2018年4月5日木曜日

防虫ネットの保温効果

網目1mmの防虫ネットにも保温効果があることが明確に見えた。

コマツナの発芽後に全体を防虫を目的にネットで被った。


いえ、全体を覆うことが出来ずに10センチほどがネットからはみだしてしまった。
2m50センチのネットで2mの長さの畝を覆うとこういうことになるのに、計算が雑なため起きた現象で、公開するにはちと恥かしい状況。

しかしその結果コマツナの生育に違いが表れ、いい勉強になった。
虫害ではなく、成長の差が出たのだ。

ネットの中と外の成長の違い

今年の3月は例年に比べてかなり暖かい日が多く、保温の心配はいらないと思っていたのだけれど、ネット内と外とでは明らかに大きさが違う。

こんな差が出たのにはちょっとびっくり。

このネットは風除けとしての利用もしていたけれど、保温効果もあったのだ。
温度の違いは1度あるかどうかの違いかもしれないけれど、累積されるとこうなるということか。

野菜栽培上の言葉で「積算温度」云々と言われるのはこのことなのかな。
今のところ虫の被害も無いし、成長はいいし・・Wの成績だ。

収穫が楽しみ。

2018年4月2日月曜日

エンドウにエカキムシ発見 侵入の痕跡くっきり

発見!
今年最初のエカキムシ被害だ。

キヌサヤに出たエカキムシの被害跡

葉の裏をひっくり返すと、いた、いた。

葉の裏にいたナモグリバエ

へぇ~、こんなにはっきりと居ることがわかるなんて・・ちょっと感動!
感動している場合じゃないけど 笑 

被害が進んで絵がぐちゃぐちゃになってからでは始点がどこなのかはわからなくなってしまうけど、早期発見で葉の縁から入って中のほうに進んだ跡が良く分かる。

エカキムシの被害の図解

昨日勉強したばかりなので発見が新鮮で、被害の発見なのになんだか嬉しくなった。
エカキムシというほうがわかり易いけど、本名はナモグリバエらしい。これも実態そのままの名だけど。

今のところ被害はこれだけみたいだ。
被害が少ない場合は、虫のいるところをギュッと押さえて潰してしまえばいいが、蔓延してからではとてもやっていられない。そうなると薬もあまり効果がない。

うどんこと共にこれからが繁殖の季節だから、よく見ていなくちゃね。


2018年3月25日日曜日

ブロッコリーの徒長苗を植えてみた

クネクネと曲がった徒長ブロッコリーの苗のその後。

気温が低い時期に室内で育てたのがいけなかったかと、やり直して、発芽後に丁寧に戸外で育ててみた。

いきなり高温の戸外に出さずに、先ずは日陰でじわじわと日光に当てて。
でも結果は・・

同じだ~。
そもそもブロッコリーとは、こんなもの?

