2024年9月29日日曜日

ヒガンバナ開花の遅れ

 ヒガンバナ(マンジュシャゲ)が今年も突然!?あらわれ、いつもここに現れてから気づくのだった。




今年の開花は9月28日。
いつもきちんと9月23日前後に開くのに、今年は1週間近く遅い。

これに気づいてみて、今年はいつもよりこれくらい高温なんだと再認識させられた。


播種適期が8月中旬~9月上旬の白菜の種まきを、迷いながら9月1日に蒔いたら2日後にスッと発芽。
結果は適期内だったとほっとしたけれど、成長が鈍い。

発芽はしたけれど陽ざしも強く、それを避けるべく寒冷紗を利用して対処しているが、双葉のままで変化が無いように見える。

白菜は時期が合わないと大きくはなっても葉が巻いてこないのだ。
そうなってからではやり直しがきかないので、保険の意味で苗を買ってきた。

いつものと品種を変えたので、これまた不安材料になってしまいなんとも気を揉む季節です。




2024年9月22日日曜日

異常高温の2024夏 種まき・育苗の対策

去年の夏も暑かったのですが、2024年の今年はもっと暑かったように感じます。

最高気温が33℃~34℃になる毎日(ここは静岡県湖西市)
9月21日の今でも31℃を超えて、連日熱中症アラートが発令されています。

通常では8月下旬からは秋冬ものの種まきが忙しい時期です。
白菜も大根も発芽適温は25℃まで。
今年は、この状態では普通に蒔いたのではまず発芽しないでしょう。

そこで、白菜の種を直射が入らない場所でポットに蒔いて、遮光用資材(新聞紙や遮光ネット)で覆って何とか発芽させましたがその後をどうするか・・・

このままだとどこまでも徒長して、これまた使い物にならなくなってしまうのは目に見えている。

遮光ネットで覆って外に出してみました。

その結果がコレです。


なんと!ウリハムシの大被害でした。

置いた場所のすぐそばにはキュウリが2本植えてあり、1週間ほど前に突然全体の葉がレース状になり枯れてしまったのですが、その原因はウリハムシ。

その木の始末はしておいたので、まさかこんなことになろうとは。
キュウリが無くなってエサ場を失ったウリハムシ集団は近くにあった白菜に移動したのでした。
発見後に”劇薬”マラソン乳剤を噴霧したのですが、その時だけ。

さて、どうしよう、今からまた同じようにポットに蒔いたのじゃたぶん間に合わないだろうねぇ。
畑に直蒔きするしかない、発芽したらすぐ防虫ネットで覆って、ととにかく播種。

蒔いてから「こんな時の対策」はどうするのか検索して出来きたのがこれ。

農業のプロが、こうしなさいと言っている。
暑すぎるのだから日よけをする、同時に防虫も。


何とかして発芽をさせ、手をかけてある程度まで育て上げなくては生育が間に合わないから。
秋は気温の低下が速く野菜の生育が追いつかず完成までいかない、という理屈でしょう。

防虫ネットと遮光用ネットのダブルネット。
これに加えて薬の助けも必要になろう。

ちょっと手間が掛かるけど、これにしてみよう。

結果を出すにはテマ、ヒマを惜しんでいてはならないノダ。
ガンバレ!
そう、頑張って結果をだそう。


ウリハムシには嫌いな野菜もあるようで、隣に並べていたキャベツ、ブロッコリーは無害でした。


その後のハクサイはどうなった?






2024年2月24日土曜日

無農薬のハッサクでおいしいマーマレード

 今季(2024年早春)は八朔の実がたくさん付きました。


生のままのハッサクもおいしく、食後のデザートとして毎日のように食べています。
でも腐らせずに食べきるには多いので、マーマレードにして長い間食べることに。

先ずは自然落果したハッサク3個で作りました。



仕上がりの量は、300mℓくらいの保存ビンに2本と少し。

甘味とさわやかな酸味にスパイスとしての苦みがいい。
それに何といっても無農薬の果実と上白糖だけで作られた安全なマーマレード。

小さな子供には向かないけれど、大人が毎日口にする甘味ものとしては満足です。

以下に簡単なレシピを添えますので、よかったら参考に。

『ハッサクのマーマレード』
材料:ハッサク 350gくらいを2.5個
   上白糖 580g(ハッサクの60%)
手順:
①はっさくは皮を厚く剥き(実と皮の間の白い部分が皮の側にくるよう)、1.5cm位に細くスライスし、目方を計って、水を張ったボールに入れる
細かく刻むので皮のキズは気になりません

