2019年4月29日月曜日

ジャガイモの徒長 肥料か日当たりか

今年のじゃが芋はキタアカリとメイクィン。
3月12日に植えつけて凡そ1月半。

近所の人に、他所と比べて木が大きいねぇと言われ、褒められたと思っていた。
そうじゃない、徒長しているんだと後から気付く。
恥かしい勘違い!

奥の畝のジャガイモが徒長している

この写真で奥の畝の高さが手前と違っているのがわかる、かな?
茎の長さが奥50cmと手前30cmで、20cmもの差が付いている。
ツルボケになっている。

長くなった方(キタアカリ)は強い風が吹くと、将棋倒し状態になる。
なんでこんなことに?

いつもと同様に肥料を入れて植えた筈・・・
確かに、今年の肥料は通常の計算で施した。

このような計算をした、あくまでもきほんのキの考えかたとは思うけど。
標準的なじゃが芋栽培に必要な元肥量は
1㎡あたりN(チッソ)=8g、P(リン)=11g、K(カリ)=11g。(タキイ種苗)

この数字も教科書や参考にするサイトによっていろいろなんだけど、何かを拠所にしなくちゃ前に進めない。

当該の畝の面積は2.4㎡なので、上記をそれぞれ2.4倍すればN=19.2g P=26.4g K=26.4g

これを手持ちの発酵鶏糞(N=4、P=3.1、K=2.5)に換算して必要量を出すと
Nを19g含む鶏糞の重量は480gとなり、480gの鶏糞を施肥したように記録されている。

この鶏糞だけではP,Kが不足しているがそれは別に考える。P,Kの不足で徒長するとは考え難い。

植え付け前の「必要施肥量」の計算は合っている。
こんな状態を見て、多分去年の肥料がかなり残っていたのではないか?と気付く。

ジャガイモを植えつける前、ここにはハクサイがあった。
そのハクサイには元肥として鶏糞を標準量の2倍入れている。
そしてそのハクサイの殆どが病気になり、葉の数も少なく巻くこともせずに終った。

そういうことだったので、ハクサイに入れた肥料はあまり使われていなかったと思える。
そこに又標準量の鶏糞を入れたのだから肥料分が多すぎて徒長してしまった、多分。

そう考えて、過去の記録を再検討。
去年のジャガイモは、比較のため鶏糞を基準量施したじゃがいも(A)と、10倍近い鶏糞を入れたもの(B)とを作ってみた。

その結果は10倍近いBの収量が1割くらい少なかったが、徒長はしなかった。
その程度の違いだった。

そうなると、今年のツルボケの原因は別?
他にもちょっと気になっている条件の違いがある。

日当りが悪くなっている。
西側に家が建ち、春のこの時期は半日陰になるようになってしまった。
これも原因の一つでは?
両方の複合かも。

どうしたの?とじゃが芋に聞いてみたい。

残肥を量る道具もあるらしいが、高価でもあるしたかが家庭菜園でそこまでは・・
それなら尚のこと土や苗の関しての諸々の条件を考えた上で栽培する必要がある。
肌理細かな気配りが要る。

私の極粗い脳の肌理で、今更埋めることができるかな?
間に合わない可能性は高いが、埋めるべく努力は放棄してはならないよね。
人生いくつになってもボーっとしてはいられない、アー疲れる。

取りあえず、この畝からの収穫は少ないだろうと覚悟しなければ。










2019年4月23日火曜日

里芋の親芋を植える

里芋を植える際に親芋を種にするといい芋ができる、との情報を得て早速やってみた。

これは裏ワザよう。
親芋は店では売られていないので、去年できた里芋を2月になってから小芋と親芋を離さずに株ごと畑に埋めておいたものを使った。

それが先日来土の表面に芽を出し始めた。

里芋の芽だし
ちゃんと定植する前に予め芽を出させる、芽だしというのに当るんだろう。
あぁもうこれは掘り上げてちゃんと植えつけなくてはいけない時期だ。
だけど予定の場所にはまだキヌサヤとグリンピースがいる。

