2022年1月23日日曜日

春一番の開花はキヌサヤ

 うちの畑の開花一番バッターはキヌサヤエンドウ。


赤花絹さやえんどうの開花です。
第1花が開花してからもう半月ほどで3部咲き、枯れ花がない今は「見ごろ」かな。

白い花を咲かせる品種もありますが、春一番はちょっと華やか目がいいのでいつもこれ。
葉が白く見えているのはキヌサヤ本来のもので、まだうどん粉病ではありません。

なかなか思うようには育たない菜園での、一服の清涼剤のよう。
そのうちにハクサイなどの黄色い菜花が咲き始めて、菜園では世間のお花見より一足早めのお花見も楽しみの一つです。


2022年1月22日土曜日

今年も巻かなかった白菜

なぜか巻かない白菜

近くのホームセンターで買った「郷秋60日」と通販で買った「京都三号」の2種を種から育てて、「郷秋60日」は説明どおりに2.5kg球を収穫中(栽培日数は100日以上だった)だが、「京都三号」は2.5kgが1つだけ。

「京都三号」は過去3回(3年)やってみたが、1度もちゃんと出来上がらなかった。
巻いてこない。


今回の結果もやっぱり、、なぜ?

普通にできた「郷秋60日」と比べながら検証してみた。

・発芽適温と生育適温:発芽適温はどちらも20~25℃。 「郷秋・・」は一部をポットに種を蒔き20℃の屋内で発芽させ、9月15日に畑に定植 他に一部を直播きする。
「京都・・」は全部9月2日に畑に直蒔き。
生育適温は「郷秋・・」が15~25℃、「京都・・」は表記がない。無いということは他とほぼ同じと解釈できる。畑に定植後は防虫のため不織布で覆う。
ポット蒔きと直播きの違いは生育初期には直播きの「京都・・」の方が優勢だったので、この際は関係が無いと思える。

・肥料(元肥、追肥):「京都・・」は某大手種メーカーの標準マニュアル通り。 「郷秋・・」は昨年失敗した玉葱の残渣をすき込んだ後土を殺菌消毒した畝で、播種前の元肥は無し

・品種特性:「郷秋・・」は早生種 「京都・・」は晩生

・種質:古い種ではあるけれど、発芽は問題なかったから、種の質には原因はなさそうだ。

言葉で説明すると煩雑に思えるが、「京都・・」をあえて低悪な環境に置いたということは無い。

生育の結果を見て原因を考える

今回は7株育てて出来上がったのは2.5kgの1株だけだった。他のは大きな外葉が上を向いて立っている。
ひどい虫害などはみえず、中の葉が立ち上がっているので巻いているように見える株もあるのだが、さわるとフカフカ。葉のボリュームが全然ない。

この株は外葉がすごく大きくなっている。↓

「京都三号」右端の株の外葉の長さは45cm

「郷秋60日」外葉の長さは30cm強

袋の説明では4kgになるという。この外葉ならと期待できそうなのだが内部の葉が外葉に続かず、結局全体として葉の数がすごく少ないのだ。

そうか、4kgを目指すには栄養が足りなかったのだ。出来上がりが2.5kg止のものと4kgになると言われるものとを同量のエサで育てようというのは無理というもの。計算上の肥料はその1.6倍が必要だったということではないか。

普通に市販されている白菜は1株2.5kg前後で、4kgもあるものは少ない。
大手種メーカーのwebでのマニュアルを参考にしての栽培だったが、その辺の読みが浅かったのだ。栽培のキャリアを思うととても恥ずかしい・・・

タキイ種苗のサイトにはこんな説明がありました。
これだ、だから4キロの白菜を作るなら2.5キロのそれと同じ量の肥料でできるわけがない。
当たり前のことなのにそれに気が付かなかったのだ。

フカフカでスカスカの白菜をボンヤリと眺めながら、肥料不足かなぁ?計算していれたハズなんだけどなぁ?と考えてはいた。計算の基になる数字が違っていた。

こうして文字にして考えていくと正しい(と思える)答えが出てくる。
文字にすることは答えを導き出すのに必要なんだ。

今は1月半ば過ぎで、毎朝バケツの底には氷。雪が舞う日もしばしば。
なのにもう中心に蕾ができている株もある。晩生種でも140日も経ったらこれは当然の現象だろう。もう自分を作るための栄養成長は終わって子孫を残すための作業にはいってしまったのだ。