②皮の苦みを和らげるために①の水を繰り返し取り替えて
今回は5~6回水替えした後でもまだかなり苦みが残ったので、1晩浸漬してまぁまぁの味になった
苦みの加減は好みがあるので、何回か作ってみて自分の好みに合うよう水さらしをしましょう

③実はホロを付けたまま1cm幅くらいの輪切りにし、ミキサーで細かくし目方を計る

④ハッサクの合計量の60%の上白糖を用意する

⑤②と③を合わせて鍋に入れ、少量の水を合わせ弱火にかける

⑥皮が好みの加減に柔らかくなるまで煮る、途中必要なら水を加える

⑦全体の1/3の砂糖を入れる

⑧数分後に残りの砂糖を更に2回に分けて入れるが、最後の1/3は味をみながら加減して入れ焦げないように煮詰めていく
食べてみて皮が硬くなく、全体にとろみがついてきたら完成(冷めると硬くなるのでやや緩めで止める)

加熱を始めてから火を止めるまでで1時間30分
出来上がり量=1300g (300ccの保存ビン2本強)


2023年10月19日木曜日

花が咲いたサツマイモのツルに芋は成らなかった

サツマイモ栽培に異変

 サツマイモのいもヅルに花が咲いた、それも大量の花が。
7月から咲き始めて、収穫時期になっても蕾がいっぱい。

どうしたのだろう?

コンクリート塀の上に造られたフェンスから垂れ下がって咲いているサツマイモの花

サツマイモの花

いつもは咲かない花が咲いている・・これは異変。
きれいだと喜んでいる場合じゃない。

そのツルには果たして芋はできるだろうか?
経験からの結論(結果)は、「芋はできなかった」のです。


土の中に塊根(芋)ができていれば今が掘り上げの適期という頃で、植付から140日を経て10月半ばに凡そ20株を掘り上げた。のびたツルのほとんどにアサガオに似た花が着いていました。

その結果収穫は写真のこれだけでした。

20株からとれた芋の全て

生育過程での様子

芋を成らせるツルそのものが、繁茂しませんでした。
1株に1~2本の、花が着いたツルだけが長く伸びましたが他にツルは出ていません。

根元はスカスカ

そのツルの根元をたどって引き揚げたら根は腐って無くなっていました。

根がない!

その主蔓が土に接していたところには細いヒゲ根が出ていたので、そのヒゲ根が水と養分を吸い揚げて花を生かしていた、ということの様でした。

その養分は花を咲かせるためだけに使われ、塊根を作るためには使われなかったというのが現実の姿なのですが、通常サツマイモはそのようなことはまず無いらしい。

花を見たのは全く初めてじゃなく、2~3輪の開花は2017年にもありました。
その時は珍しいことだとは思っても、芋の収穫に関係するとは思ってもみませんでした。


原因は何か

なぜ生殖用ホルモンが花を咲かせるように働いたのか、私の調べ方ではどうにもわからない。

タネ屋さんのサイトによれば、サツマイモの花は沖縄では見られるが本州ではまず咲くことはないとのこと。
その極稀な現象がうちのいも畑で見られました。

この夏はかなり高温だったので、それが原因の一端かとも思うのですが、今年の夏はどこでも異常に暑かったようです。
だったら他でも開花現象が報じられそうに思うのですが、聞こえてきません。

実もの野菜にはツルボケという現象が起きることがあります。
根に与えられた栄養(多くはチッソ分)が多すぎて茎葉が茂りすぎて実が付かないという現象ですが、サツマイモに関しては肥料は一切与えていないのでこれは無いと思えます。



今回花が咲いたサツマイモの生育条件
・使った苗は昨年に収穫した芋を種にして発芽させ、同じものを東、南、西の3か所に植えた
・この夏はどこでも異常高温だった
・花が咲いた場所は南向きの畝だけで、そこはコンクリートブロック塀に接していた
(これがクサイ!コンクリートは気温以上に高温になるから、そこの地温は他の畝に比べてかなり?高くなったのでは)

