔きなおしはできないので、発芽がそろうまでは祈るような気持だ。

このタマネギの品種は「玉光」で2月まで貯蔵可能と歌われている。


5ml入りを全部使ってたりなかったので、16マス分は去年の残り(別品種)を使用。








2018年9月24日月曜日

ウリハムシとの戦い きゅうりの葉はレース状

ちょっと心細い姿ながら収穫が始まった秋どり用きゅうり。
なのに9月も終盤になり気温が下がってきたためか、ウリハムシの勢いがすごい。



下の方の葉はみごとなレース状になってしまった。

上方の葉はきれいなまま。
ハムシというだけに羽を持っていて、すばやく飛んで移動するムシだけどあまり高くは飛べないのか被害は下方の葉に限られている。

でも放っておける状況じゃない。
外に出るたびに捕殺しているが、「無数にいる」ような気がする。

それに高が3ミリ程の虫なのに、捕まえ損ねることが多い。
目がいいのか耳がいいのか、こちらが体をその方向に向けただけで自分が狙われていることを察してさっと逃げる。
まだ指1本触ってもいないのに。



既に使命が終わった夏のきゅうりは、ハムシの害はほとんど問題にならなかった。
4月頃~10月が活動期だというが、気温・日照・雨量などが複雑に関与するのだろう。

これまでウリハムシにたいしてはあまり真剣に対処してこなかったが、畑にはもう他にウリ科の野菜がなくこのキュウリが集中攻撃を受けている。

本格的に薬を使うしかないかな。




2018年9月23日日曜日

レタス苗は徒長でヒョロヒョロ

また、またひどい徒長苗だ。
レタスは芽を出したけど、これじゃとても健全な苗にはならないだろう。


蒔き直しだ。

どうしてこうも徒長してしまうのか。

日陰で育てるとモヤシになるのは常識だけど、発芽するまでは日陰でいい筈。
レタス種は好光性なので光を感じるくらいがいいのだが、発芽はしているからこれは問題ないが、発芽が揃うのを待っている間に先に出た芽はぐんぐん伸びてしまう。

栄養過多でも徒長するらしいが、これに関しては種を蒔いてからまだ1度も肥料はやっていない。

水過多でも伸びる。
思い当たるとすれば、これだろうか?
水枯れで枯れることが無いようにと注意はしていたのだが、連日の雨もあったので多すぎたのか。

発芽率も良くはないので、やり直してみよう。
発芽時の様子はこちら

シンクイムシ被害でカブが全滅

秋の栽培で一番欲しかったカブが、あっと言う間に全滅した。



あぁこれはハイマダラノメイガ!俗にいうシンクイムシの仕業だ。
遅きに失したが、めがねとピンセットで捜索の結果、こんなのがいっぱい捕まった。



雨が続いて管理がおろそかになったのと、防虫ネットが邪魔をして見えにくかったのと。
「防虫ネットが邪魔をして・・」というのは、なんとも皮肉。

前から思ってはいた。
ネットの中で小さな苗に起きている異状は、外から発見するのは難しいナァと。
それだからって頻繁にネットを剥ぐっていたのではあまりに非効率的だ。(いや、本当はメンドクサイのだ)

ネットによる防虫効果は、ある。
現に同じ畝でのコマツナ、チンゲンサイは今のところきれいだ。

コマツナ

チンゲンサイ

カブの芯喰い虫害は特に要注意なのだ。
そして、防虫ネットを過信してはならないことも心得なければならない。

カブは2回目を蒔こうとしていたところだけれど、これじゃ1回目の蒔き直しになる。

 

2018年9月22日土曜日

ミニ白菜を蒔く

ミニ白菜の種を19日に種を蒔いて、二日目にはポツ、ポツと出始め3日目の今日は全ポットで発芽。


まだ出るべきものが全部でてはいないが、適期に蒔くと揃ってスッと出る。
こういうのは気持ちがいいものだ。

蒔いたのはこれ。


使いきりサイズなので、販売用にいいのではと思い昨年も作ってみた、ミニタイプ。
ちゃんとできれば1kg位の重さになるらしいが、去年はそこまで達しなかった。

10月半ばに台風にあって、思い切り塩を被ったのでそれが主な原因かも。
しかし、普通サイズの白菜は全滅(播種時期の読み間違い)だったので、これは貴重な収穫だった。

今年は場所が決まらなくて種蒔きが遅くなってしまったが、袋の説明で見る限りは播種適期の範囲内なので事故(災害、病気、ひどい虫害)がなければ育ってくれるのではと希望的予測をしている。

無事に育って、今年の収穫は12月になるのかな。
追跡記事はこちら

既に生育中の先輩白菜たちの様子は・・・
1番走者の「郷秋」は、畑に植え付けられてから2週間。


防虫ネットに守られてすくすくと大きくなっている。
既に隣との間隔はいっぱい、結果はかなり窮屈になりそうだ。

2番手は「京都3号」で、今日にでも植え付けようかと思っている。


蒔いてから25日、日数も状態もちょどいい。
雨が続いていて、今日と明日は晴れ間になっているので植え付けのチャンス。
地面はしっかり水を含んでいて、明後日にはまた雨になる。