白菜のツボミ(トウ立ち)1月23日






2022年1月19日水曜日

真冬の結球レタス  テント栽培実験

西瓜栽培用のテントで保温

12/1の定植時はまだそれほど寒くはなかったので、防風目的のアンドンで保温もできるような気がしていた。


それが暮れあたりからは雪が降り、ほぼ毎朝のように氷が張るほどの冷え込みで、ちょっと見は元気に生きてはいるもののかなりきついのではと気づき、危機感。

株にして4つ。それもキャベツの株間に。
どうやって守ろうか。

一つずつ個々に覆いをするしかないが、それにはテントかキャップだ。
ホットキャップというのがしっかりしていて保温効果もありそうに思ったが、ちょっと高価。
手持ちの資材で似たような機能のものを探すとこれがあった。


ペラペラのビニールで、ちょっと変形の小学生の防災頭巾のような形の袋状で、上部に通気用の小さい穴がある。これまた華奢な支柱(被覆した細いハリガネ)がセットになってるのだが、風速10メートルの季節風に耐えられるだろうか?

物置の中を見回し、プランター菜園用?の太目で小型のU型支柱を見つけ、セットしてみたらうまく治まり、ビニールの裾を周りの土で押さえて出来上がり。これならしっかりしている。

10月半ば過ぎに種を蒔いて12月1日に定植しておよそ1月半の結球レタス。
施工作業をしながらの思い付きで、現状の4株を2株は上のように保温対策をして、残る2株はそのままアンドンだけで栽培を続けてみよう。

その結果どんな成長の違いが出るのか(出ないのか?)を見極められれば、次から大いに参考になりそうだ。

気温20℃での発芽

順序が逆になったけれど発芽についても実験で、常に20℃を保っている屋内で発芽させた。

暖地の域内といえども、10月半ば過ぎに外で何の覆いもせずに発芽させるのは無理。手製のミニハウスも夜は気温が下がるので却ってよくない。
そこで、定温の屋内で管理した結果4日で発芽した。

その後の育苗は戸外で手製のミニハウスの中。
ポットの底を地面から離し、晴れた日中はお日様に当て夜は物置の中の生活で凡そ40日。
ひょろひょろと徒長するのが怖かったので、本葉が2~3枚になった頃早めに畑に定植。

アンドンで風をよけてやり自分の根でしっかりと立ち上がったのでそれで安心し、寒さ対策をすっかり忘れていた。

ぼぉーっと見てるんじゃないよ!
ってことで今回はここまで。

この先は、明らかに成長がみられるようになったら投稿する予定。





2021年11月18日木曜日

ショウガの花

 春に植え付けた普通の大ショウガに花が咲きました!

何年も生姜を栽培していて、花が咲いたのは初めて。
間違いなくショウガに咲いた花です。


あまり鮮明な画像ではないのですが、全体としてこんな風だと思ってください💦

ミョウガの花のようなという表現もありますが、それほど大きくは無く、そう、ウツボグサやオドリコソウに似た形で、花の色はいろいろあるようですがうちのはアズキ色。

開花期間は瞬間で1日でしぼんでしまうようですが、1株から次々に花茎が出てきます。

10月、葉が少し疲れてきたかなという頃に新芽かと思えるような状態のものが数本出ているのに気が付き、まだ生育中・・にしてもいつもの新芽とチト違うなぁ、と。

もしかして”花”?
ググってみたらありました。
いろいろな画像が出てきましたが、私のとまったく同じ姿形のもあったので間違いなく花です。

なぜ今年に限って花が着いたのだろうか。

ショウガに花が咲いたという記事はかなりあったけれど、どんな条件で着花したのかは書かれていなく、そんな中でこんな情報を見つけました。
産地といわれる地方でもなかなか見られないようです。

専門誌とみられるものではこんな風に。
よく理解できないけれど日照条件が絡んでいるらしい。

栽培方法がいつもと違う点は、里芋の株間に植えたことくらいですが、これが関係していたのか?
ショウガはカンカン照りの場所よりむしろ里芋の葉での半日蔭くらいの方が良いという根拠の様。これが開花の条件だったのかな?

