2021年11月18日木曜日

ショウガの花

 春に植え付けた普通の大ショウガに花が咲きました!

何年も生姜を栽培していて、花が咲いたのは初めて。
間違いなくショウガに咲いた花です。


あまり鮮明な画像ではないのですが、全体としてこんな風だと思ってください💦

ミョウガの花のようなという表現もありますが、それほど大きくは無く、そう、ウツボグサやオドリコソウに似た形で、花の色はいろいろあるようですがうちのはアズキ色。

開花期間は瞬間で1日でしぼんでしまうようですが、1株から次々に花茎が出てきます。

10月、葉が少し疲れてきたかなという頃に新芽かと思えるような状態のものが数本出ているのに気が付き、まだ生育中・・にしてもいつもの新芽とチト違うなぁ、と。

もしかして”花”?
ググってみたらありました。
いろいろな画像が出てきましたが、私のとまったく同じ姿形のもあったので間違いなく花です。

なぜ今年に限って花が着いたのだろうか。

ショウガに花が咲いたという記事はかなりあったけれど、どんな条件で着花したのかは書かれていなく、そんな中でこんな情報を見つけました。
産地といわれる地方でもなかなか見られないようです。

専門誌とみられるものではこんな風に。
よく理解できないけれど日照条件が絡んでいるらしい。

栽培方法がいつもと違う点は、里芋の株間に植えたことくらいですが、これが関係していたのか?
ショウガはカンカン照りの場所よりむしろ里芋の葉での半日蔭くらいの方が良いという根拠の様。これが開花の条件だったのかな?

生姜の栽培ではどこでも、いつでも花が着くわけじゃなく、かなり珍しい現象であることは確かであることがわかり、大変貴重な経験をしました。

参考までに肝心の根塊の出来はどうかというと、私の経験上ではたぶん最高の出来。
1株を掘り上げてみましたが、よく出来ていました。いつもの年より立派なくらいです。


手前にある塊は種生姜です。
これも食用になり、このまま埋めておけばまだ新しい根ができそうにしっかりした状態でした。





2021年3月15日月曜日

石灰でうどん粉病が消えた

 エンドウに発生したうどん粉病がきれいに消えた。

春一番に必ず出てくるのがエンドウのうどん粉病。
今年もやってきた。

病気が出始めたころのキヌサヤエンドウがこれ。
病気が出た箇所に消石灰を撒いてみた。


恐る恐るで散布して、しばらく撒いたことを忘れていたが、6日後に「あ、そう言えば・・」と確認。

うっすらと灰白色になっていた2か所に撒いておいたが、6日後の結果はこの通り。

ここも↓

ここも↓

きれいだ!

散布後に1回か2回雨が降っているから、石灰はそこで流されているだろうから、散布してすぐに効き始めたのではないか。

消石灰がうどん粉病のようなカビには効くことがよくわかった。
カビだけかどうか、イチゴにも撒いてみた。

散布前には症状は出ていなかったが、今の状態はこれ。


やっぱりきれいで、とても生き生きしている。
イチゴに撒いたのは、病気予防が目的。
やはりうどん粉病に罹るし、褐斑病のような病気にもなりやすいので、もろもろの予防を期して。

石灰の働きを教えてくれたのはこの本
病気だけじゃなく、害虫にも効果があるようだ。


いままでは苦土石灰を土壌改良としての使用しかしていなかった。
石灰の種類はいくつかあって、扱いを間違えると逆効果にもなるとのことなので、良くよく理解しないといけないが、正しく利用すれば効果絶大。
その後のイチゴとエンドウはー
イチゴは実が終わるまで虫も病気もなく、葉は生き生き。

収穫物は多くがアリなどに持っていかれましたが、実ったのは石灰をまいてから2か月も経ってからなのでこれは石灰とは無関係。

収穫が始まってからの散布はまずいので、アリには目をつぶってしまった。
来年はポリマルチを考えたい。

エンドウは、一旦はうどん粉病が消滅しきれいになったものの10日後には再び始まったので、今度は苦土石灰を散布。
これは効果が出ませんでした。

消石灰はアルカリ度が高いので頻繁に散布するのはためらわれ、苦土石灰も効果があるとの記事も目にしたので苦土にしたのですが、読み方が違った?








