2024年2月24日土曜日

無農薬のハッサクでおいしいマーマレード

 今季(2024年早春)は八朔の実がたくさん付きました。


生のままのハッサクもおいしく、食後のデザートとして毎日のように食べています。
でも腐らせずに食べきるには多いので、マーマレードにして長い間食べることに。

先ずは自然落果したハッサク3個で作りました。



仕上がりの量は、300mℓくらいの保存ビンに2本と少し。

甘味とさわやかな酸味にスパイスとしての苦みがいい。
それに何といっても無農薬の果実と上白糖だけで作られた安全なマーマレード。

小さな子供には向かないけれど、大人が毎日口にする甘味ものとしては満足です。

以下に簡単なレシピを添えますので、よかったら参考に。

『ハッサクのマーマレード』
材料:ハッサク 350gくらいを2.5個
   上白糖 580g(ハッサクの60%)
手順:
①はっさくは皮を厚く剥き(実と皮の間の白い部分が皮の側にくるよう)、1.5cm位に細くスライスし、目方を計って、水を張ったボールに入れる
細かく刻むので皮のキズは気になりません

②皮の苦みを和らげるために①の水を繰り返し取り替えて
今回は5~6回水替えした後でもまだかなり苦みが残ったので、1晩浸漬してまぁまぁの味になった
苦みの加減は好みがあるので、何回か作ってみて自分の好みに合うよう水さらしをしましょう

③実はホロを付けたまま1cm幅くらいの輪切りにし、ミキサーで細かくし目方を計る

④ハッサクの合計量の60%の上白糖を用意する

⑤②と③を合わせて鍋に入れ、少量の水を合わせ弱火にかける

⑥皮が好みの加減に柔らかくなるまで煮る、途中必要なら水を加える

⑦全体の1/3の砂糖を入れる

⑧数分後に残りの砂糖を更に2回に分けて入れるが、最後の1/3は味をみながら加減して入れ焦げないように煮詰めていく
食べてみて皮が硬くなく、全体にとろみがついてきたら完成(冷めると硬くなるのでやや緩めで止める)

加熱を始めてから火を止めるまでで1時間30分
出来上がり量=1300g (300ccの保存ビン2本強)


2023年10月19日木曜日

花が咲いたサツマイモのツルに芋は成らなかった

サツマイモ栽培に異変

 サツマイモのいもヅルに花が咲いた、それも大量の花が。
7月から咲き始めて、収穫時期になっても蕾がいっぱい。

どうしたのだろう?

コンクリート塀の上に造られたフェンスから垂れ下がって咲いているサツマイモの花

サツマイモの花

いつもは咲かない花が咲いている・・これは異変。
きれいだと喜んでいる場合じゃない。

そのツルには果たして芋はできるだろうか?
経験からの結論(結果)は、「芋はできなかった」のです。


土の中に塊根(芋)ができていれば今が掘り上げの適期という頃で、植付から140日を経て10月半ばに凡そ20株を掘り上げた。のびたツルのほとんどにアサガオに似た花が着いていました。

その結果収穫は写真のこれだけでした。

20株からとれた芋の全て

生育過程での様子

芋を成らせるツルそのものが、繁茂しませんでした。
1株に1~2本の、花が着いたツルだけが長く伸びましたが他にツルは出ていません。

根元はスカスカ

そのツルの根元をたどって引き揚げたら根は腐って無くなっていました。

根がない!

その主蔓が土に接していたところには細いヒゲ根が出ていたので、そのヒゲ根が水と養分を吸い揚げて花を生かしていた、ということの様でした。

その養分は花を咲かせるためだけに使われ、塊根を作るためには使われなかったというのが現実の姿なのですが、通常サツマイモはそのようなことはまず無いらしい。

花を見たのは全く初めてじゃなく、2~3輪の開花は2017年にもありました。
その時は珍しいことだとは思っても、芋の収穫に関係するとは思ってもみませんでした。


原因は何か

なぜ生殖用ホルモンが花を咲かせるように働いたのか、私の調べ方ではどうにもわからない。

タネ屋さんのサイトによれば、サツマイモの花は沖縄では見られるが本州ではまず咲くことはないとのこと。
その極稀な現象がうちのいも畑で見られました。

この夏はかなり高温だったので、それが原因の一端かとも思うのですが、今年の夏はどこでも異常に暑かったようです。
だったら他でも開花現象が報じられそうに思うのですが、聞こえてきません。

