2019年5月7日火曜日

トマト畝にポリマルチ

なかなかうまくできないトマト栽培。
主な原因がたぶん「雨」だろうと考えている。

そこで今年は重い腰を上げ、畝に黒いポリマルチを敷いてみることにした。
雨避けの屋根をつけるのは費用がかかるので、せめて根から吸い上げる水を減らしてみたらどうかと。

先ず、ポリフィルムの4辺をうまく土で押さえることができるだろうか。
ここのところが自信が無く、今まで踏ん切りがつかなかったのだ。

いくつかのプロの畑を見様見真似で、きれいには張れなかったが何とか形にはなったようだ。
風で動いてしまうので、あちこちを仮に石などで押さえては進み、押さえを取り除いては土掛けをし、と足腰を使い時間もかかった。

70cmくらいの畝幅に、手持ちの90cm幅のポリフィルムがぴったり納まった。
何年も前に買って持ってはいたものの、具体的な使用方法がピンとこなくて物置で埃を被っていた(本当に、真っ白に)。


4辺のラインが凸凹で美しくないけど、初めてのことなのでまぁ良しとして。
言い訳をすれば、4方に邪魔があって思うような位置に体を持っていかれなかったこともあるし・・

フィルムが張れたら植え穴を開ける。


四角な穴。
普通丸く切り抜くようだけど適当な道具が無く、カッターでXに切って穴を作り、そこの土を取り出した。
その脇に主となる支柱を建てたが、これは簡単にブスッとささり助かった。

この穴にオルトラン粒剤を混ぜ、水をたっぷり入れて、浸みこんだら植え付ける。

大玉の桃太郎を2箇所。
こんな風で。


穴を作った土が余ってしまうので、穴の中にきれいに納まらない。



何とかまとめて、その上から水遣りをすれば


これまたフィルムの上に流れてしまい何とも・・・
こういうことまでは想像していなかった。
プロの畑では畝の下に散水管が敷設されているとのこと、そうだろうねぇ。

プロと言えば、フィルムを張るときも機械なんだ。当たり前か。

耕運機のような形の機械をゆっくりバックさせていくと、脇の土掛けまで自動でされてきれいにぴったりと出来上がった。

畝が結構なカーブになっていても皺や緩みは見えず、ヘェ~と立ち止まって見入ってしまった。


それから、2~3本のことなのでどうでもいいのだけれど、一応花房の向きを手前(収穫し易い位置)に向けた。

成長点のすぐ下に蕾の房が1つついているんだけど、わかるかな。




同様にして桃太郎をもう1本と中玉を1本植えた。


最後にトマトの茎と支柱とをタコ糸で8の字型に結んで植え付け終了。


今まで風対策はアンドンでやってきたけど、畝にポリマルチを張ったのでアンドン囲いはできない。いえ、出来ないことはないだろうけど、フィルムが穴だらけになってしまいよくないのでは。

風が強い場所なので、ちょっと心配。
それに、水遣り。

マルチで雨水の浸入を防ぐのはいいけど、水遣りが不便になった。
痛し痒しだねぇ。

トマトは根付きさえすれば水にはそんなに神経を使わなくてもいいらしいから、しっかり根付かせるまでが大事ということか。

わが家はどうしても「大玉」に拘る。
ミニ系にすればもう少し楽だと思うけど、ミニのただ甘いだけの味はいただけない。

あれじゃ野菜じゃなくてフルーツだ、それも深みの無い味の。
一昔、いや二昔前になるかな、そんな頃はトマトが嫌いな子が多かった。

独特の香り(嫌いな人からしたら、ニオイだろうか)とテクスチュアがダメだったようだ。そういうところに媚びた商業主義が今の甘いだけのトマトを作り出したんだろう。

それが一年中同じ値段で売られているから、トマトの旬がいつなのかわからなくなる。
かつて町中に「八百屋」がいくつもあった頃は、地物のとまとやきゅうりが出盛りになると店先には一盛りで100円なんていうものが並んだものだ。

今は八百屋さんそのものが姿を消してしまい、そんなことでも野菜の旬がいつなのかがわからなくなっている。子どもに限らず大の大人でも旬を知らない、気にしない人は少なくない。

そんな風潮に抗するかのように、トマトの大玉栽培を目指すけれど、なかなか成功しない。たまに雨が少なく晴天が続いた熱い夏などはいいものができたこともあった。

今年はどんな夏になるだろうか。










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