播種から37日の現状はこれ。このポット苗は比較的マシなものだけど。

播種から37日 徒長したブロッコリーの苗

本葉は3枚で4枚目できかけている。もう植えてもいい大きさにはなっている。
ひたすら悩んでいても仕方がない。育苗の日数は経ったので植えてみよう。

予め堆肥、元肥(鶏糞)、石灰、殺虫剤(前作にコガネムシ被害大だった)を混和して出来上がっている畝に茎ブロッコリー4株と共に植えることにした。

その気になったのは「寝かせ植え」とか「斜め植え」という方法があることを知ったから。
この苗にはこの方法が使えないかと考えた。

定植時に寝かせて植えることで、茎の上の方にも発根し丈夫な苗ができるという。
徒長苗の利用が目的の方法じゃないだろうけれど、やってみるべし。

こんなふうに掘った穴にごろんと寝せて

徒長したブロッコリーの寝かせ植え

子葉の生え際まで土を掛けた。
そうすると深植えになるので良くないかな、との不安もよぎったけれど先ずはやってみるべし。

徒長苗6本を35センチ間隔で植えつけて


土の中にも2種類の殺虫剤をいれたけど、これから飛来する虫を避けるために防虫ネットを張る。アオムシ、コナガ、ウワバなどこれからはシーズンだからね。


右上に茎ブロッコリー4株、これも発芽直後は徒長したように見えたが外に出して以降はやや締まって、まぁまぁの苗になった。


危うく忘れるところだった「灌注処理」を、前日にブロッコリー苗2種に施した。
灌注液は殺虫剤(プレオ)+殺菌剤(ダコニール)にした。

畝の空きスペースには、時期をずらしてこれから播種するブロッコリーを植えるつもり。

2023.11.21追記
斜めに倒して植えた苗は、自力で起き上がりがんばって大きな蕾を付けました。

2018年3月23日金曜日

タマネギの葉が波打ったり、もう倒れ始めたり

今の時期、私の畑で成育が見えるのは12月に定植したキャベツ(芯が立ってきた)と、3月になってから定植した九条ネギと、タマネギ2種だけ。

収穫できるものがなくて、だいぶ寂しい。
よそではキャベツが出来上がってきている。どうやって育てたものだろうか。

まぁその件は置いといて、気になるのはタマネギの様子。
去年もこんな葉を見たような気がするのだが、記録がない。

葉の一面だけが波打ったような、竹を割って節が見えた時のような、明らかな奇形。
本来筒状の葉が潰れた様に扁平になっている。


これも


これも


こっちも


1球4~5枚の中の1枚だけのも、3枚のも。
3枚が変化しているのは他のより葉が大きく生育している。

全体を見ると小さめの固体は形がどれも正常。
大きくなってくると奇形になるのだろうか。

この葉の形は、結果の形だけを見れば「ウィルスによる萎縮病」のように思える。
が、種屋さんのサイトなどの説明によれば、こうなる前に葉が変色したりモザイク模様が出たり・・とある。

その状態がないので?となる。

昨年の結果は収穫には特に問題が無かった。
何の手も打たずに目立った障害は出なかった、ということか。

気になるけど、このまま様子を見よう。
ウィルスによるものなら、除去しなくちゃいけないけどねぇ。
悩ましい。

この現象は2種生育中のうちの晩成種(ノンクーラー)だけ。
もう1種の中晩成種は、ノンクーラーより当たり前に大きくなっているが取り敢えず変形はしていない。

でも全く健康という訳でもない。
恐らく風が原因ではと思われるけど、結構な数が倒れてしまった。



この数日は雨と共に強い風が続いた(今日も、だ)ので、おそらく風のためと思うけれど、倒れた方向があちこち。

この畝は南北に作ってあり、上記の晩成種の畝は東西に向いていて、その方は倒伏は全く無い。
風が原因なら、倒れたからといってもこのまま成長がストップにはならないだろう。

でも健全なものと同一にはいかないだろうから、順に消費することにしよう。
幸いタマネギの生食は好物だし^^。

今朝は結構冷たい風が吹いていたけれど、日なたはぽかぽかでいい気持ちだった。
わが家のモモも昨年より17日も早く開花し、今日はもう3~4部咲き。


次々と咲く春の花には癒されるねぇ。







2018年3月6日火曜日

室内育苗 徒長に悩む

発芽後12日、こんな泣きたい様な姿の徒長苗になってしまった。

徒長したブロッコリーの苗

クネクネ勝手な方向に伸びているのは普通のブロッコリー7ポット。
その左の4ポットの、曲がってはいないけど結構長いのはスティクブロッコリー。
その2種に比べればいくらかいいのはキャベツだけど、これだって結構ヒョロッと徒長している。

加温しての育苗をしてみたくて、2月16日にキャベツ、ブロッコリーの種をポットに蒔いて22度の室内に置いた。

4日後に一斉に発芽。


4粒ずつ蒔いた種が殆ど全部みごとに揃った。
購入後3年経った種だけど、なんの遜色も無くいい気分だった。

がよく見ると・・

発芽 徒長

ん?徒長・・
もう!