実もの野菜にはツルボケという現象が起きることがあります。
根に与えられた栄養(多くはチッソ分)が多すぎて茎葉が茂りすぎて実が付かないという現象ですが、サツマイモに関しては肥料は一切与えていないのでこれは無いと思えます。



今回花が咲いたサツマイモの生育条件
・使った苗は昨年に収穫した芋を種にして発芽させ、同じものを東、南、西の3か所に植えた
・この夏はどこでも異常高温だった
・花が咲いた場所は南向きの畝だけで、そこはコンクリートブロック塀に接していた
(これがクサイ!コンクリートは気温以上に高温になるから、そこの地温は他の畝に比べてかなり?高くなったのでは)

来年以降も同様なことが起きる可能性はあるので、花や蕾ができたら即摘んでしまおうとの対応案がでた。
けど、7月から茎の先での生殖活動がはじまっているのでそれを摘み取っても、その時は既に生殖ための栄養分は茎の先端に移動してしまっているので無意味かも。

サツマイモは肥料無しでどんなところでも作れるエネルギーを持つ作物なので、近々起こると言われている大災害に備えるために作り続けたい作物。
それが温暖化で叶わないとは一大事なのです。

地球の温暖化ってこういうことなんだ。



2023年4月30日日曜日

さつまいもの芽出し 高い気温に助けられて

投稿日 4月30日


温床作りは失敗でも気温が助けてくれて


2月中旬に作った野菜残滓や糠などを埋め立てて造ったサツマイモ苗作りのための温床は、発酵がうまくいっていなかったようで、地温が上がりませんでした。

2月中の温床内の地温は晴れた昼間は30度を超しましたが朝夕は20度以下に下がりました。発酵に因って地温が上がった場合は昼と夜の温度差はこんなにはありませんから、これはビニールで覆ったことによる地表だけの変化と思えます。

発酵は進んでいないとわかったところで今更掘り返してやり直す気にもなれず、べた掛けのビニールと支柱を立ててのビニールテントで最低限の保温をしたところ、3月下旬には発芽を確認。

各地でサクラの開花が早いとの情報が流れたように、いつもの年より「ずいぶん暖かい春」のお蔭で少し早めの発芽開始となりました。

ビニールトンネル内はとても高温となることがある


4月中旬にはトンネル内はつるがいっぱいに繁茂しました。
この調子ならなんとか6月中旬には植付ができるのではないかと、ほっと胸をなでおろしています。

鬱蒼としてきて、そろそろ覆いを取った方が・・と気のはやい家人が遠慮がちに進言。
私は去年はもっと遅くまでそのままだったけど、と思いつつも「窮屈そう」でもあったので外すことに。

それがトンネルのビニールを取ってみると何だか様子が変!


全体がやけに白っぽい


葉全体の葉脈間が白っぽくなり、何か病気にかかったのだろうか?
ネット検索をしながらも1~2日程手をこまねいていると、その内頂芽の葉枯れてきて焼けたように黒くなってきたのです。


その黒くなった葉を見て、思い当たったのが”ヤケドしたのでは”・・

去年はもっと先までテントをそのままにしていた。テント内の苗ももっと長く伸びていたように思う。
そうだ、テントの支柱が今年は小さくて、天井が低い状態だった。
しっかり見なかったが、伸びた枝先が天井に触ってしまったようだ。

4月も下旬ともなれば、晴天日の昼間のトンネル内は40度前後になっていたことは考えられるので、芋苗にとってトンネル内は灼熱地獄。
上に向いて伸びビニールに触っていた成長点はたまらない。
テントを外したとたんに炭化した、ということだろう。

なんということ!