来年以降も同様なことが起きる可能性はあるので、花や蕾ができたら即摘んでしまおうとの対応案がでた。
けど、7月から茎の先での生殖活動がはじまっているのでそれを摘み取っても、その時は既に生殖ための栄養分は茎の先端に移動してしまっているので無意味かも。

サツマイモは肥料無しでどんなところでも作れるエネルギーを持つ作物なので、近々起こると言われている大災害に備えるために作り続けたい作物。
それが温暖化で叶わないとは一大事なのです。

地球の温暖化ってこういうことなんだ。



2023年4月30日日曜日

さつまいもの芽出し 高い気温に助けられて

投稿日 4月30日


温床作りは失敗でも気温が助けてくれて


2月中旬に作った野菜残滓や糠などを埋め立てて造ったサツマイモ苗作りのための温床は、発酵がうまくいっていなかったようで、地温が上がりませんでした。

2月中の温床内の地温は晴れた昼間は30度を超しましたが朝夕は20度以下に下がりました。発酵に因って地温が上がった場合は昼と夜の温度差はこんなにはありませんから、これはビニールで覆ったことによる地表だけの変化と思えます。

発酵は進んでいないとわかったところで今更掘り返してやり直す気にもなれず、べた掛けのビニールと支柱を立ててのビニールテントで最低限の保温をしたところ、3月下旬には発芽を確認。

各地でサクラの開花が早いとの情報が流れたように、いつもの年より「ずいぶん暖かい春」のお蔭で少し早めの発芽開始となりました。

ビニールトンネル内はとても高温となることがある


4月中旬にはトンネル内はつるがいっぱいに繁茂しました。
この調子ならなんとか6月中旬には植付ができるのではないかと、ほっと胸をなでおろしています。

鬱蒼としてきて、そろそろ覆いを取った方が・・と気のはやい家人が遠慮がちに進言。
私は去年はもっと遅くまでそのままだったけど、と思いつつも「窮屈そう」でもあったので外すことに。

それがトンネルのビニールを取ってみると何だか様子が変!


全体がやけに白っぽい


葉全体の葉脈間が白っぽくなり、何か病気にかかったのだろうか?
ネット検索をしながらも1~2日程手をこまねいていると、その内頂芽の葉枯れてきて焼けたように黒くなってきたのです。


その黒くなった葉を見て、思い当たったのが”ヤケドしたのでは”・・

去年はもっと先までテントをそのままにしていた。テント内の苗ももっと長く伸びていたように思う。
そうだ、テントの支柱が今年は小さくて、天井が低い状態だった。
しっかり見なかったが、伸びた枝先が天井に触ってしまったようだ。

4月も下旬ともなれば、晴天日の昼間のトンネル内は40度前後になっていたことは考えられるので、芋苗にとってトンネル内は灼熱地獄。
上に向いて伸びビニールに触っていた成長点はたまらない。
テントを外したとたんに炭化した、ということだろう。

なんということ!

再生の道をさぐる


今年の苗づくりは失敗、苗を買わなくてはならない・・
失意を抱えながら観察していると、下の方には健全なつる枝も見える。


これに助けてもらおう。
サツマイモは生命力が強いから、いくらかでも元気な芽があればそこから伸びてくれる可能性はある。
火傷を負った頂芽は、カットしておけば脇からの発芽を促すこともできるだろう。

植える予定地の玉ねぎは収穫までまだ1月はかかりそうなので、この時間で苗はできるのではないか。
完全に失敗とならずになんとか”滑り込みセーフ”の結果になってほしいもの。

派生の話
トンネルにしただけでも温度は上がるからと、このビニールトンネル内にスイカ、トウガラシ、カボチャなどの種をポットに蒔いて入れておいたのです。
どれも発芽適温は25度~30度とされているもので、結果は一つも発芽ししませんでした。

その後種を蒔き直して玄関内においたら2~3日で次々に発芽。
玄関タタキは今は常時24度で管理されています。
この結果を見てもトンネル内の温度が足りなかったことがわかったのでした。