どれもみんな茎が長いように見える。
発芽と同時に徒長している、こんなことがあるのだ。

この場所は玄関のタタキだから、光はほとんど入らない。
無理もないか、それじゃ南の陽が差し込むガラスの窓際へお引越ししよう。
室温23~24度、日当り良好(のように見える)。

これで文句があるか・・。
文句があるようで、徒長は止まらず伸びる伸びる。
葉の色は緑色に変わって、光合成はできているみたい。

徒長の原因は何?
これ、と決めきれないままに怪しい条件をあげれば
1、窓ガラスが遮光しているのか。
2、空気が動かないからか。
3、給水しすぎたか。

給水については、種を蒔く前にポットの土に撒いた水が足りなかったので、後で下から吸わせた水が多かったような気がしなくも無い。
それに気づいてからは、土の表面が完全に乾くまで水は切った。

室内は無風なので、それも良くないのだという意見も。

刺激が欲しいらしいので、風が当ったように掌でたまになでてみた。
ヘアードライヤーで弱い風を送ってもみた。
いずれにしても、こんなことで満足できるのかなぁ。

一番疑わしいのは窓ガラス。
ガラスが二重構造になっていて、そのガラスが遮光性のあるものなのかどうかが不明。

ちょっと調べると「遮熱ガラス」というのはよくあるようだけど、ガラスその物が遮光になっているという説明には行き当たらない。

そんなこんなで原因がわからないままウダウダしているうちに、ますますニョキニョキと・・。

いっそ外に出してみよう。
いつものミニ温室を使って。

ミニ温室

基礎部分のポリカーボネイト板(薄い茶色)が、これまた遮光しているのではという疑いもあるのを、苗をいれたバットのを持ち上げることでいくらか改良できたように思う。

被ってあるビニールの裾を上げると、ポリカの壁なっている。


この中は、ちょっとした台を置いて高さを出して苗箱を置いている。

底上げで徒長防止

という具合。
台を置いて苗箱を底上げしたところが今回の工夫。
どうってことないのだけれど、今までここに気づかなかった。

それで数日前から、昼間のお日様に当て始めた。
朝10時ごろから夕方4時半ぐらいの間で温室内の温度は10℃位~34℃位。

大体生育温度(適温は15~20℃)の範疇にあると思うのは甘いだろうか。
温度差が結構あるけれど、今のところこれ以上の方法はないので目を瞑ろう。

屋内と野外とを入れたり出したりで、暫く様子を見ることにする。
ブロッコリー苗の徒長ブログ続偏1 続偏2



過去にはキュウリの徒長の経験がある。
去年の8月のキュウリ苗。

この時は駐車場のポリカ(半透明)の屋根の下で、直射日光は入らなかった。

どちらも何かで日光を遮っているのだけれど、プロの農業者はビニール温室内で育苗をしているらしい。
ビニールなら、遮光率はそうは高くないのだろうか。

もう本葉が2枚できている。早くしっかりさせなくちゃ・・・

2018年2月20日火曜日

ヒヨドリはアブラナ科の野菜が大好き

あー、やられてしまった。

だいぶ前に出来上がっていたキャベツを、収穫しようと行ったら、これ、この始末。

ヒヨドリの食害 キャベツ

白菜と同様に外葉が齧られていたのは承知していて、なんで柔らかい中の葉は食べないのかと不思議だった。

ちょっと目が届き難い場所だったのもあり、油断もあってこんなことになっていた。

鳥害 キャベツ

2株残しておいたキャベツの両方やられてしまった。

柔らかい葉を食べないわけがない。

美味しいところを後にまわしただけだった。
好きなものから食べるか、好きなものは最後にするかという選択は人間だけじゃないのだねぇ。

毎年同じように鳥害があるのに、毎年手遅れになっているように思う。