再生の道をさぐる


今年の苗づくりは失敗、苗を買わなくてはならない・・
失意を抱えながら観察していると、下の方には健全なつる枝も見える。


これに助けてもらおう。
サツマイモは生命力が強いから、いくらかでも元気な芽があればそこから伸びてくれる可能性はある。
火傷を負った頂芽は、カットしておけば脇からの発芽を促すこともできるだろう。

植える予定地の玉ねぎは収穫までまだ1月はかかりそうなので、この時間で苗はできるのではないか。
完全に失敗とならずになんとか”滑り込みセーフ”の結果になってほしいもの。

派生の話
トンネルにしただけでも温度は上がるからと、このビニールトンネル内にスイカ、トウガラシ、カボチャなどの種をポットに蒔いて入れておいたのです。
どれも発芽適温は25度~30度とされているもので、結果は一つも発芽ししませんでした。

その後種を蒔き直して玄関内においたら2~3日で次々に発芽。
玄関タタキは今は常時24度で管理されています。
この結果を見てもトンネル内の温度が足りなかったことがわかったのでした。


《関係する過去の記事》
この後の生育はこちらで

2023年4月16日日曜日

いちごの鳥虫害対策

4月13日

 いつもになくちゃんと作付けしてしまった?イチゴ。
もういっぱい実をつけてぼつぼつと色づき始めてきたのでちょっとワクワクです。


これから先は目を離すといつの間にか無くなったり、齧られたりで落ち込むのが定番。
カラスやアリにくれてやるのは惜しく、ここまで来たならひとつでも多く人の口に入れたいと思うのは人情、ですね。

防虫ネットを張ってみたり(これは受粉の邪魔になると気づき×)、テグスを張ったり(くぐり抜けられたり嘴をを突っ込まれたりで失敗)、キラキラテープを巡らしたりしてみましたが知恵比べはこの程度、勝てませんでした。

で、今年は新しく資材を入手してちゃんとした対策をしました。
これでどうだ!


始めて使ってみた目合16mmで透明の防鳥ネットです。
カラスやヒヨドリの食害を防ぐのが目的のネット。

カラスは私より頭がいいのでどう出るかわからないけれど、これは下をくぐったり網目から嘴を突っ込んだりはできないでしょう。

この1畝分でネットの値段はおよそ1000円。
この先何回も使うのだからこれくらいのモトは取れるのではという計算をして、購入。

アリ除けの対策もばっちり。
アリ対策容器のつくり方はこちらでご覧ください

中央に見えるヨーグルト容器がアリ除け器

この鳥よけネットはハクビシンにはどうだろう?

ハクビシンはナイロンネットくらいは簡単に食い破っていますが、これは緩く張ってあるので手足に絡みついて思うようには動けないのでは、と想像しますがたぶんそんなにアマクはないでしょうね。

イチゴに関してのハクビシン対策は今のところこれならといった防御策はなく、今年は様子見となりそう。

カラスとアリの対策はできましたが他に、病気に対する策も考えなくてはなりません。
うどん粉病は程度の差はあれ、必ず出ます。
実が腐ったことも一度ならず。

どんどん色づいてから薬は使えないので、今のうちに予防しなくては・・

今回使った防鳥ネットはこれです。


《過去のイチゴに関係する記事》

2023年3月26日日曜日

土の中の害虫は播種前、植える前に手を打つ

 種から育てて本葉5~6枚で10センチほどまで大きくなったキャベツが、2~3日前から元気がなくなりそっと触ったら地表のすぐ下で切れていた。


切り口の状態が分かるように、コンクリートの上に置くと


しまった、ネキリムシだ。
こんなに大きくなってからやられるなんて、あまりないことだ。

でも今回のこの場所でのネキリムシ被害はこれで3本目。
前に2本やられた後でデナポン(ベイト)を株周りに散布したけれど、効かなかったということは土の中に潜伏している。