《関係する過去の記事》
この後の生育はこちらで

2023年4月16日日曜日

いちごの鳥虫害対策

4月13日

 いつもになくちゃんと作付けしてしまった?イチゴ。
もういっぱい実をつけてぼつぼつと色づき始めてきたのでちょっとワクワクです。


これから先は目を離すといつの間にか無くなったり、齧られたりで落ち込むのが定番。
カラスやアリにくれてやるのは惜しく、ここまで来たならひとつでも多く人の口に入れたいと思うのは人情、ですね。

防虫ネットを張ってみたり(これは受粉の邪魔になると気づき×)、テグスを張ったり(くぐり抜けられたり嘴をを突っ込まれたりで失敗)、キラキラテープを巡らしたりしてみましたが知恵比べはこの程度、勝てませんでした。

で、今年は新しく資材を入手してちゃんとした対策をしました。
これでどうだ!


始めて使ってみた目合16mmで透明の防鳥ネットです。
カラスやヒヨドリの食害を防ぐのが目的のネット。

カラスは私より頭がいいのでどう出るかわからないけれど、これは下をくぐったり網目から嘴を突っ込んだりはできないでしょう。

この1畝分でネットの値段はおよそ1000円。
この先何回も使うのだからこれくらいのモトは取れるのではという計算をして、購入。

アリ除けの対策もばっちり。
アリ対策容器のつくり方はこちらでご覧ください

中央に見えるヨーグルト容器がアリ除け器

この鳥よけネットはハクビシンにはどうだろう?

ハクビシンはナイロンネットくらいは簡単に食い破っていますが、これは緩く張ってあるので手足に絡みついて思うようには動けないのでは、と想像しますがたぶんそんなにアマクはないでしょうね。

イチゴに関してのハクビシン対策は今のところこれならといった防御策はなく、今年は様子見となりそう。

カラスとアリの対策はできましたが他に、病気に対する策も考えなくてはなりません。
うどん粉病は程度の差はあれ、必ず出ます。
実が腐ったことも一度ならず。

どんどん色づいてから薬は使えないので、今のうちに予防しなくては・・

今回使った防鳥ネットはこれです。


《過去のイチゴに関係する記事》

2023年3月26日日曜日

土の中の害虫は播種前、植える前に手を打つ

 種から育てて本葉5~6枚で10センチほどまで大きくなったキャベツが、2~3日前から元気がなくなりそっと触ったら地表のすぐ下で切れていた。


切り口の状態が分かるように、コンクリートの上に置くと


しまった、ネキリムシだ。
こんなに大きくなってからやられるなんて、あまりないことだ。

でも今回のこの場所でのネキリムシ被害はこれで3本目。
前に2本やられた後でデナポン(ベイト)を株周りに散布したけれど、効かなかったということは土の中に潜伏している。

土の中に潜んで茎を食いちぎるのはタマナヤガらしい。
齧られた位置も土表面より数ミリ下であることからも窺える

経過をさぐれば、なんと、植付時に殺虫剤を混和していない。
忘れてしまったようだ。

植えるときも種を蒔くときも必ずオルトランまたはダイアジノン粒剤を土に混ぜ込んでいるのに、その記録が無い。

11月半ば種まきで12月末には植えて、4月5月には収穫の筈だったのに、悔しい。

農薬は一切使わないと言う家庭菜園主は多いけど、どう防除しているのだろう?
これは未解決のまま長年の疑問。

発芽後や定植後に防虫ネットを設置しても土の中に既に潜んでいるムシには対処できない。
それに有機物を主とする堆肥(牛糞や鶏糞、自作の野菜くずなど)の中には害虫の幼虫や卵は入っているだろうに。

有機(無農薬)農法ではどうするのかと、ちょっと調べてみました。
先ずはネットを使う。
地面に銀色のシートなどを敷いて虫を寄せ付けない。
赤や黄色のテープなどを使う
などで土の表面上での対処方法だけで、土の中のムシには触れられていません。

防虫ネットは私も常に使って、地面より上での防虫効果を感じています。
地面に敷いてある銀色のネットも見かけます(努力の跡)
赤や黄色のテープは数回やってみましたが、効果のほどは疑問。

要は、たぶんハウスの中で栽培する以外には方法はないのだろう。
そこまでやれば有機栽培とも家庭菜園とも言えない。


関連のある過去の記事から