私の頭は鳥以下か。


この頃はセキレイが毎日餌を求めてやってくる。
とても人懐こい鳥で、人のかなり近くまで寄ってきて地面を突いている。

セグロセキレイかな、白い胸のあたりが炭焼き窯にでも入ってきたようであまり美しいとはいえないのだけれど、しぐさや歩き方(すばやい!)がとても可愛い。

ヒヨドリもムクドリも菜園主から見ると「害鳥」だけど、このセキレイは害虫を掃除してくれて且つ愛嬌があり、人にとっても野菜にとっても益鳥だと大いに贔屓目で見ている。


2018年2月19日月曜日

「北風と太陽」で切干し大根作り

切干し大根というのは生のダイコンを煮たのとは別物の味。
ダイコンの収穫量とは関係なく、年に一度は作って置きたい食品だ。
今季3回目のダイコン干し。

切干し大根 干し始め

今日は「雨水」だというけれど、昨日も今朝も外に置いた水桶には薄くはない氷が張っていた。日中の季節風も強烈で寒い。

春の兆しを感じるまでにはまだまだ間がありそうだけど、もう2月も下旬を迎えるのだから油断は?ならない。

大根3本を抜いてきて、洗って皮を剥き、「回転つまきり器」という道具で千切りにする。


大根の千切り つまきり器

「大根突き」という伝統的な道具もあるが、年季が入っているせいか切れ味が悪く効率が良くない。

この道具はその名のとおり主に刺身のツマを作るものだが、刃が3種類あるのでいろいろあに使えて便利なのだ。

主に飲食店などで使用するものかと思うが、便利な世の中、ネットで何でも手に入る。それも手ごろな値段で。

これを使うと仕事は速いが仕組み上繊維を極短く切ってしまうので、乾くとクズが出やすいのが欠点だけど、効率よくできるので具合がいい。

千切りしたものを網カゴに広げて天日と風にさらして2日もすれば、こんなに量が減る。

天日干し2日目

これに少し色がついてくると、まるでタタミイワシのようになってカルシュウムたっぷりのように思えてくるのが妙だ。

更に2日もするとこんな風に。

天日干し 4日後

水色のカゴの中が今回切った大根で、右側のは前回分でどちらも元の大根は3本で同量。
多分そこでじっと見ていると縮んでいくのが見えるのでは?

そして真っ白な大根がキツネ色に(加熱したわけじゃないからこの表現は変かな、何て言えばいいのか・・とにかく美味しそうに)変わる。

気候が春めいてすこし緩んでくるとこうサッとはいかず、何日もグズグズしていて結局腐らせて締まったりするのだ。

つまり「北風と太陽」が活躍してくれる厳寒期のワザである。
「北風」か「太陽」かじゃなく、仲良く双方にご協力いただくのがコツ。

では日照時間が少ない北の地方ではできないだろうか?
そんなことはなく、冷たい風がビュービューなのだから腐ることはなくできる。
でもきっと、ビタミンDの含有量が違っている・・と思うのは手前味噌か。

ちょっと横道にそれたけど、更に2~3日干して終了。
都合4~5日乾燥させた製品はこんな状態で、すっかり水分が取られカサカサになった。

切干しダイコン4日後

ここまで乾燥したようでも天日干しなので、完全ではなく常温保存では不安がある。

最後はポリ袋に入れ、冷蔵庫へ。
新鮮なダイコンは終っても、これで夏前までは煮た香りのいいダイコンが食べられる。

大根の水気を抜いただけの筈なのに、食味が変わる。
天日に当てることによってビタミンDができるということは知られている。
それだけのことだろうか?

瑞々しい大根おろしも美味しいものだが、この切干し大根も格別だ。
離れて住む子供達からのリクエストもあるから、作り甲斐もある。
嬉しいことだ。

今年の大根は虫害で半作だったのが何とも悔しいのだけど、切干しもできたのだからまぁ良しとして、また春の作業に精を出そう。