生姜の栽培ではどこでも、いつでも花が着くわけじゃなく、かなり珍しい現象であることは確かであることがわかり、大変貴重な経験をしました。

参考までに肝心の根塊の出来はどうかというと、私の経験上ではたぶん最高の出来。
1株を掘り上げてみましたが、よく出来ていました。いつもの年より立派なくらいです。


手前にある塊は種生姜です。
これも食用になり、このまま埋めておけばまだ新しい根ができそうにしっかりした状態でした。





2021年3月15日月曜日

石灰でうどん粉病が消えた

 エンドウに発生したうどん粉病がきれいに消えた。

春一番に必ず出てくるのがエンドウのうどん粉病。
今年もやってきた。

病気が出始めたころのキヌサヤエンドウがこれ。
病気が出た箇所に消石灰を撒いてみた。


恐る恐るで散布して、しばらく撒いたことを忘れていたが、6日後に「あ、そう言えば・・」と確認。

うっすらと灰白色になっていた2か所に撒いておいたが、6日後の結果はこの通り。

ここも↓

ここも↓

きれいだ!

散布後に1回か2回雨が降っているから、石灰はそこで流されているだろうから、散布してすぐに効き始めたのではないか。

消石灰がうどん粉病のようなカビには効くことがよくわかった。
カビだけかどうか、イチゴにも撒いてみた。

散布前には症状は出ていなかったが、今の状態はこれ。


やっぱりきれいで、とても生き生きしている。
イチゴに撒いたのは、病気予防が目的。
やはりうどん粉病に罹るし、褐斑病のような病気にもなりやすいので、もろもろの予防を期して。

石灰の働きを教えてくれたのはこの本
病気だけじゃなく、害虫にも効果があるようだ。


いままでは苦土石灰を土壌改良としての使用しかしていなかった。
石灰の種類はいくつかあって、扱いを間違えると逆効果にもなるとのことなので、良くよく理解しないといけないが、正しく利用すれば効果絶大。
その後のイチゴとエンドウはー
イチゴは実が終わるまで虫も病気もなく、葉は生き生き。

収穫物は多くがアリなどに持っていかれましたが、実ったのは石灰をまいてから2か月も経ってからなのでこれは石灰とは無関係。

収穫が始まってからの散布はまずいので、アリには目をつぶってしまった。
来年はポリマルチを考えたい。

エンドウは、一旦はうどん粉病が消滅しきれいになったものの10日後には再び始まったので、今度は苦土石灰を散布。
これは効果が出ませんでした。

消石灰はアルカリ度が高いので頻繁に散布するのはためらわれ、苦土石灰も効果があるとの記事も目にしたので苦土にしたのですが、読み方が違った?








2021年2月26日金曜日

カブは隣と触っていると腐る

間引き手間を間引いた結果がこの姿。


おしくらまんじゅう状態で育っていた。


たくさん作りすぎて消費しきれずに、栽培放棄してしまった。

昨年秋に数回の種まきをして、どれもいつもになく良くできてしまい楽しくて次々と作った結果が食べきれなくて放棄。食べごろには8cmくらいになり、そのままにしたら更に風呂太った。
これは10月末に蒔いたものなのでほぼ4か月経過。
今でも少し厚めに皮を剥けば美味しく食べられるから、ちょっと不思議。

蕪の調理法って意外に少ないのと、ちょっと苦みがあるせいか販売で出しても売れない。
私は蕪の漬け物が大好きなんだけど。


2021年2月1日月曜日

きぬさやえんどうを1月から収穫開始

 1月初旬には霜にやられたのかぐったりしていたエンドウも、今は復活してサヤを付け始めた。


花の数はまだごくわずかで、実も5日で3~4枚だけどすでに3回収穫している。


きれいな姿。
もっと数が増えてから取ったら、なんて思っていると鞘が固くなってくるので、たった3枚だけど収穫し、汁の実に。
2枚のお椀と1枚だけのお椀になるけど、仲良く分ける。

今年は収穫開始が早かったように思う。
種を蒔いたのもいつもより1~2週間早かったのだが、収穫開始は(正確じゃない)20日~1月早い。

種は同じものなので時々の気候で生育が違ってくるのだろうか。
これで、収量や終了時期も同じようにずれるかというと、これがわからない。
「生き物」なのだ。

人間に都合のいいように結果を出そうとするので、もったいない終わらせ方をしたり次の作物の適期がずれてしまったり。
結果に順じて次を栽培していければ無理が無いと思うが、そうはいかないのが「栽培」。