他の空いている畝を利用できないかと、あれをこうして、これはああしてと入れ替えを考えてみたが連作になってしまいどうにもうまくいかない。

キヌサヤの方はもう花は無く、ほぼ全体がうどん粉病で真っ白。
そこでこれはもう退場させて、ちょっと狭いけど予定通りにそこにサトイモを植えようということに行き着いた。

年間の作付け計画を作ってみても、こんな風に早めに前作を撤去させたり、間に合わなくて全く別の場所にしたりで予定は飽くまでも予定でしかないなんてことがよくある。
作付けってほんとに難しい。

場所が決まったら、埋めてある種用の株を掘り起こしてみる。
こんな様子だった。

掘り上げた時に見えた状態(根がある方)。
品種は「土垂れ」、形のいい大き目の芋ができる。

土中から掘り出した保存した里芋(上側)

上下が逆さになっていたのだから、この根は水を吸う役には立っていない筈。

よいしょっと、上下をひっくり返すと

土中から掘り出した保存した里芋(下側)

白い芽がいっぱい。

株をひっくり返して頭を下にして埋めていたので、出た芽が一旦下に向かってから上に方向転換するので全部曲がっている。この発芽のエネルギーは芋本体からのものということでしょう。

それはどうでもいいけれど、種として使うのは親芋だけ。

これを子、孫を引き離し親芋だけの状態にして

株から切り離した親芋

親芋から切り離した小芋、孫芋、ひ孫芋

親芋だけを植え付けた。
今ある芽はたぶんここまでで、別に新しい芽がでてくると思うけど、一応今の芽が真上に伸びられるような角度で植えてみた。

里芋(親芋)の定植


2枚目の写真は↑まだ子芋が2つくっついたままなんだけど、無理に取ると親芋が大怪我をしそうなのでそのまま埋める。子芋からも発芽して結果に大きな問題はたぶん無いでしょう。

狭い場所に無理やり3つの芋を植えて、とりあえず植えつけ完了。

さぁ、この沢山の子、孫、ひ孫たちはどうしよう?
保存用として埋める時に当然こうなるだろうとの予測はしたが、そのまま保存するように書かれていたのでそうした。

それを3株もやってしまったので、秋から冬に食べるはずだった小芋がうんと減ってしまった。
初めてのことで試しなのだから、種にする親芋はうち程度の畑では1個でよかった、と今更思う。他のは小芋を使って今まで同様でやれば比較にもなったのに。

でもやってみて、そうっかとなるものだから今回は仕方ない。

萌芽した小芋、孫芋だって食べられるだろうけれど、順に食べるための保存はどうしたらいいものか?

湿気に合わせなければ大丈夫では、と紙袋に入れて物置へ。
梅雨前に食べなくちゃいけないね。

また植え付けの話しに戻ると、親から子達を離してしまって腐らずに芽が出るものだろうか?
里芋は切り口から腐るので、小芋を切り離すと切り口がいっぱいできてくる。

親芋を種にすると良質の里芋が・・という理屈は、親芋は大きいのでその栄養分も沢山貯蔵されているからというもの。
それならば親だけを植えればいい筈で、やり方は間違っていないとは思うけど。

これでうまくいけば、種代600~700円が節約できたことになる。
切り離した子や孫たちも残さず胃に収まれば、だけど。


こうして定植した里芋、2日後にはこんな風に双葉が開き始めていた。
もう!