「日和見」というとあまり褒められた場面には使われない言葉だけれど、農作業にはこれが必要になる。
晴れた日には、雨がふったら、雨があがったら、風がふいたら・・そんな条件を頭に入れて動かなくてはならない。



2018年9月19日水曜日

ラッキョウの株分け・植付け

収穫を終ったラッキョウは、真夏の間は葉が枯れてほとんど何も見えなかったが9月になると葉が出てこんなふうなった。


勢い良く伸びて蕾がいっぱい付いている。
このままにしておくと、こんな花が咲く。


きれいで可愛い。
でも、植替えが目的なので今年は花はお休み。

ラッキョウ指定地の現在はこんな風なので、空いたところに混んでいるところから引越しさせて、来年のラッキョウを生産させねば。



右端に集中しているのは、去年秋に新しく植えた「小玉らっきょう」で今年は収穫せずに増殖させておいた。

これを掘り上げて2~3粒ずつに分けて、空いているところに移した。


根付く際の負担を軽くするために、葉は切り詰めた。
ネギの植付と同じだ。
そしてぞろっと長い根も植えやすいように3センチ位に切りそろえて、こんな間隔で植えた。

ちなみにここは砂地なので、砂丘ラッキョウだね。
鳥取の砂丘ラッキョウが有名だけど、水はけのいい土が合うということだろう。

肥料らしいものもやっていない。
根付きさえすれば管理が楽で具合がいい。

結果として少々窮屈かなと思ったが、これで畝がちょうどいっぱい。
小玉らっきょうというものがどこまでの大きさになるものかわからないが、今の球の大きさは1センチあるかないかだ。

買った種に付いていた説明書 ↓

この大きさなら、増えてもそれほど混み合わないのではと勝手に解釈して・・
他の野菜と違って込み合ったからといって出来具合には大して影響はないので、都合でOK。

夏を越して新しい葉を出した今は、この説明書のような形ではなく完全な球形。
この写真のような形は春に分裂をし始めた頃だと思う。

この形の時に生で食べると(それがエシャロットでは?)美味しいのだ。
来年はそれが期待できそうだ。

漬け物用に収穫して使うという角度でみれば、こんな小さな粒では洗う時の作業がえらく大変そうだ。
今年使った大ラッキョウは、その点で手間が楽だった。

初夏に店頭に出るラッキョウは、近頃はどこもこの大粒ばかり。
きっと消費者の要望がそういうことなんだろうなぁ。

味という面からいえば、ラッキョウは小粒ほど美味しいと言われる。それを思って敢えて「小玉」を選んだように思う。

瓶詰めで店の棚に並んでいる”花らっきょう”はとても小さくてとても高価。
自分で栽培して自分で調理すれば、手間の計算はしないから安く美味しく食べられると思うのは自己都合の計算?




2018年9月18日火曜日

病名不明のイチゴ苗に石灰をかけてみる

秋植えつけるための苗(春のランナーから取ったもの)が、私には原因がわからない病気でどんどん無くなっていくイチゴ苗。
7月半ばにポットに苗を20鉢くらい採取したのが、今は10鉢強までになってしまった。

下の写真が特徴的な症状で輪紋病か炭そ病ではないか?
イチゴの病虫害は他の野菜とは系統が違うようで、対応できる農薬が手元になかった(この言い訳は無責任のそしりを免れない)。


病名がわからないので薬を選べずに手をこまねいていた。
手持ちの参考書の背表紙をぼんやり眺めていて、「石灰で防ぐ病気と害虫」を目に留め見てみようかと開いた。


使う石灰は消石灰、生石灰、炭カル(苦土石灰)とさまざまで、使い方もそのまま散布、水に溶いて上澄み液を散布・かん注、土から根に吸わせるなど、対象植物は主にイネだが、キュウリ、ハクサイ、トマトなど人によって様々。イチゴの例もあった。

要するに工夫でどのようにでも、と読めたので、自分の条件を当てはめてカキガラ石灰を葉の上に振りかけてみた。
有機なので大きく間違うことはないだろうが、効果が弱いかな。

イチゴの病気 石灰

昨日そうしたばかりなので、結果はまだ先のことだけど、石灰は土に混ぜ込むだけでなく野菜に直接使うことで病害虫の予防防除の力があることを知り試してみる。


この本は、全国各地の農業者や研究者の、これをこうしたらこうなったという経験や工夫を寄せ集めたものだから、これが絶対という教えではない。

でも石灰は菌に侵された土を殺菌する方法として昔から使われていたようなので、殺菌力は確かで、それをどう使うかの例として参考になる。

最近は何でもネットで調べてしまうが、ちょっと系統的に調べたい、深めてみたい時には本はいい。ネットと併用して調べればもっと深まり、役立つのだろう。