「早生」と表示されているタマネギ苗100本を買ってきた。
50本1束で358円。
1本あたり約7円。10年近く前と変わらない値だ。
ツマヨウジほどの太さで、生き生きした緑色で状態はいい。
ちょっと水気を絞ってしんなりさせた方が植えた後の水揚げがスムースだと聞くので、このまま一晩放置した。買って時間をおかずに植える場合はこの程度の管理でいいようだが、植えるまでの待ち時間が長いときの管理は難しい。去年はそれで大失敗した。
売り場の説明ラベルによれば、収穫時期は5月上旬。
早生といっても収穫期は晩生より1月ほど早いだけ。どうせ早生なら3~4月に出来上がる位のが欲しかった。
それを言うなら極早生が適当なのだが、もう売られていない。
早速植え付けにかかった。
元肥は2日前にすき込んで、畝を整備しておいたのですぐに着手。
ケイフンも苦土石灰も、”畑にすき込んですぐに植えられる”と説明されている。助かる。
幸い昨日は午後半日静かに雨が降っていたので、土はたっぷりと水を含んでいる(この畝は砂が主だが、それでもしっとり)。事前の土への散水の手間が省けた。
植え付け時のいくつかのコツ
先ず位置決め。
畝幅は40cm弱なので列は3列としよう。株間は10cm。
細い竹棒を10センチ間隔に軽く押しつけて浅い溝をつける。
手前と向こう端の位置を長い竹竿で決めておく。3列なので中央列は凡そで植えればいい
。
次に、苗の散髪だ。
オカッパ髪を切るように、根元から10センチくらいのところでばっさりとやる。
この作業はどうしても必要な作業じゃないが、長いままだと立ち上がるのにエネルギーを使うのと、植えるときにも邪魔な分がないから能率がいい。根付きさえすれば葉はすぐに伸びてくるからこの方がいい。ネギを植えつけるときにもこうする。
タマネギを植えるときは「浅く」が基本。
白い部分が見えるくらいに、と説明にあるがそれじゃ支えが少なすぎて立っていられないので、葉の分岐部が土の中に入らないように浅くして、そう1センチくらいが妥当ではないかな。
そうして根元をぎゅっと押さえるのだが、ここは砂地なのでいくらでも下がってしまうので、まぁ適当なところで止めておく。
こうして全部植えつけて植え付け終了。
植えてみたら117本あった。この中で絹針の太さもない苗は数本だけだった。
タマネギ苗は大き過ぎないというのが基本だが、かなり小さな苗でも育つのがタマネギの不思議。
それにしても針ほどもないというのは危なっかしいので、左端に別にして植えた。
最後にネキリムシ対策のネキリエースなる薬を根元にパラパラと散らして作業終了。
上からの水はどうしようかと迷っていたらヒヤヒヤと当ってきたので完全に終了となった。
種からの育苗が難しい
なぜ早生苗を買うことになったか・・
種を蒔いた晩生種が、”やはり”うまく育たず、400~500本の予定が100本ちょっとしか育っていない。
大きさは別にして、自作苗(晩生)の育ち具合はこんな具合。
去年も同様で、原因がわからずにまた同じことをした。
紙ポットの納まりを直してみたのだけど、関係がなかったか。
原因として思い当たることは、水が多すぎたか。
土の量がすくないので、どうしても不安があり水遣りが頻繁すぎたのでは。
でも、状況を見れば中央ほど育ち外回りが無くなっている。
発芽時には全体的にあったのに、徐々に消滅していった。
水遣りって、中に行くほど水量が多くなり外側ほど薄くなるのが普通。
それなら水過多で、というのは当らない。
何が問題なんだろう?
今回買った種は1袋(5mℓ)で送料込みで350円なので、これで300本も育てば1本あたり2円にもならない。
400本も500本も作ろうと思うと、全部を苗から作るのは止めたほうがいい。