2021年2月26日金曜日

カブは隣と触っていると腐る

間引き手間を間引いた結果がこの姿。


おしくらまんじゅう状態で育っていた。


たくさん作りすぎて消費しきれずに、栽培放棄してしまった。

昨年秋に数回の種まきをして、どれもいつもになく良くできてしまい楽しくて次々と作った結果が食べきれなくて放棄。食べごろには8cmくらいになり、そのままにしたら更に風呂太った。
これは10月末に蒔いたものなのでほぼ4か月経過。
今でも少し厚めに皮を剥けば美味しく食べられるから、ちょっと不思議。

蕪の調理法って意外に少ないのと、ちょっと苦みがあるせいか販売で出しても売れない。
私は蕪の漬け物が大好きなんだけど。


2021年2月1日月曜日

きぬさやえんどうを1月から収穫開始

 1月初旬には霜にやられたのかぐったりしていたエンドウも、今は復活してサヤを付け始めた。


花の数はまだごくわずかで、実も5日で3~4枚だけどすでに3回収穫している。


きれいな姿。
もっと数が増えてから取ったら、なんて思っていると鞘が固くなってくるので、たった3枚だけど収穫し、汁の実に。
2枚のお椀と1枚だけのお椀になるけど、仲良く分ける。

今年は収穫開始が早かったように思う。
種を蒔いたのもいつもより1~2週間早かったのだが、収穫開始は(正確じゃない)20日~1月早い。

種は同じものなので時々の気候で生育が違ってくるのだろうか。
これで、収量や終了時期も同じようにずれるかというと、これがわからない。
「生き物」なのだ。

人間に都合のいいように結果を出そうとするので、もったいない終わらせ方をしたり次の作物の適期がずれてしまったり。
結果に順じて次を栽培していければ無理が無いと思うが、そうはいかないのが「栽培」。



2020年12月29日火曜日

白菜の水不足による異常

外見は全く何も異常がない白菜を半分に割ったら、中の葉が一部分茶色く枯れていたり又は腐っていたりということがある。




今年の白菜がそれだった。
11月に入ってから年末近くまで何日も雨が無く寒い日が続く時期、砂地に植え付けて間もないタマネギが心配で何回もの水やりをした。
プロの畑でも機械や既存の装置で散水しているのを何回か目にしたが、それほど雨が無かったのだ。

その水不足の害が白菜に出たのだ。
外見は何の変化もなかったので、まさかこんな風になっているなんて想定外。

水気が無いのになぜ腐る?

植物は土の中の水や養分を吸い上げて生存、成長していくわけだけど、土中に水が極端に少ないと水によって(水に溶けて)運ばれる養分も当然不足することになる。

何が必要かはそれぞれ違ってくるが、白菜は特にカルシュウムが必要なのに取り込めずその結果がその時期に作られた葉に異常をきたした。本来カルシュウムは肥料として施さなくても土の中にあるもので足りるものらしいが、それを吸い上げることができなくてカルシュウムが不足した結果葉先が枯れ、枯れた結果腐敗した・・となる。

だから病気というより「生理障害」になるのだろう。

葉先だけの異常だから、そこだけ取り除けば家では使えないことはないが、手がかかり使い難い。まして販売はできない。

この水不足による生理障害は事前に防げるのだろうか。

極端雨が少ない、と思ったら給水した上に石灰でも施せば対処できるのか。
タイミングが難しそうだが、調べてみる価値がありそうだ。 



2020年12月19日土曜日

白菜の結球と収穫

 9月7日に種を蒔いた白菜が、出来上がってきた。
播種後80日で収穫できるという「郷秋80日」なので、やや遅れたけれど本格的な寒さになる前に結球できたので、まぁ目的達成となった。

90日近くかかって、12月になってから完成した球を結束。


完全に巻ききれていないものもいくつかあり、果たして最後まで行きつくのか?