土の中に潜んで茎を食いちぎるのはタマナヤガらしい。
齧られた位置も土表面より数ミリ下であることからも窺える

経過をさぐれば、なんと、植付時に殺虫剤を混和していない。
忘れてしまったようだ。

植えるときも種を蒔くときも必ずオルトランまたはダイアジノン粒剤を土に混ぜ込んでいるのに、その記録が無い。

11月半ば種まきで12月末には植えて、4月5月には収穫の筈だったのに、悔しい。

農薬は一切使わないと言う家庭菜園主は多いけど、どう防除しているのだろう?
これは未解決のまま長年の疑問。

発芽後や定植後に防虫ネットを設置しても土の中に既に潜んでいるムシには対処できない。
それに有機物を主とする堆肥(牛糞や鶏糞、自作の野菜くずなど)の中には害虫の幼虫や卵は入っているだろうに。

有機(無農薬)農法ではどうするのかと、ちょっと調べてみました。
先ずはネットを使う。
地面に銀色のシートなどを敷いて虫を寄せ付けない。
赤や黄色のテープなどを使う
などで土の表面上での対処方法だけで、土の中のムシには触れられていません。

防虫ネットは私も常に使って、地面より上での防虫効果を感じています。
地面に敷いてある銀色のネットも見かけます(努力の跡)
赤や黄色のテープは数回やってみましたが、効果のほどは疑問。

要は、たぶんハウスの中で栽培する以外には方法はないのだろう。
そこまでやれば有機栽培とも家庭菜園とも言えない。


関連のある過去の記事から








2023年3月24日金曜日

サバイバルを想定し野草を食べてみた 

3月23日

 いざ!サバイバル
となれば糧の一つになろうか?

勝手に生えてうっそうとなってくるカラスノエンドウ。

これが食べられるとの情報を目にし、ほう知らなかった試してみようと、正に我が世とばかりに勝手にはびこっているカラスノエンドウを、摘んできて食べてみた。

味見なので単に熱湯で茹でただけの料理の「お浸し」。


先ずは結論・・
本当になにも食べるものが無いサバイバル状況ならば食べるでしょう。


紫っぽいピンクの可愛い花をつけたカラスノエンドウ。


莢はまだ数が少なく、そして極小さかったのでとりあえず無視。

まだ花が見えない若そうな株から、その葉枝だけを摘んで調理してみました。
こんな感じのところを。


一口噛んだ時に瞬間にふわっと野のセリのような香りが立ち、おおっ!
が、生の時はぺらぺらの葉なのに加熱した葉を噛むと、なかなか嚙み切れないではないですか。むしろ葉柄の方が柔らかいくらい。

結局味と言えるものは何もなし。苦みすらも。
ひたすら筋っぽく、歯の隙間に入ってしまう。

それにごく薄い葉ものだから、加熱すればボリュウムがぐんと減って大勢で食料にできるものじゃなさそう。

今の我が家の菜園にはほとんど何もない状態だから、少しでも美味しく食べられたら使いたいところでしたが、残念。

ペンペングサ(ナズナ)は美味しいということだけど、これも量を採取するのは大変です。
こんなことを言えば、実際サバイバルのような暮らしを強いられている国の人々から袋叩きにされるかな。

天井知らずのような物価の高騰と実質減額の年金生活では、すべて最低価格のものを買っての生活をしながら本当に雑草に頼ることになりかねない不安。

戦後数年の貧しい生活の経験があることを自慢してちゃいけない。
どこにいくのかこのグローバル社会。

気温が上がってきてソメイヨシノの開花と共に根元の雑草も日毎に繁茂しはじめた3月中旬の経験でした。




2023年3月3日金曜日

徒長したソラマメ苗 定植後-その1

 異様に徒長したソラマメの苗をそのまま外に植えて、その後どうなった?

2月初旬に、ポットから降ろして畑に植付け
凡そ1月後の様子は・・

はい、これです。
植付け当初に副えた支柱をぐんぐん超えて、支えきれずに深々とお辞儀してしまいました。


当初頂部にだけしか見えなかった葉が、根元にも付き枝にまで成長してます。


今のところこれなら今後太る方にも成長するのではないだろうか。
もっと長い支柱に替えてしっかりと支えをして、もっと葉を増やそう。


根元の枝葉がもう少し増えたら、このズル長い芯は切り詰めればいい。
それでたぶん、遅ればせながらも正常の苗と同じように生育していくんじゃないだろうか。