定植2日後に発芽した里芋


ちょっと見えにくいかな、これでどう。

上の写真のup
まだ白いままでも明らかに里芋の双葉。
これを眺めてまた思う。

この芽はやはり土中に埋めておくべきだったのかな、と。
種が動き出すには、先ず根を出して吸水活動を始めてから芽が出るのが原則だから、先に芽を出させたら先に地上の成長に栄養をとられて根は思うように伸びない、ということになりはしないか。

わからないことだらけで、揺れますねぇ、情けない。

表面的な情報を浅はかな知識のままで鵜呑みにして、大失敗になるのかも。

この後の追跡投稿はこちら


2019年4月15日月曜日

キヌサヤのリン酸欠乏症

キヌサヤが旬、収穫真っ盛りです。
収穫した中には、莢の表面が紫色のアザになっているものが幾つかありました。

変色した莢

裏面

真冬などの寒い時期には、葉物が紫に変色するのをたまに目にします。
そんな時期なら気にならないのですが、今は4月の中旬。桜も終ったのです。

ぽかぽか陽気の日もある季節、低温による変化とは思えない。
突然毒素ができたとも思えないので、収穫したサヤを調理しようと熱湯にいれたら・・

あらっ、紫色がすーっと消えて本来のきれいな緑色に。
もちろん味に異状はない。
何だろう?

少し調べたけれどわからずそのままに。

偶然に行き着いたのは、これ。

暇をみてちゃんと基礎を勉強しようと、最近わかり易い教科書を買った。
「畑と野菜のしくみ」(家庭菜園検定委員会 編)

役に立つ手引書「畑と野菜のしくみ」

分野ごとに理論的に、かつ優しく説明されて楽しく読める。

その肥料に関する項に「五要素の欠乏症」の表にあった。
リン酸欠乏症「症状は下の葉から現れ、緑が濃くなったり、紫色を帯びたりする。・・・」

これを読んでキヌサヤの症状が浮かび、更にインターネットで幾つか検索していく。
「リン欠乏によってアントシアニンが生成される」という説明に遭遇し、あ、これ!
答えはこれでした。

状況が全く一致。
以前キャベツ苗でも同様のことがあり、わからぬままになっていたけれど、キャベツもリン欠乏で同様になることがあると。
その時のキャベツの様子がこれ

アントシアニンは水溶性なので、茹でれば元の色になってしまうのだと。
茹でたナス、水洗いした赤シソの葉を思えば納得。

解決!
リン酸(P)が欠乏したのだ。

リン酸(P)欠乏→アントシアニン生成→莢が色に→茹でたら色は消えた
ということのよう。

マメ科だから肥料は控えめに、と単純に考えていた。
控えるのはチッソ(N)肥料であって、実を生らせるにはリン(P)は多めに必要なのだ。

この症状が蔓延しているほどじゃないけれど、Pが足りていればもっと大きな莢になっていたのかもしれない。

今年はもう収穫が終盤になってきているのでここで追肥は止めておくけど、来年は元肥で熔リンを、実が付き始めたら過リン酸石灰を追加すればいいと、これもついでに?得た情報。

知ってみるととてもわかり易い欠乏症状だ。
なんて、知ったから言うけれどわからない時はわからないのだ。

読んだり聞いたりした基礎的な理屈は、その時には理解したようでも現実に対処できないのが現実。こうして一致できてはじめて、これがそうなのかと納得。

手取り足取りで教えてもらえないならば、本でも、ネットでも信頼できそうな資料を何度も読み、対象物などをよ~く見ることで深めることだろうか。

ところで謎解決のきっかけになったこの教科書は、図書館でたまたま手にし、ぱらぱらと見て、これは自分でもっているべきだとオークションで購入。1円だった(送料は別)。

家庭菜園検定なるものがあるらしいことは、どこかで見た記憶があったのでその解説書なんだと思えた。
その検定試験の問題を基に、関連事項の解説が載っていた。

設問文で何を問われているのかが良く解らないものあったけれど、受験するつもりは無いのでそれはまず置いて、関連の解説はよく解った。

ネット記事にばかり頼ると、なかなかパシッとした解決には行き着かず(私には理解できない難解理論・文が多い)時間ばかりかかってしまうのが常。

この本を基に、不足があればネットで補うようにすればずいぶんと理解が深くなるように思い、いい物を得た。




2019年4月11日木曜日

発芽が揃わないじゃがいも

植物には体内時計があると聞いたことがあるが、なるほどと思えるのがジャガイモ。
毎年1~2日ほどの違いで同じように発芽する。
と思っていたけれど、今年はちょっと様子が違う。

