木で 熟したアンズのあの色はなんとも言えない郷愁を誘う色。
全体は黄色で枝が付いているところは赤っぽいオレンジ色が乗り、私には幼い女の子のほっぺのイメージがする。
この画像は6月のもの。
まだ完熟ではない。
生のあんずを食べたことが無い人は多いのじゃないだろうか。
産地では時期には店頭に並ぶようだけど、なぜか産地以外では売られていないらしい。
有名な産地は長野県北部地方であるけれど、太平洋に面した東海地方の今の我家でも特別な技術無くしてできるのに、他に産地の名は聞こえてこないのはなぜかナ。
アンズに限らず、近頃の果物は糖度の高い(より甘い)ものが人気のようだ。
適度な酸味を感じられるフルーツを美味しいと感じるの人が少ないので、生のアンズには手が出ないんだろうか。
余談になるけれど、昔(江戸~明治あたり)は果物のことを「水菓子」と言ったようだ。
そんな時代にはフルーツの甘味でも十分に甘いと感じられたのだろう。
そんな昔と比べると今の果物は総じて、品質改良で随分甘くなっているのにそれでも・・・
まぁそれはともかく、今年の我が家のあんずは良くできた。
大好物の私は生食でどんどんイケてしまい、お腹が不調になるのではと心配になるほど。なので木から自然に落ちたものや虫や病気で少し傷ついた実を冷蔵保存しておいてジャムにした。
保存容器が足りず一部は生の実を冷凍しておき、8月にまたジャムを作った。
その時の簡単なレシピを記録しておこう。
材料 生あんず(解凍)適量
砂糖・・アンズの目方の20%
(20%は酸味が強めなので、30%くらいが食べやすい?)
手順(皮付き)
1、よく洗って種を抜き(みぞに沿って切ると簡単に取れる)、4つ割りくらいにカット
2、1をミキサーにかけて更に砕く。すぐにドロドロになる
3、アンズの目方を量り鍋に入れ、好みの割合で砂糖を加える
4、弱火で煮こむ
焦げやすいので頻繁になべ底から混ぜ合わせ、ちょっと緩いかな?位で火を止める
冷めると締まってちょうど良い硬さになります
ミキサーを使わず包丁でカットし、形が残っている場合は
手順3で砂糖が溶けるまで放置し、自然に溶けたら4に進み形がほぼなくなるまで煮込む。
杏はペクチンをかなり含んでいるようで、楽にジャムになるので、これも嬉しい。
ところで生食の皮ごと食べるのと、皮を剥いてから食べるのとでは味が違う、ように感じる。
皮がついた実のほうが酸味が強いと感じるが、私的味覚?
酸味が気になる人は皮なしで煮ればもっと美味しいかも。
甘いだけのジャムより、私にとっては嬉しい