10月下旬から注視していたある畑の白菜が、今同じように出来上がってぼつぼつ収穫されている。
私が見つけ時は、まだ本葉が数枚の小さな苗だったので、たぶん発芽から1月ほどと思えた。
これが、その時に見たハクサイ苗↓


播種から1月後の私の白菜は ↓


その他所で見た白菜が、今の私の白菜(上の写真)と同等の成長をして、収穫が始まっている。
播種からおよそ70日。

折りよく畑の管理者に出会うことができ、話を伺うと・・
品種は60日型。
長期に栽培するものと比べて質的に違いはない、という。

以下はその方の話から推して考えられることと、調べてみたこととの総合結果。
実際に蒔いたのはだいぶ遅れたようだが、蒔き時適期は私が使った「郷秋80日」と同じ。
収穫までには70日くらい要していた。

あまりの生育の速さに私は驚き、真相が知りたかったのだが、そのような品種があることが分かった結果来年からの対応はゆっくり考えるとしよう。

畑を見て更にほうっ!と思ったことのもう一つは、株間の狭さだ。
40cm位の幅に盛った畝に2列で植えられて、窮屈そうで風通しが悪いのではと思えたが、そのことに因る害が出たようには見えなかった。

虫害は外葉にはあるが結球している部分には見えていなかった。
実際結球した可食部の目方がどのくらいあったのかまでは尋ねられなかったが、葉の数と外葉大きさもとても立派だった。

適当な施肥量で、寒さに向かうこの時期に短期間でスッスッと大きくしてまえば虫害も避けられると考えていいのだろうか?

「いい土をつくれば、消毒(と言っていた)はしなくても大丈夫だよ」とのこと。
冬場に空いている場所の土を天地返しして、その時に石灰を混ぜて土中に潜んでいる虫を殺す」のだと。

もっと詳しくお聞きしたかったが、暗くなりかけた畑で、鍬を手放さずに話していたので遠慮して要点だけで我慢。

寒期の天地返しは効果があることは聞いているが、なかなか実行できなかった。
今回刺激されて空き畝の1か所だけひっくり返し、石灰を入れた。
がうっかり石灰は苦土石灰を使った。
これじゃ効果は期待できない、「消石灰(ショウセッカイ)」が正解だろう。



2020年12月12日土曜日

たまねぎ種まき~植え付け

 これまでは、玉ねぎの種を蒔いてもうまく育たず、あわてて買った苗は時季外れの売れ残りで死にかかっていたりと、なかなか思うようにできなかったタマネギ栽培の初段階。

今年は苗作りから始めて植え付けまで、初めてトラブル無く進行でき植え付けまではほぼ完璧(と自賛)。たまたまではなく一つひとつをよく考えて進めたことの成果と思い、貴重な経験なので詳しくまとめておこう。

種まきから発芽まで

タマネギの種まきは適期が僅か数日に限られるので、ここが一番緊張するところ。
9月26日に種袋2袋分(合計10㎖)使って、およそ150㎡の畝に全部蒔いた。
残暑がまだまだ厳しく蒔いても育つかと不安だったが、種の袋に書かれている時期を守ることがタマネギ栽培の鉄則と肝に銘じ、実行。
今年選んだ品種は「泉州中高黄」で中晩生。ごく普通に売られている品種。



播種適期は9月末。蒔いた日は9月26日。

播種の2週間ほど前に元肥(鶏糞と熔リン)をすき込んで、播種当日は蒔き溝を付けたらしっかり水を撒いておく。畝の縁は崩れないようしっかりとジョレンで押さえておく。
落ち着いたら種を蒔き、乾燥防止にべた掛けシートを掛けて更に強い日差しを避けるため寒冷紗(黒)を張った。

今年は特別に暑かったので念のための処置だったが、そもそも平年でも適期とされる9月下旬は適温の20度前後にはなっていないので、地蒔きするには必要な措置なんだろう。

プロの畑と思われるところで、8月だったけれど、地面から10cmほどの位置に広くヨシズが張ってあったのをチラと見かけたことがあった。車で通りすぎたので葦簀の下に何があったのかを確認まではできなかったが、時期と場所(浜松市雄踏)から推測して早生のタマネギだったと思える。
あの光景がヒントになった。

これは↓今回私がやったこと。



この後適量の雨が降り、種にとっても私にとってもラッキー。

5日目から発芽開始で7日目にはほぼそろった♪
ヘアピンのような形の細いねぎが土を割っている。


この段階でべた掛けシートだけを外した。
発芽までは水が必要だが、発芽後は乾燥ぎみがいいのでもう不要。

上手く発芽でき、まずは最初のポイントをクリアできた。
この頃もまた数日の雨、まるで頼んだかのようないいタイミングだった。


定植までの管理

間引きは、結果として1回だけ、あとは2~3回の追肥をしながら植替えできる大きさになるのを待った。
いつの間にか大きくなっているけれど、よくみればまだ十分な大きさにはならず、まだかな?もうちょっとかなと落ち着かない。