今年も3月12日に植えた芋は26日から芽が顔を出し始めたので、去年一昨年とほとんど一緒。
が、これは丸ごと埋めたキタアカリのこと。


同じ日に植えた半切りのメークィンはまだ2~3個。
そしてその10日後にはキタアカリは全箇所で発芽したが、メークィンは1番走者が4日遅れで顔を出してから12日経つも全員が揃わない。


上の写真で右から2畝がキタアカリ、全部青くなっている。
その左が仰向け植えのメークィンで4列目がうつ伏せ植えのメークィン。

どちらも見た目は健全な種芋を使い、小粒のキタアカリは丸ごと、大きかったメークは半切りで植えた。

半切りのメークは、切り口を上に向けたのと下向きに伏せたのとをやってみた。
上向きのほうがやや発芽が早かった。

切り口を下に(うつ伏せ)すると、芽はいったんは下に向かってからUターンして地上に出るためちょっと時間がかかるが、その方がより強い芽になるんだという(根拠不明)。

たぶんいずれ全部が発芽すると思うけど、こんなに発芽時期がずれてしまっては収穫の時期に差支えが出そうだ。
いっぺんに全部掘り上げられないとなると、一人でたらたらとやることになりそう。

体内時計は環境の変化で狂ってしまったか。
今頃になって関東地方で雪が積もった(4月10日)とニュースが騒いでいた。

桜が満開になったので、さぁトウモロコシを蒔こうかと思っていた矢先の寒波。
この地も最高気温が12~13度くらいなので、凍るようなことは無いがトウモロコシには酷な気温と思い、予定は来週に延期。



2019年4月9日火曜日

種袋の種の量が変わった

スイカの種を蒔こうと、先日ホームセンターで買った種の袋を空けたら中には種が9粒。
1袋398円だった。


ウリ科の種って高価だねぇ。
メロンもそうだし、キュウリでも結構なお値段だ。

でも、でもなのです。
家庭菜園として使うにはちょっと嬉しい変化が見られたのです。

種の量、です。
1回買うと3年も4年も使っているのでいつからこう変わったのかはわからないけど、以前はもっといっぱい入っていたように思うのです。

それが、これだけ。


4粒を使った後の残りがここにある5粒で、合計9粒でした。
袋の表示は7粒なので2粒おまけ(3割近くも!)、発芽しない種もあるでしょうからということかな。

このスイカに関していえばF1じゃないから、今年獲れたものが美味しければその種を保存して来年にも使える。だからなおのこと1袋に沢山はいらない。

そして内容量表示が「○○ml」が「○○粒」と変わった。わかり易い。
コマツナやキャベツの種は今も○○mlだけど、1袋の内容量が少なくなった。


もちろん単価で計算したら高くなっているのだろうけど、1袋あたりにかかる手間は内容量にかかわり無くほぼ一緒だろうから仕方がない。
家庭菜園で3年使っても半分以上も残るほど沢山あっても困る、事実困っていた。

去年くらいから変化が見え出したように思う。

何年か前から全体に高くなっているなぁと思っていたところに、通販が主で「ちょっと高級」なイメージのブランド?の種が並びだした。それも1袋当たりが安くて買いやすくなっている。

今までは大根やコマツナのような葉ものの種の量が多すぎて、家庭菜園には不向きだった。捨てるには忍びなく、発芽率の悪くなったものを使わざるを得なかった。
ちょっとしたストレスだった。

新しい種は中身が少ないので瞬間的には高上がりと感じてしまうが、2~3回で使いきれるのはありがたい。いままでずっと望んでいたことだった。

ネット社会が消費者の意をメーカーや販売者に伝えた?