10月末、長さは十分あるように思うが、まだ太り足りない。あと一息。
それに説明によれば、種まきから55日くらいが定植の目安とある。それならまだまだ。


11月中頃から葉先が少し枯れてきて、適期かなと思う。でも〈鉛筆より若干細いくらい〉の太さにはちょっと足りない。
苗を大きくし過ぎると、トウ立ちしたりそれが基で腐ったり・・と後で問題が起きることは経験済み。小さくてもそれなりの大きさでできるらしいので、じゃ、そろそろ定植にしよう。

蒔いた種は1本の落ちもなく(数えてはないけど)きれいにできた。素晴らしい!
これで第2段階のポイントもクリアした。

いよいよ植え付け

11月16日だった。いつもよりやや早い。
これはサイズ別に抜いてみたサンプル。
(背景のコンクリートブロックの縁の長さは40cm)


良しということで、苗を全部移植ゴテで丁寧に抜き取って浅く水を張ったバケツに入れる。


根をバケツの水で降り洗いしながら絡みをほぐし、50本ずつの束にしていった。数えたら定植にちょうどいい太さの苗が650本、ちょっと小さ目が約200本、全部で850本だった。

私がこの作業をしている間に夫が予定の畝に水やりをしてくれた。
ホースの先に穴の開いた塩ビ管が付いたものを畝の中を移動しながら水を入れていくのに結構な時間がかかり、一人で抜き取りと水やりとを兼ねるのは難しかったので、助かった。

土が落ち着いたところで、細長い竹竿などを使って列を決め擁壁のブロックも利用して間隔を測りながら40cm幅の畝に10cm間隔で4列植えた。
が、その前に根と葉の処理方法で少々もめた。


根と葉の始末

植えるにあたり根をどう始末したらいいか?
a 根をまっすぐに伸ばして植えた方が根にとって負担が少なく、より早く活着できるという考え方が一つ。
b 長い根は切って植えることで新しい根が出てくるので苗にとってその方がいい、という理屈。

新しい根がでてそれが活動し始めるには時間がかかるような気がするので、aを採用したい。
が、10cm以上もある根をまっすぐ伸ばして埋められる穴を作るのは不可能。
粘性のある土なら可能かもしれないが、この畑は砂地。土(砂)が思うようにならない。穴をあけたり畝を立てようとしてもすぐに崩れてしまって作った形を維持できないのだ。
従って可能なやりかたとしては、できるだけ深く穴をあけて、根は切らずに折りたたむか中でグルグルとトグロを巻かせるかして、葉の分岐部に土が掛からない深さで、白い部分だけを埋める。

崩れる分も考慮して、鎌の柄を使って直径2cm位で深さは3~4cmの穴を作り植えていった。

葉の始末は・・
c これもより早く新しい葉を出させるには古い葉は切った方がいいとする説。
d プロはそんなことしていない。余計な手間だ。

と二手に分かれた。
植え付け後そのままなら、dにしたかった。もう日が落ちかけてきたし・・

気温が高い上に水保ちの悪い砂地なので、植え放しは危険だから日よけ(兼風よけ)工作はした方がいいとなると、現状の場所ではまたべた掛けシートになる。葉に触れないように高く持ち上げるような工作はできないので、じゃぁ砂地の畑に植える分はネット下で閊えてしまう分だけ葉を切ろうとなった。

はい、これが葉を切って植えた苗。


ここに不織布で覆いをして完了。


葉を切らずに植えたのはこちら。
よく見る姿です。


なるべく理に沿った方法を採りたいが、そうすっきりとは渡っていけないのが現実。
〈家庭菜園なんだから〉で落ち着かせてしまう。

これを書いている時点ではもうすっかり根付いている。
根付くまでは3~4日置きに水やりをして枯らさないよう気を配った。その後は何日も雨が無くカラカラ陽気が続いているが、タマネギは根付いてからは乾燥には強いのであまり心配はしていない。

後はこのままじっと春を待つだけ。